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新たな町へ
234話 シスターは、男だよ?
しおりを挟む子供に井戸を直せと、言われたが……それを断りベンチ迄戻って座る。
そう言えば小腹すいたね………。
今は一体何時ですか?時計を見ようと懐を探ると。
《ただいま、11時です》
『サンキュー。ナビさん』
11時ね………腹へった!喉乾いた。
アイテムボックスから、水筒を出して喉を潤して一息ついて施設の建物を眺める。
すると、施設からライルさんが飛び出してきて俺の胸ぐらを掴み聞いてくる。
「あ、あ、あきひこ!さん!あ、あれは一体?」
「ら、ライルさん!く、苦しい離してください!説明ならしますから……………」
そういって、ライルが掴む襟を離すように手を引っ張る。
「あ!す、すみません。私としたことが………」
そういって襟から手を離してくれた。
「ごほ、ごほ。分かってくれて助かりました」
と言いながら咳き込む。
《大丈夫です。あのくらいの締めでは、主は死にませんので………フフフ》
『あのね!ナビさん?苦しいのには変わらないでしょ?』
「す!すみません。苦しかったですか?」
「ええ!まぁね?」
「す、すみません!」
「で?どうしましたか?大分驚いてらしたみたいですが?」
「あ!そうです、何ですからあの!水の出てくる厨房と、体を洗う洗い場は!」
「あ!説明がまだでしたね?でしたら一緒に行って説明をしますよ?」
「…………お願いします。ところで……その……アキヒコさんが今座っている椅子は?」
「え?あぁこれは、ベンチですが。勝手に作って、設置してしまいましたが………。不味かったですかね?ここ日向ぼっこに、丁度良いのですが……。ニコリ」
俺の必殺技!ニッコリ微笑む!
《馬鹿ですか?》
『煩い!ナビ』
「う!そ、そんなことは無いです。あ、あひ……コホン!ありがとうございます。私もここで日向ぼっこを後でします。では施設に行きますよ!」
「ええ、お邪魔しますね?ニコリ」
「う!(その微笑みは……狡いのでやめて下さいいいぃ~)い、行きますよ!」
すたすたと先に歩いて行ってしまった。
『あらら?やり過ぎましたか?』
《当たり前てすよ?ご自分の顔を鏡でご覧に成ってくださいね?全く!》
『え!俺怒られてるの?………なんでだ??』
でもってシスターって男だぞ?
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