177 / 761
新たな町へ
129話 商人ギルドのワルド・イタム。
しおりを挟む馬車が止まり騎士が、外から隊長に声を掛ける。
「バルト隊長殿、商業ギルドに着来ました。お支度下さい」
「分かった!パトリックさん、アキヒコ君着いた様だ行くぞ」
俺とパトリックさんが頷いた。
副隊長が先に降り、隊長が降りて行く後に続きパトリックさん俺の順で、馬車を降りてギルドの中に入って行く。
「失礼する。ギルドマスターは居るか?」
商業ギルドの中に入り、騎士がギルドマスターを呼べと中に居る職員に問い掛ける。
すると受付に居た、女性がカウンターから出てきて副隊長に挨拶をする。
「これは、騎士団のサリバン副隊長殿と、バルト隊長殿迄………如何致しましたか?」
「少し用が有ってな。でギルマスは居るのか?」
「ご用………で、御座いますか?」
受付嬢がチラリと俺達を見ると、俺に目が止まり目を見開きそして、目を細めた。
『何か俺を見たよねナビさん』
《まぁ、目線が煩わしいですが。見ましたね・・・あれは先日受付にいた女ですね!》
あら?何でナビが怒?
《怪しさ満点です!》
《ハイハイ落ち着いて、俺気を付けるし》
見てたの間違いないしね。
「あぁ!用がある呼べ!」
「畏まりました。少々お待ち頂けますか?唯今呼んで参ります」
「成らば待たせて貰おう」
頭を下げて奥の扉に入って行った。
すると、数分もしない内にギルドマスターを呼びに行った、女の後ろから男が出て来た。
そしてバルト隊長の前まで来ると挨拶をする。
「これは騎士団のお偉方お二人が、この様な店に、何の御用でしょう?」
「お前がギルドマスターか?」
「これは失礼を。私がこの商業ギルドを仕切る、ワルド・イタムと、申します以後お見知り置きを」
すらりとした背格好で、わりと整って居る顔だ。着ている服は、俺の居た世界のスーツに形が似ている。清潔間を装っては居るが……目が笑って居ないので怪しさ満点だ!こう男は、近寄るな危険だ!歳は45才前後位だろうか?でも、名前笑える(笑)わると、いたむ。だと笑える。濁点抜くと楽しい名前だ(笑)
すると、俺の方をチラリと見る。
「おや?その方は。先日回復薬をお持ち頂いた方ですか?そちらは……今話題のカモメの宿のご主人では?皆様ご一緒で何の御用でしょうでしょうか?」
何で、知ってるの?何で?怖!
「話が有ってな、場を儲けて頂けると有難い」
「こ、これは失礼を。皆様お部屋をご用意致しますので、どうぞ此方へ。おい!ミシャ!お客様にお茶を。ではどうぞ」
37
お気に入りに追加
1,305
あなたにおすすめの小説
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ダンマス(異端者)
AN@RCHY
ファンタジー
幼女女神に召喚で呼び出されたシュウ。
元の世界に戻れないことを知って自由気ままに過ごすことを決めた。
人の作ったレールなんかのってやらねえぞ!
地球での痕跡をすべて消されて、幼女女神に召喚された風間修。そこで突然、ダンジョンマスターになって他のダンジョンマスターたちと競えと言われた。
戻りたくても戻る事の出来ない現実を受け入れ、異世界へ旅立つ。
始めこそ異世界だとワクワクしていたが、すぐに碇石からズレおかしなことを始めた。
小説になろうで『AN@CHY』名義で投稿している、同タイトルをアルファポリスにも投稿させていただきます。
向こうの小説を多少修正して投稿しています。
修正をかけながらなので更新ペースは不明です。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる