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新たな町へ

127話 馬車に乗って

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 騎士隊長バルトと、三人で訓練棟の食堂まで来ると先に誰かが居た。そして隊長がその人達を紹介してくれて。
 今は、食堂で出している品物を出して試食してもらっている。

 出したのは、カレーうどんと肉うどん。ミートスパゲティと唐揚げ、フィッシュ&チップス、サラダに、ニョッキのトマン煮を少量づつ出した。

「どれも見た事もない、食べ物だな?これは、食べれるのか?」

「ええ、何が珍妙な色の物まで……食べれるのか?」
「まぁ、試しに食べてみて下さいよ」

 先ずはカレーうどんを隊長に進めた。

「そ、そうなから…………」

「…………」

 フォークでぎこちなく麺を掬いうどんを一口、食べる。

「「「「ん!」」」」

 隊長と副隊長、他の騎士達が凄い勢いで試食し出した。

「お、おい!これは、何だ?旨いぞ!食べた事もない味だが、また食べたくなる」

「ええ、全く、こんなに美味しとは………」

「そ、それは……良かった。並べた食べ物は全部旨いですよ?一口づつでも食べて下さい」

「おお、頂くよ!」

「……ありがとう。ちょうど腹が空いていたんだ」

 

「……… 試食タイム ………」



「旨かった……。そうだな……アキヒコ君とパトリックさんが言った事が分かったよ……。私で良ければ後ろ楯になろう」

「私も、喜んで後ろ楯になりますよ?」

 テーブルに出した物を全て、間食してくれた隊長と副隊長は、俺達が願い出た内容に対して納得をしてくれた様だった。

「其れは……良かった!ありがとう御座います。バルト隊長殿、サリバン副隊長殿これで私も息子も安心して、商売が出来ます」

 パトリックが深々と頭を下げて隊長に礼をする。

「さて、此れから商業ギルドに行くぞ!お前達、ここ迄歩いて来たのか?」

「ええ、馬車を使う程の距離でも有りませんし」

「そうか……。サリバン、馬車の用意を護衛も二人着けろ」

「は、お待ちを。ただいま準備して参りますので」

 副隊長が、馬車の手配をしに執務室をでていく。

「あ……バルト隊長殿?」

「なんだアキヒコ君」

「えっと、領主様にお会いする日程とか、未だ決まって無いですかね?」

「お!あぁ、それな。まだ連絡は無いな……」

「そうですか……。あ!後お会いする時の、服装は?貴族服装ですか?」

「まぁ、その方が失礼は無いと思うぞ」

「そうですか……」

「どうした?」

「あ~因みに………」

 と言って服を出そうとするが……副隊長が戻り馬車の用意が出来たと呼びに来た。

 後にしょう……。

《主……残念!》

 五月蝿い!
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