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新たな町へ
95話 ニョッキのスープ 改稿
しおりを挟むパトリックがまじまじと、蒸し器を見てるが…この時間は忙しいんだろ?
おっさん…なにしてんの?
「アキ君、この鍋の変わってるんだな」
「これは蒸し器と言います。それは暫くそのままで。で、次にオニンとロキを細かく切りますよ、手伝って下さいパトリックさん!」
切り方を見せると、直ぐに同じ様にパトリックガ野菜を切る。手が早くて助かる流石プロですな。
「おっと、悪い。これを切るのか?……アキ君…………っと、全部切れたぞ」
「ありがとうございます。そしたら、このスープの鍋に入れてください。で、先ほどのとまんを切ります。あっトマンの種は取って下さい」
「トマンて、こんなに簡単に皮剥けるんだな? 後、種も取るのか?」
「そう、下処理が面倒ですけどね。そしたら、トマンもスープ鍋に入れて下さい。イモモ、もそろそろ良いかと思うので蓋を空けて見ましょう」
菜箸で芋を刺すとすんなり刺さったので
鍋から出す。
「イモモが柔らかくなってる」
「蒸かすと、柔らかくなって色々使えるんですよ。今日は、いももの皮を剥いて潰します。皮は熱いうちに剥くので、火傷に注意して下さい」
「皮を、剥きやすくするのに切り込み入れたのか、あつ!」
熱々のイモモの皮を剥きながら、会話を続ける。
「そうです、熱いので気をつけて下さいね。皮が剥けたらたこのボウルに入れてください。入れたらマッシャーで潰していく。パトリックさんマッシャー貸すので潰して見て下さい」
「おぉ、これは便利だ。マルクにも出来そうだな」
「そうですね、今度手伝って貰いましょう」
「この潰したイモに粉を入れます、パトリックさん粉を出して貰えますか?」
「粉を出すのか、ちょっと待っててくれ……はいよ粉だ」
「ありがとうございます。そういえばパンはもう焼いてるんですか?」
「あぁ、そこの竈門で焼いてる。そろそろ出来上がる」
「そうなんですね、間に合って良かったです。こちらもチャッチャッとやりましよう」
粉を見ると若干白くはないな、まぁ仕方がない。
「この潰した、イモに粉を入れて練って行きます」
力を入れて練って行くと、段々と塊になり柔らかい団子が出来上がる。
丸い団子を、四等分にして平らな所に打粉を広げていも団子にして1/4に手で切り分ける。
その分けた一つの塊をボールから取り出して、作業台に粉を振り、その上に出し手で伸ばして棒状況にしていく。
棒状況にしたら一口台無に切って行き、樽型にしてから少し潰して。
スープ鍋に入れたら塩と胡椒で、味を整えて煮込む。
「パトリックさん。鍋は焦がさない様に煮込んで下さいね。スープなので、水分飛ばさないように」
「分かった、火加減気を付ければ良いか?」
「それでお願いします。それと蓋もしてくださいね。この後は魚を焼くんでしよ?後サラダも作らないと」
「サラダ、昨日の生野菜だったよな?」
「そうそう、それでパトリックさん。昨日の鳥のむね肉使いたいけど、コストは大丈夫かな?」
「こ、コスト?」
《主コストなんて通じませんよ》
『あ、あぁ、忘れてたよコスト通じる訳もないか』
「えっと、朝食の値段が上がるかな?」
「鳥を使うのか?そうだな少し上がるな」
「どれくらいか分かる?」
「そうだな……」
計算してるのかな?
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