127 / 761
新たな町へ
80話 帰り道で 改稿
しおりを挟む詰所を出てパトリックと話しながら帰る。
詰所から出て直ぐは何となくぎこちない俺とパトリックさん……さて、困ったぞ俺は人見知りなんだよ。
あっ、そうだ!
この人なら以外とこの国の事が聞けるかも?
「パトリックさん、俺はこの国の事は余り知らないんだよ。出来れば教えて欲しいんだけど」
唐突に聞いてみる、何せ共通の話題がないからね。聞くのはこれくらいの事しかないし。
「は?国の事を知らないだって」
「あぁ、別の国から来たからな」
そんなに驚くか?越境なんて珍しくないだろ?
『だよね? ナビさん』
《そうですね。冒険者も商人居ますし、差程珍しくはないと思いますが》
『だよな?』
ま、俺は異世界から来てるから何処の国の事も知らないけど。
『ナビさん何処から、来たって事にするかな?』
《そうですね、東の国の遠い島から来た!で良いのでは? 実際にはダミーに為るような島は存在はしますから》
島か~何か日本みたいだな(笑)
「そうか、だからそんな珍しい格好をしてるのか。それに、この国ではあり得ない程、良い匂いのする食べ物が作れるんだな? 実際に食べて居ないから分からないが。ハハハ」
め、珍しい格好ね。通りで……。
まぁ、町中は認識阻害が効いてるから違和感はないと思うが。
宿では、阻害魔法解いてたからな。
まぁ………珍しいのか?
でも黒づくめにはしてないぞ?
外套も外してるし。
いま着てる服は、(宿屋で着替えた)茶のチノパンとポロシャツ。その上からベストを着てて、靴は革靴で色は黒だ。
これで珍しいのか?
「着てるも珍しいのか」
「ああ、俺の着てる服が普通だよ」
そう言われてパトリックさんを見る。
彼の服は……麻かな?
兎に角よれよれのシャツに、茶のパンツ…素材はわからん。
それと、靴は……何で出来てるのかわからん。そんな格好だ。
「へぇ~。それと、食べ物か。そうだ、パトリックさん!この辺に香辛料とか売ってる店無いですかね?」
「へっ? こ、香辛料かい? 香辛料…香辛……あぁあるな。行って見るか?」
「今から?」
「いや、そろそろ夜8つになる筈だ。だから明日の朝にしょう」
「ならマルク君と三人で行かないか?」
「ん、そうだな? そうしょうか」
「なら決まりだ」
何となく明日の予定を決めてしまったが、良いのだろうか?
47
お気に入りに追加
1,305
あなたにおすすめの小説
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ダンマス(異端者)
AN@RCHY
ファンタジー
幼女女神に召喚で呼び出されたシュウ。
元の世界に戻れないことを知って自由気ままに過ごすことを決めた。
人の作ったレールなんかのってやらねえぞ!
地球での痕跡をすべて消されて、幼女女神に召喚された風間修。そこで突然、ダンジョンマスターになって他のダンジョンマスターたちと競えと言われた。
戻りたくても戻る事の出来ない現実を受け入れ、異世界へ旅立つ。
始めこそ異世界だとワクワクしていたが、すぐに碇石からズレおかしなことを始めた。
小説になろうで『AN@CHY』名義で投稿している、同タイトルをアルファポリスにも投稿させていただきます。
向こうの小説を多少修正して投稿しています。
修正をかけながらなので更新ペースは不明です。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる