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新たな町へ

63話 宿での騒動 8 改稿

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 話にならないのでもう一度聞いてみる。

「で?その宿屋の、ご主人さんが何の用ですか?中庭では、わたしはなにもしてないですよ?」

 そう聞いて答えたとたんに、後ろに居た女がシャシャリ出てきた。

「あんた」

 それを聞いたとたんに、〔ブチツ〕とっ切れた。

「は?ちょっとまてよ?」

「何だい?」

「あんた! だと? それ可笑しいよな?」

「なにがだい!」

「その態度だよ!(あんた)ってなんだ?ふざけんなよ?」

「はぁ? あんた、はあんただろ」フン!

「ムカッ!こっちは、客だぞ。なんだその態度は!ご主人とやら、こんな態度で宿屋やってんのかよ?」

「いや、そんなことはない」

「なら、何でこの女の態度が!可笑しいと思わないんだよ? 何処の宿に、従業員が客に向かって【あんた!】と言う奴が居るんだよ!鉄貨一枚でも払って貰ったら、客ダロが!下手に出るならまだしも。何で、上から物が言えるんだよ!平謝りするのが本当だろうがよ、客商売舐めんじゃねぇよ!」

《主落ち着いて》

『ナビさん煩いよ!ちょっと待ってて』

「す……すまん呆気に取られてた。すまん」

「馬鹿なの?  で、何ですかね!俺明日出てくんだから関係ないけど?」

「ば、馬鹿……。じゃお客さん、中庭でなにしてたんだ?」

「はぁ~わたしは、其処の女将にちゃんと中庭を使って良いかと聞いて、ちゃんと許可は貰ってるけど?しっかしさぁ、【じゃお客さん?】本当、金払っててこの対応。最低だな!こんな宿泊まるんじゃ無かったよ。飯は不味い、接客の態度が悪い、出掛けてる間に勝手に部屋に入り、へやのなかを物色はするし。本当に良い宿だなおい!何度も言うがな舐めるのも大概にしろよ!」

「俺の飯がまずい?最低だと!おい、そんな酷い事どうして言えるんだ!それに部屋を娘が物色してる?そんな証拠無いだろ!」

「なに逆切れしてるんだよ!酷い対応を受けてるのは俺なんだけど?なに言ってんの?目の前で見てるだろ?客の俺に対してその女が、【あんた】と言うのをさ!宿のご主人様とやら立場が逆ならどうするよ?」

「う!それは………すまない」

「すまないしか言えないの?分かってんなら、ちゃんと謝れよ!俺は金払った客だよな?中庭もそこの、女将に許可取った筈だ。おいそこの女将とやら。俺はさっきちゃんと許可とったろ?言質も取ってるぞ!馬鹿なの?あ~そうか元々、盗賊上がりだもんな?わっかんないか(笑)字も書けないから、さっきの承諾しに生演奏書けなかったんだろ?それと……計算…足し算引き算簡単な計算すら出来ないもんな!ド屑が!」


 盗賊の言葉を聞いた女将がとたんに顔色が、変わった。

 あ~すっきりした。

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