215 / 235
第10章
第4話 返事はギルドで
しおりを挟む
屋敷の中を案内して貰い、ついでに庭も見せてもらった。そしたら、なんとなんと、ちゃんとしたガセボまでまもが有ったよ。でも蔦が絡まって直ぐには使えない。
だが、またカイトの愚痴が始まった。
色々案内して貰う間のカイトが「まだ歩くの?」とほざき、「もう少しですよ」バランさんに言われ、その言葉を訊いたカイトはげんなりしてて笑ったが。
少しこいつの体力鍛えないと駄目だな。
まあ、そんなことは後だ。
屋敷の間取もまあまあだ。
傷んでる箇所も少ないから、ちゃんと補修して掃除もすれば住めそうだ。
でも庭だよなぁ~バランさんが申し訳無さそうに言う、「手を入れれば元に戻りますね」だそうだ。
……誰が手を入れるんだって話だが。
庭のガゼボには、雑草が伸び蔦も絡んでで、人の手を借りるなら金が掛かりそうだ。
でも、この土地を囲む貴族屋敷よりは広くは無いけど、ここも程々には広い敷地何だよなぁ~さてどうするか?
少し待て、考える。
気になるとしたら、ここは貴族街って事だけだ。
でも、買うならここだろうか?
敷地の広さも十分だし。
だけど屋敷はどうにも古臭いんだよね。だったら、屋敷を壊して更地にしよう。おお!それが一番良い解決策。
更地した上に、アイテムボツクスの中に入れてある家を出せば直ぐに住める。
庭はそうだなぁ~ああ、訓練場を端に寄せて余ったスペースに畑を作れば良いな。
今ある場所のガゼボは要らん。客が来るわけでも無いだろうし、ましてや何処ぞのご令嬢が来るわけでも、俺が招待するわけでも無いしな。
手持ちの家も、狭ければ増築はせずに建物の中を拡張すればそれでは良いし。
多分今の屋敷より手持ちの家の方が広い。
よし!ここは、買いかな。
まあ細かい事は、実際購入してから考えた方が良いだろう。
好き勝手するのは買ってからだけれどね。値段次第ってな。
「さて、屋敷を含め敷地内を全てご案内しましたが。どうでしたか?」
どうでしたか?かぁ~と考える振りそれに………。
「すまん、バランさん」
「はい?」
「どうと言われてもな、俺らはまだこの屋敷の値段訊いてないんだわ」
「あっ、そうでしたね」
今気がついたと言って手を軽くポンと叩く。うん天然入ってる?
「ああ」
「えっと少しお待ちを…………」
バランさん、手にしていたのは…あれはバインダーかな??
そのバインダーみたいな板に、屋敷の書類が挟んであって、それをパラパラめくり資料を確認してる。
何だよ、屋敷の書類を見ないと把握出来てないとか。
人を案内するなら、少しは書類の内容を把握しておいた方が良いんじゃないかな?
まあ別に良いけど。
「あっ、見つかりましたよ。此方の屋敷の値段ですが。金貨にすると、総額大金貨三百枚と金貨六十枚に大銀貨三十五枚になりますが、此方の物件をご購入頂けるなら、端数は切り捨てて大金貨三百枚と金貨六十枚で」
「ふ、ふぅ~ん。(たかだか、大銀貨三十五枚分とかショボい値引きだな)」
値引き大銀貨を引いた総額が、三千六百万は安いのか?
まったく高いのか、安いのかが分からん。
ここでちょいとアイテムボツクスの中の総額確認。
おっ!買えるじゃねぇ~のよ。
今までちょいちょい魔物を課金して貯めてたから。
うん余裕で買える。
だったら買っても良いかな。
しかも当分働かなくても暮らせる程、金が貯まってた。
ま、金が無くなっても困りはしない。
何せ、俺にはネット様が有るからな。
食っては行けるし、木材や鉱石に宝石は山に籠れば幾らでも調達出来るし。
俺が購入を来んがえてる振りをして、アイテムボツクスと睨めっこしてるとカイトから声が掛かった。
「(コソ)なあなあ、兄ちゃん。幾ら何でも高くない?大金貨三百以上とか」
「(コソ)大丈夫、買える。しかも余裕で」
「(コソ)そ、そんなに持ってたの?」
「(コソ)二人で何をソコソコと喋ってるんだ?」
「(コソ)兄ちゃんの臍繰りの多さにビックリしてるところ」
「(コソ)カイト、臍繰りとは?」
「(コソ)(そこからかぁ~!)い、いや、後で説明するよ。で、兄ちゃんどうするの?」
「(コソ)即買い!」
「「ええ!」」
「あの~?皆様、お話し合いは済ましたか?」
「おっと、すみません。話し合いました。なので、一旦ギルドに戻って貰って良いですか? ギルドで、お返事します」
「分かりました。確かにそうですね。では戻りましょう。ではまた馬車にお乗り下さい」
「「了解。カイトベルゼス行くぞ」
「「ええ……」承知」
カイトの不満はこの際、訊かない事にする。
行きも帰りも煩い。少しは馴れろ。
だが、またカイトの愚痴が始まった。
色々案内して貰う間のカイトが「まだ歩くの?」とほざき、「もう少しですよ」バランさんに言われ、その言葉を訊いたカイトはげんなりしてて笑ったが。
少しこいつの体力鍛えないと駄目だな。
まあ、そんなことは後だ。
屋敷の間取もまあまあだ。
傷んでる箇所も少ないから、ちゃんと補修して掃除もすれば住めそうだ。
でも庭だよなぁ~バランさんが申し訳無さそうに言う、「手を入れれば元に戻りますね」だそうだ。
……誰が手を入れるんだって話だが。
庭のガゼボには、雑草が伸び蔦も絡んでで、人の手を借りるなら金が掛かりそうだ。
でも、この土地を囲む貴族屋敷よりは広くは無いけど、ここも程々には広い敷地何だよなぁ~さてどうするか?
少し待て、考える。
気になるとしたら、ここは貴族街って事だけだ。
でも、買うならここだろうか?
敷地の広さも十分だし。
だけど屋敷はどうにも古臭いんだよね。だったら、屋敷を壊して更地にしよう。おお!それが一番良い解決策。
更地した上に、アイテムボツクスの中に入れてある家を出せば直ぐに住める。
庭はそうだなぁ~ああ、訓練場を端に寄せて余ったスペースに畑を作れば良いな。
今ある場所のガゼボは要らん。客が来るわけでも無いだろうし、ましてや何処ぞのご令嬢が来るわけでも、俺が招待するわけでも無いしな。
手持ちの家も、狭ければ増築はせずに建物の中を拡張すればそれでは良いし。
多分今の屋敷より手持ちの家の方が広い。
よし!ここは、買いかな。
まあ細かい事は、実際購入してから考えた方が良いだろう。
好き勝手するのは買ってからだけれどね。値段次第ってな。
「さて、屋敷を含め敷地内を全てご案内しましたが。どうでしたか?」
どうでしたか?かぁ~と考える振りそれに………。
「すまん、バランさん」
「はい?」
「どうと言われてもな、俺らはまだこの屋敷の値段訊いてないんだわ」
「あっ、そうでしたね」
今気がついたと言って手を軽くポンと叩く。うん天然入ってる?
「ああ」
「えっと少しお待ちを…………」
バランさん、手にしていたのは…あれはバインダーかな??
そのバインダーみたいな板に、屋敷の書類が挟んであって、それをパラパラめくり資料を確認してる。
何だよ、屋敷の書類を見ないと把握出来てないとか。
人を案内するなら、少しは書類の内容を把握しておいた方が良いんじゃないかな?
まあ別に良いけど。
「あっ、見つかりましたよ。此方の屋敷の値段ですが。金貨にすると、総額大金貨三百枚と金貨六十枚に大銀貨三十五枚になりますが、此方の物件をご購入頂けるなら、端数は切り捨てて大金貨三百枚と金貨六十枚で」
「ふ、ふぅ~ん。(たかだか、大銀貨三十五枚分とかショボい値引きだな)」
値引き大銀貨を引いた総額が、三千六百万は安いのか?
まったく高いのか、安いのかが分からん。
ここでちょいとアイテムボツクスの中の総額確認。
おっ!買えるじゃねぇ~のよ。
今までちょいちょい魔物を課金して貯めてたから。
うん余裕で買える。
だったら買っても良いかな。
しかも当分働かなくても暮らせる程、金が貯まってた。
ま、金が無くなっても困りはしない。
何せ、俺にはネット様が有るからな。
食っては行けるし、木材や鉱石に宝石は山に籠れば幾らでも調達出来るし。
俺が購入を来んがえてる振りをして、アイテムボツクスと睨めっこしてるとカイトから声が掛かった。
「(コソ)なあなあ、兄ちゃん。幾ら何でも高くない?大金貨三百以上とか」
「(コソ)大丈夫、買える。しかも余裕で」
「(コソ)そ、そんなに持ってたの?」
「(コソ)二人で何をソコソコと喋ってるんだ?」
「(コソ)兄ちゃんの臍繰りの多さにビックリしてるところ」
「(コソ)カイト、臍繰りとは?」
「(コソ)(そこからかぁ~!)い、いや、後で説明するよ。で、兄ちゃんどうするの?」
「(コソ)即買い!」
「「ええ!」」
「あの~?皆様、お話し合いは済ましたか?」
「おっと、すみません。話し合いました。なので、一旦ギルドに戻って貰って良いですか? ギルドで、お返事します」
「分かりました。確かにそうですね。では戻りましょう。ではまた馬車にお乗り下さい」
「「了解。カイトベルゼス行くぞ」
「「ええ……」承知」
カイトの不満はこの際、訊かない事にする。
行きも帰りも煩い。少しは馴れろ。
75
お気に入りに追加
650
あなたにおすすめの小説
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね
いくみ
ファンタジー
パトリシアは卒業パーティーで婚約者の王子から婚約破棄を言い渡される。
しかし、これは、本人が待ちに待った結果である。さぁこれからどうやって私の13年を返して貰いましょうか。
覚悟して下さいませ王子様!
転生者嘗めないで下さいね。
追記
すみません短編予定でしたが、長くなりそうなので長編に変更させて頂きます。
モフモフも、追加させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
カクヨム様でも連載を始めました。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる