母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ

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第9章

第20話 ダンジョン100階で野宿…なのか?

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 そうして、100階の草原をひたすら車で走る!
 三輪車バギーを出せるのを知って、それを出してひたすら爆走中なんだがねぇ……。
 一晩中走っても、未だに山の裾野にさえ着きませんよ!

 この100階のフロアに来てもう二日は経ってるんだけど!

「兄ちゃん……あの山に中々着かないね?」
「だな……空飛んだ方が早いか?それとも、このままでいいのか悩むよなぁ~」

 車で草原を爆走してるんだけどなぁ…。

 因みに、ベルゼスもレツもレオを鞄から出たら張り切っててねぇ~。
 走る車に並走して、走ってるんだよねぇ~三匹とも。……お前らそんなに早いんだね?
 時速何キロよ……80キロは車で飛ばしてんだけど?俺。

 付いて来てるからすげぇ~。

「なぁ~カイト?そろそろこの辺で休むか?」
「だね…そろそろ良いんじゃない?しかし時間の感覚が分からなく為りそうだよね」
「時計無いとヤバいしな」

 車を止めて車から降りると、直ぐに車を仕舞うと次にだすのは家だ。
 それを『ドーーーン』と大きな音を立てて家を出してから、ベルゼスとレツにレオを家の中に入る様に声を掛ける。
 カイトは勝手に家に入って行った…疲れてんのか?

「ベルゼス!レツ、レオ!こっちだ!今日はここで一休みだ!」
「了解した!だが少し待ってくれ」
「了解早く来いよ」

 仕方ない戻るのを待つかな。
 なんか玩具でも見つけたのだろうな……。

 家の中に入りリビングに向かうと、ソファーに座るカイトに声を掛けられた。

「兄ちゃん?ベルゼスたちは?」 
「奴らは…、なんだが玩具を見つけたらしいぞ?少し待ってくれだとさ」
「ふぅ~ん。玩具ねぇ……なんか怖いんだけど僕」
「まぁ、そんな気がするよ」

 何を持って戻ってくるのか……。

「さてカイト、先に風呂に入って来れば?」
「兄ちゃんは?」
「なに?狭い風呂に一緒に入りたいと?」
「………………………嫌だ」

 そんなに嫌な顔して、否定しなくても良いじゃんかよ!言ってみただけだぞ?俺だって嫌だよ!ふん!

「……風呂入ってくる」
「おう」

 カイトは風呂、ベルゼスたちは未だ戻って来ないなにしてんだ?あいつらは。

 まぁ、良いだったら俺は食事の用意だな!

「さて、何にするかな?」

 最近肉ばっか食ってる気がする………。たまには肴と野菜にするかな…でもなぁ力出ないか?

 なら鶏肉か?ささみでも………ええい!面倒だ!唐揚げにあじフライにしょう!

 それとサラダで決まり。
 適当に鶏肉に味着けて揚げればOKだ!
 鯵もネットから出せば直ぐに作れるしな。
 食事の用意をしていると、ベルゼスたちが戻って来たが………お前らドロドロじゃんかよ!

「ガルルン(あるじぃ~戻ったよぉ)」
「おう!レツか?レオとベルゼスは?」
「ガルルルン(もうくるよ)」
「そうか、なら……カイトが風呂場に居るから綺麗にしてこい!」
「ヴグググ…(にがてだ……)」
「いいから!行ってこい」
「(はぁ~い)」

 しょんぼりしても綺麗にしないと飯食わせんぞ!
 全く、お前は…水が苦手なのは分かってるけど綺麗にしててくれよ。
 ベルゼスとレオも戻って来たけど、レツと同じで汚れてるし……なにしてたんだよ!

「ベルゼスとレオも、風呂場に直行しろ!」
「樹里殿?どうした?我は汚なくないぞ?」
「いいから!いけ!風呂場にカイトが居るし、レツも今行かせたから!綺麗に洗ってこい」

 ギロリとにらんで圧を掛けたら、素直にベルゼスが返事をしてくれたよ……もう本当にさぁ~。

「り、了解した……」

 全く何をしてきたのやら……。
 さて、俺は飯の支度の続きだ。

 風呂場でカイトが怒鳴ってるが、知るか!ちゃんと面倒見てくれ。


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