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第9章

第15話 草原エリア!

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 俺がダンジョンの階数を二人に話せば、案の定カイトとベルゼスがうんざりした顔をしたので、やっぱり100階で一旦切り上げる事にすると伝えたらカイトからの不満が爆発した。
 もうお前は我が儘だな!一体どうしろっうんだよ。

「なら、どうする?ここから転移して上まで上がるか?」
「兄ちゃんは、どうすんのさッ!」
「え?俺は100階まで行ってから上がるけど?」
「ってかさっ、俺とベルゼスが上にあがっても、待ってる場所がないよ!」
「それは…そうだけどよ~!」
「樹里殿…我も良く分からんのだが?」

 いちいち面倒だなおい!適当に宿取って待ってろよ!俺はマップがあるから、お前らを探すなんて簡単だしな。

「だったら、金やるから適当に宿取って待ってれば良いじゃないかよ。金は渡して有るだろ」
「そうだけど!宿の飯不味食いたくないし!硬いベッドで寝たくないし!風呂とトイレはどうすんのさッ!ベルゼスなんか、悪列な環境をまだ体験してないから泊まるの無理だよ?」
「そういえばそうか……なら、お前らも100階まで付き合え!」
「「ええ!」それは遠慮したい」

 我が儘にも程が有るだろこいつら!
 怒るぞ!あれもこれも嫌だと好き勝手良いやがる。

「ベルゼスは、鞄にでも入ってろ!カイトは上に出るのが嫌なら我慢しろ!良いな」

 二人は未だ何か文句を言いたそうにしていたが!もう聞かん!無理やり連れて下の81階に下りる。

 まぁ下に下りたら下りたで、つらつらと文句を言われたが!知るかそんなん。

 81階から下は草原エリア………ん~ここが一番楽かも?
 出てくる魔物は強いけど…海より森より楽だし。

 視界も良好!
 良い感じじゃんかよ!

 ここならベルゼスにレツたち出しても行ける筈だよ。

「兄ちゃん、レツたちもだすのか?」
「そうだよ、奴らだってそろそろ出たいだろ?ここなら視界も良いしな」
「まぁ、出てくる魔物はバイソンが多いからね。狩りやすいか?……強いけど」
「だろ?ベルゼスだって、見通しが良ければ狩りやすいだろ?」
「まっ、まぁ…そうですが…強い」

 なんだ?その語尾に強いって?
 まぁバイソン強いけど……でも肉だし。
 ドロップするのはバイソンの肉!しかもバイソンのミルクも出てくるんだぞ!
 そりゃ積極的に且ぁつ!大量に倒すだろ!フフフ。

 俺は極力ネットから物は出したくないんだよな。やっぱり、この世界の物で飲み食いしたいとは思ってるからな。

 でも……ハッキリ言って食文化が……最低過ぎてて。宿屋や酒場とか、ましてや飯屋で食事をするのは極力遠慮したい。

 だからダンジョンから出てくるドロップした食料は是非確保したい!
 試しに焼いて食ったら旨かったんだよね。
 うん、これは狩るに限る!美味しいじゃんかよ!

「コソ(ベルゼス、兄ちゃんがホクホクしてるぞ)」
「コソ(の、ようだが…なにか不味いのか?機嫌が良いなら、良いのでは?)」
「コソ(ばっか!これから大変なんだぞ!あれが収まるまで永遠にバイソン狩りする羽目になる)」
「コソ(……それは……)」
「おい!そこ何かコソコソ話してる?ドロップ素材回収したら先に進むぞ!」
「はぁ~い!」
「うむ!」

 それから、90階までしつこくバイソンだけを狩って90階のボス部屋に突入した。
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