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第8章
第10話 出刃亀はだめだぞ!
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執務室に入り、ギルマスに座れと言われ…それに応えて二人でどかりとソファーに座り話を切り出した。
「んで?」
「……なに?」
「……まさか、ギルマス俺達に何しに来たとか言わないよね?」
「えっ?」
「マジかよ~!ギルマスボケたの?」
「お前…それは失礼だろがよ!」
「なら、早くしてよ!」
「そ、そうだったな!魔物を買い取った金だったな!アハハ」
「……ギルマス、どうしたの?お疲れかよ」
「ま、まぁ、気にするな!ほら金だ。じゃあな……。また来いよ」
「お、おう」
なにこのチャッチャッと、進む流れって?
なんかスムーズに事が進んで、腑に落ちないしモヤモヤするんだけど?
でもここは流れ的に良い感じだし……聞かないでおこうかな。
「あのさ、なんかギルマス変じゃない?どうしたの?」
こ、こらカイト!突っ込んで聞くな!
またトラブルだったらどうすんだよ…俺は知らないぞ?まぁ、確かに顔色が悪いし元気がないな。
「い、いや…なんでもねぇよ。カイト悪いな」
「ほっほらカイト、帰るぞ!」
「で、でも兄ちゃん…ギルマス元気がないじゃんかよ」
「それは、ギルマス側の問題何だろうからさっ!カイトが深入りする事じゃないだろ?世の中、有り難迷惑ってもの有るんだ。俺らは他人なんだから、帰るぞ!カイト。ギルマス…じゃまた魔物を売りにくるよ。またな」
「………おう」
ほら、嫌味を言っても気にせずスルーして肯定してるよ所詮他人なんてそんな者だぜカイト。
「カイト行くぞ」
「う、うん…分かった。じゃあねギルマス。サヨナラ」
「おう、元気でな。カイト、樹里」
ギルマスに挨拶してから執務室を出ると、なにやら一階が騒がしい……なに?
カイトと二人で下の様子を伺うと大きな怒鳴り声が聞こえてくる。
「兄ちゃん…なんだろうね?」
「だな、少しまて……カイト」
マップで、下の様子を探れるかな?
ギルドの一階を察知………。
この赤点は……悪意だな、持ち主は誰……アハハ!デブ坊っちゃんじゃんかよ。
なにしてんのこいつ、手下のヒョロガリ連れて粋がってるし。
「カイト……下の騒ぎ、どうやらデブ坊っちゃんだ」
「デブ坊っちゃん……(誰だっ…あぁ)またなの?」
「また?なのかは知らんが、そうだな。原因はギルマスの息子さんだ」
「……どうすんの?」
「そんなん知らんよ。下の騒ぎを聞けば、ギルマスが何とかするだろ?にしても、ここまで野放しにしてるとは思わなかったけどな」
「そうか……」
あれじゃ……アスガル兄ちゃんや、リリエラ姉ちゃんも良い迷惑だろうなぁ~。
「ほら、下から誰か上がってくるぞ?俺らは関係無いからな、認識阻害かけるぞ?」
「うん……でも兄ちゃん」
「いいか、関係ない!深入りしても損するぜ?カイト【インビジブル】」
二人の姿を人に認識出来ないようにしてから廊下を歩くすると階段をあがってきてすれ違ったのはアスガルだった。
カイトが、アスガルに声を掛けたさそうにいていたが今ここで声を掛けてしまうと、多分下の騒ぎに巻き込まれるし更に被害が大きくなるのは必然だ。
だからカイトに小声で「(カイト、駄目だぞ!声掛けちゃ!)」と止めた。
「(うん……)」
それから二人で階段を下りると、おデブのマイクが受付カウンターのお姉さんを困らせてたよ。
それでアスガルが、慌ててギルマスの部屋に飛び込んで行ったのか。……ご苦労様です。
でも何を騒いでるんだろうか?
「おい!ブス女、俺の話しを聞いてるのか?俺は、ここのギルマスの息子のマイクだぞ!」
「ブッ!……こほん、ですが!これは買い取れませんし!依頼は失敗です!いくらギルマスの息子さんとは言え……これでは無理ですね」
おお~強いねあの女性!流石ギルド職員だ!
世の中あんな人も居るんだねぇ~と感動してると、おデブ坊っちゃんが更に騒ぎ出した。
「う、煩せぇ!ちゃんと依頼の獲物は持って来てるだろがよ!お前じゃ話しが通じねぇ!アスガルか、親父だせよ!【バン!】」
と苛立って掌でカウンター叩く。
……あれじゃ…本当にギルマスの顔を潰してるよな。
親がまともで、ちゃんと愛情受けて育てて貰ってるのに……何が不服なんだろうなぁ~?
俺やカイトは家族に恵まれて無いから…あいつの気持ちはわからん。
ギルドの中の目立たないところで、カウンターでの騒ぎを見ていたが…。ここで俺らが出刃亀しちゃうと、不味い気がしたのでカイトとそそくさとギルドを出た。
「んで?」
「……なに?」
「……まさか、ギルマス俺達に何しに来たとか言わないよね?」
「えっ?」
「マジかよ~!ギルマスボケたの?」
「お前…それは失礼だろがよ!」
「なら、早くしてよ!」
「そ、そうだったな!魔物を買い取った金だったな!アハハ」
「……ギルマス、どうしたの?お疲れかよ」
「ま、まぁ、気にするな!ほら金だ。じゃあな……。また来いよ」
「お、おう」
なにこのチャッチャッと、進む流れって?
なんかスムーズに事が進んで、腑に落ちないしモヤモヤするんだけど?
でもここは流れ的に良い感じだし……聞かないでおこうかな。
「あのさ、なんかギルマス変じゃない?どうしたの?」
こ、こらカイト!突っ込んで聞くな!
またトラブルだったらどうすんだよ…俺は知らないぞ?まぁ、確かに顔色が悪いし元気がないな。
「い、いや…なんでもねぇよ。カイト悪いな」
「ほっほらカイト、帰るぞ!」
「で、でも兄ちゃん…ギルマス元気がないじゃんかよ」
「それは、ギルマス側の問題何だろうからさっ!カイトが深入りする事じゃないだろ?世の中、有り難迷惑ってもの有るんだ。俺らは他人なんだから、帰るぞ!カイト。ギルマス…じゃまた魔物を売りにくるよ。またな」
「………おう」
ほら、嫌味を言っても気にせずスルーして肯定してるよ所詮他人なんてそんな者だぜカイト。
「カイト行くぞ」
「う、うん…分かった。じゃあねギルマス。サヨナラ」
「おう、元気でな。カイト、樹里」
ギルマスに挨拶してから執務室を出ると、なにやら一階が騒がしい……なに?
カイトと二人で下の様子を伺うと大きな怒鳴り声が聞こえてくる。
「兄ちゃん…なんだろうね?」
「だな、少しまて……カイト」
マップで、下の様子を探れるかな?
ギルドの一階を察知………。
この赤点は……悪意だな、持ち主は誰……アハハ!デブ坊っちゃんじゃんかよ。
なにしてんのこいつ、手下のヒョロガリ連れて粋がってるし。
「カイト……下の騒ぎ、どうやらデブ坊っちゃんだ」
「デブ坊っちゃん……(誰だっ…あぁ)またなの?」
「また?なのかは知らんが、そうだな。原因はギルマスの息子さんだ」
「……どうすんの?」
「そんなん知らんよ。下の騒ぎを聞けば、ギルマスが何とかするだろ?にしても、ここまで野放しにしてるとは思わなかったけどな」
「そうか……」
あれじゃ……アスガル兄ちゃんや、リリエラ姉ちゃんも良い迷惑だろうなぁ~。
「ほら、下から誰か上がってくるぞ?俺らは関係無いからな、認識阻害かけるぞ?」
「うん……でも兄ちゃん」
「いいか、関係ない!深入りしても損するぜ?カイト【インビジブル】」
二人の姿を人に認識出来ないようにしてから廊下を歩くすると階段をあがってきてすれ違ったのはアスガルだった。
カイトが、アスガルに声を掛けたさそうにいていたが今ここで声を掛けてしまうと、多分下の騒ぎに巻き込まれるし更に被害が大きくなるのは必然だ。
だからカイトに小声で「(カイト、駄目だぞ!声掛けちゃ!)」と止めた。
「(うん……)」
それから二人で階段を下りると、おデブのマイクが受付カウンターのお姉さんを困らせてたよ。
それでアスガルが、慌ててギルマスの部屋に飛び込んで行ったのか。……ご苦労様です。
でも何を騒いでるんだろうか?
「おい!ブス女、俺の話しを聞いてるのか?俺は、ここのギルマスの息子のマイクだぞ!」
「ブッ!……こほん、ですが!これは買い取れませんし!依頼は失敗です!いくらギルマスの息子さんとは言え……これでは無理ですね」
おお~強いねあの女性!流石ギルド職員だ!
世の中あんな人も居るんだねぇ~と感動してると、おデブ坊っちゃんが更に騒ぎ出した。
「う、煩せぇ!ちゃんと依頼の獲物は持って来てるだろがよ!お前じゃ話しが通じねぇ!アスガルか、親父だせよ!【バン!】」
と苛立って掌でカウンター叩く。
……あれじゃ…本当にギルマスの顔を潰してるよな。
親がまともで、ちゃんと愛情受けて育てて貰ってるのに……何が不服なんだろうなぁ~?
俺やカイトは家族に恵まれて無いから…あいつの気持ちはわからん。
ギルドの中の目立たないところで、カウンターでの騒ぎを見ていたが…。ここで俺らが出刃亀しちゃうと、不味い気がしたのでカイトとそそくさとギルドを出た。
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