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第6章
第19話 別行動するんじゃなかった。
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カイトの事情で、地面に下りた。
ここからリリデア迄は、そんなに遠くない場所に下りたのでこのまま歩くかな?
「カイト、ここからは歩くぞ。もう町に近いからな」
「分かった、この辺は覚えがあるし道も覚えてるよ」
まぁ、六年も住んでれば覚えるよな。
それから二時間歩いて町に着いた。
町の門に着けば、見知った顔があるし変わってないのな?この町ってさっ!
「おや?誰かと思えばカイトか?お前、町を出ていったんじゃ………」
カイトと話す門番は俺の顔をじっと見つめる。
気持ち悪いな!なんだよ。
「な、何だよ…あんた」
「お前!ジュリか?」
「んだよ!そうだが。なに」
「嫌……昔とあんまり変わってないからよ。目の錯覚だと思ってよ」
「なにそれ、失礼なんだけど?」
「悪い悪い、あんまり変わってないからよ!良いねぇ~羨ましいよ俺は!俺なんか老けちまってよ!」
「アハハ、そうか?変わってないんじゃないのか?ほら通行料だ!」
「お、おう。じゃあな、ジュリ!お前何処に泊まるんだ?」
「未だ決めてないよ!じゃあな!」
「カイト、ギルドに行くぞ」
「う、うん?どうしたの兄ちゃん?」
「い、嫌…あれは、誰だったか思い出せないだけだ」
「兄ちゃん……酷でぇ~。サッズさんに後で言ってやろ!」
サッズ?あぁそう言う名前だったの?
「別に、言えば?俺は困らんよ」
「それそこ冷たい…」
「フン、煩いよ。カイトの癖に生意気だ」
「何だよ生意気ってさ」
「フフフ!拗ねてろよ。ほらギルド着いたぞ、お前中に入って金受け取って来いよ」
「え?兄ちゃん中に入らないのか?」
「入らないぞ?中に入ると面倒だからな。俺はマーサおばさんの所に居るからなぁ~」
俺は手を振ってカイトと、別行動することにした。
****#**
カイト編
「ち、ちょっと兄ちゃん!待ってよ!」
「いいから、早く行ってこいよぉ~!」
………あぁ手を振って行っちゃったよ。
「全く兄ちゃんは!自分勝手なんだよなぁ~。まぁ、良いけどさ」
俺って大人だよな!
っとそんなことはどうでも良いか?
早くギルマスに預けた金を受け取らないとな。
ギルドの扉を開けて中に入る。
そして、カウンターを見ると知らない受付さん達だな?なに、ギルドも変わったのかな?
そう思ったが取りあえずギルマスを呼んで貰う事にする。
「あ、あの……」
「はい、いらっしゃいませ?何かご用でしょうか?」
「ええっと……ギルマスのベイルさんを呼んでくれませんか?俺はカイトと言います」
「カイトさん?ですか失礼ですが身分証は?」
「あっ!はいこれです」
「失礼しますね?」
「………」
なんだか受付の雰囲気が変わっちゃったな。
前は賑やかだったのに…。
受付三人娘さん達は辞めちゃったのかな?
俺が町を出てからそう日は経ってないけどなぁ~?
****#***
ジュリ編
リリデアの町を久しぶりに歩く。
何と言っても人里を歩くのが六年振りなんとも……新鮮だよなぁ?
町をノロノロと歩いてると知り合いに会う。
「あ、あら?ジュリ」
「えっ……ええっと…」
「嫌ぁねぇ~!忘れちゃったの?あたしよフェルトよ!ほら、リリエラ!ジュリが帰ってるわよ?」
「えっ!ジュリ兄さん?」
……煩い…これだから知り合いに会うのは…。
「よ、よう。二人とも元気だったか?」
「ええ、元気よ?ジュリは…変わってないわね?」
「そうかな?年は取ったけどな」
「そうかしら、ジュリは変わらないわね?けど家の子達も大きく為って仕舞ってねぇ……」
「アハハそうなの?で、二人は買い物かい?」
「あ!そうだったわ!」
「そう、ならまた後でにした方が良いんじゃないのか?」
「そうねぇ…リリエラ貴方、ジュリを家に連れて行って頂戴!私は買い物終わらせて帰るから」
「そうね、母さんそうするわ。ジュリ兄さん行こうよ!」
「い、嫌、俺はカイトと待ち合わせてるから。マーサおばさんの宿に……」
「なぁ~に!カイトも居るの?ならカイトは私が、迎えに行って家に戻るから!リリエラ、ジュリ宜しくね」
「了解よ!母さん。ほら、ジュリ兄さん行くわよ!」
リリエラに腕を掴まれた!離せよ痛いから!
引っ張るな!
「ちち、ちょっと待ってくれよ、俺は遠慮するから!」
「いいから、行くわよ兄さん!ほら」
やめてくれよ………。
カイトと別行動するんじゃなかった。
ここからリリデア迄は、そんなに遠くない場所に下りたのでこのまま歩くかな?
「カイト、ここからは歩くぞ。もう町に近いからな」
「分かった、この辺は覚えがあるし道も覚えてるよ」
まぁ、六年も住んでれば覚えるよな。
それから二時間歩いて町に着いた。
町の門に着けば、見知った顔があるし変わってないのな?この町ってさっ!
「おや?誰かと思えばカイトか?お前、町を出ていったんじゃ………」
カイトと話す門番は俺の顔をじっと見つめる。
気持ち悪いな!なんだよ。
「な、何だよ…あんた」
「お前!ジュリか?」
「んだよ!そうだが。なに」
「嫌……昔とあんまり変わってないからよ。目の錯覚だと思ってよ」
「なにそれ、失礼なんだけど?」
「悪い悪い、あんまり変わってないからよ!良いねぇ~羨ましいよ俺は!俺なんか老けちまってよ!」
「アハハ、そうか?変わってないんじゃないのか?ほら通行料だ!」
「お、おう。じゃあな、ジュリ!お前何処に泊まるんだ?」
「未だ決めてないよ!じゃあな!」
「カイト、ギルドに行くぞ」
「う、うん?どうしたの兄ちゃん?」
「い、嫌…あれは、誰だったか思い出せないだけだ」
「兄ちゃん……酷でぇ~。サッズさんに後で言ってやろ!」
サッズ?あぁそう言う名前だったの?
「別に、言えば?俺は困らんよ」
「それそこ冷たい…」
「フン、煩いよ。カイトの癖に生意気だ」
「何だよ生意気ってさ」
「フフフ!拗ねてろよ。ほらギルド着いたぞ、お前中に入って金受け取って来いよ」
「え?兄ちゃん中に入らないのか?」
「入らないぞ?中に入ると面倒だからな。俺はマーサおばさんの所に居るからなぁ~」
俺は手を振ってカイトと、別行動することにした。
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「ち、ちょっと兄ちゃん!待ってよ!」
「いいから、早く行ってこいよぉ~!」
………あぁ手を振って行っちゃったよ。
「全く兄ちゃんは!自分勝手なんだよなぁ~。まぁ、良いけどさ」
俺って大人だよな!
っとそんなことはどうでも良いか?
早くギルマスに預けた金を受け取らないとな。
ギルドの扉を開けて中に入る。
そして、カウンターを見ると知らない受付さん達だな?なに、ギルドも変わったのかな?
そう思ったが取りあえずギルマスを呼んで貰う事にする。
「あ、あの……」
「はい、いらっしゃいませ?何かご用でしょうか?」
「ええっと……ギルマスのベイルさんを呼んでくれませんか?俺はカイトと言います」
「カイトさん?ですか失礼ですが身分証は?」
「あっ!はいこれです」
「失礼しますね?」
「………」
なんだか受付の雰囲気が変わっちゃったな。
前は賑やかだったのに…。
受付三人娘さん達は辞めちゃったのかな?
俺が町を出てからそう日は経ってないけどなぁ~?
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リリデアの町を久しぶりに歩く。
何と言っても人里を歩くのが六年振りなんとも……新鮮だよなぁ?
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「あ、あら?ジュリ」
「えっ……ええっと…」
「嫌ぁねぇ~!忘れちゃったの?あたしよフェルトよ!ほら、リリエラ!ジュリが帰ってるわよ?」
「えっ!ジュリ兄さん?」
……煩い…これだから知り合いに会うのは…。
「よ、よう。二人とも元気だったか?」
「ええ、元気よ?ジュリは…変わってないわね?」
「そうかな?年は取ったけどな」
「そうかしら、ジュリは変わらないわね?けど家の子達も大きく為って仕舞ってねぇ……」
「アハハそうなの?で、二人は買い物かい?」
「あ!そうだったわ!」
「そう、ならまた後でにした方が良いんじゃないのか?」
「そうねぇ…リリエラ貴方、ジュリを家に連れて行って頂戴!私は買い物終わらせて帰るから」
「そうね、母さんそうするわ。ジュリ兄さん行こうよ!」
「い、嫌、俺はカイトと待ち合わせてるから。マーサおばさんの宿に……」
「なぁ~に!カイトも居るの?ならカイトは私が、迎えに行って家に戻るから!リリエラ、ジュリ宜しくね」
「了解よ!母さん。ほら、ジュリ兄さん行くわよ!」
リリエラに腕を掴まれた!離せよ痛いから!
引っ張るな!
「ちち、ちょっと待ってくれよ、俺は遠慮するから!」
「いいから、行くわよ兄さん!ほら」
やめてくれよ………。
カイトと別行動するんじゃなかった。
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