母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ

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第5章

第13話 旅立つ前に。

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 さて、俺はギルマスに、チビのことを頼んで町を出るかな?

 はぁ……虚しいねぇ……。
 なんだったのかな?今までの暮らしは?子供って残酷だよなぁ……。 
 あっ!それは大人も一緒か。
 父親も母親も、それに他人の子供でさえ……。
 俺って人の運が無いのかね。

 まっ!気を取り直して話しに行くか。
 マップでギルマスを探すと、既に家にいる様なので、また家にお邪魔することに…。
 なんか……すんません。

 ギルマスの家に行くと直ぐに中に入れてくれた。
 そして、話しをすることに。

「ジュリ一人か?どうしたよ」
「そうよ、カイトは?」
「……ギルマス、フェルトさん」
「な、なんだよ」
「そうよ、なあに?」
「今まで、カイトと話しててさっ」
「あら、そうなの?なら、仲直りできたのね?」
「い、嫌…違くてさっ」 
「なに?拗れたのか?ジュリ」
「拗れたというか……決別かな?アハハ」
「「はぁーー?」決別ですって!」
「ち、ちょっと!なら、カイトと今部屋に一人なの?」
「まぁ、そうだな」
「おい!フェルト、済まねぇが……」
「わかったわ、行ってくる。ジュリ!あんたはもう!子供を一人になんてしないでよ」
「ハハハ、悪いね?頼むよ……、俺とは居たくないそうなんだ」
「もう!」

 とだけ言って、フェルトさんが走って寮迄行ってくれたのかな?

「で、何で拗れた?」
「拗れたというか……カイトの思いを尊重した結果だな。俺とは居たくないそうだ。カイトに言われた一人で暮らすとね?」
「バカ、それはお前…カイトの強がりだろ?」
「そうは、思ってるんだけど……。俺がさ……ッ」

 あ~駄目だ……!

「ごめんギルマス!ってことでさっ、カイトを頼むよ。カイトには、当分暮らせるだけの金を持たせたからさ。良くしてやってよ。それと昨日渡した金は、俺からの依頼料だと思ってくれよ」
「そ、そんなにあっさりと……。ジュリ良いのか、それでよ?」
「だって、『居たくないか』と、聞いたら間髪入れずに『うん』て答えたぜ? 流石になもう、しつこく出来ないだろ? だったらさっ、あいつの前から消えるのが筋じゃねぇの?」
「……ばか野郎!そんなの…」
「俺もそうだと思うよ。さて、ギルマス俺はマーサおばさん所の、宿を引き払ってから町を出てくからさ。カイトの事頼むな。あ!フェルトさんに宜しく」
「ばか野郎!」
「ハハハ、元気でな? あっそれと魔物を森で狩ったんだよ。解体の方に回して頼んだんだ。で、受け取りの金をカイトに回してよ。じゃ本当に行くよ」

 そして、カイトをギルマスに頼んで家を出ると、マーサおばさんの宿で少し話をしてから町を出た。

 ふぅ~これから一人だな。
 なんか……片割れがいないと変な感じだよな……。
 さてさて何処にいこうかな?


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