母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ

文字の大きさ
上 下
101 / 235
第4章

第24話 なんか……

しおりを挟む
「そ、それ、それなら!お前さんが出したあの家の金を、全額返す!それに、あの家もそのまま住んでくれて構わねぇ!それでどうか、どうか手を打ってくれねぇか?なっ!」
「それって、俺が難癖付けて只にして貰う形になるよな?それを使われて、またあんたが何かするだろ?悪い奴ってさ、小さな事でも突っいてくんだよ!だからな、支払った金は要らねえ!」
「な、なら、どうすれば……」
「それはあんたが考えたら?ほら、家族連れてこいよ!」

 ああ、だんだんイライラしてきた!

「だからそれは……」

 するとカウンターの後ろら誰が来たらしく、俺らに声を掛けてきた。
 誰だ……女?

「あらあら、貴方何故そんな所で座って…頭下げてるのかしら?貴方……」

 ギロリと俺を睨む年増の女…誰だ?
 あぁ、奥からきたってことはギルマスの嫁さんか?ったく夫婦揃って感じ悪い!

「か、かぁちゃん、こ、これは……その」
「あら?なに、貴方言えないのかしら」

 んん?にこりと笑ってるけど…目が笑ってない。ハハハ笑える。
 このオヤジ、自分のかみさんに頭が上がらないのか?まっ、どこの世界でも女は強いのかな?

「で、いきなり出てきてる。あんたは?」
「あら、私?」
「ああ、そうだが?」
「私はそこで座ってる男の妻よ?貴方は何方?」
「俺はジュリ・サクマという。先日このおっさんから、丘の上の家を買った者だよ」
「………あら、貴族の方が?丘に……家なんてあったかしら?」

 くっそ認識もされてない土地だったのか…。
 まぁ、それに、飛び付いた俺も悪い?
 ん~悪いのかな?

「ああ、有ったんだよ!そのおっさんに進められて買ったんだ!そしたらさ、あんたの旦那がな……」
「お、おい!その話しはするなよ!今頼んだろ?」
「オッサン、それ頼まれてないし。了承もしてないが?」

 なにいってる。

「貴方また何かしたのかしら、家ってなに?」
「ほ、ほら、丘の上の昔…ダンが住んでた家だよ!あれをこの貴族に売ったんだよ」
「貴方、口が悪いわ!貴族様相手に【この】って、不敬罪で問われるわよ?やめて頂戴、未だ私達には小さな子が居るのよ?貴方の一言で、家族が離散なんて死んでも嫌よ?」

 この奥さん良く分かってるじゃんか、すこぶる感じが悪いけど。
 どうしてこんな男と結婚したのかな?
 世の中不思議だよな…あっ!似た者同士か?有る意味。てか……論点ずれてね?

「す、すまねえかぁちゃん」
「で、いつまで貴方は座ってるの?」
「そ、それは…この…」

 俺が座らせてるみたいに言うなよ!つくづく人の所為にしたいんだな、このオッサンは……。


しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。

克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作 「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

裏切られ追放という名の処刑宣告を受けた俺が、人族を助けるために勇者になるはずないだろ

井藤 美樹
ファンタジー
 初代勇者が建国したエルヴァン聖王国で双子の王子が生まれた。  一人には勇者の証が。  もう片方には証がなかった。  人々は勇者の誕生を心から喜ぶ。人と魔族との争いが漸く終結すると――。  しかし、勇者の証を持つ王子は魔力がなかった。それに比べ、持たない王子は莫大な魔力を有していた。  それが判明したのは五歳の誕生日。  証を奪って生まれてきた大罪人として、王子は右手を斬り落とされ魔獣が棲む森へと捨てられた。  これは、俺と仲間の復讐の物語だ――

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜

西園寺おとば🌱
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。 どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。 - カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました! - アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました! - この話はフィクションです。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)

こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位! 死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。 閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話 2作目になります。 まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。 「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」

処理中です...