母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ

文字の大きさ
上 下
97 / 235
第4章

第20話 どさくさ紛れに家を買う。

しおりを挟む
 カイトがいいタイミングで、ギルマスに依頼料を出せと言い出してくれた。本当助かるわ~。

「ぼ、坊主……」
「なに?ぼく、カイトって名前あるんだ!坊主じゃ無いよ?おじさん早くしてよ」
「お、おう…なら、ギルドの中にはいってくれ!支払うから」

 そして、三人でギルドの中に入り俺はカイトを抱き上げてカウンターの前に立つ。

「ほらよ、依頼料の大銀貨8枚だ」
「どうも、ならあの家の、家賃半年分だ。また半年経ったら支払いにくるよ。てか、あれ買うといくら?」
「あ、あそこ買うのか?」
「まぁな?」
「なら、大金貨20枚だ」
「おっさん……あのボロで、白金貨二枚だと?」
「………す、すまん。大金貨…15枚」
「随分吹っ掛けたな。おい!大金貨5枚くすねようとしたのか?、すげぇなぁ~。カイトこう言う悪い大人になるなよ?」
「うん!バレたら牢屋行きだもんね?そんなこと絶対しないよ?人生そんな事で駄目にしたくないもん!」
「つ!」
「フフフ、良い子だな。良く覚えておけよ?」
「うん!」
「そんじゃほらよ、さっきの半年分の金に追加だ。これで、大金貨15枚分になるよな?」
「す、すまねぇ……悪かったよ。少し調子にのっちまった…」
「そんなん、いいからさっ!書類作れよ」
「す、少し待っててくれ」
「おじさん早くね」

 そして、少し待てばギルマスが、書類を手に戻って来た。

「ほらよ、それが、あの家がお前さんらの物んだと言う証明書だ。ギルドの捺印と、俺のサインが入ってる。で、こっちの書類に、お前さんの名前書いてくれ」
「わかった」

 ここは、ちゃんとフルネーム入れておくかな。
 かきかき………ジュリ・サクマと。

「はいよ!なら二度と来ねぇ」

 書類と羽ペンをおいて、カウンターから離れギルドを出た。

「お、おい!まてよ……お前さん、き、貴族!」

 後ろで何か声がする?まあ…相手にしたくない。
 するとカイトが俺の腕を引っ張る。

「兄ちゃん?」
「なに?」
「後ろでなんか叫んでるよ?」
「良いんだよ。振り向くなよカイト」
「わかった。なら早く帰ろうよ!」
「なら、空から帰るか?」
「ええ嫌だ!」
「なら、歩くしかねぇなぁ」
「ええ、抱っこ!」
「抱っこなら空から帰るぞ?」
「………わかった、我慢する」
「良い子だ」

 空に上がると、すぐに自分の家が何処に有るのかわかった。
 なんか色々とあるが…家が有るって良いな。

「カイト、ほら見てみろよ」
「なに?どこ……」
「ほら、俺達の家が見えた」
「……凄い!空から見たら可愛い家だね?」
「そうか?」
「うん!それに広いねぇ~」
「せまくないか?」
「そんなことないぞ!」
「そう?ならかえって、外でBBQするか?」
「なんで?」
「だって、あれ…シーサーペント食うんだろ?」
「あ!そうか、あれって解体大変そうだね?」
「まあ、なぁ何とかなんるよ……」

 やべぇ………解体考えてなかったどうするかな?
 頭はないが……内臓………………。
 エグイだろうしなぁ、仕方ない裏庭に解体する場を地下に掘る?
 でも匂いがこもるか……?

 アイテムボックスの中で解体してくれねぇかな?

【……仕方ないわねぇ…ならこの前のお詫びよ♡】

 ん?なに今の声は……。
 アイテムボックスの中でなんか起きたか?

 アイテムボックスの閲覧欄になんかメッセージボックスが出来てるぞ…なんだ?

 ボックスを除くと……手紙?
 なに?ええっと…。

 #アイテムボックスの中に魔物をいれたら、頭で考えれば魔物が捌ける様にしたわよ!
 今回は特別よ。…この前のお詫び…♡
 じゃ~使って頂戴ね。  パルミラ♡

 ん~パルミラ様だったか……この前の喧嘩しちゃったからな。
 お詫びねぇ……仕方ない。
 ご希望の化粧品入れて置くか……。


しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。

克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作 「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

裏切られ追放という名の処刑宣告を受けた俺が、人族を助けるために勇者になるはずないだろ

井藤 美樹
ファンタジー
 初代勇者が建国したエルヴァン聖王国で双子の王子が生まれた。  一人には勇者の証が。  もう片方には証がなかった。  人々は勇者の誕生を心から喜ぶ。人と魔族との争いが漸く終結すると――。  しかし、勇者の証を持つ王子は魔力がなかった。それに比べ、持たない王子は莫大な魔力を有していた。  それが判明したのは五歳の誕生日。  証を奪って生まれてきた大罪人として、王子は右手を斬り落とされ魔獣が棲む森へと捨てられた。  これは、俺と仲間の復讐の物語だ――

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜

西園寺おとば🌱
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。 どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。 - カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました! - アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました! - この話はフィクションです。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫
ファンタジー
 孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。  僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。  そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。  それから、5年近くがたった。  5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。

処理中です...