82 / 235
第4章
第5話 港町ロストール
しおりを挟む
それから暫く悪路をカイトと二人で歩く。
てくてくと言うよりは、ヨロヨロかな?
そんな感じで歩くと、見えて来ました島の町に入る門が……。
に、しても門は番が居なくねぇ?
「兄ちゃん門番の人は?」
「居ないね?なんでだ……」
え?もしかして……通行税が無いのか?
なら、ラッキーだが。
「道行く人が見当たらないから……聞くに聞けないな……」
と、門の前で固まってると門の町側から、人が出てきた。
「おや?こんな田舎に人がいる」
「こ、こんにちわ」
「おう、こんにちわ。何しにこの町へ?」
「えっと……観光?」
「観光する場所なんてなにもないぞ?」
「ここは、辺鄙な島国だからなぁ……」
「えっと、ギルドはあるの?」
「なんだ?冒険者かい?」
「ええ、」
「子連れでか?」
「ええ、そうですね」
「そらりゃぁ珍しい。あんたランクは?」
面倒だな……身分証を見せた方が早いか?
「はい、身分証だ」
「こりゃすげぇ~、船着き場から町に入らず。海岸側からこの門を通る人なんて、居ないのに不思議だと思ったら……。なんだ?魔物でも倒しながらここに来たのか?」
い、言ってる意味が分からない……?
あ、船でこの島に上陸するから海岸……山側からは、人が来ることが無いのかな?
これは……失敗したか……さて誤魔化すのはどうすれば?
「えっと、そ、そう。反対側の町に一旦船で着いて、町を出て山を越えて来たんだよ」
「それは大変だったろ?あ!でも、Aランクなら、問題ないのか?」
「さ、さぁ?どうでしょうね。運が良かったのかも?」
「ま、それもそうか?ならこの町に着いて良かったな?はいよ、カード返すぜ」
「どうも。ええ、良い宿屋が、有ると良いのですが」
良かったよ出任せでも通じた……。
「そり寂れてるとはいえ、港町だからな。宿はあるぜ」
「そうですか、それはよかった!」
「だろ?町に入るなら二人で、銀貨3枚と大銅貨6枚だよ」
おお、細い刻んで来たね……。
「な、ならはい!これ」
懐から巾着袋を出してそこから銀貨と大銅貨を渡す。
「ありがとよ、ロストールの町へようこそ。ギルドはこの道を真っ直ぐだ。それと宿屋はギルドから近いから、ギルドの姉ちゃんにでも聞けばいいぞ」
「それは助かるありがとう」
「お兄さん、ありがとう」
「お、おう、坊主。兄ちゃんの言うことは聞くんだぜ?」
「………うん」
門番の兄ちゃんと別れて町に入りギルドを目指す。
「兄ちゃん……」
「なんだ?」
「よさそうな町だね?」
「だといいな?」
「うん!きっと大丈夫だよ」
そう願いたいな、そろそろ疲れた。
てくてくと言うよりは、ヨロヨロかな?
そんな感じで歩くと、見えて来ました島の町に入る門が……。
に、しても門は番が居なくねぇ?
「兄ちゃん門番の人は?」
「居ないね?なんでだ……」
え?もしかして……通行税が無いのか?
なら、ラッキーだが。
「道行く人が見当たらないから……聞くに聞けないな……」
と、門の前で固まってると門の町側から、人が出てきた。
「おや?こんな田舎に人がいる」
「こ、こんにちわ」
「おう、こんにちわ。何しにこの町へ?」
「えっと……観光?」
「観光する場所なんてなにもないぞ?」
「ここは、辺鄙な島国だからなぁ……」
「えっと、ギルドはあるの?」
「なんだ?冒険者かい?」
「ええ、」
「子連れでか?」
「ええ、そうですね」
「そらりゃぁ珍しい。あんたランクは?」
面倒だな……身分証を見せた方が早いか?
「はい、身分証だ」
「こりゃすげぇ~、船着き場から町に入らず。海岸側からこの門を通る人なんて、居ないのに不思議だと思ったら……。なんだ?魔物でも倒しながらここに来たのか?」
い、言ってる意味が分からない……?
あ、船でこの島に上陸するから海岸……山側からは、人が来ることが無いのかな?
これは……失敗したか……さて誤魔化すのはどうすれば?
「えっと、そ、そう。反対側の町に一旦船で着いて、町を出て山を越えて来たんだよ」
「それは大変だったろ?あ!でも、Aランクなら、問題ないのか?」
「さ、さぁ?どうでしょうね。運が良かったのかも?」
「ま、それもそうか?ならこの町に着いて良かったな?はいよ、カード返すぜ」
「どうも。ええ、良い宿屋が、有ると良いのですが」
良かったよ出任せでも通じた……。
「そり寂れてるとはいえ、港町だからな。宿はあるぜ」
「そうですか、それはよかった!」
「だろ?町に入るなら二人で、銀貨3枚と大銅貨6枚だよ」
おお、細い刻んで来たね……。
「な、ならはい!これ」
懐から巾着袋を出してそこから銀貨と大銅貨を渡す。
「ありがとよ、ロストールの町へようこそ。ギルドはこの道を真っ直ぐだ。それと宿屋はギルドから近いから、ギルドの姉ちゃんにでも聞けばいいぞ」
「それは助かるありがとう」
「お兄さん、ありがとう」
「お、おう、坊主。兄ちゃんの言うことは聞くんだぜ?」
「………うん」
門番の兄ちゃんと別れて町に入りギルドを目指す。
「兄ちゃん……」
「なんだ?」
「よさそうな町だね?」
「だといいな?」
「うん!きっと大丈夫だよ」
そう願いたいな、そろそろ疲れた。
36
お気に入りに追加
650
あなたにおすすめの小説
婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね
いくみ
ファンタジー
パトリシアは卒業パーティーで婚約者の王子から婚約破棄を言い渡される。
しかし、これは、本人が待ちに待った結果である。さぁこれからどうやって私の13年を返して貰いましょうか。
覚悟して下さいませ王子様!
転生者嘗めないで下さいね。
追記
すみません短編予定でしたが、長くなりそうなので長編に変更させて頂きます。
モフモフも、追加させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
カクヨム様でも連載を始めました。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる