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1.何処かで聞いた都市国家
19.実習と言う名の(2日目 ゴブリン狩り)
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翌朝目が覚めると、僕は窓を開けて外の空気を吸い込んだ。窓から見下ろす村は、農業が基幹産業なだけあって朝が早いんだろうな。ベットサイドの魔導ポットでお湯を沸かしていると、イリスが目を覚ましたようだ。
「おはよう、イリスさん。今朝は良い天気だよ」
「…ん~、おはようクロエ」
ベット上で身を起したイリスは、毛布をかき寄せて座り込んでいますね。僕はポットに適当に茶葉をいれて、お湯を注ぎます。
「お茶入れようか? 目が覚めるよ」
「ん~、貴女適当にいれるから自分で入れますわ……」
ひどい言われようだけど、確かにイリスが入れた紅茶は美味しいんだよね。僕が入れたお茶を、カップに並々といれると、イリスは新しい茶葉で紅茶を入れ始める。
むぅ、地味に傷つくなぁ。そんなに不味いかなぁ。そう思って、注がれた紅茶を飲んでみたけど、あ~これは駄目なやつだね。濃すぎて苦すぎる……
イリスは自分のカップに紅茶を注ぐと、僕がカップの紅茶を飲み干すのをまって入れなおしてくれた。飲んでみると、同じ茶葉で入れたとは思えないくらい美味しい。
「貴女はなんでも大雑把すぎるんですわよ」
イリスはそういって笑いますが、目分量でキチンと入れてるつもりなんだけどなぁ……
*****
1階の食堂で朝食を摂り、部屋に戻る途中リアン達の部屋に立ち寄り、今日の予定を再確認します。ワイアットからの説明では、特に事前に聞かされた計画と変更は無いようですね。
僕はオークの件が気になり、リアンやワイアットに確認してみます。
「今の処は、住処の特定できているゴブリンの討伐を優先する。それが完了した後に、付近を確認し、オークが見つかれば位置の確認に留め、翌日討伐として仕切りなおしをする予定だ。」
但しと、後を続けるワイアット。
「恐らく今日の遭遇は無いだろう。ゴブリンの討伐の為、銃を使えば銃声がする。今回のゴブリンやオークは、西の帝政エリクシアから流れてきたものらしい。そうであれば、銃を知っている可能性が高いから、銃声で逃げ出すと思う。
今日遭遇できなかった場合は、明日僕ら4人だけで再度確認に赴き、発見できなければその時点で討伐任務を完了する予定だ。」
僕はフラグの立つ予感がして、口を挟んでしまいます。
「オークを発見した場合は、翌日に持ち越すのは賛成だけど、僕ら4人での討伐は避けたほうがいいんじゃない?
オークはゴブリンより身体が大きいから、火薬式の銃じゃ与えるダメージが少ないし、森の中では火力がある火魔法の使用に制限がかかってしまうよ。それに、パーティーの半数が一応女性なのは、オークを相手にするには不利だと思うんだけど……」
僕の言葉に、リアンが言い返しました。
「そもそも、居るかどうかもわからないオークの対処は、考えるだけ意味が無いだろ。オークを見かけてから対応を決めればいいじゃないか。
それに、俺が持つ改良型『銃』はオークにだって十分通用するさ。ワイアットの魔法だってある。身体が大きくて殺人兎には荷が重いなら、逃げ出してもいいんだぜ。イリスは僕とワイアットで、十分護れるさ。」
あ~、完全にフラグ立てやがった。僕はワイアットを見ますが、彼は少し考えていいました。
「リアンのいう話にも無理はあるが、少数のオークなら魔法と『銃』の併用で対応できるだろう。どちらにしても、今日オークとは戦うつもりはないから、奴らを確認してから作戦を考えよう」
さてさて、相手はこちらの思うとおりに動いてくれればいいんだけどね。
「事前の打ち合わせはこれで終わりだ。10分後に、装備を整えて1階正面玄関外に集合してくれ」
僕とイリスは、リアン達の部屋をでて自分達の部屋に戻ります。
「ん~、イリスさんはどう思う?」
「相手をみて考えるっていうなら、悪くないんじゃありません? それに、クロエは知らないでしょうけど、あの二人も口だけじゃなくてそれなりに魔法は使えますわよ?」
そっかぁ。まあ、あまりイリスを不安にさせても申し訳ないしね。
「ねえ、イリスさん。彼らが君を護るっていうから、万が一の話なんだけどさ……」
イリスに話しかけると、こちらをむいて小首を傾げます。
「万が一なんだけど、僕がオークにさらわれても気にしないで。必ず帰ってくるから。
そして、もしもイリスさんがさらわれたら……」
僕はイリスに誓います。
「必ず助けるから、聖なる盾で身を護って、待っていてね。」
イリスはくすくす笑いながら微笑みます。
「はいはい。お姉さんはちゃんと待っていますわよ? まあ、そんな心配は必要無いと思いますけどね」
うん、そうだといいなぁ……
この時僕は心から思いました。
*****
「イリスさん、状況はどう?」
ゴブリンと遭遇して、30分が経ちました。僕は、それぞれの宿題の進行状況を確認します。なぜなら……
「う~ん、リアン。右腕を撃って倒したゴブリンの、肝心の腕がありませんわよ。あと、どちらの銃で、どの弾を使って、距離が何メートルだったのかのデータもです。ワイアットの、脚を撃ったサンプルは、先にお腹に弾が当たっていますわね。採取し直ししてください」
「「あ~」」
二人の半ば悲鳴のような呻き声が聞こえますね。確かに、データを取るなら、使用した銃に弾種、相手との距離は必要でしょうね。僕の場合は、狙い打つ場所だけの指定なので、問題ありませんが。それに、イリスのショックガンでは相手が即死する訳ではないので、設定値と距離、当たった後の反応を記録した後は、僕が止めをさしているし。
その後、既に住処から散り始めていたゴブリンを倒すのに、1時間が経ちました。時間的にはまだ15時ですが、奥深い森ですし森を出るまでに1時間~2時間かかりますから、そろそろ限界でしょう。
「リアン、そろそろ時間ですよ」
僕の声にリアンが苛立ったように答えます。
「イリスをイリスさんって呼ぶなら、俺やワイアットもさん付けだろ。ちゃんと呼べよ」
苛立っていても、僕には関係ありませんよ。
「お二人とも、僕に敬称をつけて貰えるような事しましたっけ? 僕には記憶が無いのですが……」
僕の答えが気に入らなかったのか、リアンがなにか呟いていますが、いちいち気にしては居られません。
「とりあえず、全てのサンプルは揃ったので、運搬の皆さんは村への帰路について下さい」
「判った。君たちは如何するんだ?」
ワイアットが、運搬を依頼した自警団の方に、先行しての村に帰る事をお願いしています。
「僕達は、荷物が殆どありませんから、少し周囲の状況を確認してから後を追います。街道まででれば、直ぐ追いつけますから」
ワイアットは普段どおり話しているつもりなんでしょうけど、実は此処まで自警団の方々が不満を漏らしているのは聞こえています。
イアンやワイアットの言葉は、市街で始祖四家の嫡子として扱われているせいもあって、少し(かなり)高慢というか、見下し感があるように聞こえるんですよね。
自警団の方々は皆さん成人していますし、アレキサンドリアでは身分制度は存在しないので、本来目上の方に対してのある程度の配慮がないと、うまくいきません。
あの二人、能力はあっても対人スキル低いですからね。
「では、我々は引き上げるが、お嬢ちゃんたちはどうする? 特にそちらのお嬢ちゃんはそろそろ限界が近いと思うが……」
自警団の班長さんが、イリスを見て言います。実際、イリスは回復が中心ですので、本来そんなに体力がある訳ではないですし、自分自身だけでなく、疲労しはじめたリアンやワイアットにも回復魔法を使用していますから、魔力自体の消耗もそれなりに高いはずですしね。
「イリスさんも一緒に戻ったほうがいいんじゃない? 僕らも直ぐ戻るんだし」
僕はそう言いますが、やはり『うん』とはいいませんか……
「ありがとうございます。もう少しで終わるそうなので、彼らに付き合いますわ」
班長さんにそういうと、自警団と輸送を担当して下さる村の人は、帰り始めます。中には、僕達二人に『気をつけて、怪我をしないように』といって下さる方もいました。彼らが遠ざかり、暫くすると周囲を警戒していたリアンが、こちらを向きます。
「やっぱり、オークなんて居ないじゃないか。心配しすぎなんだよ」
「そういうな、リアン。兎は本来臆病なものさ」
口々にそう言ってますが、安心するのは早かったみたいですね。先程まで聞こえていた野鳥のさえずりもなくなって、周囲には剣呑な雰囲気が漂い始めています。そしてリアンの背後、森と岩場の境界あたりに、身長2メートルはある筋肉お化けが見えてしまいましたよ。しかも、残念ながら、こちらが先に発見されてしまったようです……
「おはよう、イリスさん。今朝は良い天気だよ」
「…ん~、おはようクロエ」
ベット上で身を起したイリスは、毛布をかき寄せて座り込んでいますね。僕はポットに適当に茶葉をいれて、お湯を注ぎます。
「お茶入れようか? 目が覚めるよ」
「ん~、貴女適当にいれるから自分で入れますわ……」
ひどい言われようだけど、確かにイリスが入れた紅茶は美味しいんだよね。僕が入れたお茶を、カップに並々といれると、イリスは新しい茶葉で紅茶を入れ始める。
むぅ、地味に傷つくなぁ。そんなに不味いかなぁ。そう思って、注がれた紅茶を飲んでみたけど、あ~これは駄目なやつだね。濃すぎて苦すぎる……
イリスは自分のカップに紅茶を注ぐと、僕がカップの紅茶を飲み干すのをまって入れなおしてくれた。飲んでみると、同じ茶葉で入れたとは思えないくらい美味しい。
「貴女はなんでも大雑把すぎるんですわよ」
イリスはそういって笑いますが、目分量でキチンと入れてるつもりなんだけどなぁ……
*****
1階の食堂で朝食を摂り、部屋に戻る途中リアン達の部屋に立ち寄り、今日の予定を再確認します。ワイアットからの説明では、特に事前に聞かされた計画と変更は無いようですね。
僕はオークの件が気になり、リアンやワイアットに確認してみます。
「今の処は、住処の特定できているゴブリンの討伐を優先する。それが完了した後に、付近を確認し、オークが見つかれば位置の確認に留め、翌日討伐として仕切りなおしをする予定だ。」
但しと、後を続けるワイアット。
「恐らく今日の遭遇は無いだろう。ゴブリンの討伐の為、銃を使えば銃声がする。今回のゴブリンやオークは、西の帝政エリクシアから流れてきたものらしい。そうであれば、銃を知っている可能性が高いから、銃声で逃げ出すと思う。
今日遭遇できなかった場合は、明日僕ら4人だけで再度確認に赴き、発見できなければその時点で討伐任務を完了する予定だ。」
僕はフラグの立つ予感がして、口を挟んでしまいます。
「オークを発見した場合は、翌日に持ち越すのは賛成だけど、僕ら4人での討伐は避けたほうがいいんじゃない?
オークはゴブリンより身体が大きいから、火薬式の銃じゃ与えるダメージが少ないし、森の中では火力がある火魔法の使用に制限がかかってしまうよ。それに、パーティーの半数が一応女性なのは、オークを相手にするには不利だと思うんだけど……」
僕の言葉に、リアンが言い返しました。
「そもそも、居るかどうかもわからないオークの対処は、考えるだけ意味が無いだろ。オークを見かけてから対応を決めればいいじゃないか。
それに、俺が持つ改良型『銃』はオークにだって十分通用するさ。ワイアットの魔法だってある。身体が大きくて殺人兎には荷が重いなら、逃げ出してもいいんだぜ。イリスは僕とワイアットで、十分護れるさ。」
あ~、完全にフラグ立てやがった。僕はワイアットを見ますが、彼は少し考えていいました。
「リアンのいう話にも無理はあるが、少数のオークなら魔法と『銃』の併用で対応できるだろう。どちらにしても、今日オークとは戦うつもりはないから、奴らを確認してから作戦を考えよう」
さてさて、相手はこちらの思うとおりに動いてくれればいいんだけどね。
「事前の打ち合わせはこれで終わりだ。10分後に、装備を整えて1階正面玄関外に集合してくれ」
僕とイリスは、リアン達の部屋をでて自分達の部屋に戻ります。
「ん~、イリスさんはどう思う?」
「相手をみて考えるっていうなら、悪くないんじゃありません? それに、クロエは知らないでしょうけど、あの二人も口だけじゃなくてそれなりに魔法は使えますわよ?」
そっかぁ。まあ、あまりイリスを不安にさせても申し訳ないしね。
「ねえ、イリスさん。彼らが君を護るっていうから、万が一の話なんだけどさ……」
イリスに話しかけると、こちらをむいて小首を傾げます。
「万が一なんだけど、僕がオークにさらわれても気にしないで。必ず帰ってくるから。
そして、もしもイリスさんがさらわれたら……」
僕はイリスに誓います。
「必ず助けるから、聖なる盾で身を護って、待っていてね。」
イリスはくすくす笑いながら微笑みます。
「はいはい。お姉さんはちゃんと待っていますわよ? まあ、そんな心配は必要無いと思いますけどね」
うん、そうだといいなぁ……
この時僕は心から思いました。
*****
「イリスさん、状況はどう?」
ゴブリンと遭遇して、30分が経ちました。僕は、それぞれの宿題の進行状況を確認します。なぜなら……
「う~ん、リアン。右腕を撃って倒したゴブリンの、肝心の腕がありませんわよ。あと、どちらの銃で、どの弾を使って、距離が何メートルだったのかのデータもです。ワイアットの、脚を撃ったサンプルは、先にお腹に弾が当たっていますわね。採取し直ししてください」
「「あ~」」
二人の半ば悲鳴のような呻き声が聞こえますね。確かに、データを取るなら、使用した銃に弾種、相手との距離は必要でしょうね。僕の場合は、狙い打つ場所だけの指定なので、問題ありませんが。それに、イリスのショックガンでは相手が即死する訳ではないので、設定値と距離、当たった後の反応を記録した後は、僕が止めをさしているし。
その後、既に住処から散り始めていたゴブリンを倒すのに、1時間が経ちました。時間的にはまだ15時ですが、奥深い森ですし森を出るまでに1時間~2時間かかりますから、そろそろ限界でしょう。
「リアン、そろそろ時間ですよ」
僕の声にリアンが苛立ったように答えます。
「イリスをイリスさんって呼ぶなら、俺やワイアットもさん付けだろ。ちゃんと呼べよ」
苛立っていても、僕には関係ありませんよ。
「お二人とも、僕に敬称をつけて貰えるような事しましたっけ? 僕には記憶が無いのですが……」
僕の答えが気に入らなかったのか、リアンがなにか呟いていますが、いちいち気にしては居られません。
「とりあえず、全てのサンプルは揃ったので、運搬の皆さんは村への帰路について下さい」
「判った。君たちは如何するんだ?」
ワイアットが、運搬を依頼した自警団の方に、先行しての村に帰る事をお願いしています。
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ワイアットは普段どおり話しているつもりなんでしょうけど、実は此処まで自警団の方々が不満を漏らしているのは聞こえています。
イアンやワイアットの言葉は、市街で始祖四家の嫡子として扱われているせいもあって、少し(かなり)高慢というか、見下し感があるように聞こえるんですよね。
自警団の方々は皆さん成人していますし、アレキサンドリアでは身分制度は存在しないので、本来目上の方に対してのある程度の配慮がないと、うまくいきません。
あの二人、能力はあっても対人スキル低いですからね。
「では、我々は引き上げるが、お嬢ちゃんたちはどうする? 特にそちらのお嬢ちゃんはそろそろ限界が近いと思うが……」
自警団の班長さんが、イリスを見て言います。実際、イリスは回復が中心ですので、本来そんなに体力がある訳ではないですし、自分自身だけでなく、疲労しはじめたリアンやワイアットにも回復魔法を使用していますから、魔力自体の消耗もそれなりに高いはずですしね。
「イリスさんも一緒に戻ったほうがいいんじゃない? 僕らも直ぐ戻るんだし」
僕はそう言いますが、やはり『うん』とはいいませんか……
「ありがとうございます。もう少しで終わるそうなので、彼らに付き合いますわ」
班長さんにそういうと、自警団と輸送を担当して下さる村の人は、帰り始めます。中には、僕達二人に『気をつけて、怪我をしないように』といって下さる方もいました。彼らが遠ざかり、暫くすると周囲を警戒していたリアンが、こちらを向きます。
「やっぱり、オークなんて居ないじゃないか。心配しすぎなんだよ」
「そういうな、リアン。兎は本来臆病なものさ」
口々にそう言ってますが、安心するのは早かったみたいですね。先程まで聞こえていた野鳥のさえずりもなくなって、周囲には剣呑な雰囲気が漂い始めています。そしてリアンの背後、森と岩場の境界あたりに、身長2メートルはある筋肉お化けが見えてしまいましたよ。しかも、残念ながら、こちらが先に発見されてしまったようです……
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