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第32話 太陽の風
しおりを挟む支度を終えた『太陽の風』の一向と俺は、バタバタを宿を出てギルドへ走った。
「スンマセーーーーン!!」
ギルドへ入るなりシェールがギルマス達に向かってジャンピングドゥゲザー(土下座)をかます。
「何をやってんだ。お前たちは……。」
ギルマスは呆れ顔で呟く。
「何で遅れたんだ?」
「いや、あの、その、あれ、え~っと……………………………寝坊です。」
良い言い訳が思いつかなかったのか観念して正直に報告する残念白金級。
白金級ってまだシェールしか見た事がないけど、他の連中もこんなのか?
白金級として尊敬出来る要素が皆無だな……。
ギルマスから『次、こんな事があればランクを下げるからな!』と言うお叱りを受け、『へへっーー!!』とまたドゥゲザーするシェールとのやりとりが一通り終わった後、俺達は森の中に入る事になった。
森に入る為、街道沿いに向かうと、外壁の修復が行われ始めており、周辺には工事業者と思われる作業者と進捗管理をしている都市の役人が忙しなく行き来していた。
そして森の入り口からその外壁修繕工事を見ながらリッターが呟く。
「耐魔法防御が施工されていた筈の外壁を融解させるなんて……。
出来れば『ドラゴン』に遭遇なんてしたくないわね‥…。」
ギルマスは無言だが『太陽の風』の4人はゴクリと唾を飲み込む音がする。
そんな中、特に何の警戒もせずに歩く俺とアイルとソフィちゃんの3人組。
だって『ドラゴン』なんて居ないんだから緊張感もない。
アイルなんて口笛拭きながらお散歩気分だ。
「へへ~。また見つけたよぉ~。」
ソフィちゃんは所々で『復癒草』を見つけ摘んでは俺に見せながら喜んでいる。
そんなソフィちゃんを見て俺はほっこりしている。
フフッ。ソフィちゃんカワイイ。
「お前たち、何でそんな平気な顔してるんだ?怖くないのか?」
「だってなる様にしかならないでしょー。ドラゴンが居たら逃げる!これだけじゃない!!」
そんな緊張感のない俺達を見てシェールが話しかけてくる。
アイルもこの森に『ドラゴン』がいない事を知っているので小指で『ハナホジ』でもしそうに退屈そうに答える。
勿論、流石のアイルでも実際に鼻ホジはしてないけど。
森に入ると直ぐにギガパイ(ギガントパイソン)さんの黒焦げた死骸が見えてくる。
そこには王都からルク・スエルに駐屯している騎士団からおよそ10名とルク・スエルのギルド職員5名、総勢15名が共同で夜通し調査と見張りをしていた様だ。
騎士団とギルドの統一見解として、あの黒焦げの死骸はやはり『ギガントパイソン』で間違いないらしい。
ギルマスと騎士団の隊員とは当然ながら面識があるらしく、合流すると直ぐに情報交換を行っていた。
オースフィギス王国聖騎士団。
王国でも戦闘、魔法に秀でた戦闘集団であり、この周辺で『騎士』と言えばこの騎士団を指すとエチルさんが教えてくれた。
最低でもギルドランクの白金級以上の実力が必要らしい。
以前、アイルも教えてくれたが、冒険者から騎士などに転職や引き抜きもあるらしいからな。
しかし……。
「白金級ねぇ……。」
俺はチラと残念白金級のシェールを見ながら大したことないんじゃ?と思ったりする。
そんなやり取りをしていると、ギルマスが騎士1人を連れてやってきた。
「君たちが今回、ドラゴンと思われる事案に遭遇した冒険者達か。私は王国騎士団団長のラシュリー、『ラシュリー・ランクリン』だ。今回は宜しく頼む。」
何と王国騎士団の団長様が直々に調査に来ていた。
壮年の歳は50前半から半ばぐらいだろうか。身長はステフおっさんと同じぐらいの2m近い巨躯で甲冑の下はさぞ鍛え上げられているのだろう。
オールバックにした髪は銀髪で口髭を蓄えその瞳は紫色をしておりダンディな雰囲気を醸し出している。
嫌、実際、ダンディなオジサマだ。スーツを着てBARでバーボン片手に煙草を燻らせていたらそれはそれは様になるだろう。
男の俺でもカッコいいと思う。
金色に縁取られているシルバーの甲冑を纏い赤色のマントを靡かせている。
甲冑の中央には王国の紋章だろうか?剣と薔薇が絡み合った模様が描かれている。
騎士団長御一行は各地の駐屯地を見回っており、偶々このルク・スエル駐屯地に来ていた所に今回の事件?に遭遇したのでそのまま調査団に加わったとギルマスが補足してくれた。
『太陽の風』の4人組は騎士団長を前にしてぶるぶる震えて緊張している様に見える。
アイルもソフィちゃんも目を輝かせている。
どうしたんだ?一体?
「アイル。どうしたんだ?皆様子がおかしくない?」
「だって王国騎士団の団長だよ!!こんな近くで見る事なんて、まして一緒に行動するなんて普通ありえないよ!!」
「そうなの?」
「はい!!」
ソフィちゃんもこのオジサマの事を知ってるらしい。
まるで有名な著名人とかスポーツ選手を見る様な感じだ。
王国騎士団長なので権威も俺が想像を超える程あるのだろう。
俺はこの世界の事をまだ理解しきれていないのでピンと来ないが……。
例の4人組は騎士団長の前でカチンコチンになっている。
騎士団長オジサマのラシュリーは俺達と挨拶を交わすとまたギガパイさんの死骸のある方向へ帰って行く。
するとソフィちゃんもオジサマについて行くではないか。
「え?ちょ……ソフィちゃん?」
俺が呼びとめようとするとアイルが俺の肩に手を掛ける。
「大丈夫よ。ソフィは好奇心旺盛だから騎士団長様に興味津々なんでしょ。」
「でも、調査の邪魔になるんじゃ……。」
と言いかけると、騎士団長様がソフィちゃんに気付いたのか笑顔でソフィちゃんを抱え上げる。
「ね?大丈夫だったでしょ?騎士団長様は王都で孤児院も運営されているから子供大好きらしいよ?」
何て出来るオジサマなんだ。
仕事も出来て見た目も良く、弱者にも手を差し伸べられる器量と財力……。
完璧オジサマじゃないか!!
流石、王国騎士団団長の肩書は伊達ではないな。そりゃ尊敬もされる筈だわ。
「ふぅ~……緊張したぁ……。」
「ホントですね‥…。」
「握手でもして貰えばよかったなぁ!」
「……………。」
エチルさん、カバールさん、ジンがそれぞれコメントして行くがシェールは無言でまだ固まっている。
あれ?一番はしゃぎそうなのに……。
騎士団長の後ろ姿を見るシェールの目には涙が浮かんでいた。
え?どうしたの!?
エチルさんもそれに気付いた様だ。
「……憧れの人……やっと出会えたね。」
エチルさんは優しくそう言うと、シェールは無言で瞼に溜まった涙をゴシゴシと拭うと吹っ切れた様にキッと目を輝かせる。
「憧れの人?って……どういう事?」
聞いてもいいものかどうか俺が思案していると隣りにいたアイルが問いかけた。
エチルさんは一瞬、シェールを見て迷うそぶりをする。
するとシェールが口を開いた。
「あの人は、俺の命の恩人なんだ。……もうあの人は覚えてないだろうけどな。」
「命の恩人?」
「そう。俺がまだガキの頃だ。俺の住んでいた街に……。」
シェールはそこで少し逡巡し躊躇いながらもぽつぽつと話し始めた。
「『惨劇の道』が起きたんだ。」
「『惨劇の道』?」
俺は意味が分からずアイルを見ると、アイルは悲壮な顔をして俯いていた。
俺が説明を求める様に皆の顔を見比べているとカバールさんがそれを察してくれたのか教えてくれた。
『惨劇の道』
発生する周期は不明だが、突然、大量のモンスターが大集団となり村や街を蹂躙しつくし村・街を構成するあらゆる人や物を破壊し尽くす事だとカバールさんが教えてくれた。
構成する数は最低5万~最大50万とも言われるモンスターの蹂躙行為らしい。
正に地獄がこの世に顔を出すそれは悍おぞましく、まともな人間では耐える事は出来ない程、凄惨且つ、暴虐の限りが行われるらしい。
建物は破壊され、人・亜人関係なく生きたまま喰われたりおもちゃの様に死ぬまで拷問を繰り返され殺される。
普通に殺されるならまだ運がいい。
女は更に酷い。年端もいかない少女や赤子までゴブリンやオークに犯され廻され続けて飽きれば惨たらしく殺され、そして至る所にその遺体はばら撒かれたり磔にされてりするのだ。
その話しを聞いてるだけで嫌悪感が湧きあがる。
お気楽に過ごして来たがそんな事が起きるのかこの世界……。
想像する事も俺の頭が拒否する……と言うか、俺の想像を超えた残虐な行為が行われるのだろう。
カバールさんも説明しながら辛そうだ。
他の皆も同様に鎮痛な表情で俯いている。
それがまだ子供のシェールに襲い掛かって来たのだ。
「俺の街にも騎士団が駐屯していたので直ぐに迎撃に向かったのだが数の多さには敵わなかった。すぐに全滅した。
そして奴等は迎撃に向かった騎士達の遺体を轢きづりながら街に入ってきやがった。そして何の抵抗力も持たない人々は逃げる間もなく殺戮が始まった。」
俺は思う。もっと早く非難出来なかったのか?……と。
「その……非常に言いにくいのですが、そのモンスターが街に到達する前に避難とか出来なかったのでしょうか?」
「………そうだな。普通ならそう思うのが普通だよな。
しかし俺達の街が『惨劇の道』で最初に襲われた街だったんだ。奴等は何の前触れもなくいきなり現れた。
後から分かった事だが、奴等は街付近の地下に広大な洞穴を掘削してそこに隠れていたんだ。」
「そう……だったんですね。すみません。浅慮な事を聞いてしまって。」
「いや、いいんだ。そう思うのが普通だからな。」
恐らく、過去に俺と同じ疑問を何度も尋ねられた事があるのだろう。
シェールは特に気にする素振りもせずにそう答える。
「そして俺達家族も逃げた。だが逃げる所はどこにもない。街は既にモンスターに包囲されて街の入り口では蹂躙が始まっていた。親父は自警団の一人だったから仲間と一緒に出て行ったがそれから帰って来る事は無かった。」
シェールは当時を思い出しているのだろう。
悔しそうな表情で話し続けている。
「そして残った俺と母親と姉貴は3人、家に隠れるしかなくなった。周りからは悲鳴と助けてくれと懇願する声が聞こえて来るが俺達にはどうしようもなく俺達は家の中でブルブル震えているだけだった。
すると俺達の家の扉が勢いよく破壊されてゴブリンどもが入って来た。直ぐに母親と姉貴が捕まった。俺は別のゴブリンに連れて行かれそうになる所を必死に抵抗したが顔面をしこたま殴られて抵抗する事も出来なくなった。それでも奴等は俺を殴る事を止めなかった。俺が殴られ続けている間、母親と姉貴は………。」
……シェールは歯をギリギリと噛み締めながら怒りの表情で拳をブルブルと握りしめている。
するとエチルさんが優しくシェールの手を握ってあげた。
するとシェールは幾分、落ち着きを取り戻す。
「兎に角、俺達家族はもうダメだと死を覚悟した。もうお察しだとは思うが、ここで助けてくれたのがあの騎士団長のラシュリー様だったんだ。まだ当時は騎士ではなく冒険者だったけどな。」
成る程、そう言う事だったのか。
「ラシュリー様は俺達の家に入るやいなや剣を一閃するとその場にいたゴブリンどもの首を一瞬で撥ね飛ばした。その斬撃は眼で追えない程の速さだった。そしてラシュリー様と一緒に入って来たミズゥ様に俺は治癒魔法ヒーリングを掛けて貰い直ぐに傷の治療をして貰った。
母親と姉貴はゴブリンに乱暴されていたが、ラシュリー様が二人に額に手をかざすと、紫の色に光りだし記憶を消して下さったみたいだ。
続けてミズゥ様も二人の下腹部に手を添えて『光魔法』を行使していた。小さかった当時の俺には分からなかったが、今思えば恐らくあれは避妊の魔法をしてくれていたんだろう。」
記憶を消す?どこかで聞いたな。
………そうだ。『冥魔法』だ。
『冥魔法』ならそんな事も可能だとエチルさんが野営をした時に話してくれた事を思い出す。
あのオジサマ……『冥魔法』の使い手か。
それに『光魔法』って避妊の魔法も使えるのか……。
しかし端々に聞こえてきた『ミズゥ様』って誰だ?
「あの、話の腰を折ってすみません……。ミズゥ様とはどういう方なんですか?」
「ミズゥ様はラシュリー様と当時パーティを組んでいた魔法使いだよ。確か『水・光魔法』の使い手だった筈。」
エチルさんがそう答えてくれた。
そしてシェールが続けて話し出す。
「ラシュリー様は俺に向かってくると、俺の頭を撫で微笑みながら俺に優しく語りかけてくれた。」
「今の事は……二人に黙っているんだよ?」
「俺は幼いながらに悟った。今しがたゴブリンによって行われた行為とラシュリー様の記憶操作を話すなと言う事を。俺は頷くと一緒に来る様に言われてそのまま俺達家族は他の冒険者達に引き渡されてギルド冒険者達が決死の覚悟で作ってくれた突破口を使って街を脱出する事が出来たんだ。」
「実は私達も同じ経験をした街の出身なの。」
エチルさんは少し寂しげに笑いながらそう呟いた。
ジンもカバールさんも当時の事を思い出しているのか鎮痛な面持ちだ。
この4人はラシュリー様達と当時の冒険者に命を救われていたのか。
「そんな辛い事が過去にあったんですね‥…。」
俺とアイルは掛ける言葉が見つからず黙ってしまう。
「まぁ、もう昔の話さ。今は母親も再婚したり姉貴も魔法学校に行って幸せに暮らしてるし今の生活も悪くないんだぜ?」
シェールは空元気なのか無理に笑いながらそう話してくれた。
シェールは強い奴だ。大した事ないなんて思った俺の方こそ小物だ。
もし自分が今の力がない状態で同じ目にあったら直ぐに殺してくれと懇願するだろう。
だがこの4人はそれぞれ過去を乗り切って前に進んでいる。
それでその時の『惨劇の道』はどうなったのか。
「王都の騎士団とギルド総出、あとは周辺国中からも騎士団、侍、種族を超えて戦闘員をかき集めてモンスターの半数、凡そ5万程度を討伐してその『惨劇の道』は収束したんだ。
「半数の5万のモンスター討伐って……凄いですね‥…。」
「こちら側もそれなりに被害は当然出たけどな。俺達の街は脱出出来た住民以外は全滅、各国から派遣されてくる討伐隊が編成されるまでの1か月間、周辺の村々や街も同様に襲われた。
そこで少しでも被害を食い止める目的と住民達を避難させる為に少数精鋭の遊撃隊で活動していたのがラシュリー様達だったんだ。」
「でも最初に街を襲われた時にラシュリー様は既にいたのでしょう?」
「それは偶々、俺達の街でギルドの依頼を受けていただけなんだ。本来は王都周辺で活動していて、本部ギルド所属だったしな。
それでも被害は10万人以上の犠牲者をこちらも出してしまったけどな。」
「私達が冒険者になったのもラシュリー様やミズゥ様、それに脱出する時に命がけで助けてくれたギルド冒険者に憧れてなんです。」
カバールさんが照れくさそうにそう言うとジンが続けて話す。
「そう。同じ事が起きた時……今度は俺達が皆を助けて挙げられる様にな。」
「あの人は俺の憧れの人であり目標なんだ!!」
シェールが拳を握りしめ目を輝かせてそう叫ぶ。
全然、残念白金級じゃ無かったな。
俺は心の中で謝罪する。
「ま、でもシェールがいつまでもバカで間抜けで勝手に突っ走って俺達が迷惑被るのは止めて欲しいもんだけどな!!」
「んだとぉ!!」
「そうじゃねぇか!!一昨日だってこの兄ちゃん達に助けて貰えなかったら死んでたんだぞ!!」
「うっせーー!!このサル顔が!!」
「はぁあぁ!?この最下位の残念白金級が!!」
「ムキ―――ッ!!」
シェールが猿みたいな声を出して抗議の声を上げる。
どっちが猿だかわかんねぇよ。
ゴチン!!
騒いでいる所に2人の頭部にギルマスの拳が振り下ろされていた。
「……お前たち、先に進むぞ。聞えなかったのか?」
「「ひゃ……ひゃい……すみませんでしたぁ。」」
いつの間にか森の奥に入る指示が出ていたらしい。
う~んやっぱり残念白金級なのかも……。
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