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豆腐屋とところてん突き
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ププーとラッパの音がする。
週に二回ほど豆腐屋さんが来る。
白い軽ワゴン車。
「お豆腐買ってきて。」
母がそう言って私にアルミ製のボールを渡す。私は待ってましたとばかりに目を輝かせる。
「ところてん買って!」
私はところてんが大好きだった。
母も高いものでもないし、お菓子をねだられるよりはいいと思ったのかよく買ってくれた。私はいつもの場所に停まっているおじさんの所に走る。
「絹ごし一丁とところてん下さい。」
「はいよ。」
おじさんが荷台の桶に手を突っ込み、真っ白なお豆腐をボールに入れてくれる。スーパーのよりも大きくて重い。
そして別の桶に手を入れ、ところてんの寒天棒とところてん突きを水から上げる。
細長い寒天がところてん突きに納められ、チュルンと細切りになってビニールに流れ込む。
私はその作業を見るのが好きだった。
ところてんが生まれるその瞬間、いつも夏の匂いがしていた。
週に二回ほど豆腐屋さんが来る。
白い軽ワゴン車。
「お豆腐買ってきて。」
母がそう言って私にアルミ製のボールを渡す。私は待ってましたとばかりに目を輝かせる。
「ところてん買って!」
私はところてんが大好きだった。
母も高いものでもないし、お菓子をねだられるよりはいいと思ったのかよく買ってくれた。私はいつもの場所に停まっているおじさんの所に走る。
「絹ごし一丁とところてん下さい。」
「はいよ。」
おじさんが荷台の桶に手を突っ込み、真っ白なお豆腐をボールに入れてくれる。スーパーのよりも大きくて重い。
そして別の桶に手を入れ、ところてんの寒天棒とところてん突きを水から上げる。
細長い寒天がところてん突きに納められ、チュルンと細切りになってビニールに流れ込む。
私はその作業を見るのが好きだった。
ところてんが生まれるその瞬間、いつも夏の匂いがしていた。
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