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手痛い洗礼
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13歳からをティーンエイジャーと呼ぶのだと知ったのも、ちょうどあの頃だ。
小学生から中学生に。
体つきも機能も突然変わってくるあの頃。
小学生から中学生に変わったなんて、今思えば何ともない事だ。
だけれども、あの頃の私達は中学生になった途端、大人になった様な妙な感覚があった。
あれは一体、何だったのだろう?
むしろ中学生から高校に変わる時の方が受験やら何やら環境の変化も凄まじく歳を重ねた事への重みを感じても良いものだが、その時は妙に冷めていて「中学生も高校生も何も変わらん」といった心境なのだ。
やはり第二次成長期真っ盛り。
身体的変化同様、精神的な部分も影響を受けていたのだろうか?
とにかく、小学生から中学生になった途端、何もかもはっちゃけていた。
自分は大人の一人だと認識し、大人と対等になったと言う意識がどこかに芽生えるのだ。
別にそれを否定しようとは思わない。
多分これは人間の本質の一つだ。
大昔からずっと繰り返されてきた事なのだと思う。
だからティーンエイジャーなんて言葉があるのだろうし、時代を遡れば大人とみなされる元服もその年齢だったのだろう。
色々な料金も中学生から大人料金だし……。
ただ、「大人1年生」と「大人○年生」では大きな差だ。
免許取りたてと熟練の技術者ではできる事も違えば、周りから任せられると認識されるレベルが違う。
けれど何故かその辺の認識がないのがこの頃だ。
「大人になった=対等だ」という謎認識が強い。
良くも悪くも傍若無人。
破天荒で礼儀知らず。
今思えば恥ずかしい事をしていたなぁと多々思う。
歳食ってれば偉いとか優れているとか、そういうモノはただの幻想だというのは歳を取ってからその真の意味で理解する。
それは関わってきた人であり、そして自分自身の未熟さを知ってはじめて理解するのだ。
思えば子供の頃は、○歳の自分はさぞかし立派な人間になっているだろうと当然のように思っていた。
けれどその歳になって(通り過ぎて)気づくのは、あの頃○歳になったら立派な大人になっていると思い描いてきた子供と何も変わっていない。
これもまぁ仕方がない。
人間は中身や外見を綺麗さっぱり入れ替えてリニューアルしている訳でもなく、地続きにずっと繋がっているのだから。
あの頃と今は自分という同じ点の上に存在しているのだ。
そんな事がわかるようになったのも、無駄に歳を食ってからなのだけれども。
「13歳」
僕らはどこか怖いもの知らずだった。
大人=対等という認識がどこかにあった。
だから対等に扱われて当然だと思っていたし、そうされない事に不満を抱え爆発させた。
今思えば何でもない事だった。
でも「13歳」。
あの頃の僕らにはそれが全てで……。
今思い返せば恥ずかしい黒歴史が誰にでも多かれ少なかれあるあの頃。
それも、大人になる為の洗礼の一つだったのかもしれない。
小学生から中学生に。
体つきも機能も突然変わってくるあの頃。
小学生から中学生に変わったなんて、今思えば何ともない事だ。
だけれども、あの頃の私達は中学生になった途端、大人になった様な妙な感覚があった。
あれは一体、何だったのだろう?
むしろ中学生から高校に変わる時の方が受験やら何やら環境の変化も凄まじく歳を重ねた事への重みを感じても良いものだが、その時は妙に冷めていて「中学生も高校生も何も変わらん」といった心境なのだ。
やはり第二次成長期真っ盛り。
身体的変化同様、精神的な部分も影響を受けていたのだろうか?
とにかく、小学生から中学生になった途端、何もかもはっちゃけていた。
自分は大人の一人だと認識し、大人と対等になったと言う意識がどこかに芽生えるのだ。
別にそれを否定しようとは思わない。
多分これは人間の本質の一つだ。
大昔からずっと繰り返されてきた事なのだと思う。
だからティーンエイジャーなんて言葉があるのだろうし、時代を遡れば大人とみなされる元服もその年齢だったのだろう。
色々な料金も中学生から大人料金だし……。
ただ、「大人1年生」と「大人○年生」では大きな差だ。
免許取りたてと熟練の技術者ではできる事も違えば、周りから任せられると認識されるレベルが違う。
けれど何故かその辺の認識がないのがこの頃だ。
「大人になった=対等だ」という謎認識が強い。
良くも悪くも傍若無人。
破天荒で礼儀知らず。
今思えば恥ずかしい事をしていたなぁと多々思う。
歳食ってれば偉いとか優れているとか、そういうモノはただの幻想だというのは歳を取ってからその真の意味で理解する。
それは関わってきた人であり、そして自分自身の未熟さを知ってはじめて理解するのだ。
思えば子供の頃は、○歳の自分はさぞかし立派な人間になっているだろうと当然のように思っていた。
けれどその歳になって(通り過ぎて)気づくのは、あの頃○歳になったら立派な大人になっていると思い描いてきた子供と何も変わっていない。
これもまぁ仕方がない。
人間は中身や外見を綺麗さっぱり入れ替えてリニューアルしている訳でもなく、地続きにずっと繋がっているのだから。
あの頃と今は自分という同じ点の上に存在しているのだ。
そんな事がわかるようになったのも、無駄に歳を食ってからなのだけれども。
「13歳」
僕らはどこか怖いもの知らずだった。
大人=対等という認識がどこかにあった。
だから対等に扱われて当然だと思っていたし、そうされない事に不満を抱え爆発させた。
今思えば何でもない事だった。
でも「13歳」。
あの頃の僕らにはそれが全てで……。
今思い返せば恥ずかしい黒歴史が誰にでも多かれ少なかれあるあの頃。
それも、大人になる為の洗礼の一つだったのかもしれない。
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