59 / 125
夜会は波乱 1
しおりを挟む
家庭内別居中のエレノア20歳、今日は王太子殿下の誕生日を祝う夜会に来ています。
ここに到着する前、邸で少し揉めて来たので、すでに少し疲れ気味。
何を揉めたのかというと……
優しい鬼嫁である私は、新婚の2人(伯爵様と第二夫人のアブスね)が初めて一緒に参加する夜会だからと、2人きりになれるように気を遣って、別の馬車で王宮に行くつもりでいたのだ。
優しい義弟のギルが、今夜はエスコートと送り迎えをしてくれる予定になっていて、ギルは少し早めに迎えに来てくれたのだが…、その時、伯爵様が出てきてしまって軽く修羅場になってしまった。
「エレノアは私の妻だ。どうして、義弟のベネット卿がエレノアのエスコートをする必要があるのだ?」
「伯爵様は新婚の第二夫人をエスコートしてあげて下さいませ。
私はギルと先に行っておりますわ。王族に挨拶する時は伯爵様と合流しますから大丈夫です。
2人の時間を大切にして頂きたいのですわ。」
「アレは妻ではない!私の妻はエレノアだけだと言っている!」
え……?〝アレ〟って言った?アブスを名前で呼んであげないの?
ちょっとー!!
「伯爵様、何を言っているのです?貴方がどんな感情をお持ちなのかは私には関係ありませんが、一応はあの方は第二夫人なのですわ!
あの方が嫁いで来られて初めての夜会なのです。お飾りの妻の私よりも、今日は第二夫人を優先してあげて下さいませ。」
「お飾りじゃないと言っている。私はエレノアだけを愛しているんだ…。どうして分からない?」
はいはい…。
エレノアの金を愛しているのは理解してますから大丈夫です。
その時…、
ん?視線が……?
うわー!!アブスが少し離れた所からこっちを見ているわ。
しかも私を睨みつけているよ、アレは…。
やっぱり大人しそうなフリして、本性はなかなかなのね…。
私は別に敵対するつもりはなかったのだけど、アンタがそういう態度をとるなら……。ふふ!
「きゃー!怖い!」
私は可愛らしく?叫んでギルの影に隠れてみた。
「義姉さん、大丈夫?あの第二夫人、自分の立場を分からないようだ…。
義姉さんを睨みつけるなんて!!」
ギルがすごい目で、アブスを睨み返した。
さすがギルね。私のこの酷い演技にちゃんとついて来てくれるなんて。
「ロジャース伯爵様、貴方はあの第二夫人をどう躾けているのです?
この邸の女主人である義姉を睨みつけるなんて、なんて女だ。
あんな女の側に義姉を置いておくのは、不安でしかないので、やはり今日は私が義姉のエスコートを致します。
伯爵様は、あの身の程知らずの女をきちんと見張って下さいね。義姉に危害を加えることのないように頼みましたよ。
義姉さん、行こう。」
皆さーん!私の義弟はいい男でしょ?
独身の貴族の中で、今1番のオススメよー!!
……と叫びたいくらいだった。
しかし、アブスはしばらくぶりに見たらかなり太っていたな…。よほどベネット家のシェフの料理がお口に合っているようね。
ふふ…。ウチの実家のシェフを気に入ってもらえて、鬼嫁も嬉しいわよ。
アブスの今日の装いは、伯爵様の瞳の色を意識したようなブルーに、胸がポロリしそうなデザインのドレスだった。
夜会のドレスが欲しいと伯爵様に強請って、ドケチな伯爵様が渋々お金を払ったとメイド長が言っていたドレス。
やっぱり、派手で胸の開いたドレスがお好みなのね…。
悪役令嬢じゃなくて、悪役夫人っぽくてお似合いよ。
そして、アブスに夜会のドレスを強請られて、私の存在を思い出したらしく、慌ててドレスをプレゼントさせて欲しいと手紙を書いてきた伯爵様。
今まで何もプレゼントしてもらったことがないアナタから、プレゼントを受け取るほど恐ろしいことはないのよ…。丁重にお断りさせて頂いたわ。
「義姉さん。あの女は危険だから、うちの暗部の人間に監視させることにしたから。
そのうち義姉さんに毒を盛ったり、呪いをかけるくらいのことはしそうだよ。」
「ギルもそう思う?何か危険だから、私は関わらないようにしているのよ。
でも…、伯爵様に全く相手にされてないのを私のせいにしていると思うから、またああやって睨みつけてきそうね。」
「今日は私が義姉さんの側に付いているから安心して。
義姉さんは、あの女の媚薬事件から夜会は自粛していて、久しぶりの夜会で色々と不安かもしれないけど…、殆どの貴族が義姉さんに同情的みたいだし、ベネット家を敵にはしたくないだろうから、表面的に攻撃してくる奴は少ないと思う。
それに何かあれば私が義姉さんの盾になるから。」
ジーン……。ギルがいい男になっていて、義姉さんは嬉しいわ。
「ギル。ありがとう。今日は頼りにしているわね!
ギルがいてくれて良かった!」
「私はいつでも義姉さんの1番の味方だよ。」
ギルの優しさに癒されながら、夜会の会場である王宮に向かうのだが、今夜の夜会は予想通りに波乱が待ち受けるのであった。
ここに到着する前、邸で少し揉めて来たので、すでに少し疲れ気味。
何を揉めたのかというと……
優しい鬼嫁である私は、新婚の2人(伯爵様と第二夫人のアブスね)が初めて一緒に参加する夜会だからと、2人きりになれるように気を遣って、別の馬車で王宮に行くつもりでいたのだ。
優しい義弟のギルが、今夜はエスコートと送り迎えをしてくれる予定になっていて、ギルは少し早めに迎えに来てくれたのだが…、その時、伯爵様が出てきてしまって軽く修羅場になってしまった。
「エレノアは私の妻だ。どうして、義弟のベネット卿がエレノアのエスコートをする必要があるのだ?」
「伯爵様は新婚の第二夫人をエスコートしてあげて下さいませ。
私はギルと先に行っておりますわ。王族に挨拶する時は伯爵様と合流しますから大丈夫です。
2人の時間を大切にして頂きたいのですわ。」
「アレは妻ではない!私の妻はエレノアだけだと言っている!」
え……?〝アレ〟って言った?アブスを名前で呼んであげないの?
ちょっとー!!
「伯爵様、何を言っているのです?貴方がどんな感情をお持ちなのかは私には関係ありませんが、一応はあの方は第二夫人なのですわ!
あの方が嫁いで来られて初めての夜会なのです。お飾りの妻の私よりも、今日は第二夫人を優先してあげて下さいませ。」
「お飾りじゃないと言っている。私はエレノアだけを愛しているんだ…。どうして分からない?」
はいはい…。
エレノアの金を愛しているのは理解してますから大丈夫です。
その時…、
ん?視線が……?
うわー!!アブスが少し離れた所からこっちを見ているわ。
しかも私を睨みつけているよ、アレは…。
やっぱり大人しそうなフリして、本性はなかなかなのね…。
私は別に敵対するつもりはなかったのだけど、アンタがそういう態度をとるなら……。ふふ!
「きゃー!怖い!」
私は可愛らしく?叫んでギルの影に隠れてみた。
「義姉さん、大丈夫?あの第二夫人、自分の立場を分からないようだ…。
義姉さんを睨みつけるなんて!!」
ギルがすごい目で、アブスを睨み返した。
さすがギルね。私のこの酷い演技にちゃんとついて来てくれるなんて。
「ロジャース伯爵様、貴方はあの第二夫人をどう躾けているのです?
この邸の女主人である義姉を睨みつけるなんて、なんて女だ。
あんな女の側に義姉を置いておくのは、不安でしかないので、やはり今日は私が義姉のエスコートを致します。
伯爵様は、あの身の程知らずの女をきちんと見張って下さいね。義姉に危害を加えることのないように頼みましたよ。
義姉さん、行こう。」
皆さーん!私の義弟はいい男でしょ?
独身の貴族の中で、今1番のオススメよー!!
……と叫びたいくらいだった。
しかし、アブスはしばらくぶりに見たらかなり太っていたな…。よほどベネット家のシェフの料理がお口に合っているようね。
ふふ…。ウチの実家のシェフを気に入ってもらえて、鬼嫁も嬉しいわよ。
アブスの今日の装いは、伯爵様の瞳の色を意識したようなブルーに、胸がポロリしそうなデザインのドレスだった。
夜会のドレスが欲しいと伯爵様に強請って、ドケチな伯爵様が渋々お金を払ったとメイド長が言っていたドレス。
やっぱり、派手で胸の開いたドレスがお好みなのね…。
悪役令嬢じゃなくて、悪役夫人っぽくてお似合いよ。
そして、アブスに夜会のドレスを強請られて、私の存在を思い出したらしく、慌ててドレスをプレゼントさせて欲しいと手紙を書いてきた伯爵様。
今まで何もプレゼントしてもらったことがないアナタから、プレゼントを受け取るほど恐ろしいことはないのよ…。丁重にお断りさせて頂いたわ。
「義姉さん。あの女は危険だから、うちの暗部の人間に監視させることにしたから。
そのうち義姉さんに毒を盛ったり、呪いをかけるくらいのことはしそうだよ。」
「ギルもそう思う?何か危険だから、私は関わらないようにしているのよ。
でも…、伯爵様に全く相手にされてないのを私のせいにしていると思うから、またああやって睨みつけてきそうね。」
「今日は私が義姉さんの側に付いているから安心して。
義姉さんは、あの女の媚薬事件から夜会は自粛していて、久しぶりの夜会で色々と不安かもしれないけど…、殆どの貴族が義姉さんに同情的みたいだし、ベネット家を敵にはしたくないだろうから、表面的に攻撃してくる奴は少ないと思う。
それに何かあれば私が義姉さんの盾になるから。」
ジーン……。ギルがいい男になっていて、義姉さんは嬉しいわ。
「ギル。ありがとう。今日は頼りにしているわね!
ギルがいてくれて良かった!」
「私はいつでも義姉さんの1番の味方だよ。」
ギルの優しさに癒されながら、夜会の会場である王宮に向かうのだが、今夜の夜会は予想通りに波乱が待ち受けるのであった。
107
お気に入りに追加
6,583
あなたにおすすめの小説
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
【完結】もう誰にも恋なんてしないと誓った
Mimi
恋愛
声を出すこともなく、ふたりを見つめていた。
わたしにとって、恋人と親友だったふたりだ。
今日まで身近だったふたりは。
今日から一番遠いふたりになった。
*****
伯爵家の後継者シンシアは、友人アイリスから交際相手としてお薦めだと、幼馴染みの侯爵令息キャメロンを紹介された。
徐々に親しくなっていくシンシアとキャメロンに婚約の話がまとまり掛ける。
シンシアの誕生日の婚約披露パーティーが近付いた夏休み前のある日、シンシアは急ぐキャメロンを見掛けて彼の後を追い、そして見てしまった。
お互いにただの幼馴染みだと口にしていた恋人と親友の口づけを……
* 無自覚の上から目線
* 幼馴染みという特別感
* 失くしてからの後悔
幼馴染みカップルの当て馬にされてしまった伯爵令嬢、してしまった親友視点のお話です。
中盤は略奪した親友側の視点が続きますが、当て馬令嬢がヒロインです。
本編完結後に、力量不足故の幕間を書き加えており、最終話と重複しています。
ご了承下さいませ。
他サイトにも公開中です
いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と
鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。
令嬢から。子息から。婚約者の王子から。
それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。
そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。
「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」
その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。
「ああ、気持ち悪い」
「お黙りなさい! この泥棒猫が!」
「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」
飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。
謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。
――出てくる令嬢、全員悪人。
※小説家になろう様でも掲載しております。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
あなたなんて大嫌い
みおな
恋愛
私の婚約者の侯爵子息は、義妹のことばかり優先して、私はいつも我慢ばかり強いられていました。
そんなある日、彼が幼馴染だと言い張る伯爵令嬢を抱きしめて愛を囁いているのを聞いてしまいます。
そうですか。
私の婚約者は、私以外の人ばかりが大切なのですね。
私はあなたのお財布ではありません。
あなたなんて大嫌い。
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる