私も貴方を愛さない〜今更愛していたと言われても困ります

『小説年間アクセスランキング2023』で10位をいただきました。
 読んでくださった方々に心から感謝しております。ありがとうございました。



「私は君を愛することはないだろう。
 しかし、この結婚は王命だ。不本意だが、君とは白い結婚にはできない。貴族の義務として今宵は君を抱く。
 これを終えたら君は領地で好きに生活すればいい」

 結婚初夜、旦那様は私に冷たく言い放つ。
 この人は何を言っているのかしら?
 そんなことは言われなくても分かっている。
 私は誰かを愛することも、愛されることも許されないのだから。

 私も貴方を愛さない……



 侯爵令嬢だった私は、ある日、記憶喪失になっていた。
 そんな私に冷たい家族。その中で唯一優しくしてくれる義理の妹。
 記憶喪失の自分に何があったのかよく分からないまま私は王命で婚約者を決められ、強引に結婚させられることになってしまった。
 この結婚に何の希望も持ってはいけないことは知っている。
 それに、婚約期間から冷たかった旦那様に私は何の期待もしていない。

 そんな私は初夜を迎えることになる。
 その初夜の後、私の運命が大きく動き出すことも知らずに……

 






 よくある記憶喪失の話です。
 誤字脱字、申し訳ありません。
 ご都合主義です。


 
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