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閑話 王弟アレクシス
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戦勝パーティーで、兄上にエスコートされるリーナはとにかく美しかった。
前世の時は、パーティーの時は必ず私がエスコートしていたな…。懐かしい。
リーナは何となく緊張しているのが分かる。こういう場は、相変わらず苦手らしい。
あの表情も無理している時の表情だな。兄上とファーストダンスを踊るのに、緊張しているのだろう。兄上の方は、嬉しくて堪らないって顔をしている。
兄上とリーナのファーストダンスが終わったようだ。側近達と目を合わせる。そして…
「陛下!私に聖女様を紹介して頂けますか?」
リーナに接触する為に、私はすぐに行動に移した。
兄上は上機嫌で、私と側近達をリーナに紹介してくれたが、リーナはなぜが私達を警戒しているようだった。
本人はバレていないと思っているようだが、その表情はお見通しなのだよ、リーナ。
兄上は貴族達の挨拶を受ける為に、王座に戻るようだ。予想通りの展開だ。
リーナを狙う、貴族令息を追い払う役目ということにして、リーナと一緒に行動する許可を兄上から取る。
その後は、リーナと前世ぶりのダンスを楽しんだ。必死に踊るリーナが可愛くて仕方がない。
リーナを独占したい私は、休憩ということにして別室に誘おうとするが、私を警戒するリーナは、なかなか応じてくれなかった。
ならば…、将軍の今後の話とかしたいと言うとあっさりと応じる。
やはり、あの将軍は使った方がいいな。
リーナを別室に案内し、リーナの好きな食べ物を沢山用意させた。
「殿下!とても美味しいです。ありがとうございます。」
やっぱり…、私はリーナのことを今でも愛している。リーナのこんな表情をまた見れる日がくるなんて。
しかし、リーナは私の気持ちも知らず、将軍の話ばかりするのであった。
「殿下、このような場でこんなお願いをする失礼をお許し下さい。どうか、将軍様を助けて頂けませんか?あの方は、私の大切な友人なのです。」
何が大切な友人だ?人の気持ちも知らないで!
これは、恐らく嫉妬だな、私はあの将軍に嫉妬している。
リーナ!今夜、お前は強引にでも私の物にしてやる。
その後、リーナは私が将軍を赦す気がないのを知ると、泣きそうになりながら出て行ってしまった。
…やってしまったな。
しかしリーナはその後に、古い友人と再会して、ワインを飲んで酔ってしまったようだった。
かつて、仲良くしていた専属メイド。今は筆頭公爵家の令嬢に生まれ変わっている。令嬢の婚約者に働き掛けて、令嬢を呼び出してもらい、2人を引き離すことに成功した私は、リーナに、ジュースの味と変わらないワインを勧めた。
そのワインを飲んだリーナは、美味しいと言いながら、更に酔ってしまった。…今だな!
人気の無いテラスだったことが良かった。躊躇なく、リーナを転移魔法で私の部屋に連れて行く。
そして。
「リーナ、…長い間ずっと我慢したんだ。もう、逃さないって決めてるから。」
「…えっ?殿下?」
その夜、私はリーナを自分のものにした。
前世の時は、パーティーの時は必ず私がエスコートしていたな…。懐かしい。
リーナは何となく緊張しているのが分かる。こういう場は、相変わらず苦手らしい。
あの表情も無理している時の表情だな。兄上とファーストダンスを踊るのに、緊張しているのだろう。兄上の方は、嬉しくて堪らないって顔をしている。
兄上とリーナのファーストダンスが終わったようだ。側近達と目を合わせる。そして…
「陛下!私に聖女様を紹介して頂けますか?」
リーナに接触する為に、私はすぐに行動に移した。
兄上は上機嫌で、私と側近達をリーナに紹介してくれたが、リーナはなぜが私達を警戒しているようだった。
本人はバレていないと思っているようだが、その表情はお見通しなのだよ、リーナ。
兄上は貴族達の挨拶を受ける為に、王座に戻るようだ。予想通りの展開だ。
リーナを狙う、貴族令息を追い払う役目ということにして、リーナと一緒に行動する許可を兄上から取る。
その後は、リーナと前世ぶりのダンスを楽しんだ。必死に踊るリーナが可愛くて仕方がない。
リーナを独占したい私は、休憩ということにして別室に誘おうとするが、私を警戒するリーナは、なかなか応じてくれなかった。
ならば…、将軍の今後の話とかしたいと言うとあっさりと応じる。
やはり、あの将軍は使った方がいいな。
リーナを別室に案内し、リーナの好きな食べ物を沢山用意させた。
「殿下!とても美味しいです。ありがとうございます。」
やっぱり…、私はリーナのことを今でも愛している。リーナのこんな表情をまた見れる日がくるなんて。
しかし、リーナは私の気持ちも知らず、将軍の話ばかりするのであった。
「殿下、このような場でこんなお願いをする失礼をお許し下さい。どうか、将軍様を助けて頂けませんか?あの方は、私の大切な友人なのです。」
何が大切な友人だ?人の気持ちも知らないで!
これは、恐らく嫉妬だな、私はあの将軍に嫉妬している。
リーナ!今夜、お前は強引にでも私の物にしてやる。
その後、リーナは私が将軍を赦す気がないのを知ると、泣きそうになりながら出て行ってしまった。
…やってしまったな。
しかしリーナはその後に、古い友人と再会して、ワインを飲んで酔ってしまったようだった。
かつて、仲良くしていた専属メイド。今は筆頭公爵家の令嬢に生まれ変わっている。令嬢の婚約者に働き掛けて、令嬢を呼び出してもらい、2人を引き離すことに成功した私は、リーナに、ジュースの味と変わらないワインを勧めた。
そのワインを飲んだリーナは、美味しいと言いながら、更に酔ってしまった。…今だな!
人気の無いテラスだったことが良かった。躊躇なく、リーナを転移魔法で私の部屋に連れて行く。
そして。
「リーナ、…長い間ずっと我慢したんだ。もう、逃さないって決めてるから。」
「…えっ?殿下?」
その夜、私はリーナを自分のものにした。
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