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2度目
乾杯と毒杯
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結界を張る旅から戻った私の疲れが取れるようにと、メイド達は私の体全身をマッサージしてくれた。良い匂いのする香油を使ってくれて、まるでエステだわ。
湯浴みもエステも気持ち良すぎて、旅の疲れもあった私はその日は、何も食べずにぐっすり寝てしまった。こんなにゆっくり寝るのも久しぶり。数日はダラダラさせてもらいたいなぁ。
次の日。
「リーナ様。昨日、リーナ様がお休みされている間、陛下が何度もこちらにいらしたのですよ。」
「陛下が?何か急ぎの用事かな?何か言ってた?」
「もう!リーナ様が心配で来られたに決まっているじゃないですか。疲れて寝ているとお伝えしましたら、リーナに無理をさせ過ぎたかなとか言われてましたわ。心配で堪らないって表情をされてましたし、本当に愛されてますねー!」
愛?そこまでの関係ではないのですけどー。
「陛下はお優しい方だから、心配してくれているのでしょうね。でも、確かに疲れは溜まっているから、しばらくはのんびりと過ごしたいわね。」
「勿論ですわ。何年もかかると言われていた偉業を、たった半年程で成し遂げたのです。そんなリーナ様には誰も文句は言えません。どうかこれからは、ごゆっくりお過ごし下さいませ。あっ!でも、陛下にはお会いして下さいね。陛下は、旅先からリーナ様が頑張っていると報告が入る度に、とても嬉しそうにされていたそうですわよ。」
「過保護で心配性な陛下らしいわ。陛下とは旅から戻って来て、まだゆっくりと話をしていないから、時間がある時にお話ししたいわね。」
「まあ!きっと陛下は喜ばれますわ。」
陛下は旅立つ前のように、時間があれば私に会いに来るようになるのであった。3日に一度くらいは夕食を一緒に取るようになる。
この国では18歳が成人らしく、お酒も飲めるらしい。陛下と一緒に夕食を食べる時は、美味しいワインも飲ませてくれるのだ。まだお酒に飲み慣れてないものの、大人の仲間入りのような気がして、嬉しくて一杯だけご馳走になる私。
ある日のこと。
今夜も、陛下とのディナーの約束をしている。特に何も考えず、ただ美味しい食事とお酒を楽しみにしている私。
庶民は中々こんな生活は出来ないからね。今のうちだけでも楽しんでおこう。
「リーナ、今夜も君と食事が出来て嬉しい。」
勘違いしちゃうから!!あまり甘い言葉は囁かないで欲しい。
いつものように、陛下は私のグラスにワインを注いでくれる。そして乾杯。うーん、美味しい!
……ん?
「ゲホっ。ゲホっ。ゲホっ!うっ……。」
あれ?口から血が…。あれー、体が変だ。
ガシャーン!…あっ。グラスを落としちゃった。
「…なっ。リーナ!」
「リーナ様!…侍医を呼んで!早く!」
「…何てこと!リーナ様!しっかりなさいませ。」
陛下が慌てて私に駆け寄って来た。メイド達が、私を見て顔色を悪くしている。
そんな中、私は意識を失ったのだった。
湯浴みもエステも気持ち良すぎて、旅の疲れもあった私はその日は、何も食べずにぐっすり寝てしまった。こんなにゆっくり寝るのも久しぶり。数日はダラダラさせてもらいたいなぁ。
次の日。
「リーナ様。昨日、リーナ様がお休みされている間、陛下が何度もこちらにいらしたのですよ。」
「陛下が?何か急ぎの用事かな?何か言ってた?」
「もう!リーナ様が心配で来られたに決まっているじゃないですか。疲れて寝ているとお伝えしましたら、リーナに無理をさせ過ぎたかなとか言われてましたわ。心配で堪らないって表情をされてましたし、本当に愛されてますねー!」
愛?そこまでの関係ではないのですけどー。
「陛下はお優しい方だから、心配してくれているのでしょうね。でも、確かに疲れは溜まっているから、しばらくはのんびりと過ごしたいわね。」
「勿論ですわ。何年もかかると言われていた偉業を、たった半年程で成し遂げたのです。そんなリーナ様には誰も文句は言えません。どうかこれからは、ごゆっくりお過ごし下さいませ。あっ!でも、陛下にはお会いして下さいね。陛下は、旅先からリーナ様が頑張っていると報告が入る度に、とても嬉しそうにされていたそうですわよ。」
「過保護で心配性な陛下らしいわ。陛下とは旅から戻って来て、まだゆっくりと話をしていないから、時間がある時にお話ししたいわね。」
「まあ!きっと陛下は喜ばれますわ。」
陛下は旅立つ前のように、時間があれば私に会いに来るようになるのであった。3日に一度くらいは夕食を一緒に取るようになる。
この国では18歳が成人らしく、お酒も飲めるらしい。陛下と一緒に夕食を食べる時は、美味しいワインも飲ませてくれるのだ。まだお酒に飲み慣れてないものの、大人の仲間入りのような気がして、嬉しくて一杯だけご馳走になる私。
ある日のこと。
今夜も、陛下とのディナーの約束をしている。特に何も考えず、ただ美味しい食事とお酒を楽しみにしている私。
庶民は中々こんな生活は出来ないからね。今のうちだけでも楽しんでおこう。
「リーナ、今夜も君と食事が出来て嬉しい。」
勘違いしちゃうから!!あまり甘い言葉は囁かないで欲しい。
いつものように、陛下は私のグラスにワインを注いでくれる。そして乾杯。うーん、美味しい!
……ん?
「ゲホっ。ゲホっ。ゲホっ!うっ……。」
あれ?口から血が…。あれー、体が変だ。
ガシャーン!…あっ。グラスを落としちゃった。
「…なっ。リーナ!」
「リーナ様!…侍医を呼んで!早く!」
「…何てこと!リーナ様!しっかりなさいませ。」
陛下が慌てて私に駆け寄って来た。メイド達が、私を見て顔色を悪くしている。
そんな中、私は意識を失ったのだった。
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