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二度目の話
私の知らない噂話
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私は学園に登校してすぐ、チェルシー達に噂話について知っていないかを聞いていた。
「ミルズ先生とアナの噂話なら、確か他のクラスで勝手に盛り上がっているって聞いたことがあるわよ。」
「え?知っていたなら、教えて欲しかったわよ!」
「だってー、同じクラスの子達はみんな、そんな噂話はあり得ないって分かっているから、大騒ぎする必要はないかなぁって。」
「確かその噂話で盛り上がっていたのは、爵位が下のクラスの子達よね?
ほら、元々アナとミルズ先生が一緒にいることが多いのを僻んでいたみたいなんだけど、流石に優等生の侯爵令嬢であるアナに文句は言えないじゃない。
そんなアナは、このタイミングで王太子殿下の婚約者候補を辞退しちゃったでしょ?
やはりアナとミルズ先生は、身分違いの恋をしているんだろうって勝手に盛り上がっているらしいわよ。
そんなの絶対に有り得ない話なのにねー!」
「本当よねー。爵位が下の子たちは、夢見がちなのかもしれないわ。
身分違いの恋だとか言って盛り上がれるなんて、余程暇なのよ!」
「王太子殿下という最高の身分の人よりも、ミルズ先生を選んだアナは凄いって言って盛り上がっていたって聞いたわね。
どう見たってアナはミルズ先生に恋をしていないのにねぇ。あはは!」
みんな聞いたことはあったけど、大したことじゃないってスルーしていたってことらしいが…
「笑い事じゃないのよ!その噂話が何故かお義兄様の耳に入っていて、お義兄様にまで勘違いされて、私が怒られてしまったのよ!」
「えー!あのアナを溺愛しているお義兄様に?」
「嫉妬じゃないの?アナは誰にも渡さないって感じだったじゃない!」
「嫉妬じゃないわ。本気でお義兄様は怖かったのだから…。
そんな噂を信じるような人だとは思わなかったから、ショックだったわよ!」
「お義兄様に誤解だって話はしたの?」
「言ったけど、信じてくれなかったのよ。」
「噂なんて今だけよ。
ミルズ先生とアナの組み合わせだけは、絶対にないって、このクラスの皆んなは知っているから、そのうち噂話は消えるから大丈夫よ。」
「分かった!他のクラスに親戚がいるから、その噂だけはあり得ないって言っておくわね。」
それなら始めから噂話を否定しておいて欲しかったのに、私の友人達はこの噂話を面白がっていたようだ…。
その日の放課後…
私が図書室で本を読みながら、放課後の時間潰しをしていると、知らない令嬢達に話しかけられるのであった。
「あの…、コールマン侯爵令嬢。」
「……何か?」
「私、コールマン侯爵令嬢とミルズ先生の恋を応援していますわ!」
「私もです!お二人の恋を応援する令嬢は他にも沢山いますの。
頑張って下さいませ。」
「コールマン侯爵令嬢が、王太子殿下の婚約者候補を辞退してまでご自分の恋を貫く姿勢に、感銘を受けた方は沢山いますのよ!」
いつの間にこんな大きな噂話になっていたの?
あなた達…、つまらないロマンス小説に影響されすぎよ。
「私とミルズ先生は、そんな関係ではありませんわ!
ただの先生と生徒の関係です。
ミルズ先生にも迷惑をかけてしまいますので、どうかそのような噂話は信じないで下さいませ!」
「も、申し訳ありません!
生徒と先生の秘密の恋ですもの、騒ぎ立てるなんてダメですわよね。」
「私、みんなに騒ぎ立てないように注意しておきますわ!」
「私も、静かに二人を応援するように、みんなに伝えておきますから!」
なぜそうなるのか?
「ですから、私達はそんな関係ではありません!」
必死に否定する私だったけど、令嬢達には違うように見えたらしい。
「ええ!そう言うことにしておきましょう!」
「ふふ…。失礼しますわ!」
令嬢達は言いたいことを言って、去って行ってしまった。
そして、後日気がついたこと。
ミルズ先生のお手伝いで、先生の後ろを歩いていると、他のクラスの令嬢達にやたらチラチラと見られている私。
しかも、何でそんなに目をキラキラさせて見ているのよ…
このままだとミルズ先生にも迷惑がかかるから、教科係は誰かに代わってもらった方がいいかもしれない。
私は早速、その日の放課後にミルズ先生にそのことを伝えることにした。
「ミルズ先生。どうやら他のクラスで、私とミルズ先生が噂になっているようですわ。
先生の仕事の迷惑になってしまいそうなので、私はミルズ先生の教科係を辞めた方がいいかもしれません。」
「非常に残念だが、君がそう言うなら、私は引き留めることは出来ない。
悪かったな…。私なんかと噂になってしまったことで、君に迷惑を掛けてしまった。
本当に申し訳ない。」
ミルズ先生は何も悪くないのに、謝ってくれている。というか、噂話のことをミルズ先生は知っていたのね。もしかして、そのことで学園長に怒られていたりして…
「ミルズ先生…。先生は何も悪くないのですから、謝らないでくださいませ。
先生に謝られたら、私は更に申し訳なく思ってしまいますわ。
先生こそ、その噂話で何か酷いことを言われたりとかありませんでしたか?」
「こんな時に私の心配は不要だ。私は大丈夫だから、自分の心配をすべきだ。」
否定はしないということは、何かあったのかもしれない。
「申し訳ありませんでした。私は何も知らずにいましたわ。
今後は気を付けます。
先生。色々ありがとうございました。」
「ああ。今までありがとう。」
ミルズ先生の教科係を辞めてしばらくしたら、友人達の噂話の火消し効果もあったのか、何も言われなくなったから良かった。
そんな私は、相変わらずお義兄様とは仲直り出来ないまま、お義兄様を避ける日々を過ごしていた。
ある休日、部屋に籠って読書をしていると、ドアがノックされる。
ハンナがお茶を運んでくる時間だと思った私は、何も考えずに、『どうぞ!』と返事をする。
しかし、部屋に入って来た人物はハンナではなかった。
「ミルズ先生とアナの噂話なら、確か他のクラスで勝手に盛り上がっているって聞いたことがあるわよ。」
「え?知っていたなら、教えて欲しかったわよ!」
「だってー、同じクラスの子達はみんな、そんな噂話はあり得ないって分かっているから、大騒ぎする必要はないかなぁって。」
「確かその噂話で盛り上がっていたのは、爵位が下のクラスの子達よね?
ほら、元々アナとミルズ先生が一緒にいることが多いのを僻んでいたみたいなんだけど、流石に優等生の侯爵令嬢であるアナに文句は言えないじゃない。
そんなアナは、このタイミングで王太子殿下の婚約者候補を辞退しちゃったでしょ?
やはりアナとミルズ先生は、身分違いの恋をしているんだろうって勝手に盛り上がっているらしいわよ。
そんなの絶対に有り得ない話なのにねー!」
「本当よねー。爵位が下の子たちは、夢見がちなのかもしれないわ。
身分違いの恋だとか言って盛り上がれるなんて、余程暇なのよ!」
「王太子殿下という最高の身分の人よりも、ミルズ先生を選んだアナは凄いって言って盛り上がっていたって聞いたわね。
どう見たってアナはミルズ先生に恋をしていないのにねぇ。あはは!」
みんな聞いたことはあったけど、大したことじゃないってスルーしていたってことらしいが…
「笑い事じゃないのよ!その噂話が何故かお義兄様の耳に入っていて、お義兄様にまで勘違いされて、私が怒られてしまったのよ!」
「えー!あのアナを溺愛しているお義兄様に?」
「嫉妬じゃないの?アナは誰にも渡さないって感じだったじゃない!」
「嫉妬じゃないわ。本気でお義兄様は怖かったのだから…。
そんな噂を信じるような人だとは思わなかったから、ショックだったわよ!」
「お義兄様に誤解だって話はしたの?」
「言ったけど、信じてくれなかったのよ。」
「噂なんて今だけよ。
ミルズ先生とアナの組み合わせだけは、絶対にないって、このクラスの皆んなは知っているから、そのうち噂話は消えるから大丈夫よ。」
「分かった!他のクラスに親戚がいるから、その噂だけはあり得ないって言っておくわね。」
それなら始めから噂話を否定しておいて欲しかったのに、私の友人達はこの噂話を面白がっていたようだ…。
その日の放課後…
私が図書室で本を読みながら、放課後の時間潰しをしていると、知らない令嬢達に話しかけられるのであった。
「あの…、コールマン侯爵令嬢。」
「……何か?」
「私、コールマン侯爵令嬢とミルズ先生の恋を応援していますわ!」
「私もです!お二人の恋を応援する令嬢は他にも沢山いますの。
頑張って下さいませ。」
「コールマン侯爵令嬢が、王太子殿下の婚約者候補を辞退してまでご自分の恋を貫く姿勢に、感銘を受けた方は沢山いますのよ!」
いつの間にこんな大きな噂話になっていたの?
あなた達…、つまらないロマンス小説に影響されすぎよ。
「私とミルズ先生は、そんな関係ではありませんわ!
ただの先生と生徒の関係です。
ミルズ先生にも迷惑をかけてしまいますので、どうかそのような噂話は信じないで下さいませ!」
「も、申し訳ありません!
生徒と先生の秘密の恋ですもの、騒ぎ立てるなんてダメですわよね。」
「私、みんなに騒ぎ立てないように注意しておきますわ!」
「私も、静かに二人を応援するように、みんなに伝えておきますから!」
なぜそうなるのか?
「ですから、私達はそんな関係ではありません!」
必死に否定する私だったけど、令嬢達には違うように見えたらしい。
「ええ!そう言うことにしておきましょう!」
「ふふ…。失礼しますわ!」
令嬢達は言いたいことを言って、去って行ってしまった。
そして、後日気がついたこと。
ミルズ先生のお手伝いで、先生の後ろを歩いていると、他のクラスの令嬢達にやたらチラチラと見られている私。
しかも、何でそんなに目をキラキラさせて見ているのよ…
このままだとミルズ先生にも迷惑がかかるから、教科係は誰かに代わってもらった方がいいかもしれない。
私は早速、その日の放課後にミルズ先生にそのことを伝えることにした。
「ミルズ先生。どうやら他のクラスで、私とミルズ先生が噂になっているようですわ。
先生の仕事の迷惑になってしまいそうなので、私はミルズ先生の教科係を辞めた方がいいかもしれません。」
「非常に残念だが、君がそう言うなら、私は引き留めることは出来ない。
悪かったな…。私なんかと噂になってしまったことで、君に迷惑を掛けてしまった。
本当に申し訳ない。」
ミルズ先生は何も悪くないのに、謝ってくれている。というか、噂話のことをミルズ先生は知っていたのね。もしかして、そのことで学園長に怒られていたりして…
「ミルズ先生…。先生は何も悪くないのですから、謝らないでくださいませ。
先生に謝られたら、私は更に申し訳なく思ってしまいますわ。
先生こそ、その噂話で何か酷いことを言われたりとかありませんでしたか?」
「こんな時に私の心配は不要だ。私は大丈夫だから、自分の心配をすべきだ。」
否定はしないということは、何かあったのかもしれない。
「申し訳ありませんでした。私は何も知らずにいましたわ。
今後は気を付けます。
先生。色々ありがとうございました。」
「ああ。今までありがとう。」
ミルズ先生の教科係を辞めてしばらくしたら、友人達の噂話の火消し効果もあったのか、何も言われなくなったから良かった。
そんな私は、相変わらずお義兄様とは仲直り出来ないまま、お義兄様を避ける日々を過ごしていた。
ある休日、部屋に籠って読書をしていると、ドアがノックされる。
ハンナがお茶を運んでくる時間だと思った私は、何も考えずに、『どうぞ!』と返事をする。
しかし、部屋に入って来た人物はハンナではなかった。
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