25 / 102
二度目の話
手強い義兄
しおりを挟む
女狐の後に採用した家庭教師の先生は、ミルズ先生という、まだ貴族学園を卒業したばかりの18歳くらいの子爵令息だった。
この先生は、優秀な成績で学園を卒業したらしく、家庭教師の経験を積んで、いずれは貴族学園の先生になるらしいと聞いた。
お父様とお母様は、そんな将来有望そうなミルズ先生が私の家庭教師として来てくれたことをとても歓迎していたが、ミルズ先生の方は、大きな勘違いをしていた。
非常にありがちな話だけど、ミルズ先生はうちの自慢のパーフェクト令息である、私のお義兄様の家庭教師になるつもりで来たのだ。
お義兄様の優秀さは、家庭教師の先生方の中ではかなり有名らしい…。
優秀だと有名なコールマン侯爵令息の家庭教師になるつもりで張り切っていたのに、コールマン侯爵家に来てみたら、無名のちんちくりん義妹の家庭教師の依頼だと知らされた時の先生の顔…。
そんな顔しないでー!
そうやって優秀すぎるお義兄様と比べられて惨めな気持ちになったから、一度目の人生の時は、卑屈になって、お義兄様との距離を感じてしまったのよー!
今は、自他共に認めるブラコンだから平気だけど…。
「……私は高等教育が専門ですし、正直、まだ幼い令嬢の扱いには自信がないのですが、大丈夫でしょうか?」
遠回しに、私の家庭教師はやりたくないって言っている…。
地味に傷つくわね!!
「先生!義妹をその辺の令嬢と一緒にしないで頂けますか?
私の義妹は優秀です。信じられないなら、一度テストをして判断して頂きたい。
義妹はまだ10歳ですが、私と同じレベルか、それ以上のことを理解しています。外国語は私よりも出来ますし、私と一緒に勉強しているのですよ。」
お、お義兄様ー!!大口を叩かないでー!
「…コールマン侯爵令息がそこまでおっしゃるなら、御令嬢の学力を判断する為のテストをさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
「勿論です。
アナ…、私の可愛いお姫様が優秀だってことを、先生に見せてあげるんだよ。」
サラッとお姫様とか恥ずかしいことを言っているけど…、お義兄様だから許すわ。こんな言葉を口にする人だったなんて少し驚きだけど。
お義兄様の笑顔から圧みたいなのを感じる…。
「ペラペラ…ペラ、ペラ…」
(アナなら大丈夫。アナを馬鹿にしたことを後悔させてやるんだ。)
「ペラーペラー…ペーラ…」
(最善を尽くしますわね。)
最近、二人だけの会話をする時、なぜかチャイー語になる私達であった。
翌日、ミルズ先生は中等教育と高等教育の両方のテストを作ってきて、ミルズ先生の目の前で問題を解かされた。
結果…、両方とも高得点であった。
一度目の知識があるから当然よ。満点取れなかったのは悔しいけれど。
お義兄様は私のテストの結果を見て、私のことを抱き上げて大喜びしていた。
「さすが私のアナだ!
やはりアナは凄いよ!」
あのお義兄様がここまで喜びを表に出すなんてね…。一度目の時はこんな表情は見せてくれなかったわよね。
お義兄様が喜んでくれるのは嬉しいのだけれど、私がちんちくりんだからって、小さな子供みたいに扱われることに、少しだけ抵抗を感じる今日この頃だわ。
そんな私達を、不本意そうな目で見つめるミルズ先生。
「先生。義妹にテストを受ける機会を与えて下さり、ありがとうございました。
テストの結果は私が思っている以上の結果で、アナの学力は私と同等かそれ以上かもしれないということが分かりましたので、アナは私と一緒に、私の家庭教師の先生方に勉強を教えてもらうことにします。
先生は、アナみたいな幼い令嬢に教えることに抵抗があるようですし、優秀な先生を私達が無理に縛り付けるようなことは出来ませんので、家庭教師の話はなかったことにしてください。
先生には遠くから来て頂いて、テストでアナの学力を診断して下さったので、契約予定であった一年分の給金を謝礼としてお支払い致します。」
え…!このお義兄様は何を言ってるの?
「お、お義兄様と一緒に勉強するのですか?
私はそこまで出来ませんわ!」
「アナ、大丈夫だ。ここまで出来るなら、何の問題もないよ。」
ああ…、その怖い笑顔はやめて欲しい。
「お待ち下さい!コールマン侯爵令息の話は理解しておりますが、お嬢様の学力が高いことが分かったので私は……」
「アナの学力が高いから、今更、家庭教師をしてやってもいいと言うのですか?
散々、アナを蔑むような目で見ておきながら?」
慌てるミルズ先生に、お義兄様がキレている…
お義兄様は、私の名誉を守るために怒ってくれているのね。
「わ、私はそんなつもりでは…」
「教えを乞う者に対して、貴方のその態度はどうなのでしょうか?教育者としての資質を疑います。
アナ。先生がお帰りになる前に、感謝の気持ちを込めて、アナがお茶を入れてあげなさい。
このまますぐにお帰り頂くのは申し訳ないからね。」
「…はい。分かりました。
先生、応接室にご案内致しますわ。」
相手に反論させる隙を与えない義兄は、一度目の義兄と一緒だわ。
我が家は、両親よりも義兄が手強いわね…
今日だって、ミルズ先生を義兄が対応すると言ったら両親は、『ルークがいるなら、私達は居なくても大丈夫だね』って言っていたくらいだもの。13歳にして、義兄は私の立派な保護者代理になっているわね。
ミルズ先生は、私がお茶を淹れる様子をじっと見ていたような気がするが、お茶を飲み終えるとすぐ帰っていった。
翌日から、本当にお義兄様と一緒に勉強することになってしまい、プレッシャーで胃に穴が開きそうになりながら、必死に勉強する私であった。
ひぃー、今回の人生は頑張らないって決めていたのにー。なんで今からガリ勉しなきゃならないのよー!
そんな私は、あっと言う間に12歳になっていた。
この先生は、優秀な成績で学園を卒業したらしく、家庭教師の経験を積んで、いずれは貴族学園の先生になるらしいと聞いた。
お父様とお母様は、そんな将来有望そうなミルズ先生が私の家庭教師として来てくれたことをとても歓迎していたが、ミルズ先生の方は、大きな勘違いをしていた。
非常にありがちな話だけど、ミルズ先生はうちの自慢のパーフェクト令息である、私のお義兄様の家庭教師になるつもりで来たのだ。
お義兄様の優秀さは、家庭教師の先生方の中ではかなり有名らしい…。
優秀だと有名なコールマン侯爵令息の家庭教師になるつもりで張り切っていたのに、コールマン侯爵家に来てみたら、無名のちんちくりん義妹の家庭教師の依頼だと知らされた時の先生の顔…。
そんな顔しないでー!
そうやって優秀すぎるお義兄様と比べられて惨めな気持ちになったから、一度目の人生の時は、卑屈になって、お義兄様との距離を感じてしまったのよー!
今は、自他共に認めるブラコンだから平気だけど…。
「……私は高等教育が専門ですし、正直、まだ幼い令嬢の扱いには自信がないのですが、大丈夫でしょうか?」
遠回しに、私の家庭教師はやりたくないって言っている…。
地味に傷つくわね!!
「先生!義妹をその辺の令嬢と一緒にしないで頂けますか?
私の義妹は優秀です。信じられないなら、一度テストをして判断して頂きたい。
義妹はまだ10歳ですが、私と同じレベルか、それ以上のことを理解しています。外国語は私よりも出来ますし、私と一緒に勉強しているのですよ。」
お、お義兄様ー!!大口を叩かないでー!
「…コールマン侯爵令息がそこまでおっしゃるなら、御令嬢の学力を判断する為のテストをさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
「勿論です。
アナ…、私の可愛いお姫様が優秀だってことを、先生に見せてあげるんだよ。」
サラッとお姫様とか恥ずかしいことを言っているけど…、お義兄様だから許すわ。こんな言葉を口にする人だったなんて少し驚きだけど。
お義兄様の笑顔から圧みたいなのを感じる…。
「ペラペラ…ペラ、ペラ…」
(アナなら大丈夫。アナを馬鹿にしたことを後悔させてやるんだ。)
「ペラーペラー…ペーラ…」
(最善を尽くしますわね。)
最近、二人だけの会話をする時、なぜかチャイー語になる私達であった。
翌日、ミルズ先生は中等教育と高等教育の両方のテストを作ってきて、ミルズ先生の目の前で問題を解かされた。
結果…、両方とも高得点であった。
一度目の知識があるから当然よ。満点取れなかったのは悔しいけれど。
お義兄様は私のテストの結果を見て、私のことを抱き上げて大喜びしていた。
「さすが私のアナだ!
やはりアナは凄いよ!」
あのお義兄様がここまで喜びを表に出すなんてね…。一度目の時はこんな表情は見せてくれなかったわよね。
お義兄様が喜んでくれるのは嬉しいのだけれど、私がちんちくりんだからって、小さな子供みたいに扱われることに、少しだけ抵抗を感じる今日この頃だわ。
そんな私達を、不本意そうな目で見つめるミルズ先生。
「先生。義妹にテストを受ける機会を与えて下さり、ありがとうございました。
テストの結果は私が思っている以上の結果で、アナの学力は私と同等かそれ以上かもしれないということが分かりましたので、アナは私と一緒に、私の家庭教師の先生方に勉強を教えてもらうことにします。
先生は、アナみたいな幼い令嬢に教えることに抵抗があるようですし、優秀な先生を私達が無理に縛り付けるようなことは出来ませんので、家庭教師の話はなかったことにしてください。
先生には遠くから来て頂いて、テストでアナの学力を診断して下さったので、契約予定であった一年分の給金を謝礼としてお支払い致します。」
え…!このお義兄様は何を言ってるの?
「お、お義兄様と一緒に勉強するのですか?
私はそこまで出来ませんわ!」
「アナ、大丈夫だ。ここまで出来るなら、何の問題もないよ。」
ああ…、その怖い笑顔はやめて欲しい。
「お待ち下さい!コールマン侯爵令息の話は理解しておりますが、お嬢様の学力が高いことが分かったので私は……」
「アナの学力が高いから、今更、家庭教師をしてやってもいいと言うのですか?
散々、アナを蔑むような目で見ておきながら?」
慌てるミルズ先生に、お義兄様がキレている…
お義兄様は、私の名誉を守るために怒ってくれているのね。
「わ、私はそんなつもりでは…」
「教えを乞う者に対して、貴方のその態度はどうなのでしょうか?教育者としての資質を疑います。
アナ。先生がお帰りになる前に、感謝の気持ちを込めて、アナがお茶を入れてあげなさい。
このまますぐにお帰り頂くのは申し訳ないからね。」
「…はい。分かりました。
先生、応接室にご案内致しますわ。」
相手に反論させる隙を与えない義兄は、一度目の義兄と一緒だわ。
我が家は、両親よりも義兄が手強いわね…
今日だって、ミルズ先生を義兄が対応すると言ったら両親は、『ルークがいるなら、私達は居なくても大丈夫だね』って言っていたくらいだもの。13歳にして、義兄は私の立派な保護者代理になっているわね。
ミルズ先生は、私がお茶を淹れる様子をじっと見ていたような気がするが、お茶を飲み終えるとすぐ帰っていった。
翌日から、本当にお義兄様と一緒に勉強することになってしまい、プレッシャーで胃に穴が開きそうになりながら、必死に勉強する私であった。
ひぃー、今回の人生は頑張らないって決めていたのにー。なんで今からガリ勉しなきゃならないのよー!
そんな私は、あっと言う間に12歳になっていた。
116
お気に入りに追加
8,287
あなたにおすすめの小説
いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と
鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。
令嬢から。子息から。婚約者の王子から。
それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。
そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。
「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」
その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。
「ああ、気持ち悪い」
「お黙りなさい! この泥棒猫が!」
「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」
飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。
謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。
――出てくる令嬢、全員悪人。
※小説家になろう様でも掲載しております。
どうぞご勝手になさってくださいまし
志波 連
恋愛
政略結婚とはいえ12歳の時から婚約関係にあるローレンティア王国皇太子アマデウスと、ルルーシア・メリディアン侯爵令嬢の仲はいたって上手くいっていた。
辛い教育にもよく耐え、あまり学園にも通学できないルルーシアだったが、幼馴染で親友の侯爵令嬢アリア・ロックスの励まされながら、なんとか最終学年を迎えた。
やっと皇太子妃教育にも目途が立ち、学園に通えるようになったある日、婚約者であるアマデウス皇太子とフロレンシア伯爵家の次女であるサマンサが恋仲であるという噂を耳にする。
アリアに付き添ってもらい、学園の裏庭に向かったルルーシアは二人が仲よくベンチに腰掛け、肩を寄せ合って一冊の本を仲よく見ている姿を目撃する。
風が運んできた「じゃあ今夜、いつものところで」という二人の会話にショックを受けたルルーシアは、早退して父親に訴えた。
しかし元々が政略結婚であるため、婚約の取り消しはできないという言葉に絶望する。
ルルーシアの邸を訪れた皇太子はサマンサを側妃として迎えると告げた。
ショックを受けたルルーシアだったが、家のために耐えることを決意し、皇太子妃となることを受け入れる。
ルルーシアだけを愛しているが、友人であるサマンサを助けたいアマデウスと、アマデウスに愛されていないと思い込んでいるルルーシアは盛大にすれ違っていく。
果たして不器用な二人に幸せな未来は訪れるのだろうか……
他サイトでも公開しています。
R15は保険です。
表紙は写真ACより転載しています。
【完結】 いいえ、あなたを愛した私が悪いのです
冬馬亮
恋愛
それは親切な申し出のつもりだった。
あなたを本当に愛していたから。
叶わぬ恋を嘆くあなたたちを助けてあげられると、そう信じていたから。
でも、余計なことだったみたい。
だって、私は殺されてしまったのですもの。
分かってるわ、あなたを愛してしまった私が悪いの。
だから、二度目の人生では、私はあなたを愛したりはしない。
あなたはどうか、あの人と幸せになって ---
※ R-18 は保険です。
あなたの事は記憶に御座いません
cyaru
恋愛
この婚約に意味ってあるんだろうか。
ロペ公爵家のグラシアナはいつも考えていた。
婚約者の王太子クリスティアンは幼馴染のオルタ侯爵家の令嬢イメルダを側に侍らせどちらが婚約者なのかよく判らない状況。
そんなある日、グラシアナはイメルダのちょっとした悪戯で負傷してしまう。
グラシアナは「このチャンス!貰った!」と・・・記憶喪失を装い逃げ切りを図る事にした。
のだが…王太子クリスティアンの様子がおかしい。
目覚め、記憶がないグラシアナに「こうなったのも全て私の責任だ。君の生涯、どんな時も私が隣で君を支え、いかなる声にも盾になると誓う」なんて言い出す。
そりゃ、元をただせば貴方がちゃんとしないからですけどね??
記憶喪失を貫き、距離を取って逃げ切りを図ろうとするのだが何故かクリスティアンが今までに見せた事のない態度で纏わりついてくるのだった・・・。
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★ニャンの日present♡ 5月18日投稿開始、完結は5月22日22時22分
★今回久しぶりの5日間という長丁場の為、ご理解お願いします(なんの?)
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません。
【完結】365日後の花言葉
Ringo
恋愛
許せなかった。
幼い頃からの婚約者でもあり、誰よりも大好きで愛していたあなただからこそ。
あなたの裏切りを知った翌朝、私の元に届いたのはゼラニウムの花束。
“ごめんなさい”
言い訳もせず、拒絶し続ける私の元に通い続けるあなたの愛情を、私はもう一度信じてもいいの?
※勢いよく本編完結しまして、番外編ではイチャイチャするふたりのその後をお届けします。
【完結】婚約を信じた結果が処刑でした。二度目はもう騙されません!
入魚ひえん
恋愛
伯爵家の跡継ぎとして養女になったリシェラ。それなのに義妹が生まれたからと冷遇を受け続け、成人した誕生日に追い出されることになった。
そのとき幼なじみの王子から婚約を申し込まれるが、彼に無実の罪を着せられて処刑されてしまう。
目覚めたリシェラは、なぜか三年前のあの誕生日に時間が巻き戻っていた。以前は騙されてしまったが、二度目は決して間違えない。
「しっかりお返ししますから!」
リシェラは順調に準備を進めると、隣国で暮らすために旅立つ。
予定が狂いだした義父や王子はリシェラを逃したことを後悔し、必死に追うが……。
一方、義妹が憧れる次期辺境伯セレイブは冷淡で有名だが、とある理由からリシェラを探し求めて伯爵領に滞在していた。
◇◇◇
設定はゆるあまです。完結しました。お気軽にどうぞ~。
◆第17回恋愛小説大賞◆奨励賞受賞◆
◆24/2/8◆HOT女性向けランキング3位◆
いつもありがとうございます!
もう二度とあなたの妃にはならない
葉菜子
恋愛
8歳の時に出会った婚約者である第一王子に一目惚れしたミーア。それからミーアの中心は常に彼だった。
しかし、王子は学園で男爵令嬢を好きになり、相思相愛に。
男爵令嬢を正妃に置けないため、ミーアを正妃にし、男爵令嬢を側妃とした。
ミーアの元を王子が訪れることもなく、妃として仕事をこなすミーアの横で、王子と側妃は愛を育み、妊娠した。その側妃が襲われ、犯人はミーアだと疑われてしまい、自害する。
ふと目が覚めるとなんとミーアは8歳に戻っていた。
なぜか分からないけど、せっかくのチャンス。次は幸せになってやると意気込むミーアは気づく。
あれ……、彼女と立場が入れ替わってる!?
公爵令嬢が男爵令嬢になり、人生をやり直します。
ざまぁは無いとは言い切れないですが、無いと思って頂ければと思います。
決めたのはあなたでしょう?
みおな
恋愛
ずっと好きだった人がいた。
だけど、その人は私の気持ちに応えてくれなかった。
どれだけ求めても手に入らないなら、とやっと全てを捨てる決心がつきました。
なのに、今さら好きなのは私だと?
捨てたのはあなたでしょう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる