496 / 501
アフターストーリー
第9話ー① 俺らしく
しおりを挟む
夜明学園創設から4年が経ち、暁は学園長として忙しい日々を送っていた。
――学園長室にて。
「えっと、11月末には織姫の会社が主催のイベントがあって……ああ、もうすぐ体育祭の時期だったな――」
そんな独り言を呟きながら、書類に目を通す暁。
「織姫のところには今日中に返事をしなくちゃな。前回、少し時間があいただけで物凄い剣幕だったんだよな……狂司があの場にいなかったら、どうなっていたことか」
と暁は大きなため息を吐く。
「狂司の秘書っぷりには、本当に感心するよなあ。適任と言えば適任だけど」
紆余曲折はあったらしいが、狂司も狂司で織姫と楽しくやっていると聞いた時、暁は内心ほっとしていた。
「また狂司と会えて、そしてこうして仕事が一緒にできて良かったな――」
そう言って背伸びをしたとき、窓の方から子供たちの楽しそうに笑う声がしていることに気が付く暁。
「何の授業かな……」
立ち上がった暁は、ゆっくりと窓の方に歩み寄った。
「おお、楽しそうだな。体育でサッカーか」
そう呟く暁の視線の先には、グラウンドで楽しそうにサッカーボールを追いかける子供たちの姿があった。
「S級施設があったころは、みんなでよくレクリエーションをしていたっけ」
呟きながら、自然と笑顔になる暁。
追いかけっこに鬼ごっこ、ドッヂボールもやったな――と当時の記憶が蘇り、暁はなんだか懐かしく思っていた。
「そういえば、あの頃に比べて、生徒たちと関わる機会がすっかりなくなったよな」
そんなことを呟きながら、少し寂しく思う暁。
まあ、学園の運営があるから仕方がないことなのかもしれないけれど――と肩を落とした。
昔はジャージでグラウンドを駆けまわったりしてた暁だったが、今はスーツを着て、机に張り付いていることの方が多く、子供達より大人との関わりがほとんどだった。
「はあ。仕事しよう」
それから再び机に戻り、暁は書類に目を通し始めたのだった。
――数時間後。書類の確認を終えた暁は、大きく息を吐きながら机に突っ伏した。
「たまには授業とかしたいよな。まあ、月に一度はやらせてもらっているんだけどさ。なんだか、寂しいよな」
そう言って今度は深い溜息を吐く暁。
すると、学園長室の扉が開き、
「学園長、体育祭の件で相談が――って大丈夫か!?」
剛がそう言って目を丸くしながら部屋に入ってきた。
暁は頭を上げてから、
「ああ、大丈夫だよ」
と笑う。
剛は昨年の春に夜明学園の教員となり、1年間の副担任期間を経験したのち、今年入学した第4期生(全3クラス)の1クラスで担任教師になっていた。
表立って引っ張っていくというよりは、生徒たちと同じ目線で成長していくことを心掛けているようで、担当している生徒たちからは人気があるらしいと水蓮から聞いていた。
「なんだか学園長ってのも大変そうだよな。無理してないか?」
剛は暁のいる机まで歩くと、そう言って暁の顔を覗き込んだ。
「無理はしてないよ。させてくれないからな、奏多が」
「ああ、奏多はそういうところちゃんとしてそうだよな」
腕を組みながら、「うんうん」と小さく頷く剛。
「そうなんだよなあ。家で仕事をしているところなんて見せたら、お説教が始まってさ。最終的に、青葉を寝かしつけるまで寝室から出してくれないんだよ」
「さすが、奏多だな……」
「あはは。――まあ、そのおかげで無理をしなくて済んでいるわけだから感謝しないとな、とは思うよ」
それでも、仕事が終わらない時もあるから少しくらいは――って言っても通用しないのが奏多なんだよな。俺の身体を気遣ってくれているのは嬉しいけど――!
「ここでは学園長で、家では父親か。それもまた大変そうだな!」
「どっちも望んでやってることだからな。大変だけど、楽しいよ」
と笑う暁。
「そっか! それじゃあ、さっき机に突っ伏していた理由ってなんだ?」
「ああ。なんだか最近、こうして机にいることが多いなあ。生徒たちと関わっていないなあと思っていたんだ」
「なるほど。生徒大好き、暁先生! だから仕方がないことなのかもしれないな。生徒たちと体当たりで関わっていくのが、先生のスタイルだったわけだし」
「だろ? それでも月に一回『ゼンシンノウリョクシャ』向けの講義は担当させてもらってるけど、それでも月に一回だからな……」
暁はため息を吐きながら、頬杖をつく。
夜明学園では月に2回、『ゼンシンノウリョクシャ』向けの講義を行なっていた。学園には数人の『ゼンシンノウリョクシャ』の生徒がおり、その生徒のみを集めて座学と交流会をするという内容だ。
「優香にもう1日もらえばいいんじゃないのか?」
「それはそれでダメだろ。それに、優香の方が授業するのがうまいし」
「まあ、優香は優等生だからな」
専門の研究機関にいる優香は専門知識が豊富なうえ、もともと頭の回転が速いこともあり、生徒からの突飛な問いにもスラスラと答えていた。
そしてそんな優香のことを「かっこいい!」と尊敬している生徒たちも多くいる。
反対に、臨機応変な対応が苦手な暁は、急な問いにいつもしどろもどろに答えるということがほとんどで、そんな自分を恥ずかしく思うこともあった。
生徒たちから「先生、しっかりしてよ~」と言われることもしばしば。
その度に少し落ち込みつつも、やっぱり生徒と過ごす時間は楽しいな――と暁はその1回の講義を大切に思っていた。
「現状に不満を言っていても仕方がないんだけどさ。なんだか物足りないよな」
自分でやりたくて学園を創設したはずなのにな。こんなで、俺はやっていけるんだろうか――とため息を吐く暁。
「まあ、大丈夫だろ! いつか暁先生の力が必要なタイミングはあるさ! だから、それまではその力を温めておいてくれ!」
「ああ、わかったよ。ありがとな、剛」
「いいってことよ! 俺と先生の仲じゃないか!!」
そう言ってニッと笑う剛。
「そうだな! あれ、そういえば。体育祭がどうとかって言ってなかったか?」
「ああ、そうそう! スケジュールの確認に来たんだった。それで――」
それから暁は剛と体育祭について話し合い、剛が職員室に戻ったところで学園長室を後にした。
――廊下にて。
18時過ぎ、書類のチェックを終えた暁は学園長室を出て、帰路につこうとしていた。
「少し職員室を覗いてから帰ろうかな。俺だけ先に帰るって言うのも、なんだか心苦しいところがあるし」
そして暁が職員室の前まで来ると、職員室の中では楽しそうな声が響いていた。
自分の立場を考え、変に空気を壊したら悪いと思った暁は、その扉を開けることなく、窓からそっと中を見つめる。
教師たちは剛を中心として集まって、そして何かの話し合いをしているようだった。
体育祭の打ち合わせだろうか。さっき、剛が確認に来ていたからな――
「楽しそうだな。邪魔したら悪いし、このまま先に失礼しよう」
それから暁は静かに職員室の前を去ったのだった。
――翌日、学園長室にて。
「今日もやるかっ!」
そう言って、この日も学園長室の机に置いてある資料に目を通し始める暁。
定期的に運ばれてくる教師たちからの回覧書類の内容チェックや提案書の確認と押印。たまに会議があったりもするが、暁の一日はこうして書類と共に過ぎていく。
「書類のチェックもだいぶ慣れてきたよな。でもこういう慣れてきた時ほど、ちゃんと目を通して――お?」
そして積まれていた書類の一つに、研究所からの『ゼンシンノウリョクシャ』覚醒者リスト一覧を見つけ、暁はその資料を手に取る。
夜明学園では、『ゼンシンノウリョクシャ』に覚醒した子供たちを常時受け入れる体制を取っているため、定期的に研究所から検査場での結果が届くようになっていたのだった。
「女子児童が一人、か。そんなに遠くないところに住んでいるんだな。……夜明学園への入学は拒否、か」
何か思うところがあるのかもしれないな――と真剣な表情をする。
「明日のスケジュールは……」
そう言いながら机の引き出しに入っているスケジュール帳を取り出し、そのページをめくる暁。
――9月23日(水) 書類チェック(織姫から連絡が来たら即対応)
アポイントも会議もない。明日なら大丈夫そうだ――と頷く暁。
「よしっ。行くか!」
それから暁は書類を作成した研究所の白銀ゆめかへ連絡を取り、翌日『ゼンシンノウリョクシャ』の女子児童の家へ訪問することになったのだった。
――学園長室にて。
「えっと、11月末には織姫の会社が主催のイベントがあって……ああ、もうすぐ体育祭の時期だったな――」
そんな独り言を呟きながら、書類に目を通す暁。
「織姫のところには今日中に返事をしなくちゃな。前回、少し時間があいただけで物凄い剣幕だったんだよな……狂司があの場にいなかったら、どうなっていたことか」
と暁は大きなため息を吐く。
「狂司の秘書っぷりには、本当に感心するよなあ。適任と言えば適任だけど」
紆余曲折はあったらしいが、狂司も狂司で織姫と楽しくやっていると聞いた時、暁は内心ほっとしていた。
「また狂司と会えて、そしてこうして仕事が一緒にできて良かったな――」
そう言って背伸びをしたとき、窓の方から子供たちの楽しそうに笑う声がしていることに気が付く暁。
「何の授業かな……」
立ち上がった暁は、ゆっくりと窓の方に歩み寄った。
「おお、楽しそうだな。体育でサッカーか」
そう呟く暁の視線の先には、グラウンドで楽しそうにサッカーボールを追いかける子供たちの姿があった。
「S級施設があったころは、みんなでよくレクリエーションをしていたっけ」
呟きながら、自然と笑顔になる暁。
追いかけっこに鬼ごっこ、ドッヂボールもやったな――と当時の記憶が蘇り、暁はなんだか懐かしく思っていた。
「そういえば、あの頃に比べて、生徒たちと関わる機会がすっかりなくなったよな」
そんなことを呟きながら、少し寂しく思う暁。
まあ、学園の運営があるから仕方がないことなのかもしれないけれど――と肩を落とした。
昔はジャージでグラウンドを駆けまわったりしてた暁だったが、今はスーツを着て、机に張り付いていることの方が多く、子供達より大人との関わりがほとんどだった。
「はあ。仕事しよう」
それから再び机に戻り、暁は書類に目を通し始めたのだった。
――数時間後。書類の確認を終えた暁は、大きく息を吐きながら机に突っ伏した。
「たまには授業とかしたいよな。まあ、月に一度はやらせてもらっているんだけどさ。なんだか、寂しいよな」
そう言って今度は深い溜息を吐く暁。
すると、学園長室の扉が開き、
「学園長、体育祭の件で相談が――って大丈夫か!?」
剛がそう言って目を丸くしながら部屋に入ってきた。
暁は頭を上げてから、
「ああ、大丈夫だよ」
と笑う。
剛は昨年の春に夜明学園の教員となり、1年間の副担任期間を経験したのち、今年入学した第4期生(全3クラス)の1クラスで担任教師になっていた。
表立って引っ張っていくというよりは、生徒たちと同じ目線で成長していくことを心掛けているようで、担当している生徒たちからは人気があるらしいと水蓮から聞いていた。
「なんだか学園長ってのも大変そうだよな。無理してないか?」
剛は暁のいる机まで歩くと、そう言って暁の顔を覗き込んだ。
「無理はしてないよ。させてくれないからな、奏多が」
「ああ、奏多はそういうところちゃんとしてそうだよな」
腕を組みながら、「うんうん」と小さく頷く剛。
「そうなんだよなあ。家で仕事をしているところなんて見せたら、お説教が始まってさ。最終的に、青葉を寝かしつけるまで寝室から出してくれないんだよ」
「さすが、奏多だな……」
「あはは。――まあ、そのおかげで無理をしなくて済んでいるわけだから感謝しないとな、とは思うよ」
それでも、仕事が終わらない時もあるから少しくらいは――って言っても通用しないのが奏多なんだよな。俺の身体を気遣ってくれているのは嬉しいけど――!
「ここでは学園長で、家では父親か。それもまた大変そうだな!」
「どっちも望んでやってることだからな。大変だけど、楽しいよ」
と笑う暁。
「そっか! それじゃあ、さっき机に突っ伏していた理由ってなんだ?」
「ああ。なんだか最近、こうして机にいることが多いなあ。生徒たちと関わっていないなあと思っていたんだ」
「なるほど。生徒大好き、暁先生! だから仕方がないことなのかもしれないな。生徒たちと体当たりで関わっていくのが、先生のスタイルだったわけだし」
「だろ? それでも月に一回『ゼンシンノウリョクシャ』向けの講義は担当させてもらってるけど、それでも月に一回だからな……」
暁はため息を吐きながら、頬杖をつく。
夜明学園では月に2回、『ゼンシンノウリョクシャ』向けの講義を行なっていた。学園には数人の『ゼンシンノウリョクシャ』の生徒がおり、その生徒のみを集めて座学と交流会をするという内容だ。
「優香にもう1日もらえばいいんじゃないのか?」
「それはそれでダメだろ。それに、優香の方が授業するのがうまいし」
「まあ、優香は優等生だからな」
専門の研究機関にいる優香は専門知識が豊富なうえ、もともと頭の回転が速いこともあり、生徒からの突飛な問いにもスラスラと答えていた。
そしてそんな優香のことを「かっこいい!」と尊敬している生徒たちも多くいる。
反対に、臨機応変な対応が苦手な暁は、急な問いにいつもしどろもどろに答えるということがほとんどで、そんな自分を恥ずかしく思うこともあった。
生徒たちから「先生、しっかりしてよ~」と言われることもしばしば。
その度に少し落ち込みつつも、やっぱり生徒と過ごす時間は楽しいな――と暁はその1回の講義を大切に思っていた。
「現状に不満を言っていても仕方がないんだけどさ。なんだか物足りないよな」
自分でやりたくて学園を創設したはずなのにな。こんなで、俺はやっていけるんだろうか――とため息を吐く暁。
「まあ、大丈夫だろ! いつか暁先生の力が必要なタイミングはあるさ! だから、それまではその力を温めておいてくれ!」
「ああ、わかったよ。ありがとな、剛」
「いいってことよ! 俺と先生の仲じゃないか!!」
そう言ってニッと笑う剛。
「そうだな! あれ、そういえば。体育祭がどうとかって言ってなかったか?」
「ああ、そうそう! スケジュールの確認に来たんだった。それで――」
それから暁は剛と体育祭について話し合い、剛が職員室に戻ったところで学園長室を後にした。
――廊下にて。
18時過ぎ、書類のチェックを終えた暁は学園長室を出て、帰路につこうとしていた。
「少し職員室を覗いてから帰ろうかな。俺だけ先に帰るって言うのも、なんだか心苦しいところがあるし」
そして暁が職員室の前まで来ると、職員室の中では楽しそうな声が響いていた。
自分の立場を考え、変に空気を壊したら悪いと思った暁は、その扉を開けることなく、窓からそっと中を見つめる。
教師たちは剛を中心として集まって、そして何かの話し合いをしているようだった。
体育祭の打ち合わせだろうか。さっき、剛が確認に来ていたからな――
「楽しそうだな。邪魔したら悪いし、このまま先に失礼しよう」
それから暁は静かに職員室の前を去ったのだった。
――翌日、学園長室にて。
「今日もやるかっ!」
そう言って、この日も学園長室の机に置いてある資料に目を通し始める暁。
定期的に運ばれてくる教師たちからの回覧書類の内容チェックや提案書の確認と押印。たまに会議があったりもするが、暁の一日はこうして書類と共に過ぎていく。
「書類のチェックもだいぶ慣れてきたよな。でもこういう慣れてきた時ほど、ちゃんと目を通して――お?」
そして積まれていた書類の一つに、研究所からの『ゼンシンノウリョクシャ』覚醒者リスト一覧を見つけ、暁はその資料を手に取る。
夜明学園では、『ゼンシンノウリョクシャ』に覚醒した子供たちを常時受け入れる体制を取っているため、定期的に研究所から検査場での結果が届くようになっていたのだった。
「女子児童が一人、か。そんなに遠くないところに住んでいるんだな。……夜明学園への入学は拒否、か」
何か思うところがあるのかもしれないな――と真剣な表情をする。
「明日のスケジュールは……」
そう言いながら机の引き出しに入っているスケジュール帳を取り出し、そのページをめくる暁。
――9月23日(水) 書類チェック(織姫から連絡が来たら即対応)
アポイントも会議もない。明日なら大丈夫そうだ――と頷く暁。
「よしっ。行くか!」
それから暁は書類を作成した研究所の白銀ゆめかへ連絡を取り、翌日『ゼンシンノウリョクシャ』の女子児童の家へ訪問することになったのだった。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
最弱ユニークギフト所持者の僕が最強のダンジョン探索者になるまでのお話
亘善
ファンタジー
【点滴穿石】という四字熟語ユニークギフト持ちの龍泉麟瞳は、Aランクダンジョンの攻略を失敗した後にパーティを追放されてしまう。地元の岡山に戻った麟瞳は新たに【幸運】のスキルを得て、家族や周りの人達に支えられながら少しずつ成長していく。夢はSランク探索者になること。これは、夢を叶えるために日々努力を続ける龍泉麟瞳のお話である。
喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜
田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。
謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった!
異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?
地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。
冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……
王都を逃げ出した没落貴族、【農地再生】スキルで領地を黄金に変える
昼から山猫
ファンタジー
没落寸前の貴族家に生まれ、親族の遺産争いに嫌気が差して王都から逃げ出した主人公ゼフィル。辿り着いたのは荒地ばかりの辺境領だった。地位も金も名誉も無い状態でなぜか発現した彼のスキルは「農地再生」。痩せた大地を肥沃に蘇らせ、作物を驚くほど成長させる力があった。周囲から集まる貧困民や廃村を引き受けて復興に乗り出し、気づけば辺境が豊作溢れる“黄金郷”へ。王都で彼を見下していた連中も注目せざるを得なくなる。
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
家族に辺境追放された貴族少年、実は天職が《チート魔道具師》で内政無双をしていたら、有能な家臣領民が続々と移住してきて本家を超える国力に急成長
ハーーナ殿下
ファンタジー
貴族五男ライルは魔道具作りが好きな少年だったが、無理解な義理の家族に「攻撃魔法もろくに使えない無能者め!」と辺境に追放されてしまう。ライルは自分の力不足を嘆きつつ、魔物だらけの辺境の開拓に一人で着手する。
しかし家族の誰も知らなかった。実はライルが世界で一人だけの《チート魔道具師》の才能を持ち、規格外な魔道具で今まで領地を密かに繁栄させていたことを。彼の有能さを知る家臣領民は、ライルの領地に移住開始。人の良いライルは「やれやれ、仕方がないですね」と言いながらも内政無双で受け入れ、口コミで領民はどんどん増えて栄えていく。
これは魔道具作りが好きな少年が、亡国の王女やエルフ族長の娘、親を失った子どもたち、多くの困っている人を受け入れ助け、規格外の魔道具で大活躍。一方で追放した無能な本家は衰退していく物語である。
二律背反の僕と私 ~人生を共にする事になった二人のまったり異世界冒険ライフ~
なのの
ファンタジー
赤坂深夜と御坂真昼は異なる場所で死に同じ場所に送られた。
神の手違いで一つの魂になった二人は異世界に転生する。
だが、転生先は体が一つだけ、片方が体の主導権を握り、残りの方が幽体みたいに付いてゆく。
ところが幽体の方が楽だと分かり、体の入れ替わりを拒否される。
二人は仲良く生きていけるのか!?そして異世界で平穏に過ごせるのか?
二人の奇妙な関係を描いた異世界ファンタジー、ここに開幕です。
※不定期更新
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる