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アフターストーリー
第5話ー② 実来の夢
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実来は織姫に宣告したとおり、自分の挑戦のため、モデルオーディションを開催している芸能プロダクションへオーディション用の書類を送っていた。
しかし。そのどれもが一次審査で落ち、実来は「ダメかもしれない」と自信を失い始めていたのだった。
「うまくいかないな……」
そう言って深い溜息をもらす実来。
やっぱり、遅すぎたのかな。あの時に、すぐ連絡していたら――
「ううん。あの時の私じゃ、きっとすぐに潰れてた。ここに来て、織姫や先生に出会った今だからやる意味のあることなんだよ。諦めるな、私! よしっ!!」
実来はそれからも何度かめげずにオーディションに応募を続けた。そして、
「あああああ! 二次審査!! やった!!」
一次審査を始めて通過したのだった。
それからスマホに来ていた一次審査通過のメールを何度も読み返し、実来は舞い上がっていた。
「そうだ。ここで終わりじゃない! えっと、二次審査は……あ」
事務所での実技審査、と書かれているその言葉に、実来はふと我に返った。
「そっか。私、ここを出られないんだ……」
そう呟いて、実来は人形師を失った人形のように、へなへなとベッドへ腰を下ろした。
暁が学校創設のため、能力者制度の撤廃を進めていることは実来も知っていた。けれど、それはすぐには始動しないこともわかっていた。
「私がどれだけ足掻こうが、国の決めたことには逆らえるはずない、よね。はあ。こんな中で夢を叶えられるってすごいんだなあ」
こんなに近くにいるのに、織姫って遠い存在なのかもしれない。ここを出たら、私は織姫と違ってただの人になるのかな――
「友達じゃいられなくなるのかな……」
そしてまた、あの頃に――
はっとした実来は首を横に振ると、頬を両手で2回叩いた。
「織姫はそんな子じゃないでしょ。たぶん私がどんな私でも、友達でいてくれるはず。だったら、隣にいても恥ずかしくない友達でいたいじゃんっ! そう思って私、モデルになるって決めたんでしょ!!」
それから実来は動画アプリを開く。
「すぐに制度は変わらない。でも私を変えるのは私にしかできないこと。だから、社会が変わった時に、すぐ適応できる私でいよう」
そして実来はモデルレッスン講座と記されている動画を片っ端から観ると、見よう見まねでそのウォーキングやポージングをしていく。
すぐに夢は叶わないけれど、少しずつでもいいから、前へ進むんだ――!!
そんなことを始めて、しばらくが経った頃。
――食堂にて。
「実来、最近はさらにスタイルが良くなったように思いますね」
「そ、そう、かな? 実は今、モデルレッスンの動画を観て、勉強中なんだよね」
そう言って実来は笑った。
「そうなんですか! 本当に、実来は本気なんですね」
「うん。前に言ったじゃん? みんなと肩を並べていたいってさ!」
「そうでしたね! そうですか……」
織姫はそう言いながら、「うんうん」と小さく頷く。
「どうしたの?」
「ああ、いえ。なんでもないです」
「そう?」
そしてその日の授業後も、実来はいつものようにモデルのレッスンを続けたのだった。
――翌朝、再び食堂にて。
「今日は織姫、起こしに来てくれなかったな。忙しいのかな」
そんなことを呟きながら、実来は一人で朝食を摂っていた。
すると、早歩きで織姫は食堂を訪れた。
「あ、おはよう織姫~」
「おはようございます、実来。今朝は早いですね」
「私はいつも通りだけど……織姫が寝坊? 珍しいね」
それから織姫は実来の前に来て、
「昨夜は少し話し込んでいて」
そう言いながら着席した。
「話し込む? ああ、狂司といつものね。へえ、夜遅くまでなんて、破廉恥ですねえ、織姫さん?」
実来がそう言って茶化すと、織姫は顔を赤く染めた。
「ち、違います! 私達はそういうのではないですから!」
「あーはいはい」
「実来ぅ!!」
そう言いながら、机に両手を置いて実来を睨む織姫。
「ごめんって! ほら、早く食べ物取ってきなよ。時間なくなるよ!」
「あ、そ、そうでしたね」
それから織姫は立ち上がり、カウンターへ向かった。
そんな織姫の後ろ姿を微笑みながら、実来は見つめる。
このままずっとこうしていられたらいいんだけどな――
ふと実来はそんなことを思っていた。
そして、時期にこの場所がなくなることとそれぞれの未来に向かって行くことに少し、寂しく思う実来。
仕方ないと思いながらも、実来にとっての初めて心を許せる友人との別れは、やはり良く思えないということも確かだった。
「――実来? どうしました? ボーっとして」
「え!? あ、うん。何でもないよ」
実来がそう言うと、織姫は目を細めながら実来の正面の席に着き、
「何でもない人間は何でもないとはあえて言わないものです。白状なさい」
そう言って実来に顔を近づけた。
そんな織姫を見て、私のことを本当に心配してくれているんだと察した実来は、嬉しく思い、織姫に答える。
「あははは……なんかさ。寂しいなって思っただけ」
「寂しい?」
そう言って首を傾げる織姫。
「うん。もうすぐ私達ってここを出るでしょ。このまま、私が何でもない人間のままだったら、もうこうやって織姫と笑って過ごすこともなくなるのかなって」
ようやくできた、親友との時間がここで終わってしまうような気がしているのかもしれない――
実来はそう思いながら、寂し気な表情で織姫を見つめる。
「こまめに連絡をくだされば、すぐに会えるじゃないですか」
「そうだけど、そうじゃないの~。たぶん、焦ってるのかな。今のままで良いのかなって」
そう言って俯く実来。
「モデルのレッスンをしていても、ただしているだけって言うか。結局何にもなってないんじゃないかって思って。織姫たちはどんどん前に進んでいるように見えるのに、私は足踏みしたままなんじゃないかって不安なんだよね」
実来はそう言って、頬杖をつきながらため息を吐いた。
「なんだ、そういう事でしたか」
「ふふっ」と笑いながら、織姫はそう言った。
「なんだとはなんだー!!」
そう言って唇を尖らせる実来。
こっちは結構悩んでるんだぞ――! と思いながら、実来は織姫を恨めしい顔で見る。
「いえいえ。でも、実来が頑張っていることはちゃんと伝わっていますし、それが無駄なことではないです」
「そう、かな……」
そんな気休め言われたってなあ。オーディションはずっとダメだったし、一次審査通ったって結局、二次審査は受けに行けないし。
ただ諦めきれなくて、動画でレッスンなんてことをして足掻いているだけなんだよね、と唇を歪めてそう思う実来。
「ええ。だから一つ、私から実来にお願いをしたいのですが」
「お願い?」
「はい! 私たちのプロジェクトに参加してくれませんか? 最初の一人として」
織姫は笑顔でそう言った。
「え……なんて?」
「聞き逃すほどの声でした? だったら、もう一度言って差し上げます。私達のプロジェクトに参加してくださいませんか、如月実来さん!」
実来はその言葉に目を見開く。
私が、織姫たちのプロジェクトに――?
『能力者の夢を叶えるプロジェクト』と織姫から聞いていた実来。そのプロジェクトの最初の一人になるという事は、嬉しくもあり、プレッシャーでもあると実来は思ったのだった。
「私、なんかでいいの?」
「なんかって……昨日言っていたじゃないですか。本気だって。みんなと肩を並べたいって。私はそんな実来の想いに感化され、最初の一人は実来がいいとそう思ったんですよ」
織姫はそう言って笑う。
「でも、それは……織姫たちの力を借りて、それで夢をってことでしょ。それって、肩を並べるってことになるの、かな」
「はあ、変なところで真面目ですね。実来は『はちみつとジンジャー』のファンでしたね」
「う、うん」
今、なんでその話――!?
「『はちみつとジンジャー』が世に知られるきっかけを作ったのは誰だったか覚えていますか?」
「えっと……あ! 知立凛子、ちゃん!!」
織姫は首肯すると、
「そうです。彼らもまた、人の力を借りて、今がある。だからいいんですよ。人の力は借りればいい。人は助け合っていくものでしょう。それに。友達なんだから、助けるのは当たり前じゃないですか」
そう言って織姫は微笑んだ。
そうか。私は、自分一人でなんとかしなくちゃって思っていたかもしれない。友達の存在の大きさを私は織姫たちから教わったはずだったのに――
そう思いながら、実来は小さく笑う。
「織姫……わかったよ。宜しくお願い致します!」
「ええ。任せてください! 実来の夢のため、私が出来得るすべてをかけましょう」
「ありがとう」
それから実来は織姫からの提案に乗ることになったのだった。
しかし。そのどれもが一次審査で落ち、実来は「ダメかもしれない」と自信を失い始めていたのだった。
「うまくいかないな……」
そう言って深い溜息をもらす実来。
やっぱり、遅すぎたのかな。あの時に、すぐ連絡していたら――
「ううん。あの時の私じゃ、きっとすぐに潰れてた。ここに来て、織姫や先生に出会った今だからやる意味のあることなんだよ。諦めるな、私! よしっ!!」
実来はそれからも何度かめげずにオーディションに応募を続けた。そして、
「あああああ! 二次審査!! やった!!」
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それからスマホに来ていた一次審査通過のメールを何度も読み返し、実来は舞い上がっていた。
「そうだ。ここで終わりじゃない! えっと、二次審査は……あ」
事務所での実技審査、と書かれているその言葉に、実来はふと我に返った。
「そっか。私、ここを出られないんだ……」
そう呟いて、実来は人形師を失った人形のように、へなへなとベッドへ腰を下ろした。
暁が学校創設のため、能力者制度の撤廃を進めていることは実来も知っていた。けれど、それはすぐには始動しないこともわかっていた。
「私がどれだけ足掻こうが、国の決めたことには逆らえるはずない、よね。はあ。こんな中で夢を叶えられるってすごいんだなあ」
こんなに近くにいるのに、織姫って遠い存在なのかもしれない。ここを出たら、私は織姫と違ってただの人になるのかな――
「友達じゃいられなくなるのかな……」
そしてまた、あの頃に――
はっとした実来は首を横に振ると、頬を両手で2回叩いた。
「織姫はそんな子じゃないでしょ。たぶん私がどんな私でも、友達でいてくれるはず。だったら、隣にいても恥ずかしくない友達でいたいじゃんっ! そう思って私、モデルになるって決めたんでしょ!!」
それから実来は動画アプリを開く。
「すぐに制度は変わらない。でも私を変えるのは私にしかできないこと。だから、社会が変わった時に、すぐ適応できる私でいよう」
そして実来はモデルレッスン講座と記されている動画を片っ端から観ると、見よう見まねでそのウォーキングやポージングをしていく。
すぐに夢は叶わないけれど、少しずつでもいいから、前へ進むんだ――!!
そんなことを始めて、しばらくが経った頃。
――食堂にて。
「実来、最近はさらにスタイルが良くなったように思いますね」
「そ、そう、かな? 実は今、モデルレッスンの動画を観て、勉強中なんだよね」
そう言って実来は笑った。
「そうなんですか! 本当に、実来は本気なんですね」
「うん。前に言ったじゃん? みんなと肩を並べていたいってさ!」
「そうでしたね! そうですか……」
織姫はそう言いながら、「うんうん」と小さく頷く。
「どうしたの?」
「ああ、いえ。なんでもないです」
「そう?」
そしてその日の授業後も、実来はいつものようにモデルのレッスンを続けたのだった。
――翌朝、再び食堂にて。
「今日は織姫、起こしに来てくれなかったな。忙しいのかな」
そんなことを呟きながら、実来は一人で朝食を摂っていた。
すると、早歩きで織姫は食堂を訪れた。
「あ、おはよう織姫~」
「おはようございます、実来。今朝は早いですね」
「私はいつも通りだけど……織姫が寝坊? 珍しいね」
それから織姫は実来の前に来て、
「昨夜は少し話し込んでいて」
そう言いながら着席した。
「話し込む? ああ、狂司といつものね。へえ、夜遅くまでなんて、破廉恥ですねえ、織姫さん?」
実来がそう言って茶化すと、織姫は顔を赤く染めた。
「ち、違います! 私達はそういうのではないですから!」
「あーはいはい」
「実来ぅ!!」
そう言いながら、机に両手を置いて実来を睨む織姫。
「ごめんって! ほら、早く食べ物取ってきなよ。時間なくなるよ!」
「あ、そ、そうでしたね」
それから織姫は立ち上がり、カウンターへ向かった。
そんな織姫の後ろ姿を微笑みながら、実来は見つめる。
このままずっとこうしていられたらいいんだけどな――
ふと実来はそんなことを思っていた。
そして、時期にこの場所がなくなることとそれぞれの未来に向かって行くことに少し、寂しく思う実来。
仕方ないと思いながらも、実来にとっての初めて心を許せる友人との別れは、やはり良く思えないということも確かだった。
「――実来? どうしました? ボーっとして」
「え!? あ、うん。何でもないよ」
実来がそう言うと、織姫は目を細めながら実来の正面の席に着き、
「何でもない人間は何でもないとはあえて言わないものです。白状なさい」
そう言って実来に顔を近づけた。
そんな織姫を見て、私のことを本当に心配してくれているんだと察した実来は、嬉しく思い、織姫に答える。
「あははは……なんかさ。寂しいなって思っただけ」
「寂しい?」
そう言って首を傾げる織姫。
「うん。もうすぐ私達ってここを出るでしょ。このまま、私が何でもない人間のままだったら、もうこうやって織姫と笑って過ごすこともなくなるのかなって」
ようやくできた、親友との時間がここで終わってしまうような気がしているのかもしれない――
実来はそう思いながら、寂し気な表情で織姫を見つめる。
「こまめに連絡をくだされば、すぐに会えるじゃないですか」
「そうだけど、そうじゃないの~。たぶん、焦ってるのかな。今のままで良いのかなって」
そう言って俯く実来。
「モデルのレッスンをしていても、ただしているだけって言うか。結局何にもなってないんじゃないかって思って。織姫たちはどんどん前に進んでいるように見えるのに、私は足踏みしたままなんじゃないかって不安なんだよね」
実来はそう言って、頬杖をつきながらため息を吐いた。
「なんだ、そういう事でしたか」
「ふふっ」と笑いながら、織姫はそう言った。
「なんだとはなんだー!!」
そう言って唇を尖らせる実来。
こっちは結構悩んでるんだぞ――! と思いながら、実来は織姫を恨めしい顔で見る。
「いえいえ。でも、実来が頑張っていることはちゃんと伝わっていますし、それが無駄なことではないです」
「そう、かな……」
そんな気休め言われたってなあ。オーディションはずっとダメだったし、一次審査通ったって結局、二次審査は受けに行けないし。
ただ諦めきれなくて、動画でレッスンなんてことをして足掻いているだけなんだよね、と唇を歪めてそう思う実来。
「ええ。だから一つ、私から実来にお願いをしたいのですが」
「お願い?」
「はい! 私たちのプロジェクトに参加してくれませんか? 最初の一人として」
織姫は笑顔でそう言った。
「え……なんて?」
「聞き逃すほどの声でした? だったら、もう一度言って差し上げます。私達のプロジェクトに参加してくださいませんか、如月実来さん!」
実来はその言葉に目を見開く。
私が、織姫たちのプロジェクトに――?
『能力者の夢を叶えるプロジェクト』と織姫から聞いていた実来。そのプロジェクトの最初の一人になるという事は、嬉しくもあり、プレッシャーでもあると実来は思ったのだった。
「私、なんかでいいの?」
「なんかって……昨日言っていたじゃないですか。本気だって。みんなと肩を並べたいって。私はそんな実来の想いに感化され、最初の一人は実来がいいとそう思ったんですよ」
織姫はそう言って笑う。
「でも、それは……織姫たちの力を借りて、それで夢をってことでしょ。それって、肩を並べるってことになるの、かな」
「はあ、変なところで真面目ですね。実来は『はちみつとジンジャー』のファンでしたね」
「う、うん」
今、なんでその話――!?
「『はちみつとジンジャー』が世に知られるきっかけを作ったのは誰だったか覚えていますか?」
「えっと……あ! 知立凛子、ちゃん!!」
織姫は首肯すると、
「そうです。彼らもまた、人の力を借りて、今がある。だからいいんですよ。人の力は借りればいい。人は助け合っていくものでしょう。それに。友達なんだから、助けるのは当たり前じゃないですか」
そう言って織姫は微笑んだ。
そうか。私は、自分一人でなんとかしなくちゃって思っていたかもしれない。友達の存在の大きさを私は織姫たちから教わったはずだったのに――
そう思いながら、実来は小さく笑う。
「織姫……わかったよ。宜しくお願い致します!」
「ええ。任せてください! 実来の夢のため、私が出来得るすべてをかけましょう」
「ありがとう」
それから実来は織姫からの提案に乗ることになったのだった。
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