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アフターストーリー
第4話ー① 夢、叶うまで
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――都内の某事務所。
「ぜ、全国ツアー、ですか!?」
しおんは声を大にしてそう言った。
「ああ。小さな箱を周るツアーになるけど、全国47か所を君たち2人で周ってもらう! 『はちみつとジンジャー』のファンに会いに行こう!!」
社長は両手を広げて、真一たちに笑顔でそう告げた。
「全国47か所……」
「とんでもないことになったな……」
呆然とする真一としおん。
「ツアー開始は3か月後だ! それまでに準備をしておいてくれ! そうだ……どうせなら、ゲストとかも呼んで楽しむって言うのもありだね」
「ゲスト、か……」
そう言って考えるしおん。
どうせしおんのことだから、あやめを呼ぼうとか言い出しそうなものだけど――
そんなことを思いながら、真一は黙ってしおんを見つめる。
「『ASTER』の人たちはもちろんだけど、他の人も呼びたいな」
「他の人?」
しおんのその提案に首をかしげる真一。
僕たちが他に知っているミュージシャンなんて――
そして、はっとした真一。
「もしかして、凛子でも呼ぼうとしているわけ?」
「え!? そ、そんなわけないだろ! ただ、いつもあやめたちばかりに頼るのはって思っただけで――」
狼狽えながらそう言うしおん。
「いいね!! 人気アイドル、知立凛子ちゃんか……アイドルだからOKが出るかはわからないけど、私の方から事務所に連絡してみるよ!」
社長は嬉しそうな顔でしおんのその提案を快諾した。
確か、凛子の大ファンだって前に言っていたな――
そんなことを思いながら、真一は嬉しそうにする社長を見つめていた。
「え!? で、でも――」
「いいから、いいから! だって、大切な友人何だろう? それに『はちみつとジンジャー』を有名にするために一番貢献してくれたのは、他でもないその凛子ちゃんなんだから! もう関係者みたいなものだよ!!」
いつもより饒舌に話す社長に、意見する隙を与えてもらえなかった真一としおんは、話の流れでツアーゲストに凛子を呼ぶという事になったのだった。
「じゃあ、私は早速交渉をしてくるね!!」
そう言って事務所を出て行く社長。
「イノシシみたいな人だよね」
「ああ、まさに猪突猛進って感じだったな――はあ」
「それは何のため息?」
真一はそう言って首を傾げた。
「あ、いや……なんだろうな」
煮え切らないしおんの言い方に、真一は怪訝な顔をする。
社長の言う通り、凛子は今の僕たちのために助力してくれたことは確かで。そんな凛子をしおんが嫌悪する理由なんてないような気がするんだけどな――
「凛子と仕事をするのは嫌なの?」
真一がそう尋ねると、しおんは腕を組みながら、
「そういうことでもないけど……ほら、あいつって有名人だろ? 俺たちみたいな新人アーティストのライブに来てくれるのかなって思ってさ」
そう言ってため息を吐いた。
ああ、なるほど。つまりしおんは日和ってるわけか――
「ふーん。意外だね。しおんはもっと凛子のことを対等に見ているって思っていたのにさ」
真一はそう言って肩肘をつく。
施設ではいつも同じ目線で話していたように見えてたし、と付け加えた。
「え…………対等でありたいとは思っているさ。でも、そもそものキャリアが違うだろう?」
「まあ、そうだね」
「この業界に来て、なおさらそれを知ったって言うかさ……」
しおんはため息交じりにそう言った。
元人気子役で、今は大人気アイドル。知立凛子は本来なら、僕たちが出会えるはずもない存在だった――
それでも真一たちは凛子と出会い、寝食を共にしながら、互いの夢を応援していた。
「まあ施設にいた頃は当たり前のように毎日あって、口喧嘩をして、切磋琢磨していたもんね」
「ああ。凛子は俺のことを『ライバル』なんて言ってくれたけどさ、でも結局凛子は遠い存在なんだよな。追いつけるかどうかもわからないくらい遠くにいるんだなって――」
そう言って俯くしおん。
「――いいじゃん」
「は?」
「遠い存在の方が、燃えるでしょ? それに、しおんと一緒に走るのは僕の役目。だったら凛子の役目は追いつきたいと思う存在でいてくれることなんじゃないの?」
「真一っ!!」
そして真一の肩を抱くしおん。
「ちょっと、やめてってば!!」
「いいじゃねえかっ! そうだな、うん。真一の言う通りだ!! 今は追いつきたい相手でいい。でもさ、いつかは絶対に超えようぜ! 2人でな!!」
「はあ。わかった」
「さすが、俺の相棒だっ!!」
そう言ってニッと笑うしおん。
そんなしおんをやれやれといった顔で見つめる真一。
「じゃあそんなわけで、凛子がゲストになってくれるといいね」
「おう!」
それから真一としおんはツアーの為の準備を始めるのだった。
* * *
――凛子の所属する大手芸能プロダクションにて。
「凛子。ドラマのオーディションの話が来ているけど、どうする?」
マネージャーはそう言って、タブレットの画面を凛子に見せる。
「受けます!」
凛子はその画面を見る前に、そう答えた。
「うふふ、即答ね。でも、わかったわ!」
「よろしくお願いしますねえ」
「ええ」
そう言ってニコッと微笑むマネージャー。
「あ、でもスケジュールって大丈夫ですか? ドームライブの日程とか――」
「そのあたりは任せて! その為の私でしょう?」
「――はい! じゃあ、お言葉に甘えて」
凛子はそう言って微笑んだ。
そしてマネージャーのスマホが鳴った。
「ええ、はい。わ、わかりました。はい、伝えておきます」
それから通話を終えるマネージャー。
「仕事の依頼ですか?」
凛子がそう言うと、
「ええ。きっと凛子なら喜ぶと思うわ」
笑顔でそう答えるマネージャー。
そんなマネージャーに首をかしげる凛子。
「『はちみつとジンジャー』の全国ツアーのゲストとして、お呼びがかかったわよ」
「え!?」
それから凛子はその話を承諾し、しおんたちの事務所へそのオファーを受ける連絡を入れたのだった。
「ぜ、全国ツアー、ですか!?」
しおんは声を大にしてそう言った。
「ああ。小さな箱を周るツアーになるけど、全国47か所を君たち2人で周ってもらう! 『はちみつとジンジャー』のファンに会いに行こう!!」
社長は両手を広げて、真一たちに笑顔でそう告げた。
「全国47か所……」
「とんでもないことになったな……」
呆然とする真一としおん。
「ツアー開始は3か月後だ! それまでに準備をしておいてくれ! そうだ……どうせなら、ゲストとかも呼んで楽しむって言うのもありだね」
「ゲスト、か……」
そう言って考えるしおん。
どうせしおんのことだから、あやめを呼ぼうとか言い出しそうなものだけど――
そんなことを思いながら、真一は黙ってしおんを見つめる。
「『ASTER』の人たちはもちろんだけど、他の人も呼びたいな」
「他の人?」
しおんのその提案に首をかしげる真一。
僕たちが他に知っているミュージシャンなんて――
そして、はっとした真一。
「もしかして、凛子でも呼ぼうとしているわけ?」
「え!? そ、そんなわけないだろ! ただ、いつもあやめたちばかりに頼るのはって思っただけで――」
狼狽えながらそう言うしおん。
「いいね!! 人気アイドル、知立凛子ちゃんか……アイドルだからOKが出るかはわからないけど、私の方から事務所に連絡してみるよ!」
社長は嬉しそうな顔でしおんのその提案を快諾した。
確か、凛子の大ファンだって前に言っていたな――
そんなことを思いながら、真一は嬉しそうにする社長を見つめていた。
「え!? で、でも――」
「いいから、いいから! だって、大切な友人何だろう? それに『はちみつとジンジャー』を有名にするために一番貢献してくれたのは、他でもないその凛子ちゃんなんだから! もう関係者みたいなものだよ!!」
いつもより饒舌に話す社長に、意見する隙を与えてもらえなかった真一としおんは、話の流れでツアーゲストに凛子を呼ぶという事になったのだった。
「じゃあ、私は早速交渉をしてくるね!!」
そう言って事務所を出て行く社長。
「イノシシみたいな人だよね」
「ああ、まさに猪突猛進って感じだったな――はあ」
「それは何のため息?」
真一はそう言って首を傾げた。
「あ、いや……なんだろうな」
煮え切らないしおんの言い方に、真一は怪訝な顔をする。
社長の言う通り、凛子は今の僕たちのために助力してくれたことは確かで。そんな凛子をしおんが嫌悪する理由なんてないような気がするんだけどな――
「凛子と仕事をするのは嫌なの?」
真一がそう尋ねると、しおんは腕を組みながら、
「そういうことでもないけど……ほら、あいつって有名人だろ? 俺たちみたいな新人アーティストのライブに来てくれるのかなって思ってさ」
そう言ってため息を吐いた。
ああ、なるほど。つまりしおんは日和ってるわけか――
「ふーん。意外だね。しおんはもっと凛子のことを対等に見ているって思っていたのにさ」
真一はそう言って肩肘をつく。
施設ではいつも同じ目線で話していたように見えてたし、と付け加えた。
「え…………対等でありたいとは思っているさ。でも、そもそものキャリアが違うだろう?」
「まあ、そうだね」
「この業界に来て、なおさらそれを知ったって言うかさ……」
しおんはため息交じりにそう言った。
元人気子役で、今は大人気アイドル。知立凛子は本来なら、僕たちが出会えるはずもない存在だった――
それでも真一たちは凛子と出会い、寝食を共にしながら、互いの夢を応援していた。
「まあ施設にいた頃は当たり前のように毎日あって、口喧嘩をして、切磋琢磨していたもんね」
「ああ。凛子は俺のことを『ライバル』なんて言ってくれたけどさ、でも結局凛子は遠い存在なんだよな。追いつけるかどうかもわからないくらい遠くにいるんだなって――」
そう言って俯くしおん。
「――いいじゃん」
「は?」
「遠い存在の方が、燃えるでしょ? それに、しおんと一緒に走るのは僕の役目。だったら凛子の役目は追いつきたいと思う存在でいてくれることなんじゃないの?」
「真一っ!!」
そして真一の肩を抱くしおん。
「ちょっと、やめてってば!!」
「いいじゃねえかっ! そうだな、うん。真一の言う通りだ!! 今は追いつきたい相手でいい。でもさ、いつかは絶対に超えようぜ! 2人でな!!」
「はあ。わかった」
「さすが、俺の相棒だっ!!」
そう言ってニッと笑うしおん。
そんなしおんをやれやれといった顔で見つめる真一。
「じゃあそんなわけで、凛子がゲストになってくれるといいね」
「おう!」
それから真一としおんはツアーの為の準備を始めるのだった。
* * *
――凛子の所属する大手芸能プロダクションにて。
「凛子。ドラマのオーディションの話が来ているけど、どうする?」
マネージャーはそう言って、タブレットの画面を凛子に見せる。
「受けます!」
凛子はその画面を見る前に、そう答えた。
「うふふ、即答ね。でも、わかったわ!」
「よろしくお願いしますねえ」
「ええ」
そう言ってニコッと微笑むマネージャー。
「あ、でもスケジュールって大丈夫ですか? ドームライブの日程とか――」
「そのあたりは任せて! その為の私でしょう?」
「――はい! じゃあ、お言葉に甘えて」
凛子はそう言って微笑んだ。
そしてマネージャーのスマホが鳴った。
「ええ、はい。わ、わかりました。はい、伝えておきます」
それから通話を終えるマネージャー。
「仕事の依頼ですか?」
凛子がそう言うと、
「ええ。きっと凛子なら喜ぶと思うわ」
笑顔でそう答えるマネージャー。
そんなマネージャーに首をかしげる凛子。
「『はちみつとジンジャー』の全国ツアーのゲストとして、お呼びがかかったわよ」
「え!?」
それから凛子はその話を承諾し、しおんたちの事務所へそのオファーを受ける連絡を入れたのだった。
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