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第10章 未来へ繋ぐ想い
第78話ー⑦ 夜空にきらめく星を目指して
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それから数日後。織姫は企画書を完成させた。
「とりあえず作ってみたものの……」
そう言ってできた企画書をじっと見つめる織姫。
お父様たちへみせる前に一度誰かに見てもらった方が無難かもしれません――
「でも、見せると言っても誰にしたら……」
こういう時、頼りになるのは弦太だろうと思う織姫だったが、
「あの時のこともあるし、少し連絡しづらいな」
そう言ってため息を吐いた。
弦太にも、この前のことをちゃんと謝らないといけませんね――
織姫はそう思いながら視線を落とすと、ふと机上にある愛読書が視界に入る。
そういえば、この間――
『――あ、そうだ! 僕も好きなんですよ』
『……え?』
『その本』
自分と同じ本を読んでいる人。数少ない存在――
「烏丸君なら、思った事を躊躇なく言ってくれそうですね」
そして織姫は狂司の部屋に向かった。
男子の共同スペース――
「そういえば、ここに来るのは初めてでしたね」
そう言って織姫はきょろきょろと辺りを見渡しながら、その廊下を歩く。
「あれ、織姫?」
突然掛けられた声に驚き、肩を震わせてからその方に顔を向ける織姫。
「あ、火山さん。どうもです」
そう言って頭を下げる織姫。
「ああ。こんなところに来るなんて、珍しいな!」
「そ、そうでしょうか」
織姫はそう言いながら、目を泳がせていた。
「おう! どうしたんだ?」
首を傾げながら、織姫に問う剛。
「えっと……その」
まさか烏丸君に会いに来たとは言いたくないな――
織姫はそう思って俯く。
「ま、何か理由があるんだよな! じゃあ、俺はこれで!」
そう言って剛は笑いながら、どこかへ歩いて行った。
もしかして、火山さんは私に気を遣ってくれたのでしょうか――
そう思いながら、今度はちゃんと「勉強、お疲れ様です」って言ってあげようと思う織姫だった。
「あ、早く行かないと」
それから織姫は狂司の部屋の前に到着した。
「お部屋にいるでしょうか」
そして織姫は扉をノックする。
「……はい」
「あの……お、織姫です」
それから部屋の扉が開いた。
「どうしたんですか?」
「あ、えっと……少し話があって……」
もじもじしながらそう言う織姫。
「話?」
「ここだと少し話にくいので……しょ、食堂にいきませんか」
そう言う織姫を見て、少し考える狂司。そして、
「――わかりました」
狂司はそう言って微笑んだ。
それから食堂に向かって並んで歩き出す織姫と狂司。
こうやって並んで歩いていると、なんだか――
「なんだか、デートみたいですね」
狂司は織姫に微笑みながらそう言った。
「か、考えが低俗過ぎて可哀そうですねっ!」
「誉め言葉として受け取りますね?」
「不愉快です」
「あはは!」
この人はいつもいつもつかみどころがありません――
そう思いながら、ちらりと狂司の方を見る織姫。そして目が合うと、狂司はニコッと笑った。
それから織姫は慌てて顔をそらし、その後は無言で歩いて行った。
――食堂にて。
「それで話って何ですか?」
椅子に座ると、狂司は織姫の方を見てそう言った。
「あの……これを」
そう言ってスマホを手渡す織姫。
「これは?」
「この間言った企画書をデータ化したものです。両親に見てもらう前に、烏丸君の意見を聞きたくて……もちろん決断を委ねているのではなく、純粋な意見を聞きたいなと思っただけです」
「そうですか」
狂司は織姫からスマホを受け取ると、企画書に目を通し始めた。
「私、お茶を淹れてきますね」
そう言って織姫はキッチンスペースに向かった。
――数分後。
「なるほど」
「どう、ですか」
織姫は恐る恐るそう尋ねた。
「織姫さんらしい素敵な企画ですね」
「本当ですか……?」
「ええ。能力者の夢を応援するプロジェクト……素敵だと思いますよ」
「そう、ですか」
ほっとしてそう言う織姫。
「それで――」
それから狂司は織姫に思った事を言っていく。
「以上が僕の感想です」
「……さすがですね」
「?」
「いえ。でもありがとうございます」
そう言って織姫は狂司に微笑んだ。
「じゃあ、僕はこれで――」
そう言って立ち上がる狂司。
「あ、あの!」
「はい?」
「また、相談してもいいですか?」
「ふふ。もちろん」
狂司はそう言って笑った。
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ本当に僕はこれで……」
そう言って狂司は食堂を出て行った。
「ふふふ……ってなんで私、急に」
急に笑い出した自分に驚く織姫。
「……さっき頂いた意見を元にもう一度見直して修正しましょう」
それから織姫も食堂を後にしたのだった。
――それから数日後。
織姫は再び狂司に企画書を見せていた。
「うん! すごくいいです!!」
「ありがとうございます! 実は、今回は少し自信がありました!」
そう言って嬉しそうに笑う織姫。
「ははは、そうでしたか」
「じゃあさっそく、これをお父様とお母様に――」
「それってご両親に送らないとダメなんですか……?」
狂司は織姫の言葉を遮って、そう問いかけた。
「え……だってそのために」
「それはもう、ご両親の為の企画ではないですよね? 能力者の未来のため。そうじゃないですか?」
――言われてみれば、確かにそうですね。
「では、どうすれば?」
狂司は織姫の目をまっすぐに見つめ、
「このままこれを実行していきましょう。そして、結果を出すんです」
そう告げた。
「え!?」
「口で言うのは簡単、でしたよね? ならば、実行してそれを実現してから結果も出す。それを見れば、ご両親も考えを変えるのではないですか?」
「……なるほど。その方が説得力がありますね! 大学卒業までにと考えると、あと6年半くらいですか……」
そう言って俯く織姫。
「できるかどうかって不安なんですか?」
「ええ、少し……」
狂司はため息を吐くと、
「自信があるって言っていたじゃないですか?」
やれやれと言った顔でそう言った。
「企画書の出来と結果を出すのはまた違うじゃないですか! 私の力でできるでしょうか……」
「まったく、仕方がないですね。ここまで協力してしまったわけですし、とりあえずここにいる間は僕も協力しましょう」
「ほ、本当!?」
そう言って言葉に目を輝かせる織姫。
「はい」
「だったら、できるかもしれません! 烏丸君と一緒なら!」
織姫は嬉しそうにそう言った。すると、
「ずいぶん僕への評価が高いみたいですね?」
ニヤニヤと笑いながらそう言う狂司。
「……ちょ、調子に乗らないでください! 仕方がないから、協力させてあげるってことです!!」
「そういう言い方でした?」
「やっぱり烏丸君は嫌味な人ですね!」
そう言ってそっぽを向く織姫。
「ありがとうございます」
狂司はそう言いながら織姫を見て、頬杖をつき微笑むのだった。
「じゃあ、さっそく実現に向けて動き出しましょう! 6年なんてあっという間です」
「何度も念を押しますが、僕が手伝うのはここにいる間だけですからね」
「わかっています!!」
それから織姫は狂司と共に、自身の企画したプロジェクトを進めていくことになったのだった。
私は誰の目にも止まらない星だと思っていた。
でもそんな私をちゃんと見つけて、輝く方法を示してくれる存在がいることを知った。
まだどうなるかわからない未来。
でも私は誰よりも輝く星になれるよう、私のやりたいことをやっていきますね。
「烏丸君、これなんですが……」
「ああ、それなら――」
今日も織姫は、狂司と共に歩いていくのでした。
夜空にきらめく星を目指して――。
「とりあえず作ってみたものの……」
そう言ってできた企画書をじっと見つめる織姫。
お父様たちへみせる前に一度誰かに見てもらった方が無難かもしれません――
「でも、見せると言っても誰にしたら……」
こういう時、頼りになるのは弦太だろうと思う織姫だったが、
「あの時のこともあるし、少し連絡しづらいな」
そう言ってため息を吐いた。
弦太にも、この前のことをちゃんと謝らないといけませんね――
織姫はそう思いながら視線を落とすと、ふと机上にある愛読書が視界に入る。
そういえば、この間――
『――あ、そうだ! 僕も好きなんですよ』
『……え?』
『その本』
自分と同じ本を読んでいる人。数少ない存在――
「烏丸君なら、思った事を躊躇なく言ってくれそうですね」
そして織姫は狂司の部屋に向かった。
男子の共同スペース――
「そういえば、ここに来るのは初めてでしたね」
そう言って織姫はきょろきょろと辺りを見渡しながら、その廊下を歩く。
「あれ、織姫?」
突然掛けられた声に驚き、肩を震わせてからその方に顔を向ける織姫。
「あ、火山さん。どうもです」
そう言って頭を下げる織姫。
「ああ。こんなところに来るなんて、珍しいな!」
「そ、そうでしょうか」
織姫はそう言いながら、目を泳がせていた。
「おう! どうしたんだ?」
首を傾げながら、織姫に問う剛。
「えっと……その」
まさか烏丸君に会いに来たとは言いたくないな――
織姫はそう思って俯く。
「ま、何か理由があるんだよな! じゃあ、俺はこれで!」
そう言って剛は笑いながら、どこかへ歩いて行った。
もしかして、火山さんは私に気を遣ってくれたのでしょうか――
そう思いながら、今度はちゃんと「勉強、お疲れ様です」って言ってあげようと思う織姫だった。
「あ、早く行かないと」
それから織姫は狂司の部屋の前に到着した。
「お部屋にいるでしょうか」
そして織姫は扉をノックする。
「……はい」
「あの……お、織姫です」
それから部屋の扉が開いた。
「どうしたんですか?」
「あ、えっと……少し話があって……」
もじもじしながらそう言う織姫。
「話?」
「ここだと少し話にくいので……しょ、食堂にいきませんか」
そう言う織姫を見て、少し考える狂司。そして、
「――わかりました」
狂司はそう言って微笑んだ。
それから食堂に向かって並んで歩き出す織姫と狂司。
こうやって並んで歩いていると、なんだか――
「なんだか、デートみたいですね」
狂司は織姫に微笑みながらそう言った。
「か、考えが低俗過ぎて可哀そうですねっ!」
「誉め言葉として受け取りますね?」
「不愉快です」
「あはは!」
この人はいつもいつもつかみどころがありません――
そう思いながら、ちらりと狂司の方を見る織姫。そして目が合うと、狂司はニコッと笑った。
それから織姫は慌てて顔をそらし、その後は無言で歩いて行った。
――食堂にて。
「それで話って何ですか?」
椅子に座ると、狂司は織姫の方を見てそう言った。
「あの……これを」
そう言ってスマホを手渡す織姫。
「これは?」
「この間言った企画書をデータ化したものです。両親に見てもらう前に、烏丸君の意見を聞きたくて……もちろん決断を委ねているのではなく、純粋な意見を聞きたいなと思っただけです」
「そうですか」
狂司は織姫からスマホを受け取ると、企画書に目を通し始めた。
「私、お茶を淹れてきますね」
そう言って織姫はキッチンスペースに向かった。
――数分後。
「なるほど」
「どう、ですか」
織姫は恐る恐るそう尋ねた。
「織姫さんらしい素敵な企画ですね」
「本当ですか……?」
「ええ。能力者の夢を応援するプロジェクト……素敵だと思いますよ」
「そう、ですか」
ほっとしてそう言う織姫。
「それで――」
それから狂司は織姫に思った事を言っていく。
「以上が僕の感想です」
「……さすがですね」
「?」
「いえ。でもありがとうございます」
そう言って織姫は狂司に微笑んだ。
「じゃあ、僕はこれで――」
そう言って立ち上がる狂司。
「あ、あの!」
「はい?」
「また、相談してもいいですか?」
「ふふ。もちろん」
狂司はそう言って笑った。
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ本当に僕はこれで……」
そう言って狂司は食堂を出て行った。
「ふふふ……ってなんで私、急に」
急に笑い出した自分に驚く織姫。
「……さっき頂いた意見を元にもう一度見直して修正しましょう」
それから織姫も食堂を後にしたのだった。
――それから数日後。
織姫は再び狂司に企画書を見せていた。
「うん! すごくいいです!!」
「ありがとうございます! 実は、今回は少し自信がありました!」
そう言って嬉しそうに笑う織姫。
「ははは、そうでしたか」
「じゃあさっそく、これをお父様とお母様に――」
「それってご両親に送らないとダメなんですか……?」
狂司は織姫の言葉を遮って、そう問いかけた。
「え……だってそのために」
「それはもう、ご両親の為の企画ではないですよね? 能力者の未来のため。そうじゃないですか?」
――言われてみれば、確かにそうですね。
「では、どうすれば?」
狂司は織姫の目をまっすぐに見つめ、
「このままこれを実行していきましょう。そして、結果を出すんです」
そう告げた。
「え!?」
「口で言うのは簡単、でしたよね? ならば、実行してそれを実現してから結果も出す。それを見れば、ご両親も考えを変えるのではないですか?」
「……なるほど。その方が説得力がありますね! 大学卒業までにと考えると、あと6年半くらいですか……」
そう言って俯く織姫。
「できるかどうかって不安なんですか?」
「ええ、少し……」
狂司はため息を吐くと、
「自信があるって言っていたじゃないですか?」
やれやれと言った顔でそう言った。
「企画書の出来と結果を出すのはまた違うじゃないですか! 私の力でできるでしょうか……」
「まったく、仕方がないですね。ここまで協力してしまったわけですし、とりあえずここにいる間は僕も協力しましょう」
「ほ、本当!?」
そう言って言葉に目を輝かせる織姫。
「はい」
「だったら、できるかもしれません! 烏丸君と一緒なら!」
織姫は嬉しそうにそう言った。すると、
「ずいぶん僕への評価が高いみたいですね?」
ニヤニヤと笑いながらそう言う狂司。
「……ちょ、調子に乗らないでください! 仕方がないから、協力させてあげるってことです!!」
「そういう言い方でした?」
「やっぱり烏丸君は嫌味な人ですね!」
そう言ってそっぽを向く織姫。
「ありがとうございます」
狂司はそう言いながら織姫を見て、頬杖をつき微笑むのだった。
「じゃあ、さっそく実現に向けて動き出しましょう! 6年なんてあっという間です」
「何度も念を押しますが、僕が手伝うのはここにいる間だけですからね」
「わかっています!!」
それから織姫は狂司と共に、自身の企画したプロジェクトを進めていくことになったのだった。
私は誰の目にも止まらない星だと思っていた。
でもそんな私をちゃんと見つけて、輝く方法を示してくれる存在がいることを知った。
まだどうなるかわからない未来。
でも私は誰よりも輝く星になれるよう、私のやりたいことをやっていきますね。
「烏丸君、これなんですが……」
「ああ、それなら――」
今日も織姫は、狂司と共に歩いていくのでした。
夜空にきらめく星を目指して――。
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