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第7章 それぞれのサイカイ
第55話ー④ キリヤたちの休日
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「――じゃあ話はまとまったってことでいいか?」
暁は楽し気に会話していたキリヤと優香に笑顔でそう言った。
「うん!」
「はい」
「よしっ! じゃあ今度は俺の質問タイムだ!」
「質問タイム……?」
暁の言葉に息を飲むキリヤ。
キリヤは一体、自分にどんな質問をされると思っているのだろうか――。
キリヤの顔を見て、少し面白く思う暁。
そんなに緊張されるようなことでもないんだよな――
そう思いつつ、暁はキリヤたちに問いかける。
「えっと……2人が今まで見てきたものや感じたことを教えてほしいなって思ってさ」
暁は右の頬を掻きながら、キリヤにそう伝えると、
「え?」
キリヤはきょとんとした顔でそう言った。
――まあ、キリヤならそんな顔をするとは思ったよ。
「いや、俺って普段はここから出られないだろう? だから2人が外でどんなものに見て、聞いて、感じたのか……それはとても興味がある!!」
暁はドヤ顔でキリヤたちにそう言った。
「あははは! そういう事ね! わかった、じゃあ話すよ。僕たちが今までどんな任務をしてきたのかを――」
そしてキリヤは今までの経験してきたことを暁に話していった。
外で友達と言える存在ができたこと。そして大豪邸に泊まり込みで任務を行なったことなど、キリヤは楽しそうに暁に話していた。
それから日付を変わった頃、優香は『もう眠いです』と言って職員室を出て行った。そして優香が眠りに行ったあとも暁たちはそのまま話を続けた。
「へえ。本当にいろんなことがあったんだな……」
「うん! じゃあ、今度は先生が教えてよ! 僕が知らない施設のことをさ!」
「ああ、いいぞ! じゃあまずは……きっとキリヤが一番気になっている真一のことから!」
そして夢中になって話していた暁たちは、いつの間にか眠ってしまっていたのだった。
それからの3日間、キリヤと優香は施設で楽しそうに過ごしていた。『はちみつとジンジャー』の曲を聴いたり、まゆおたちとお互いのことを話し合ったり。そしてあっという間に時間は過ぎて、キリヤたちが研究所に戻る日となった。
暁はエントランスゲートまでキリヤたちを見送りに来ていた。
「2人とも、元気でな。身体には気をつけるんだぞ。そして何かあれば、いつでも連絡してくれよ!」
「うん。ありがとう、先生。ここにいた3日間はすごく楽しかった。また必ず遊びに来るよ。それと、また電話するから」
キリヤはそう言いながら、笑っていた。
「ああ、待ってる!」
「じゃあ、そろそろ……先生、ありがとうございました。先生もご無理なさらず、教師を頑張ってくださいね」
優香は笑顔でそう告げる。
「ありがとうな、優香。優香も身体には気をつけて。それと、キリヤのことはよろしく頼む」
そう言いながら、暁は優香に頭を下げた。
「ちょ、ちょっと! そういうの恥ずかしいし、それに先生は僕の保護者じゃないでしょ!? 何言ってんの!!」
キリヤはを照れながら、そう言った。
「わかりました。キリヤ君のことは私にお任せください、先生!」
優香は満面の笑みでそう答える。
「ねえ、2人とも。ちょっと僕のことを子ども扱いしすぎじゃない!?」
「はあい、じゃあそろそろ戻りますよ~」
優香はキリヤの言葉を無視して、車に乗り込んだ。
「ははは! 相変わらず仲がいいな、2人は!」
「まあ、確かに仲はいいかな」
キリヤは笑顔でそう答える。
俺がいなくて寂しがっているかと思ったけど、優香がそばにいてくれるならキリヤは大丈夫そうだな――
暁はキリヤの笑顔を見てそう思った。
「……じゃあ、またな。キリヤ」
「うん、いってきます、先生!」
キリヤは笑顔でそう告げてから、車に乗り込む。
そして走り出す車。暁はその車を見ながら、
「がんばれよ、2人とも」
そう言ってキリヤたちを送り出したのだった。
暁は楽し気に会話していたキリヤと優香に笑顔でそう言った。
「うん!」
「はい」
「よしっ! じゃあ今度は俺の質問タイムだ!」
「質問タイム……?」
暁の言葉に息を飲むキリヤ。
キリヤは一体、自分にどんな質問をされると思っているのだろうか――。
キリヤの顔を見て、少し面白く思う暁。
そんなに緊張されるようなことでもないんだよな――
そう思いつつ、暁はキリヤたちに問いかける。
「えっと……2人が今まで見てきたものや感じたことを教えてほしいなって思ってさ」
暁は右の頬を掻きながら、キリヤにそう伝えると、
「え?」
キリヤはきょとんとした顔でそう言った。
――まあ、キリヤならそんな顔をするとは思ったよ。
「いや、俺って普段はここから出られないだろう? だから2人が外でどんなものに見て、聞いて、感じたのか……それはとても興味がある!!」
暁はドヤ顔でキリヤたちにそう言った。
「あははは! そういう事ね! わかった、じゃあ話すよ。僕たちが今までどんな任務をしてきたのかを――」
そしてキリヤは今までの経験してきたことを暁に話していった。
外で友達と言える存在ができたこと。そして大豪邸に泊まり込みで任務を行なったことなど、キリヤは楽しそうに暁に話していた。
それから日付を変わった頃、優香は『もう眠いです』と言って職員室を出て行った。そして優香が眠りに行ったあとも暁たちはそのまま話を続けた。
「へえ。本当にいろんなことがあったんだな……」
「うん! じゃあ、今度は先生が教えてよ! 僕が知らない施設のことをさ!」
「ああ、いいぞ! じゃあまずは……きっとキリヤが一番気になっている真一のことから!」
そして夢中になって話していた暁たちは、いつの間にか眠ってしまっていたのだった。
それからの3日間、キリヤと優香は施設で楽しそうに過ごしていた。『はちみつとジンジャー』の曲を聴いたり、まゆおたちとお互いのことを話し合ったり。そしてあっという間に時間は過ぎて、キリヤたちが研究所に戻る日となった。
暁はエントランスゲートまでキリヤたちを見送りに来ていた。
「2人とも、元気でな。身体には気をつけるんだぞ。そして何かあれば、いつでも連絡してくれよ!」
「うん。ありがとう、先生。ここにいた3日間はすごく楽しかった。また必ず遊びに来るよ。それと、また電話するから」
キリヤはそう言いながら、笑っていた。
「ああ、待ってる!」
「じゃあ、そろそろ……先生、ありがとうございました。先生もご無理なさらず、教師を頑張ってくださいね」
優香は笑顔でそう告げる。
「ありがとうな、優香。優香も身体には気をつけて。それと、キリヤのことはよろしく頼む」
そう言いながら、暁は優香に頭を下げた。
「ちょ、ちょっと! そういうの恥ずかしいし、それに先生は僕の保護者じゃないでしょ!? 何言ってんの!!」
キリヤはを照れながら、そう言った。
「わかりました。キリヤ君のことは私にお任せください、先生!」
優香は満面の笑みでそう答える。
「ねえ、2人とも。ちょっと僕のことを子ども扱いしすぎじゃない!?」
「はあい、じゃあそろそろ戻りますよ~」
優香はキリヤの言葉を無視して、車に乗り込んだ。
「ははは! 相変わらず仲がいいな、2人は!」
「まあ、確かに仲はいいかな」
キリヤは笑顔でそう答える。
俺がいなくて寂しがっているかと思ったけど、優香がそばにいてくれるならキリヤは大丈夫そうだな――
暁はキリヤの笑顔を見てそう思った。
「……じゃあ、またな。キリヤ」
「うん、いってきます、先生!」
キリヤは笑顔でそう告げてから、車に乗り込む。
そして走り出す車。暁はその車を見ながら、
「がんばれよ、2人とも」
そう言ってキリヤたちを送り出したのだった。
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