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第4章 過去・今・未来
第29話ー① 風は吹いている
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グラウンドにある大きな木の下。真一はヘッドホンをつけたままそこで寝転んでいた。
そしてそのヘッドホンから聴こえるのは、お気に入りのバンドの曲。
「~♪」
気が付くと、真一は鼻歌を歌っていた。
「うん。今回の新曲もいいね」
一曲、聴き終えた真一は身体を起こす。
そして真一のいるその場所に心地よい風が吹き抜けた。
「やっぱりここは落ち着くよ……」
それから真一は再び寝転んだ。
ここは僕のお気に入りの場所で、天気が悪い日以外は授業後いつもここへきている。
僕は一人の時間が好きだ。一人だったら誰かの目を気にすることもないし、傷つくこともない。あの時のことを誰かに言われることも……
そんなことを思い、真一は険しい顔をしていた。
「あんな思いはもうごめんだな」
そして真一は昔のことをふと思い出していた。
僕が幼い頃、僕の両親は交通事故で他界した。
僕は両親とともに事故を起こしたその車に同乗していたけど、その事故の当事者の中で奇跡的に僕だけが助かった。
当時は、一人だけ奇跡的に生き残った子供としてマスコミが何度も特番を組み、僕のことを面白おかしく語っていたようだ。
精神異常者になるんじゃないかとか、非行に走らなければいいだとか……。
事故から何年か経ったとき、僕は事故当時に放映されていたうちの一つのとある番組を偶然目にして、僕が社会的にそう思われているということを知った。
「勝手に僕のことを決めつけるなよ……」
その映像を見た時のことを思い出すたび、僕は無性に腹が立った。
そしてその時にいたとあるコメンテーターの言った言葉が、僕の中では一番胸に突き刺さっていた。
「自分の家族もその事故で巻き添えになった会社員の男性も死んで、その子供だけ生き残るなんてさ。もしかしてその子、死神に好かれているんじゃない?」
コメンテーターはそのコメントを冗談交じりで言っているようだったが、それを聞いた当時の僕は自分のせいで両親が亡くなったんだとひどく落ち込んだことを覚えている。
あの事故の時に僕も一緒に死んでいたらよかった……もしそうだったら、僕はこんな思いをせずに済んだかもしれないのにと。
「なんで僕だけ……」
真一はそんなことを呟いてから、音楽プレイヤーの再生ボタンを押して再び音楽を流した。
夕食後、男子生活スペースの共同ルームにて。
僕は一人でソファに寝転びながら、テレビを観ていた。
「確か、今夜の音楽番組で『Bright Red Flame』があの新曲を披露するってSNSにあったはず」
あと1時間後か……。まあ適当にテレビでも観て待とうか。
そんなことを考えつつ、僕は特に興味を持つこともなく、ボーっとテレビを眺めていた。
『あの悲惨な事故から、13年の歳月が経ちましたね』
その声を聞いた僕は、さっきまで無関心だったテレビに意識を集中した。
その番組は数人のコメンテーターたちが昔の事件や事故についての話を掘り下げる番組のようだった。
『そうですね。あの時に事故に巻き込まれた少年は、今高校生くらいでしょうか。事故の傷を乗り換えて、今は幸せな人生を送っているといいですね』
テレビに映るコメンテーターの一人は悲しそうな顔でそう告げた。
僕はその言葉をさえぎるために、そっとヘッドホンをする。
「幸せなもんか……」
そう言ってから僕はヘッドホンから流れる音楽に耳と意識を傾ける。
すると、誰かが共同スペースにやってくる気配を感じた。
「し……ち君! 真い……ん、ねえ……聞……る?」
音と音の間で少しだけ声が聞こえてくる。どうやらまゆおがまたいつもみたいに僕に突っかかってきているようだ。面倒な僕は、そのまま聞こえないふりをしていた。
曲が終わると、鮮明にまゆおの声が聞こえるようになった。
「真一君? だから力を合わせて、片付ければすぐに済むことだと思わない?」
またまゆおのいい子ちゃんがさく裂している。
そもそも僕はまゆおに文句を言われる筋合いはない。先生から言われていた共同スペースの掃除はもう終わっているんだから。
まゆおと一緒にとは言われていたけれど、ちゃんと終わっているのになぜ文句を言われるのか、意味が分からない。
『一緒に』とか『力を合わせて』とか、本当にばかばかしい。
誰かに依存して、うまくいくことなんてない。誰かの力に期待したって、結局は裏切られる。だったら、初めから期待なんてしないほうがいいのに。
「一人でやるのも反対はしないけど、でもせっかく一緒にやれる機会があるなら、僕は真一君と一緒にやりたいんだよ」
それにしても今日のまゆおはなかなかしつこい。いつもなら、そろそろ諦めてどこかへ行ってくれるのに……。というか、一人でやることに反対しないのなら放っておいてほしいのだけど。
それにまゆおが僕と一緒にやるメリットは何? 仲良くなって、何かに利用しようとしているわけ??
……僕はこうしていつも誰かを疑って生きている。心から信頼できる人間がいないからだ。まゆおが悪い人間ではないことはわかっているけれど、それでもどこか信用できない。
それに今日の僕は、虫の居所が悪いんだ。
「真一君?」
「うるさいなあ。聞こえてるよ。いい加減にしてくれる? 僕はまゆおと一緒にやるつもりなんてないから」
僕の言葉にしゅんとするまゆお。
まゆおはいろはがいなくなってさみしがっていることくらいは、僕にだってわかる。仲間意識が以前にも増して、強くなっているからだ。
でもそれを押し付けられるのは、なんだか気に入らなかった。
「まゆおさ、誰かをいろはの代わりにしようとするのはやめたら? 僕は僕だし、他のみんなもいろはの身代わりじゃないんだよ」
僕は感情的になって、ついそんな言葉をまゆおに言っていた。
そして僕はその言葉を口にしてから、はっとした。
たぶんこれはまゆおに言ってはいけないワードだ……。
「ごめ……」
僕は謝ろうとしたけど、少し遅かったみたいだ。
「僕は、誰かをいろはちゃんの身代わりにしようなんて思ってない!」
まゆおは机にあったリモコンを手に持ち、僕に向けた。そしてそのリモコンは気が付くと鋭い刀となっていた。
まゆおの能力は竹刀を日本刀のように変える能力だと思っていたけれど、長いものならなんでもその形状にできるみたいだ。
僕がまゆおに目を向けると、まゆおの目は本気だった。まゆおはその刀を使って、本気で僕に斬りかかろうとしている。
「それでどうするつもり? 僕を殺すの?」
「……当たり所が悪ければ、そうなるかもね」
まゆおの放ったその言葉に、僕は何とも言えない悲しみを覚えた。
人間なんてそういうものだ。
弱い部分を突かれるとこんなに脆いのだから。
仲間や友達なんて薄っぺらい関係は簡単に壊れてしまう。
「やっぱり人は信じられないな……」
僕は誰にも聞こえない声で、そう呟いた。
そしてそのヘッドホンから聴こえるのは、お気に入りのバンドの曲。
「~♪」
気が付くと、真一は鼻歌を歌っていた。
「うん。今回の新曲もいいね」
一曲、聴き終えた真一は身体を起こす。
そして真一のいるその場所に心地よい風が吹き抜けた。
「やっぱりここは落ち着くよ……」
それから真一は再び寝転んだ。
ここは僕のお気に入りの場所で、天気が悪い日以外は授業後いつもここへきている。
僕は一人の時間が好きだ。一人だったら誰かの目を気にすることもないし、傷つくこともない。あの時のことを誰かに言われることも……
そんなことを思い、真一は険しい顔をしていた。
「あんな思いはもうごめんだな」
そして真一は昔のことをふと思い出していた。
僕が幼い頃、僕の両親は交通事故で他界した。
僕は両親とともに事故を起こしたその車に同乗していたけど、その事故の当事者の中で奇跡的に僕だけが助かった。
当時は、一人だけ奇跡的に生き残った子供としてマスコミが何度も特番を組み、僕のことを面白おかしく語っていたようだ。
精神異常者になるんじゃないかとか、非行に走らなければいいだとか……。
事故から何年か経ったとき、僕は事故当時に放映されていたうちの一つのとある番組を偶然目にして、僕が社会的にそう思われているということを知った。
「勝手に僕のことを決めつけるなよ……」
その映像を見た時のことを思い出すたび、僕は無性に腹が立った。
そしてその時にいたとあるコメンテーターの言った言葉が、僕の中では一番胸に突き刺さっていた。
「自分の家族もその事故で巻き添えになった会社員の男性も死んで、その子供だけ生き残るなんてさ。もしかしてその子、死神に好かれているんじゃない?」
コメンテーターはそのコメントを冗談交じりで言っているようだったが、それを聞いた当時の僕は自分のせいで両親が亡くなったんだとひどく落ち込んだことを覚えている。
あの事故の時に僕も一緒に死んでいたらよかった……もしそうだったら、僕はこんな思いをせずに済んだかもしれないのにと。
「なんで僕だけ……」
真一はそんなことを呟いてから、音楽プレイヤーの再生ボタンを押して再び音楽を流した。
夕食後、男子生活スペースの共同ルームにて。
僕は一人でソファに寝転びながら、テレビを観ていた。
「確か、今夜の音楽番組で『Bright Red Flame』があの新曲を披露するってSNSにあったはず」
あと1時間後か……。まあ適当にテレビでも観て待とうか。
そんなことを考えつつ、僕は特に興味を持つこともなく、ボーっとテレビを眺めていた。
『あの悲惨な事故から、13年の歳月が経ちましたね』
その声を聞いた僕は、さっきまで無関心だったテレビに意識を集中した。
その番組は数人のコメンテーターたちが昔の事件や事故についての話を掘り下げる番組のようだった。
『そうですね。あの時に事故に巻き込まれた少年は、今高校生くらいでしょうか。事故の傷を乗り換えて、今は幸せな人生を送っているといいですね』
テレビに映るコメンテーターの一人は悲しそうな顔でそう告げた。
僕はその言葉をさえぎるために、そっとヘッドホンをする。
「幸せなもんか……」
そう言ってから僕はヘッドホンから流れる音楽に耳と意識を傾ける。
すると、誰かが共同スペースにやってくる気配を感じた。
「し……ち君! 真い……ん、ねえ……聞……る?」
音と音の間で少しだけ声が聞こえてくる。どうやらまゆおがまたいつもみたいに僕に突っかかってきているようだ。面倒な僕は、そのまま聞こえないふりをしていた。
曲が終わると、鮮明にまゆおの声が聞こえるようになった。
「真一君? だから力を合わせて、片付ければすぐに済むことだと思わない?」
またまゆおのいい子ちゃんがさく裂している。
そもそも僕はまゆおに文句を言われる筋合いはない。先生から言われていた共同スペースの掃除はもう終わっているんだから。
まゆおと一緒にとは言われていたけれど、ちゃんと終わっているのになぜ文句を言われるのか、意味が分からない。
『一緒に』とか『力を合わせて』とか、本当にばかばかしい。
誰かに依存して、うまくいくことなんてない。誰かの力に期待したって、結局は裏切られる。だったら、初めから期待なんてしないほうがいいのに。
「一人でやるのも反対はしないけど、でもせっかく一緒にやれる機会があるなら、僕は真一君と一緒にやりたいんだよ」
それにしても今日のまゆおはなかなかしつこい。いつもなら、そろそろ諦めてどこかへ行ってくれるのに……。というか、一人でやることに反対しないのなら放っておいてほしいのだけど。
それにまゆおが僕と一緒にやるメリットは何? 仲良くなって、何かに利用しようとしているわけ??
……僕はこうしていつも誰かを疑って生きている。心から信頼できる人間がいないからだ。まゆおが悪い人間ではないことはわかっているけれど、それでもどこか信用できない。
それに今日の僕は、虫の居所が悪いんだ。
「真一君?」
「うるさいなあ。聞こえてるよ。いい加減にしてくれる? 僕はまゆおと一緒にやるつもりなんてないから」
僕の言葉にしゅんとするまゆお。
まゆおはいろはがいなくなってさみしがっていることくらいは、僕にだってわかる。仲間意識が以前にも増して、強くなっているからだ。
でもそれを押し付けられるのは、なんだか気に入らなかった。
「まゆおさ、誰かをいろはの代わりにしようとするのはやめたら? 僕は僕だし、他のみんなもいろはの身代わりじゃないんだよ」
僕は感情的になって、ついそんな言葉をまゆおに言っていた。
そして僕はその言葉を口にしてから、はっとした。
たぶんこれはまゆおに言ってはいけないワードだ……。
「ごめ……」
僕は謝ろうとしたけど、少し遅かったみたいだ。
「僕は、誰かをいろはちゃんの身代わりにしようなんて思ってない!」
まゆおは机にあったリモコンを手に持ち、僕に向けた。そしてそのリモコンは気が付くと鋭い刀となっていた。
まゆおの能力は竹刀を日本刀のように変える能力だと思っていたけれど、長いものならなんでもその形状にできるみたいだ。
僕がまゆおに目を向けると、まゆおの目は本気だった。まゆおはその刀を使って、本気で僕に斬りかかろうとしている。
「それでどうするつもり? 僕を殺すの?」
「……当たり所が悪ければ、そうなるかもね」
まゆおの放ったその言葉に、僕は何とも言えない悲しみを覚えた。
人間なんてそういうものだ。
弱い部分を突かれるとこんなに脆いのだから。
仲間や友達なんて薄っぺらい関係は簡単に壊れてしまう。
「やっぱり人は信じられないな……」
僕は誰にも聞こえない声で、そう呟いた。
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