63 / 501
第2章 変動
第13話ー② それぞれが抱えるもの
しおりを挟む
着替えた生徒たちは、グラウンドに集合していた。
「さて、今日はな……3チームに分かれてのチーム戦だ!!」
「3チーム? 鬼ごっこなのにですか?」
狂司は首をかしげて言った。
「ああ! 赤、青、黄のチームに分かれて、それぞれを捕まえるんだ。赤は青を。青は黄を。そして黄は赤を追う。捕まえられるチームはそれぞれ一つ! 最後まで残ったチームの勝ちだ! 能力の使用は自由。でも危険行為は禁止だ!」
俺の説明に狂司と優香以外は納得したようで、頷いていた。
「能力の使用は自由って……」
「え!? 能力を使用しても、良いのですか!?」
俺の言った言葉に驚きを隠せない狂司と優香。
「ああ。こういう外でやるレクリエーションの時は、だいたい能力有りでやっているんだ!」
「でも、それって……」
そう言って不安そうな表情をする優香。
「無理に使うことはないさ! ただ使ってもいいぞって言うだけの話だよ」
狂司はまゆおの方を向き、目が合ったのを確認してから口を開いた。
「なるほど。先ほど、まゆお君が言っていたのはこういうことでしたか。……わかりました」
狂司は納得してくれたようだが、優香は未だに不安そうな顔をしていた。
確かに『白雪姫症候群』という力は、悪く捉えている人は少なくない。だから優香が不安に思う気持ちもわからなくはない。
「優香、無理はしなくてもいい。自分の能力が好きじゃない人がいることを俺は知っているから。ただ、なぜレクリエーションで能力の使用を許可しているのかだけは、聞いてくれ」
「はい……」
優香はしゅんとした顔で俺の方を向き耳を傾ける。
「今の俺はみんなにこの活動を通して、自分の能力と向き合ってほしいと思っている。自分の力は悪いものじゃないって、そう思ってくれたらいいなって」
俺は優香にそう言い聞かせると、優香も納得したようで小さく頷いた。
それを見ていた生徒たちは、みんな優しい笑顔をしていた。
「じゃあ、チーム分けはどうするの?」
キリヤは空気を入れ換えて、俺にそう問いかける。
「今回はな……」
俺は隠し持っていた割り箸を取り出し、生徒たちの前に差し出す。
「じゃじゃーん! これをみんなに引いてもらって、チームを決める!」
「すごい原始的なやり方だね……」
「王様ゲーム!?」
あきれた様子のキリヤと割り箸に興味を持つマリア。
キリヤの反応はさておき、俺は生徒たちに割り箸を引くように勧める。
「さあ、みんな引いてくれ!」
そして生徒たちはそれぞれ割り箸を引いていく。
ちなみにチーム分けはこうだ。
赤チーム・キリヤ、いろは、優香
青チーム・暁、マリア、狂司
黄チーム・まゆお、結衣、真一
「じゃあ始める前に作戦会議をしよう! 開始は15分後だ!」
そしてそれぞれのチームに分かれて、作戦会議を開始した。
青チームの俺とマリアと狂司は、建物の陰に隠れて作戦会議を始めていた。
しかし作戦会議をするうえで、俺はとても大事な情報を知らずにいた。
「そういえば、狂司はどんな能力なんだ?」
俺の問いに狂司は目を丸くして答える。
「資料、見てないんですか?」
「俺は誰かのつくったデータを当てにしたくなくてな。だから生年月日と氏名くらいしか知らないんだ」
俺はドヤ顔で狂司にそう告げた。
「へえ……そうですか……」
そう言ってから、狂司は何かに納得するように頷いた。
それから狂司は俺たちに自分の能力について話してくれた。
「僕の能力は鴉の羽って言って、カラスの羽を自在に使いこなせる力です」
「なんかかっこいい能力名だな!」
俺がそう言うと、狂司は頬を赤らめて恥ずかしそうに答える。
「僕が決めたわけじゃないですからね! 検査をした人が勝手にそう言って……」
「でもすごい能力なのはわかる。鴉の羽いい!」
狂司の能力名をマリアはとても気に入っているようだった。
「ちょっと! 恥ずかしいので、やめてください!!」
いつも大人びている狂司の恥ずかしがる姿が少し新鮮に思えて、俺は思わず「くすっ」と笑っていた。
それから俺たちは狂司の能力を取り入れた戦略を考案していく。ついでに俺の能力を狂司に伝えると、またいくつかの戦略案を出してくれた。
そしてその中から一番よさそうな戦略で俺たちは挑むことにしたのだった。
15分後、再び全員が集まる。
「よし、じゃあ時間だ! 鬼ごっこを始めるぞ! 制限時間は20分だ! 最後まで残った人が多いチームの勝ち! 負けたら、過酷な罰ゲームが待っているからな!」
「え!? 罰ゲーム!?」
それを聞いたいろはが驚く。
「罰ゲームが嫌なら、勝てばいいさ」
そんないろはに余裕そうな顔でキリヤが言う。
「じゃあはじめ!」
そして俺のその掛け声と同時にキリヤは俺に向かって、氷の刃を飛ばした。
「いきなりかよ!」
そう言いつつ、俺は笑いながら右手でキリヤの氷を粉砕した。
「逃げるぞ、マリア! 狂司!!」
そして俺は二人と共にキリヤたちの前から立ち去った。
――ここまでは予想通り。キリヤは開始と同時に一番厄介な俺に仕掛けてくることはわかっていたから。
「二人とも作戦通りにいこう!」
「うん」「はい!!」
そして俺たちはその場を全力で走り去ったのだった。
「さて、今日はな……3チームに分かれてのチーム戦だ!!」
「3チーム? 鬼ごっこなのにですか?」
狂司は首をかしげて言った。
「ああ! 赤、青、黄のチームに分かれて、それぞれを捕まえるんだ。赤は青を。青は黄を。そして黄は赤を追う。捕まえられるチームはそれぞれ一つ! 最後まで残ったチームの勝ちだ! 能力の使用は自由。でも危険行為は禁止だ!」
俺の説明に狂司と優香以外は納得したようで、頷いていた。
「能力の使用は自由って……」
「え!? 能力を使用しても、良いのですか!?」
俺の言った言葉に驚きを隠せない狂司と優香。
「ああ。こういう外でやるレクリエーションの時は、だいたい能力有りでやっているんだ!」
「でも、それって……」
そう言って不安そうな表情をする優香。
「無理に使うことはないさ! ただ使ってもいいぞって言うだけの話だよ」
狂司はまゆおの方を向き、目が合ったのを確認してから口を開いた。
「なるほど。先ほど、まゆお君が言っていたのはこういうことでしたか。……わかりました」
狂司は納得してくれたようだが、優香は未だに不安そうな顔をしていた。
確かに『白雪姫症候群』という力は、悪く捉えている人は少なくない。だから優香が不安に思う気持ちもわからなくはない。
「優香、無理はしなくてもいい。自分の能力が好きじゃない人がいることを俺は知っているから。ただ、なぜレクリエーションで能力の使用を許可しているのかだけは、聞いてくれ」
「はい……」
優香はしゅんとした顔で俺の方を向き耳を傾ける。
「今の俺はみんなにこの活動を通して、自分の能力と向き合ってほしいと思っている。自分の力は悪いものじゃないって、そう思ってくれたらいいなって」
俺は優香にそう言い聞かせると、優香も納得したようで小さく頷いた。
それを見ていた生徒たちは、みんな優しい笑顔をしていた。
「じゃあ、チーム分けはどうするの?」
キリヤは空気を入れ換えて、俺にそう問いかける。
「今回はな……」
俺は隠し持っていた割り箸を取り出し、生徒たちの前に差し出す。
「じゃじゃーん! これをみんなに引いてもらって、チームを決める!」
「すごい原始的なやり方だね……」
「王様ゲーム!?」
あきれた様子のキリヤと割り箸に興味を持つマリア。
キリヤの反応はさておき、俺は生徒たちに割り箸を引くように勧める。
「さあ、みんな引いてくれ!」
そして生徒たちはそれぞれ割り箸を引いていく。
ちなみにチーム分けはこうだ。
赤チーム・キリヤ、いろは、優香
青チーム・暁、マリア、狂司
黄チーム・まゆお、結衣、真一
「じゃあ始める前に作戦会議をしよう! 開始は15分後だ!」
そしてそれぞれのチームに分かれて、作戦会議を開始した。
青チームの俺とマリアと狂司は、建物の陰に隠れて作戦会議を始めていた。
しかし作戦会議をするうえで、俺はとても大事な情報を知らずにいた。
「そういえば、狂司はどんな能力なんだ?」
俺の問いに狂司は目を丸くして答える。
「資料、見てないんですか?」
「俺は誰かのつくったデータを当てにしたくなくてな。だから生年月日と氏名くらいしか知らないんだ」
俺はドヤ顔で狂司にそう告げた。
「へえ……そうですか……」
そう言ってから、狂司は何かに納得するように頷いた。
それから狂司は俺たちに自分の能力について話してくれた。
「僕の能力は鴉の羽って言って、カラスの羽を自在に使いこなせる力です」
「なんかかっこいい能力名だな!」
俺がそう言うと、狂司は頬を赤らめて恥ずかしそうに答える。
「僕が決めたわけじゃないですからね! 検査をした人が勝手にそう言って……」
「でもすごい能力なのはわかる。鴉の羽いい!」
狂司の能力名をマリアはとても気に入っているようだった。
「ちょっと! 恥ずかしいので、やめてください!!」
いつも大人びている狂司の恥ずかしがる姿が少し新鮮に思えて、俺は思わず「くすっ」と笑っていた。
それから俺たちは狂司の能力を取り入れた戦略を考案していく。ついでに俺の能力を狂司に伝えると、またいくつかの戦略案を出してくれた。
そしてその中から一番よさそうな戦略で俺たちは挑むことにしたのだった。
15分後、再び全員が集まる。
「よし、じゃあ時間だ! 鬼ごっこを始めるぞ! 制限時間は20分だ! 最後まで残った人が多いチームの勝ち! 負けたら、過酷な罰ゲームが待っているからな!」
「え!? 罰ゲーム!?」
それを聞いたいろはが驚く。
「罰ゲームが嫌なら、勝てばいいさ」
そんないろはに余裕そうな顔でキリヤが言う。
「じゃあはじめ!」
そして俺のその掛け声と同時にキリヤは俺に向かって、氷の刃を飛ばした。
「いきなりかよ!」
そう言いつつ、俺は笑いながら右手でキリヤの氷を粉砕した。
「逃げるぞ、マリア! 狂司!!」
そして俺は二人と共にキリヤたちの前から立ち去った。
――ここまでは予想通り。キリヤは開始と同時に一番厄介な俺に仕掛けてくることはわかっていたから。
「二人とも作戦通りにいこう!」
「うん」「はい!!」
そして俺たちはその場を全力で走り去ったのだった。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
異世界転生はもう飽きた。100回転生した結果、レベル10兆になった俺が神を殺す話
もち
ファンタジー
なんと、なんと、世にも珍しい事に、トラックにはねられて死んでしまった男子高校生『閃(セン)』。気付いたら、びっくり仰天、驚くべき事に、異世界なるものへと転生していて、
だから、冒険者になって、ゴブリンを倒して、オーガを倒して、ドラゴンを倒して、なんやかんやでレベル300くらいの時、寿命を迎えて死んだ。
で、目を覚ましたら、記憶と能力を継いだまま、魔物に転生していた。サクっと魔王になって世界を統治して、なんやかんやしていたら、レベル700くらいの時、寿命を迎えて死んだ。
で、目を覚ましたら……というのを100回くりかえした主人公の話。
「もういい! 異世界転生、もう飽きた! 何なんだよ、この、死んでも死んでも転生し続ける、精神的にも肉体的にもハンパなくキツい拷問! えっぐい地獄なんですけど!」
これは、なんやかんやでレベル(存在値)が十兆を超えて、神よりも遥かに強くなった摩訶不思議アドベンチャーな主人公が、
「もういい! もう終わりたい! 終わってくれ! 俺、すでにカンストしてんだよ! 俺、本気出したら、最強神より強いんだぞ! これ以上、やる事ねぇんだよ! もう、マジで、飽きてんの! だから、終わってくれ!」
などと喚きながら、その百回目に転生した、
『それまでの99回とは、ちょいと様子が違う異世界』で、
『神様として、日本人を召喚してチートを与えて』みたり、
『さらに輪をかけて強くなって』しまったり――などと、色々、楽しそうな事をはじめる物語です。
『世界が進化(アップデート)しました』
「え? できる事が増えるの? まさかの上限解放? ちょっと、それなら話が違うんですけど」
――みたいな事もあるお話です。
しょうせつかになろうで、毎日2話のペースで投稿をしています。
2019年1月時点で、120日以上、毎日2話投稿していますw
投稿ペースだけなら、自信があります!
ちなみに、全1000話以上をめざしています!
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる