47 / 501
第2章 変動
第10話ー③ 人生の分かれ道
しおりを挟む
翌朝。僕は奏多のバイオリンの音で目を覚ます。
いつもなら奏多の音よりも早く目覚めるけれど、今日の僕は少し寝過ごしてしまった。……たぶん昨夜のことが原因だろうけど。
僕は眠たい目をこすりながら寝間着から着替えて、部屋を出る。
「全部、夢だったとかじゃないよね」
そして僕は剛の部屋へ向かって歩く。
「やっぱり夢じゃない……」
剛の炎で焦げた床、そして炎を鎮火するために使った僕の能力の痕跡がいくつもあった。
僕は剛の部屋を見て、昨晩の一件が事実だったことを改めて実感する。
「おはよう、キリヤ。これ、どうしたの」
キリヤが剛の部屋の前にいると、真一がやってきた。
「おはよう、今日はずいぶん早起きだね」
「昨日の爆発が気になっただけ。それで?」
そして僕は真一に昨晩の出来事を伝えた。
「そっか。剛が」
昨夜の出来事を聞いても、いつもと変わらない無関心な表情の真一。
真一は剛のことなんてどうでもいいのだろうか。
僕は真一に対して、そんな不信感を覚える。
「真一は剛のこと、心配じゃないの?」
僕の問いに、真一は顔色一つ変えずに答えた。
「……大丈夫でしょ。だってキリヤもちゃんと帰ってきたんだから。剛も大丈夫だと思うけど。……じゃあ、僕は戻るよ」
そう言って真一は自室へ戻っていった。
真一は剛のことをどうでもいいと言うよりは、剛ならこの程度のことで負けないと信じているのかもしれない。まあ本当にそう思っているかどうかは、真一にしかわからないことなんだけどね。
「そっか。真一は、剛を信じて待つのか……」
僕は自分が暴走した時のことを思い出し、もしかして真一は僕の時も同じ反応だったのかなと笑いながらそう思った。
でも真一の言う通りかもしれない。確かに剛のことは心配だ。だけどきっと剛はこんなところで負けたりはしない。だから僕は剛を信じて待つだけ。それに先生だってついているんだから。
「剛、僕たちは信じて待っているからね」
そして僕は自室に戻った。
朝食を摂るために、クラスメイトたちは食堂に集まっていた。
「マリアちゃん、昨日の夜中のこと。何か知っておりますか?」
「何も……。それに先生と剛の姿が見えない。何かあったのかな……」
事実を知らないマリアたちは昨夜の爆発、そして姿の見えない先生と剛のことを心配しているようだった。
そして奏多は昨夜のことについて何も触れない僕に何かを察し、怒涛の質問攻めが始まった。
「キリヤは何か知っているのではないですか? 先生と剛はどこにいるのです? それに昨晩の爆発は?」
「わ、わかったから! ちょっと落ち着いてくれない??」
前のめりにくる奏多に恐怖に感じた僕は、あとから話そうと思っていた昨夜の出来事と今起こっている事をみんなに伝えた。
――昨夜の爆発は剛の暴走が原因で、そして先生は剛の付き添いで研究所に行っている。
僕は慎重にみんなにその事実を告げた。
「暴走……なんで剛君が?」
いろははその事実を聞いて、愕然としていた。
しかしいろはが驚くのも無理はない。僕自身もなぜ剛が暴走したのか、わからなかったから。
驚きのあまり言葉が出ず、静まり返る食堂。
するとまゆおが口を開き、黙り込むクラスメイト達に告げる。
「剛くんは、教師を目指していたんだ。だから大学受験の為にちょっと頑張りすぎたんだと思う。それがきっと原因なんじゃないかな」
「そういうことだったんだ……」
そういえば最近、剛は熱心に遅くまで勉強をしていたことを僕は思い出した。
「え!? そうだったの……アタシ、そんなこと全然気が付かなかった。毎日、一緒にいたはずなのに」
「それは僕も同じだよ。きっとここにいるみんなが同じことを思っている」
僕のその言葉に生徒全員が俯いた。
「私たちはずっとそばにいたのに、何にもしてあげられなかったんですな……」
「そう、だね」
その言葉にみんなが沈黙した。
そしてその沈黙を打ち破るようにまゆおが言う。
「剛君はみんなに何かしてほしかったわけじゃないと思う。いつも通りの毎日をとても大事にしていたから。だから剛君は今のこの状況を望んでないって思うんだ。みんなが悲しむ姿はきっと嫌だって思う人だもの」
「まゆおはなんでそんなことがわかるの……」
いろはは悲しそうな顔で、まゆおに問う。
そしてまゆおは、いろはのその言葉に笑顔で答える。
「剛君が言っていたんだ。昨日の夜、食堂で会ったときに。みんなの笑顔が、自分にとってかけがえのないものなんだって。だからその笑顔をいつまでも大切にしたいって」
「そっか、剛がそんなことをね……」
まゆおの言葉を聞いたいろはは、辛そうな顔をしながらも微笑んでいた。
「自分のせいでみんなが悲しい顔をしているなんて知ったら、きっと剛君も悲しむんじゃないかな……だから笑おう。それにきっと剛君は帰ってくる! みんなで剛君を信じて待とうよ!」
「あはは。まゆおの言う通りかもね。アタシらが信じなくてどーすんのって感じ! よし、暗い顔はなしなし! アタシたちはいつも通りに過ごそう!」
そしてみんなは頷き、いつものように朝食を摂り始めた。
先生がいないんだから、僕は自分がしっかりしなきゃって、一人でその思いを抱えていたけれど、まゆおがいてくれて助かった。
きっと僕一人じゃ、みんなの不安は取り除けなかったから。
「リーダーの座も怪しくなってきましたね」
奏多は意地悪そうな顔で僕にそう告げる。
「リーダーの座なんて……。でもまゆおならこのクラスをいい方向に導いていけそうだ」
僕はそう奏多に告げ、朝食を頂いた。
きっと剛なら大丈夫。僕は剛を信じるよ。先生が僕を信じてくれたみたいに。
そして先生と剛のいない1日が始まった。
いつもなら奏多の音よりも早く目覚めるけれど、今日の僕は少し寝過ごしてしまった。……たぶん昨夜のことが原因だろうけど。
僕は眠たい目をこすりながら寝間着から着替えて、部屋を出る。
「全部、夢だったとかじゃないよね」
そして僕は剛の部屋へ向かって歩く。
「やっぱり夢じゃない……」
剛の炎で焦げた床、そして炎を鎮火するために使った僕の能力の痕跡がいくつもあった。
僕は剛の部屋を見て、昨晩の一件が事実だったことを改めて実感する。
「おはよう、キリヤ。これ、どうしたの」
キリヤが剛の部屋の前にいると、真一がやってきた。
「おはよう、今日はずいぶん早起きだね」
「昨日の爆発が気になっただけ。それで?」
そして僕は真一に昨晩の出来事を伝えた。
「そっか。剛が」
昨夜の出来事を聞いても、いつもと変わらない無関心な表情の真一。
真一は剛のことなんてどうでもいいのだろうか。
僕は真一に対して、そんな不信感を覚える。
「真一は剛のこと、心配じゃないの?」
僕の問いに、真一は顔色一つ変えずに答えた。
「……大丈夫でしょ。だってキリヤもちゃんと帰ってきたんだから。剛も大丈夫だと思うけど。……じゃあ、僕は戻るよ」
そう言って真一は自室へ戻っていった。
真一は剛のことをどうでもいいと言うよりは、剛ならこの程度のことで負けないと信じているのかもしれない。まあ本当にそう思っているかどうかは、真一にしかわからないことなんだけどね。
「そっか。真一は、剛を信じて待つのか……」
僕は自分が暴走した時のことを思い出し、もしかして真一は僕の時も同じ反応だったのかなと笑いながらそう思った。
でも真一の言う通りかもしれない。確かに剛のことは心配だ。だけどきっと剛はこんなところで負けたりはしない。だから僕は剛を信じて待つだけ。それに先生だってついているんだから。
「剛、僕たちは信じて待っているからね」
そして僕は自室に戻った。
朝食を摂るために、クラスメイトたちは食堂に集まっていた。
「マリアちゃん、昨日の夜中のこと。何か知っておりますか?」
「何も……。それに先生と剛の姿が見えない。何かあったのかな……」
事実を知らないマリアたちは昨夜の爆発、そして姿の見えない先生と剛のことを心配しているようだった。
そして奏多は昨夜のことについて何も触れない僕に何かを察し、怒涛の質問攻めが始まった。
「キリヤは何か知っているのではないですか? 先生と剛はどこにいるのです? それに昨晩の爆発は?」
「わ、わかったから! ちょっと落ち着いてくれない??」
前のめりにくる奏多に恐怖に感じた僕は、あとから話そうと思っていた昨夜の出来事と今起こっている事をみんなに伝えた。
――昨夜の爆発は剛の暴走が原因で、そして先生は剛の付き添いで研究所に行っている。
僕は慎重にみんなにその事実を告げた。
「暴走……なんで剛君が?」
いろははその事実を聞いて、愕然としていた。
しかしいろはが驚くのも無理はない。僕自身もなぜ剛が暴走したのか、わからなかったから。
驚きのあまり言葉が出ず、静まり返る食堂。
するとまゆおが口を開き、黙り込むクラスメイト達に告げる。
「剛くんは、教師を目指していたんだ。だから大学受験の為にちょっと頑張りすぎたんだと思う。それがきっと原因なんじゃないかな」
「そういうことだったんだ……」
そういえば最近、剛は熱心に遅くまで勉強をしていたことを僕は思い出した。
「え!? そうだったの……アタシ、そんなこと全然気が付かなかった。毎日、一緒にいたはずなのに」
「それは僕も同じだよ。きっとここにいるみんなが同じことを思っている」
僕のその言葉に生徒全員が俯いた。
「私たちはずっとそばにいたのに、何にもしてあげられなかったんですな……」
「そう、だね」
その言葉にみんなが沈黙した。
そしてその沈黙を打ち破るようにまゆおが言う。
「剛君はみんなに何かしてほしかったわけじゃないと思う。いつも通りの毎日をとても大事にしていたから。だから剛君は今のこの状況を望んでないって思うんだ。みんなが悲しむ姿はきっと嫌だって思う人だもの」
「まゆおはなんでそんなことがわかるの……」
いろはは悲しそうな顔で、まゆおに問う。
そしてまゆおは、いろはのその言葉に笑顔で答える。
「剛君が言っていたんだ。昨日の夜、食堂で会ったときに。みんなの笑顔が、自分にとってかけがえのないものなんだって。だからその笑顔をいつまでも大切にしたいって」
「そっか、剛がそんなことをね……」
まゆおの言葉を聞いたいろはは、辛そうな顔をしながらも微笑んでいた。
「自分のせいでみんなが悲しい顔をしているなんて知ったら、きっと剛君も悲しむんじゃないかな……だから笑おう。それにきっと剛君は帰ってくる! みんなで剛君を信じて待とうよ!」
「あはは。まゆおの言う通りかもね。アタシらが信じなくてどーすんのって感じ! よし、暗い顔はなしなし! アタシたちはいつも通りに過ごそう!」
そしてみんなは頷き、いつものように朝食を摂り始めた。
先生がいないんだから、僕は自分がしっかりしなきゃって、一人でその思いを抱えていたけれど、まゆおがいてくれて助かった。
きっと僕一人じゃ、みんなの不安は取り除けなかったから。
「リーダーの座も怪しくなってきましたね」
奏多は意地悪そうな顔で僕にそう告げる。
「リーダーの座なんて……。でもまゆおならこのクラスをいい方向に導いていけそうだ」
僕はそう奏多に告げ、朝食を頂いた。
きっと剛なら大丈夫。僕は剛を信じるよ。先生が僕を信じてくれたみたいに。
そして先生と剛のいない1日が始まった。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
異世界転生はもう飽きた。100回転生した結果、レベル10兆になった俺が神を殺す話
もち
ファンタジー
なんと、なんと、世にも珍しい事に、トラックにはねられて死んでしまった男子高校生『閃(セン)』。気付いたら、びっくり仰天、驚くべき事に、異世界なるものへと転生していて、
だから、冒険者になって、ゴブリンを倒して、オーガを倒して、ドラゴンを倒して、なんやかんやでレベル300くらいの時、寿命を迎えて死んだ。
で、目を覚ましたら、記憶と能力を継いだまま、魔物に転生していた。サクっと魔王になって世界を統治して、なんやかんやしていたら、レベル700くらいの時、寿命を迎えて死んだ。
で、目を覚ましたら……というのを100回くりかえした主人公の話。
「もういい! 異世界転生、もう飽きた! 何なんだよ、この、死んでも死んでも転生し続ける、精神的にも肉体的にもハンパなくキツい拷問! えっぐい地獄なんですけど!」
これは、なんやかんやでレベル(存在値)が十兆を超えて、神よりも遥かに強くなった摩訶不思議アドベンチャーな主人公が、
「もういい! もう終わりたい! 終わってくれ! 俺、すでにカンストしてんだよ! 俺、本気出したら、最強神より強いんだぞ! これ以上、やる事ねぇんだよ! もう、マジで、飽きてんの! だから、終わってくれ!」
などと喚きながら、その百回目に転生した、
『それまでの99回とは、ちょいと様子が違う異世界』で、
『神様として、日本人を召喚してチートを与えて』みたり、
『さらに輪をかけて強くなって』しまったり――などと、色々、楽しそうな事をはじめる物語です。
『世界が進化(アップデート)しました』
「え? できる事が増えるの? まさかの上限解放? ちょっと、それなら話が違うんですけど」
――みたいな事もあるお話です。
しょうせつかになろうで、毎日2話のペースで投稿をしています。
2019年1月時点で、120日以上、毎日2話投稿していますw
投稿ペースだけなら、自信があります!
ちなみに、全1000話以上をめざしています!
【完結】悪役令嬢と言われている私が殿下に婚約解消をお願いした結果、幸せになりました。
月空ゆうい
ファンタジー
「婚約を解消してほしいです」
公爵令嬢のガーベラは、虚偽の噂が広まってしまい「悪役令嬢」と言われている。こんな私と婚約しては殿下は幸せになれないと思った彼女は、婚約者であるルーカス殿下に婚約解消をお願いした。そこから始まる、ざまぁありのハッピーエンド。
一応、R15にしました。本編は全5話です。
番外編を不定期更新する予定です!
晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。
「さようなら、私が産まれた国。
私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」
リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる──
◇婚約破棄の“後”の話です。
◇転生チート。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^
◇なので感想欄閉じます(笑)
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる