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第2章 変動
第9話ー③ 変わっていく心
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原宿を出た俺たちが次に向かった場所は……。
「本当にここでいいのですか?」
奏多はそう言って、怪訝な顔をしていた。
そんな奏多の顔を横目に、俺はそこから上空を見ていた。
俺の見つめる先には、赤々と立派にそびえたつ建造物があった。
「ああ。ずっと来てみたいって思っていたんだよ」
そう俺たちは東京タワーに来ていた。
「でも今の東京のシンボルって……」
「知っているよ。スカイツリーだろう? それはまた今度の時に一緒に行こうな。だから今日はこっちで我慢してくれるか? 俺は一度でいいから、ここに来てみたかったんだ」
「まあ先生がそう言うなら、私はお付き合いしますよ」
奏多はやれやれと言った顔で俺を見ていた。
実家が東京にある奏多は、たぶん何度も東京タワーに来ているのだろう。
正直、この場所は奏多と来るにはミスチョイスだったかもしれないが、俺はここへ来ることにずっと憧れていたのだ。
「エレベーターもいいけど、あっちで階段から上ることができるみたいだ!」
そう言って、目を輝かせる俺を見た奏多は「仕方ないですね」といいながら、俺の挑戦に付き合ってくれることに……。
そして俺と奏多は階段を使って、東京タワーの展望台を目指して歩く。
「先生がここへ来たかった理由って何なんですか?」
階段をのぼりながら、奏多は俺に問う。
「実はこの東京タワーは家族旅行で来る予定の場所だったんだよ。でも母さんが病気で倒れたり、俺が能力に目覚めたりして、結局行けなくなってな」
「……そう、だったんですね」
「だからどうしても来たかったんだ……ごめんな、俺のわがままに突き合わせて。奏多にお礼をするためのお出かけなのに」
奏多は俺のその言葉に足を止めた。そして俺は奏多の方を向き、奏多の言葉に耳を傾ける。
「謝らないでください、先生。私は施設では見られない先生の姿がみられるだけで十分に満足をしていますから。それにみんなの知らない先生を知れて、ちょっと優越感なんですよ? だから、先生は先生なりにこのデートを楽しんでください!」
そう言って優しく微笑む奏多。
その時、俺と奏多の間に心地よい風が通り抜けていった。
それは奏多の心の温もりを表しているような、そんな優しく温かい風だった。
「奏多、ありがとな」
俺はそう言って、奏多にニカッと微笑んだ。
「ふふっ。さあ、あと少しでゴールですよ! 頑張りましょう!」
そう意気込んで、再び歩みを進める奏多。
「そうだな!」
そして俺と奏多は無事に展望室まで登り切り、上り階段認定証をもらった。
その後、俺たちは東京タワーから見える景色を楽しんだ。
「おい、奏多! ここの床、下が見えるぞ!!」
俺は透明になっている床の上に立ち、そこから地上を眺める。
「はしゃぎすぎです、先生!」
子供のように騒ぐ俺を奏多は顔を赤くしながら、静止する。
そして俺は、自分の状況を把握した。
「すまん……」
確かに少しはしゃぎすぎたと反省して、俺はその後は少々控えめに東京タワーを楽しんだのだった。
そして空が茜色に染まり始めたのを見て、俺たちはそろそろ帰宅時間だという事を悟る。
「帰ろうか、奏多」
「はい」
俺たちは施設に向かうため、車に乗り込んだ。
帰りの車内。窓の外を見ると、高層ビルに電気が灯り始めて、それが星の海のようにきらきらと輝いて見えていた。
「やっぱり都会の夜景はきれいだな……」
俺は窓の外を見つめながら呟く。
「ええ、そうですね」
そう言いながら、奏多も窓の外を見つめていた。
「今回もまた。いろんな場所に行きましたね」
「ああ、そうだな」
俺は外の景色を見ながら、今日行った場所のことを思い出していた。
たくさんのものに触れ、そしてたくさんの人々の笑顔を見た。
それから目の前にいる奏多の楽しそうな姿もたくさん目に焼き付けたし、俺にとってとてもかけがえない一日になったと思う。
そんなことを思いつつ、俺は笑っていた。
「先生、顔がにやついていますよ」
俺の顔を見た奏多が「くすっ」と笑った。
「そ、そうか!? あはは……」
俺は赤面しながら、頭に手をやる。
「そんなに楽しんでいただけたなんて、今日はお誘いして正解でしたね。……それに私もすごく楽しかったですよ。これも先生のおかげです。先生、ありがとうございます」
「いや、お礼を言わなきゃいけないのは、俺の方だよ。ありがとうな、奏多。奏多と一緒で今日一日はすごく楽しかったよ」
「あら、相思相愛でしたか。それは嬉しいですね」
そう言って奏多は嬉しそうに微笑んだ。
その笑顔は夜景の光に照らされて、いつもの奏多よりずっと大人びて見えた。俺はそんな奏多の顔に、ドキッとする。
「……先生。きっと一緒に出かけるのは今日で最後になってしまいますね」
奏多はそう言いながら、さっきの笑顔とは違い、さみし気な表情をしていた。
そう。奏多は卒業後、海外留学が決まっている。そうなれば、今までのように二人で出かけることができなくなるわけだ。確かにそれは俺も少し寂しく思う。奏多もきっと同じ思いなんだろう。
今は12月。奏多の卒業の日は近づいている。
「奏多が留学を終えて帰国したときに、また一緒に東京へ行こう」
俺はそう言って、奏多に微笑んだ。
「先生がどうしてもっていうなら仕方がないですね! 約束ですよ?」
そう言って奏多は小指を差し出す。
「ああ、約束だ」
そして俺も小指を出して、奏多の指にからめる。
俺が指を絡めると奏多は急に真面目な表情をして、俺に告げる。
「……私は先生と生涯を共にしたいと考えています。私が戻ってきたとき、先生の貰い手がいなければ、私を選んでいただけませんか?」
それは突然の告白だった。
俺は少し……いや、かなり動揺しつつ、奏多に答える。
「そ、その時になってみないとわからないな」
きっと優柔不断だと思われるだろうが、今はこれでいい。俺と奏多は教師と生徒なんだから。
「意地悪ですね。精いっぱいの勇気を振り絞って想いを伝えた乙女に、そんなこと言うなんて」
奏多は何か察した顔でそう言った。
そんな顔を見て、俺は申し訳なく思う……。
「……悪い」
「いいですよ。そういうはっきりさせない優しいところが先生らしさですものね」
そう言って優しく微笑む奏多。
「ありがとう、奏多」
それから俺たちはいつも通りの会話を楽しんでいるうちに、施設に到着した。
「先生、ありがとうございました! 卒業までの間、よろしくお願いしますね!」
「ああ、もちろん」
奏多はさっきの告白なんて何もなかったかのように、そのまま自室へと戻っていった。
「奏多には、申し訳ないことをしてしまったな……」
でもしょうがないことなんだよ。俺たちは今以上の関係にはなれないんだからさ。
そして俺も自室へと向かった。
自室に戻り、俺は外出用の報告書をまとめていた。
「こんなところかな……。ふああ。眠いな‥…」
こんなに眠いのは、たくさん歩いて笑ったから疲れたのかもしれない。
いろんなところに行けて、今日もすごく楽しい東京観光になった。
それから俺は、そのままベッドに身を預けた。
「今日は楽しかったな」
俺は今日あったことを思い出し、その思い出に浸っていた。
そして帰りの奏多の言葉について考える。
「奏多が俺にそんなことを思っていたなんてな。嬉しい、けど……。でも俺は……」
俺と奏多は教師と生徒の関係。それ以上を望むべきではない。
確かに俺は奏多と過ごす時間はとても心地いいものだとは思ってはいる。
でもそれは友好的な生徒の一人として……。本当にそうなのか?
「はあ。俺は奏多のこと、どう思っているんだろうな……」
そんなことを考えて過ごしているうちに、俺は眠っていた。
「本当にここでいいのですか?」
奏多はそう言って、怪訝な顔をしていた。
そんな奏多の顔を横目に、俺はそこから上空を見ていた。
俺の見つめる先には、赤々と立派にそびえたつ建造物があった。
「ああ。ずっと来てみたいって思っていたんだよ」
そう俺たちは東京タワーに来ていた。
「でも今の東京のシンボルって……」
「知っているよ。スカイツリーだろう? それはまた今度の時に一緒に行こうな。だから今日はこっちで我慢してくれるか? 俺は一度でいいから、ここに来てみたかったんだ」
「まあ先生がそう言うなら、私はお付き合いしますよ」
奏多はやれやれと言った顔で俺を見ていた。
実家が東京にある奏多は、たぶん何度も東京タワーに来ているのだろう。
正直、この場所は奏多と来るにはミスチョイスだったかもしれないが、俺はここへ来ることにずっと憧れていたのだ。
「エレベーターもいいけど、あっちで階段から上ることができるみたいだ!」
そう言って、目を輝かせる俺を見た奏多は「仕方ないですね」といいながら、俺の挑戦に付き合ってくれることに……。
そして俺と奏多は階段を使って、東京タワーの展望台を目指して歩く。
「先生がここへ来たかった理由って何なんですか?」
階段をのぼりながら、奏多は俺に問う。
「実はこの東京タワーは家族旅行で来る予定の場所だったんだよ。でも母さんが病気で倒れたり、俺が能力に目覚めたりして、結局行けなくなってな」
「……そう、だったんですね」
「だからどうしても来たかったんだ……ごめんな、俺のわがままに突き合わせて。奏多にお礼をするためのお出かけなのに」
奏多は俺のその言葉に足を止めた。そして俺は奏多の方を向き、奏多の言葉に耳を傾ける。
「謝らないでください、先生。私は施設では見られない先生の姿がみられるだけで十分に満足をしていますから。それにみんなの知らない先生を知れて、ちょっと優越感なんですよ? だから、先生は先生なりにこのデートを楽しんでください!」
そう言って優しく微笑む奏多。
その時、俺と奏多の間に心地よい風が通り抜けていった。
それは奏多の心の温もりを表しているような、そんな優しく温かい風だった。
「奏多、ありがとな」
俺はそう言って、奏多にニカッと微笑んだ。
「ふふっ。さあ、あと少しでゴールですよ! 頑張りましょう!」
そう意気込んで、再び歩みを進める奏多。
「そうだな!」
そして俺と奏多は無事に展望室まで登り切り、上り階段認定証をもらった。
その後、俺たちは東京タワーから見える景色を楽しんだ。
「おい、奏多! ここの床、下が見えるぞ!!」
俺は透明になっている床の上に立ち、そこから地上を眺める。
「はしゃぎすぎです、先生!」
子供のように騒ぐ俺を奏多は顔を赤くしながら、静止する。
そして俺は、自分の状況を把握した。
「すまん……」
確かに少しはしゃぎすぎたと反省して、俺はその後は少々控えめに東京タワーを楽しんだのだった。
そして空が茜色に染まり始めたのを見て、俺たちはそろそろ帰宅時間だという事を悟る。
「帰ろうか、奏多」
「はい」
俺たちは施設に向かうため、車に乗り込んだ。
帰りの車内。窓の外を見ると、高層ビルに電気が灯り始めて、それが星の海のようにきらきらと輝いて見えていた。
「やっぱり都会の夜景はきれいだな……」
俺は窓の外を見つめながら呟く。
「ええ、そうですね」
そう言いながら、奏多も窓の外を見つめていた。
「今回もまた。いろんな場所に行きましたね」
「ああ、そうだな」
俺は外の景色を見ながら、今日行った場所のことを思い出していた。
たくさんのものに触れ、そしてたくさんの人々の笑顔を見た。
それから目の前にいる奏多の楽しそうな姿もたくさん目に焼き付けたし、俺にとってとてもかけがえない一日になったと思う。
そんなことを思いつつ、俺は笑っていた。
「先生、顔がにやついていますよ」
俺の顔を見た奏多が「くすっ」と笑った。
「そ、そうか!? あはは……」
俺は赤面しながら、頭に手をやる。
「そんなに楽しんでいただけたなんて、今日はお誘いして正解でしたね。……それに私もすごく楽しかったですよ。これも先生のおかげです。先生、ありがとうございます」
「いや、お礼を言わなきゃいけないのは、俺の方だよ。ありがとうな、奏多。奏多と一緒で今日一日はすごく楽しかったよ」
「あら、相思相愛でしたか。それは嬉しいですね」
そう言って奏多は嬉しそうに微笑んだ。
その笑顔は夜景の光に照らされて、いつもの奏多よりずっと大人びて見えた。俺はそんな奏多の顔に、ドキッとする。
「……先生。きっと一緒に出かけるのは今日で最後になってしまいますね」
奏多はそう言いながら、さっきの笑顔とは違い、さみし気な表情をしていた。
そう。奏多は卒業後、海外留学が決まっている。そうなれば、今までのように二人で出かけることができなくなるわけだ。確かにそれは俺も少し寂しく思う。奏多もきっと同じ思いなんだろう。
今は12月。奏多の卒業の日は近づいている。
「奏多が留学を終えて帰国したときに、また一緒に東京へ行こう」
俺はそう言って、奏多に微笑んだ。
「先生がどうしてもっていうなら仕方がないですね! 約束ですよ?」
そう言って奏多は小指を差し出す。
「ああ、約束だ」
そして俺も小指を出して、奏多の指にからめる。
俺が指を絡めると奏多は急に真面目な表情をして、俺に告げる。
「……私は先生と生涯を共にしたいと考えています。私が戻ってきたとき、先生の貰い手がいなければ、私を選んでいただけませんか?」
それは突然の告白だった。
俺は少し……いや、かなり動揺しつつ、奏多に答える。
「そ、その時になってみないとわからないな」
きっと優柔不断だと思われるだろうが、今はこれでいい。俺と奏多は教師と生徒なんだから。
「意地悪ですね。精いっぱいの勇気を振り絞って想いを伝えた乙女に、そんなこと言うなんて」
奏多は何か察した顔でそう言った。
そんな顔を見て、俺は申し訳なく思う……。
「……悪い」
「いいですよ。そういうはっきりさせない優しいところが先生らしさですものね」
そう言って優しく微笑む奏多。
「ありがとう、奏多」
それから俺たちはいつも通りの会話を楽しんでいるうちに、施設に到着した。
「先生、ありがとうございました! 卒業までの間、よろしくお願いしますね!」
「ああ、もちろん」
奏多はさっきの告白なんて何もなかったかのように、そのまま自室へと戻っていった。
「奏多には、申し訳ないことをしてしまったな……」
でもしょうがないことなんだよ。俺たちは今以上の関係にはなれないんだからさ。
そして俺も自室へと向かった。
自室に戻り、俺は外出用の報告書をまとめていた。
「こんなところかな……。ふああ。眠いな‥…」
こんなに眠いのは、たくさん歩いて笑ったから疲れたのかもしれない。
いろんなところに行けて、今日もすごく楽しい東京観光になった。
それから俺は、そのままベッドに身を預けた。
「今日は楽しかったな」
俺は今日あったことを思い出し、その思い出に浸っていた。
そして帰りの奏多の言葉について考える。
「奏多が俺にそんなことを思っていたなんてな。嬉しい、けど……。でも俺は……」
俺と奏多は教師と生徒の関係。それ以上を望むべきではない。
確かに俺は奏多と過ごす時間はとても心地いいものだとは思ってはいる。
でもそれは友好的な生徒の一人として……。本当にそうなのか?
「はあ。俺は奏多のこと、どう思っているんだろうな……」
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