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三木風雅ルート
テスト結果
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テストが火・水・木・金曜日にあって、土日が休み。
先生達はその2日間で頑張って丸付けをしたのだろう。
月曜日は1時間目からテスト返しだった。
「テストを返すぞ~。」
「心の準備が……。」
「理系が絶対死んでる……。」
「はははっ、もう結果は変わらない。
青井。」
「鬼畜!」
テストした順番通りの答案返却。栞はガッツポーズしてるからいい点数だったんだろうな。
「椎名。」
「はーい。」
「よく頑張ったな。」
「おおう。」
100点だった。ケアレスミスが無くて良かった。
現代文は皆いい点数だったみたい。流石はS組。
平均点が80点を超えている。
古典も現代文よりかは平均点は少し下がったものの、
それでも80点台。英語の平均点は70後半だった。
(*’ω’ノノ゙☆パチパチ!
自分は今のところ、300点。つまりミスは無し!
ドヤッ!
いよいよ理系科目の答案返却となったとき、
栞が手を合わせ神頼みし始めた。
「し、栞?」
「70点以上。いや、そんな欲は言わない。
せめて50点以上で。」
「栞。」
「何?今、神様に頼んでるの。」
「いや、先生が呼んでる。」
栞はフラッと先生の所へ行き、パッと取って
答案を折った。栞の次は自分の番。
答案を貰って席へ戻るが、栞はまだ答案を折って
机に置いたまま。
「見なくていいの?」
「心の準備をしているの。」
数分すると紙の端っこをそーっと持ち上げ始めた。
「!!やった!」
「よかったね~。」
「皆と勉強したお陰だよ!」
「うんうん。まだテスト返しは続くよ~。」
「あ……。」
入試は国語・数学・英語の3教科だけだから
理系科目が苦手だという栞でもS組に入れたのか。
理系科目が総合得点を押し下げて、
50位以下にならないといいね。
その後のテストも全て満点を取れたので安心した。
50位以下にならないで済んだし、30点未満が無いから
補習はない!
栞や友紀も無かったらしい。
最後に各教科の順位と総合得点の順位が書かれた紙を渡された。
「栞?」
「へへへっ、勿論50位以内!
これで夏休み、一緒に遊べるね!」
「わー、良かったあ。」
「皆は何位なの?」
一緒に勉強した仲間ということで6人で固まって
話している。
「俺は39位だったぜ。」
「私は38位だったし~。」
「どんぐりの背比べをするな。」
「そういうお前はどうだったんだよ?」
「………惜しくも2位だった。」
「僕は4位。」
「私は3位よ。」
「楓は?」
その一言で注目が集まる。
「1位だよ。」
「おお~!」
「流石だね~。」
「教科ごとの順位は?」
「全て1位だけど。」
「………椎名がいる限り、俺は万年2位かもしれない。」
「そんなことはないって。
八重崎君は真面目で飲み込みがいいし、
慢心せず向上心をもって取り組んでるから
いつか実を結ぶよ。」
前世の記憶を持っているからズルいって?
目立ちたくないからって手を抜くなんてことはしない。
いつだって何だって全力で。
手を抜くなんてライバル視してくれている人への
冒涜行為に等しい。
「さ、夏休みの計画でも立てよ!」
栞はテストの結果がそう悪くなかったから復活した。
テンションが上がり、気合いを入れてどんな所に
行きたいかを話し始めた。
先生達はその2日間で頑張って丸付けをしたのだろう。
月曜日は1時間目からテスト返しだった。
「テストを返すぞ~。」
「心の準備が……。」
「理系が絶対死んでる……。」
「はははっ、もう結果は変わらない。
青井。」
「鬼畜!」
テストした順番通りの答案返却。栞はガッツポーズしてるからいい点数だったんだろうな。
「椎名。」
「はーい。」
「よく頑張ったな。」
「おおう。」
100点だった。ケアレスミスが無くて良かった。
現代文は皆いい点数だったみたい。流石はS組。
平均点が80点を超えている。
古典も現代文よりかは平均点は少し下がったものの、
それでも80点台。英語の平均点は70後半だった。
(*’ω’ノノ゙☆パチパチ!
自分は今のところ、300点。つまりミスは無し!
ドヤッ!
いよいよ理系科目の答案返却となったとき、
栞が手を合わせ神頼みし始めた。
「し、栞?」
「70点以上。いや、そんな欲は言わない。
せめて50点以上で。」
「栞。」
「何?今、神様に頼んでるの。」
「いや、先生が呼んでる。」
栞はフラッと先生の所へ行き、パッと取って
答案を折った。栞の次は自分の番。
答案を貰って席へ戻るが、栞はまだ答案を折って
机に置いたまま。
「見なくていいの?」
「心の準備をしているの。」
数分すると紙の端っこをそーっと持ち上げ始めた。
「!!やった!」
「よかったね~。」
「皆と勉強したお陰だよ!」
「うんうん。まだテスト返しは続くよ~。」
「あ……。」
入試は国語・数学・英語の3教科だけだから
理系科目が苦手だという栞でもS組に入れたのか。
理系科目が総合得点を押し下げて、
50位以下にならないといいね。
その後のテストも全て満点を取れたので安心した。
50位以下にならないで済んだし、30点未満が無いから
補習はない!
栞や友紀も無かったらしい。
最後に各教科の順位と総合得点の順位が書かれた紙を渡された。
「栞?」
「へへへっ、勿論50位以内!
これで夏休み、一緒に遊べるね!」
「わー、良かったあ。」
「皆は何位なの?」
一緒に勉強した仲間ということで6人で固まって
話している。
「俺は39位だったぜ。」
「私は38位だったし~。」
「どんぐりの背比べをするな。」
「そういうお前はどうだったんだよ?」
「………惜しくも2位だった。」
「僕は4位。」
「私は3位よ。」
「楓は?」
その一言で注目が集まる。
「1位だよ。」
「おお~!」
「流石だね~。」
「教科ごとの順位は?」
「全て1位だけど。」
「………椎名がいる限り、俺は万年2位かもしれない。」
「そんなことはないって。
八重崎君は真面目で飲み込みがいいし、
慢心せず向上心をもって取り組んでるから
いつか実を結ぶよ。」
前世の記憶を持っているからズルいって?
目立ちたくないからって手を抜くなんてことはしない。
いつだって何だって全力で。
手を抜くなんてライバル視してくれている人への
冒涜行為に等しい。
「さ、夏休みの計画でも立てよ!」
栞はテストの結果がそう悪くなかったから復活した。
テンションが上がり、気合いを入れてどんな所に
行きたいかを話し始めた。
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