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名前と魂
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「おう、満足したか?」
「えぇ堪能させて頂きました!」
「それは良かったです」
「ほら、茶と大福」
「有難く頂きます」
俺にも用意されていたお茶を膝に脛こすりを乗せながら飲むと
「んじゃ、慣れたようだしそろそろ説明するか」
「あ、そうだった!早く教えてください!」
「忘れてたのかよ・・・・」
なんか夢食さんに呆れられたけど、小さなことを忘れてしまう程夢中になれる魅惑の毛皮を持ってる脛こすりが悪いと思います!はっもしかしてこの夢中になってしまう毛皮がこの妖怪の特徴だったり!?
「なんか変なこと考えてそうだから、さっさと説明するか。そいつは脛こすりって言う妖怪で人間の脚に体をこすりつける妖怪だ。昔は姿を見られないように雨の夜に出現し、一瞬のうちに足の間を抜ける事が多かったが現代で見れる人間は少ないから開き直って日中でも姿を見せて脛をこすりまくる脛大好き妖怪だな」
「え、脛をこすることに全力を掛けすぎでは!?」
「脛をこする以外何も害の無い妖怪、それがそいつだ」
「え、他に力とか無いんです?夢食さんみたいに夢の中に入るとか・・・・」
「無いぞ」
「無いですね」
「えぇぇ・・・・」
脛をこすることだけに全振してるのがこの子なのか・・・・妖怪ってなんかもっと特別な力を持ってると思ってたんだけど・・・・
こすこす
「人に害をなすことも無いですしね」
「誤って足にぶつかって人を転ばせてしまうこともあるが故意じゃ無いしな。脛をこすること以外本当に特徴が無い」
酷い言われようだな脛こすり君。でも大丈夫だ君にはこの魅惑の毛があるじゃないか!
「ワフっ!」
「あ、でも足は速いですよね」
「あ~確かにな」
「速いってどれくらいですか?」
「目でギリギリ追えないぐらい」
「はや!?」
「その速さで足の間を抜けてきますから当たったら転んでしまうのも仕方ない事ですね」
え、こんな小さいからだと小さなお手手でそんな速さ出るの!?やっぱり妖怪は普通の動物とは違うみたい!
「そりゃそんな速さじゃ見つからない訳ですね・・・・こんなゆるきゃらみたいな奴が居たら絶対SNSで話題になってますよね~」
「まぁそれもあるが、さっき言っただろ。普通の人間には見えないって」
「あ、そういえば言ってましたね。でも俺にはこんなにしっかり見えてますけど・・・・」
「それは・・・・」
何かを言おうとしたが途中で止めると俺の傍まで行き耳元で纏さんに聞こえないように
「纏さんにお前の体質について言っても大丈夫か?」
「え、あぁ大丈夫ですけど」
「そうか」
それを聞くと夢食さんは元の場所に戻り
「お前が夢人だからだよ」
「あぁ朧月君は夢人だったんですね」
「知ってるんですか?」
「前に夢食さんにそういう人が居るって教えてもらいました」
「夢人っていうのは普通は認識出来ない夢という現実と非現実が混ざり合った世界を認識し記憶できる特異体質だ。そして、妖怪というのは現実だが非現実的なものでありこの世界の生物だが生き物の理を外れている。妖怪と夢というのは少し似ているんだ。つまり夢をしっかりと認識し記憶できる夢人は同じような存在である妖怪を認識できるんだ」
「でも、俺今まで妖怪なんて見たこと無いですよ!?」
「見えるようになったのは俺が原因だな」
「え?」
「前に夢を自由に操る方法を教えただろ?それによって、夢への認識と干渉力が強まったんだ。それにつれて妖怪も見えるようになったんだ」
驚きの事実を聞かされて頭が混乱してるが、俺の体質が原因だってことは何となくわかった。だけど、妖怪が見えてる纏さんは何だって言うんだ?俺の視線に気づいたのか纏さんは
「私はこの子しか見えないんですよ」
「そうなんですか?」
「纏さんの場合は別の要因で見えるようになったからな」
「別の要因って?」
もしかして、纏さんも同じ夢人なのかと思ったけど違うらしい。じゃあ、別の要因って何だろう。
「名前だ」
「名前?」
「そう、名前。名前っていうのは古来より神聖なものとされその者の魂と運命、そして体質までも決めるとされている。名前はその者の存在を表すものであり、他者に渡してはいけないものだ」
「名前ってそんな大事なんですか?」
「あぁ大事だ。簡単に明け渡してしまえば存在と魂を奪われ渡した相手に縛られることになる」
「縛られる・・・・」
「自分の魂を握られない為に、何かしらの超常な存在。つまりは妖怪や怨霊などに対しては偽名や名前を名乗らない事があったりと名前は古来より重要視されてきた」
「そんなことがあったんですね」
「逆に名前を与えればその存在を変え縛ることが出来る。例えば、地方や国によって名前が変わる神がいる。有名なのは日本で祀られている神である大黒天はインド神話のシヴァと同一存在だとされているが少し性格や能力が違っている。それは呼ばれた名によって、性質が少し変化しているからだ」
名前なんて自分を呼ぶために必要な物で、みんな持っている物だから重要だなんて思ってなかったし当たり前の事だったらから夢食さんの話を聞いて驚いた。名前ってそんなに重要な物だったのか・・・・
「それじゃあ、纏さんが見えるのは名前が原因って事は・・・・武蔵坊って名前が原因なんですか?」
「その通りです」
「武蔵坊というのはあの有名な武蔵坊弁慶と同じ苗字だ。武蔵坊弁慶と言えば矢を受けながら立ったまま死んだことや源義経との対決が有名だがこの人物が語源になった言葉がある。それは弁慶の泣き所だ」
「あ、聞いたことあります!」
「弁慶の泣き所、つまりは脛の事を言っているんだ」
「あ、だから脛こすり!!」
「そういうことです」
「連想ゲームやダジャレのように聞こえるが、言葉というのは力が宿り事象と関連してしまうんだ。例えば渡辺という苗字は、鬼を切ったことによって邪気を払い鬼が近づくことは無いと言われなど過去の人物が成し遂げた偉業なんかにも力と言葉は結びつく。古くから言葉には力が宿ると言われるだろ?だから、その身に宿す名前というのは気を付けないとならない。苗字は仕方ないとして名前が纏であることも関連しているんだ」
「まとい・・・・」
「纏われると書いてまといと読みます。この名前のおかげでこの子に憑かれてしまったんですよね」
「えっそれって大丈夫なんですか?」
「脛こすりは幸い害のある妖怪では無いから大丈夫だ」
「餌も必要ないのでペットみたいなものなんです。名前で縛ってもありますからね」
「あ!モフちゃん!」
「はい、名前を付けたら毛並みが良くなったんですよね。不思議です」
え、この子の毛並みが良い理由ってそういう訳だったの!?
名前というのは付けるだけで、その人の人生や性質まで変えてしまう恐ろしい物だったなんて知らなかった・・・・小学校の頃に名前の由来を調べてみようという授業が有ったけどあれってそういう意味もあるのかな。
「朧月覚、この名前もお前の性質に関係しているんだ」
「あ、そっか俺もなのか」
「あぁ全員がな」
人の話を聞いてたから油断していたけれど名前を持ってる俺にも影響は有るのか。
「朧月というのは春に現れる雲や霧によって霞んだようにぼんやりと見える月の事を表している。ぼんやりと霞んでいるということは、はっきり見えない正体が分からない物、そして曖昧なものであるという風に解釈が出来る。そして月というのは、夜の象徴であり夜の世界というのはあの世とこの世が交わり妖怪や霊などがこの世に来る時間。他にも神話に登場するツクヨミという神にも関係する。そして名前の覚。これは人間の五感、聴覚や嗅覚、視覚など生物としての力を表し、覚えるなど記憶に関する事や道理を覚えるなど教えに気付き認識することに関する事が多い漢字だ。この様子をが交わって今のお前が作られている」
「じゃあ俺が夢人なのは」
「月は夜、夜は眠りの時間でありあの世の時間、それを記憶するということだ。そして、妖怪が見えるのはあの世の時間の人間だからだ」
「名前だけでそんな・・・・」
「名前というのはそれほど重いんだ。と言っても名前で全てが決まる訳では無いからそこまで気を重くするな。あくまでその者の方針を決めるものだ。だから名前を付けてくれた人を恨むようなことはしないようにな」
「そりゃ勿論、そんな事しませんけど・・・・なんか複雑です」
「まぁそりゃそうだろうな」
「私もこの話を聞いた時は、そんな気持ちになりましたよ」
両親は俺の事を思ってこの名前を付けてくれたんだろうけど、それで厄介な体質になっちゃうのはなんだかな~。ちょっと落ち込む気持ちはあるけれど、楽しい夢やこの可愛い脛こすりと出会えたのもそのおかげでもあると考えると中々に複雑だ。取りあえず、妖怪が見えることを喜ぼうと膝の上で寛いでいる脛こすりことモフさんを気持ちの整理がつくまで、撫でさせてもらう事にした。
「ワフゥウウ」
「えぇ堪能させて頂きました!」
「それは良かったです」
「ほら、茶と大福」
「有難く頂きます」
俺にも用意されていたお茶を膝に脛こすりを乗せながら飲むと
「んじゃ、慣れたようだしそろそろ説明するか」
「あ、そうだった!早く教えてください!」
「忘れてたのかよ・・・・」
なんか夢食さんに呆れられたけど、小さなことを忘れてしまう程夢中になれる魅惑の毛皮を持ってる脛こすりが悪いと思います!はっもしかしてこの夢中になってしまう毛皮がこの妖怪の特徴だったり!?
「なんか変なこと考えてそうだから、さっさと説明するか。そいつは脛こすりって言う妖怪で人間の脚に体をこすりつける妖怪だ。昔は姿を見られないように雨の夜に出現し、一瞬のうちに足の間を抜ける事が多かったが現代で見れる人間は少ないから開き直って日中でも姿を見せて脛をこすりまくる脛大好き妖怪だな」
「え、脛をこすることに全力を掛けすぎでは!?」
「脛をこする以外何も害の無い妖怪、それがそいつだ」
「え、他に力とか無いんです?夢食さんみたいに夢の中に入るとか・・・・」
「無いぞ」
「無いですね」
「えぇぇ・・・・」
脛をこすることだけに全振してるのがこの子なのか・・・・妖怪ってなんかもっと特別な力を持ってると思ってたんだけど・・・・
こすこす
「人に害をなすことも無いですしね」
「誤って足にぶつかって人を転ばせてしまうこともあるが故意じゃ無いしな。脛をこすること以外本当に特徴が無い」
酷い言われようだな脛こすり君。でも大丈夫だ君にはこの魅惑の毛があるじゃないか!
「ワフっ!」
「あ、でも足は速いですよね」
「あ~確かにな」
「速いってどれくらいですか?」
「目でギリギリ追えないぐらい」
「はや!?」
「その速さで足の間を抜けてきますから当たったら転んでしまうのも仕方ない事ですね」
え、こんな小さいからだと小さなお手手でそんな速さ出るの!?やっぱり妖怪は普通の動物とは違うみたい!
「そりゃそんな速さじゃ見つからない訳ですね・・・・こんなゆるきゃらみたいな奴が居たら絶対SNSで話題になってますよね~」
「まぁそれもあるが、さっき言っただろ。普通の人間には見えないって」
「あ、そういえば言ってましたね。でも俺にはこんなにしっかり見えてますけど・・・・」
「それは・・・・」
何かを言おうとしたが途中で止めると俺の傍まで行き耳元で纏さんに聞こえないように
「纏さんにお前の体質について言っても大丈夫か?」
「え、あぁ大丈夫ですけど」
「そうか」
それを聞くと夢食さんは元の場所に戻り
「お前が夢人だからだよ」
「あぁ朧月君は夢人だったんですね」
「知ってるんですか?」
「前に夢食さんにそういう人が居るって教えてもらいました」
「夢人っていうのは普通は認識出来ない夢という現実と非現実が混ざり合った世界を認識し記憶できる特異体質だ。そして、妖怪というのは現実だが非現実的なものでありこの世界の生物だが生き物の理を外れている。妖怪と夢というのは少し似ているんだ。つまり夢をしっかりと認識し記憶できる夢人は同じような存在である妖怪を認識できるんだ」
「でも、俺今まで妖怪なんて見たこと無いですよ!?」
「見えるようになったのは俺が原因だな」
「え?」
「前に夢を自由に操る方法を教えただろ?それによって、夢への認識と干渉力が強まったんだ。それにつれて妖怪も見えるようになったんだ」
驚きの事実を聞かされて頭が混乱してるが、俺の体質が原因だってことは何となくわかった。だけど、妖怪が見えてる纏さんは何だって言うんだ?俺の視線に気づいたのか纏さんは
「私はこの子しか見えないんですよ」
「そうなんですか?」
「纏さんの場合は別の要因で見えるようになったからな」
「別の要因って?」
もしかして、纏さんも同じ夢人なのかと思ったけど違うらしい。じゃあ、別の要因って何だろう。
「名前だ」
「名前?」
「そう、名前。名前っていうのは古来より神聖なものとされその者の魂と運命、そして体質までも決めるとされている。名前はその者の存在を表すものであり、他者に渡してはいけないものだ」
「名前ってそんな大事なんですか?」
「あぁ大事だ。簡単に明け渡してしまえば存在と魂を奪われ渡した相手に縛られることになる」
「縛られる・・・・」
「自分の魂を握られない為に、何かしらの超常な存在。つまりは妖怪や怨霊などに対しては偽名や名前を名乗らない事があったりと名前は古来より重要視されてきた」
「そんなことがあったんですね」
「逆に名前を与えればその存在を変え縛ることが出来る。例えば、地方や国によって名前が変わる神がいる。有名なのは日本で祀られている神である大黒天はインド神話のシヴァと同一存在だとされているが少し性格や能力が違っている。それは呼ばれた名によって、性質が少し変化しているからだ」
名前なんて自分を呼ぶために必要な物で、みんな持っている物だから重要だなんて思ってなかったし当たり前の事だったらから夢食さんの話を聞いて驚いた。名前ってそんなに重要な物だったのか・・・・
「それじゃあ、纏さんが見えるのは名前が原因って事は・・・・武蔵坊って名前が原因なんですか?」
「その通りです」
「武蔵坊というのはあの有名な武蔵坊弁慶と同じ苗字だ。武蔵坊弁慶と言えば矢を受けながら立ったまま死んだことや源義経との対決が有名だがこの人物が語源になった言葉がある。それは弁慶の泣き所だ」
「あ、聞いたことあります!」
「弁慶の泣き所、つまりは脛の事を言っているんだ」
「あ、だから脛こすり!!」
「そういうことです」
「連想ゲームやダジャレのように聞こえるが、言葉というのは力が宿り事象と関連してしまうんだ。例えば渡辺という苗字は、鬼を切ったことによって邪気を払い鬼が近づくことは無いと言われなど過去の人物が成し遂げた偉業なんかにも力と言葉は結びつく。古くから言葉には力が宿ると言われるだろ?だから、その身に宿す名前というのは気を付けないとならない。苗字は仕方ないとして名前が纏であることも関連しているんだ」
「まとい・・・・」
「纏われると書いてまといと読みます。この名前のおかげでこの子に憑かれてしまったんですよね」
「えっそれって大丈夫なんですか?」
「脛こすりは幸い害のある妖怪では無いから大丈夫だ」
「餌も必要ないのでペットみたいなものなんです。名前で縛ってもありますからね」
「あ!モフちゃん!」
「はい、名前を付けたら毛並みが良くなったんですよね。不思議です」
え、この子の毛並みが良い理由ってそういう訳だったの!?
名前というのは付けるだけで、その人の人生や性質まで変えてしまう恐ろしい物だったなんて知らなかった・・・・小学校の頃に名前の由来を調べてみようという授業が有ったけどあれってそういう意味もあるのかな。
「朧月覚、この名前もお前の性質に関係しているんだ」
「あ、そっか俺もなのか」
「あぁ全員がな」
人の話を聞いてたから油断していたけれど名前を持ってる俺にも影響は有るのか。
「朧月というのは春に現れる雲や霧によって霞んだようにぼんやりと見える月の事を表している。ぼんやりと霞んでいるということは、はっきり見えない正体が分からない物、そして曖昧なものであるという風に解釈が出来る。そして月というのは、夜の象徴であり夜の世界というのはあの世とこの世が交わり妖怪や霊などがこの世に来る時間。他にも神話に登場するツクヨミという神にも関係する。そして名前の覚。これは人間の五感、聴覚や嗅覚、視覚など生物としての力を表し、覚えるなど記憶に関する事や道理を覚えるなど教えに気付き認識することに関する事が多い漢字だ。この様子をが交わって今のお前が作られている」
「じゃあ俺が夢人なのは」
「月は夜、夜は眠りの時間でありあの世の時間、それを記憶するということだ。そして、妖怪が見えるのはあの世の時間の人間だからだ」
「名前だけでそんな・・・・」
「名前というのはそれほど重いんだ。と言っても名前で全てが決まる訳では無いからそこまで気を重くするな。あくまでその者の方針を決めるものだ。だから名前を付けてくれた人を恨むようなことはしないようにな」
「そりゃ勿論、そんな事しませんけど・・・・なんか複雑です」
「まぁそりゃそうだろうな」
「私もこの話を聞いた時は、そんな気持ちになりましたよ」
両親は俺の事を思ってこの名前を付けてくれたんだろうけど、それで厄介な体質になっちゃうのはなんだかな~。ちょっと落ち込む気持ちはあるけれど、楽しい夢やこの可愛い脛こすりと出会えたのもそのおかげでもあると考えると中々に複雑だ。取りあえず、妖怪が見えることを喜ぼうと膝の上で寛いでいる脛こすりことモフさんを気持ちの整理がつくまで、撫でさせてもらう事にした。
「ワフゥウウ」
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