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皇国復活編
俺、神殿の中に入るよ!3
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案内された場所には人は居らず大量の石碑や巻物が置かれているだけだった。種類ごとに分けられてるみたいだけど・・・・
「これは凄い量だな」
「解読できる者は限られてますから、処理が追いつていないんですよ」
エルメシアは、ははと笑いながら積み重なってる石碑たちを見る。俺が思っていたより数が多くて、吃驚しちゃった。いくらなんでもこの数を一日で読み切るのは難しいな~。一個一個は短い文だけど、その数が圧倒されるほど多い。それに読めるのは俺だけだし読むものは選ばなきゃな~
取りあえず、今見えてる物をざっと見てみるけど重要そうな物は無さそう。日記とか報告書とかが主な物で、守護竜について書いてあるものは無い。日記の中に、何処に行くのを見たとか書いてあったりするかもだから一概には言えないんだけど一つ一つ確認する時間も無いから今は除外しよう。
「ふむ、ここまでの量何処で見つけたりしてるんですか?」
「基本的には、皇都の保管庫ですね。重要な文献などはあの大戦で失われないように複数の場所に保管し管理していましたから、そこから持ち出し解読を進めている状態です」
「なるほど」
「大戦の際、汚染された魔力が襲った際国境付近の町は放棄し今でも復興の目途は立ってませんから、武装神官が探索し持ち帰る事も多いです」
「国境付近には多くの町が在ったと聞いてます。今は砂に埋もれてしまい数えるほどしかありませんが・・・・」
「そうですね、100年程は国を復興させるのに大変で町を戻すことが出来ませんでしたから・・・・」
闇雲に見て周るより、まず大事な書類をどうするか考えてみよう。エルディランは誰にも告げずにここを去って隠れてしまった。そんな人が分かりやすい文字で、記録を残しているはずがない。もし、エルディランを見つけた人もきっとエルディランの意図を汲んで分かりにくいように記録を残すはず。じゃあ、此処にある普通の文字とは違う文字や図形を見つけた方が良いよね。
「このまま水問題が解決すれば、復興できる町もあるはず。落ち着いてから、また考える必要がありますね」
「鎧人の故郷も取り戻せるだろう・・・・」
「そうですね。彼らはずっと皇都を守ってくれてますけど元は国境沿いを守護する部族に一つですから」
う~ん特に変わった文字とかは無いな~じゃあ視点を変えてみよう。特別記録を後世に残そうと考えたなら俺ならどうする?・・・・俺だったら魔法を使って保存をする。エルディランは、大地の属性が強い竜だ。石板や石碑を長く持たせることが出来るし、巻物も劣化しづらくすることも出来る。つまり、魔法が掛かってる物を見つけ出せばいい。
エルディランは魔刻印を作った竜だ、記録にも魔刻印を使った可能性は高いはず・・・・
俺は僅かな魔力の痕跡も残さないように集中して魔力の流れを見てみる。集中してみると、空気中を流れてる魔力とか人間が無意識のうちに発してる魔力とか色々な物が見えすぎちゃって、ちょっと目がチカチカしちゃうんだけど我慢。
え~と、魔法が掛けられてる物は・・・・これと、あれとそれだね。
「ねぇねぇエルメシア!取って欲しいのが有るんだけど」
「良いですよ、どれですか?」
エルメシアは俺が言ったものを取ってくれた。俺が言った物は、何も書いてないように見える装飾された石板と、同じ文字が並んでいる巻物、それとエルディランが使っていた魔刻印が刻まれている石板の三つだ。
「クーアそれがどうかしたのか?・・・・特に何もないようだが」
「この石板二つは、皇都にある倉庫の奥深くに保管されていた物なんです。年代物であるはずなんですが、一切劣化が起こらないのに魔法が掛けられてる痕跡が無くてみんな不思議がってるんですけど分からないんですよね。巻物は同じ文字を並べてるだけなので、解読は後回しになっていたんですが・・・・」
この石板二つからは、大地から感じるエルディランの魔力と似たような魔力を感じた。エルディラン本人ではないと思うけど、エルディランと近い誰かがこの石板を書いたんだと思う。巻物は書いてある文字が重要な訳じゃなく、本当に見るべきなのは魔力なんだ。この巻物や石板には魔力で文字が書かれてある。
「ん~何となく気になっただけ」
みんなには、確証が得られるまで内緒にしておく。エルメシアやみんなは守護竜を神のように崇めてるんだから、ぬか喜びさせたくないしこれは俺の勘でしかないからね。
俺はまず何も書いてない石板を見てみる。この石板には魔力によって文字が彫ってあって、内容は・・・・
[貴方がこれを読んだとき、私は生きているか分からない。だから、どうかこの話を後世に伝え続けて欲しい。我が父オーディス、我が母であるエルディランは激しい戦いの後何処かに消えてしまった。私は、王としての責務を果たした後、二人を探す旅に出る事にした。二人は私の見る限りでは、南の方角に消えて行ったまずはそこを目標に旅に出る。これは私の旅の記録の始まりだ。 ディオ・エルヴィラス]
ディオ・エルディラン!確かこの人ってオーディスとエルディランの息子で二代目の王になった人だよね。今も生きていて、行方が分からなくなっていたけど二人を探す旅に出てたんだ・・・・ここから南って何処だろう?
「クーア?」
「ん~装飾が綺麗だね!なんか王城に飾られても可笑しくないぐらい」
「・・・・確かにな」
「こんなに細かな装飾があるなら、何か特別な事が書かれても可笑しくないぐらいなんだがな~真っ白だ。売ったら高くなりそう」
「シャールク」
「冗談だ。歴史的価値がある物を売ろうなんて思わないって」
ウォルは冗談を言ったシャールクの頭を叩く。
「いって!」
あはは、まぁ装飾がとても綺麗だからシャールクの気持ちも分かるけどね。なるほど~この魔力はディオの物だったのか。ここには記録の始まりって書いてあるから他にもあるはず。もう一つの石板には・・・・
[ヴィラス様の遺骸は母上が何処かに埋めたらしいが、ヴィレン山脈が一番怪しい。母上とヴィラス様の番であるミルガンナ様はとても親しくまるで年の離れた姉妹のようだった。恐らくミルガンナ様を気遣い近くの場所に埋められたはずだ。ヴィレン山脈は広大で全てを見て周るのは骨が折れる。現地の人々に手掛かりを聞いてみなければ・・・・
記録14 ディオ・エルヴィラス]
記録14・・・・番号が空いちゃったけどヴィラスの行方も何となくディオは分かってるみたい。ミルガンナってヴィラスの番の名前なんだね。ヴィレン山脈はアルベルドの故郷だよね。
「・・・・」
もう一つの巻物からはディオの魔力は感じないけど、何かしらは書かれているはず。巻物を見てみると、これは・・・・
[守護竜様が眠りに就いて永い時が経ちました。荒れてしまった大地は回復の兆しが見えず、国は未だに悲しみに包まれています。父上が今何処に居るかは分かりませんが、貴方の子供として国を守る責務は果たしました。また、私の子供が国を守っていくことを陰ながら支えていきたいと思っています。 ミナス・エルヴィラス]
誰かに宛てた手紙みたいだね。エルヴィラスってことは王族の誰かなんだろうけど・・・・ウォル達に聞いてみれば分かるんだろうけど内緒にしてるから聞けないね。
「もういいよ~ありがとう!」
「そうですか?」
エルメシアはぱっと見て終わりにした俺を変に思ってるみたいだけど、そんなこと気にしな~い。
「ここ見て周ってもいい?」
「勿論良いですよ」
俺はウォル達を置いて改めてこの部屋にある全ての文献を見て周る事にした。魔力に注視しておけば、この中にあるかもしれない記録の続きが見つかるかも
「・・・・・」
俺は、探すのに夢中で心配そうに俺を見送るみんなの視線には気付かなかった。
「これは凄い量だな」
「解読できる者は限られてますから、処理が追いつていないんですよ」
エルメシアは、ははと笑いながら積み重なってる石碑たちを見る。俺が思っていたより数が多くて、吃驚しちゃった。いくらなんでもこの数を一日で読み切るのは難しいな~。一個一個は短い文だけど、その数が圧倒されるほど多い。それに読めるのは俺だけだし読むものは選ばなきゃな~
取りあえず、今見えてる物をざっと見てみるけど重要そうな物は無さそう。日記とか報告書とかが主な物で、守護竜について書いてあるものは無い。日記の中に、何処に行くのを見たとか書いてあったりするかもだから一概には言えないんだけど一つ一つ確認する時間も無いから今は除外しよう。
「ふむ、ここまでの量何処で見つけたりしてるんですか?」
「基本的には、皇都の保管庫ですね。重要な文献などはあの大戦で失われないように複数の場所に保管し管理していましたから、そこから持ち出し解読を進めている状態です」
「なるほど」
「大戦の際、汚染された魔力が襲った際国境付近の町は放棄し今でも復興の目途は立ってませんから、武装神官が探索し持ち帰る事も多いです」
「国境付近には多くの町が在ったと聞いてます。今は砂に埋もれてしまい数えるほどしかありませんが・・・・」
「そうですね、100年程は国を復興させるのに大変で町を戻すことが出来ませんでしたから・・・・」
闇雲に見て周るより、まず大事な書類をどうするか考えてみよう。エルディランは誰にも告げずにここを去って隠れてしまった。そんな人が分かりやすい文字で、記録を残しているはずがない。もし、エルディランを見つけた人もきっとエルディランの意図を汲んで分かりにくいように記録を残すはず。じゃあ、此処にある普通の文字とは違う文字や図形を見つけた方が良いよね。
「このまま水問題が解決すれば、復興できる町もあるはず。落ち着いてから、また考える必要がありますね」
「鎧人の故郷も取り戻せるだろう・・・・」
「そうですね。彼らはずっと皇都を守ってくれてますけど元は国境沿いを守護する部族に一つですから」
う~ん特に変わった文字とかは無いな~じゃあ視点を変えてみよう。特別記録を後世に残そうと考えたなら俺ならどうする?・・・・俺だったら魔法を使って保存をする。エルディランは、大地の属性が強い竜だ。石板や石碑を長く持たせることが出来るし、巻物も劣化しづらくすることも出来る。つまり、魔法が掛かってる物を見つけ出せばいい。
エルディランは魔刻印を作った竜だ、記録にも魔刻印を使った可能性は高いはず・・・・
俺は僅かな魔力の痕跡も残さないように集中して魔力の流れを見てみる。集中してみると、空気中を流れてる魔力とか人間が無意識のうちに発してる魔力とか色々な物が見えすぎちゃって、ちょっと目がチカチカしちゃうんだけど我慢。
え~と、魔法が掛けられてる物は・・・・これと、あれとそれだね。
「ねぇねぇエルメシア!取って欲しいのが有るんだけど」
「良いですよ、どれですか?」
エルメシアは俺が言ったものを取ってくれた。俺が言った物は、何も書いてないように見える装飾された石板と、同じ文字が並んでいる巻物、それとエルディランが使っていた魔刻印が刻まれている石板の三つだ。
「クーアそれがどうかしたのか?・・・・特に何もないようだが」
「この石板二つは、皇都にある倉庫の奥深くに保管されていた物なんです。年代物であるはずなんですが、一切劣化が起こらないのに魔法が掛けられてる痕跡が無くてみんな不思議がってるんですけど分からないんですよね。巻物は同じ文字を並べてるだけなので、解読は後回しになっていたんですが・・・・」
この石板二つからは、大地から感じるエルディランの魔力と似たような魔力を感じた。エルディラン本人ではないと思うけど、エルディランと近い誰かがこの石板を書いたんだと思う。巻物は書いてある文字が重要な訳じゃなく、本当に見るべきなのは魔力なんだ。この巻物や石板には魔力で文字が書かれてある。
「ん~何となく気になっただけ」
みんなには、確証が得られるまで内緒にしておく。エルメシアやみんなは守護竜を神のように崇めてるんだから、ぬか喜びさせたくないしこれは俺の勘でしかないからね。
俺はまず何も書いてない石板を見てみる。この石板には魔力によって文字が彫ってあって、内容は・・・・
[貴方がこれを読んだとき、私は生きているか分からない。だから、どうかこの話を後世に伝え続けて欲しい。我が父オーディス、我が母であるエルディランは激しい戦いの後何処かに消えてしまった。私は、王としての責務を果たした後、二人を探す旅に出る事にした。二人は私の見る限りでは、南の方角に消えて行ったまずはそこを目標に旅に出る。これは私の旅の記録の始まりだ。 ディオ・エルヴィラス]
ディオ・エルディラン!確かこの人ってオーディスとエルディランの息子で二代目の王になった人だよね。今も生きていて、行方が分からなくなっていたけど二人を探す旅に出てたんだ・・・・ここから南って何処だろう?
「クーア?」
「ん~装飾が綺麗だね!なんか王城に飾られても可笑しくないぐらい」
「・・・・確かにな」
「こんなに細かな装飾があるなら、何か特別な事が書かれても可笑しくないぐらいなんだがな~真っ白だ。売ったら高くなりそう」
「シャールク」
「冗談だ。歴史的価値がある物を売ろうなんて思わないって」
ウォルは冗談を言ったシャールクの頭を叩く。
「いって!」
あはは、まぁ装飾がとても綺麗だからシャールクの気持ちも分かるけどね。なるほど~この魔力はディオの物だったのか。ここには記録の始まりって書いてあるから他にもあるはず。もう一つの石板には・・・・
[ヴィラス様の遺骸は母上が何処かに埋めたらしいが、ヴィレン山脈が一番怪しい。母上とヴィラス様の番であるミルガンナ様はとても親しくまるで年の離れた姉妹のようだった。恐らくミルガンナ様を気遣い近くの場所に埋められたはずだ。ヴィレン山脈は広大で全てを見て周るのは骨が折れる。現地の人々に手掛かりを聞いてみなければ・・・・
記録14 ディオ・エルヴィラス]
記録14・・・・番号が空いちゃったけどヴィラスの行方も何となくディオは分かってるみたい。ミルガンナってヴィラスの番の名前なんだね。ヴィレン山脈はアルベルドの故郷だよね。
「・・・・」
もう一つの巻物からはディオの魔力は感じないけど、何かしらは書かれているはず。巻物を見てみると、これは・・・・
[守護竜様が眠りに就いて永い時が経ちました。荒れてしまった大地は回復の兆しが見えず、国は未だに悲しみに包まれています。父上が今何処に居るかは分かりませんが、貴方の子供として国を守る責務は果たしました。また、私の子供が国を守っていくことを陰ながら支えていきたいと思っています。 ミナス・エルヴィラス]
誰かに宛てた手紙みたいだね。エルヴィラスってことは王族の誰かなんだろうけど・・・・ウォル達に聞いてみれば分かるんだろうけど内緒にしてるから聞けないね。
「もういいよ~ありがとう!」
「そうですか?」
エルメシアはぱっと見て終わりにした俺を変に思ってるみたいだけど、そんなこと気にしな~い。
「ここ見て周ってもいい?」
「勿論良いですよ」
俺はウォル達を置いて改めてこの部屋にある全ての文献を見て周る事にした。魔力に注視しておけば、この中にあるかもしれない記録の続きが見つかるかも
「・・・・・」
俺は、探すのに夢中で心配そうに俺を見送るみんなの視線には気付かなかった。
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