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一刀両断
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シュナイザー様は余裕そうに武器を構えるインセクトウォリアーの正面に立つと、背後から気配を消し首を狙い襲い掛かるインセクトマンを回し蹴りとスキルによる斬撃で一撃で倒すと、その様子にインセクトウォリアーはかなりの警戒をしているみたいだ。その証拠に何時も突撃し強力な範囲攻撃をしてくるのに、ウォーハンマーを構え姿勢を低くし、その視線は一切シュナイザー様から外すことをしない。
「おっと、来ないのか?」
シュナイザー様はニヒルな笑みを浮かべなら言う。ダンジョンの魔物は好戦的だけど、知能が無い訳じゃない。完璧に気配を消していたインセクトマンをまるで埃を払うかのように鎧袖一触で倒してしまったシュナイザー様を警戒するのは当たり前のことだ。
「それじゃあ、こっちから行くぞ」
シュナイザー様はまるで散歩でもするかのようにゆっくりと歩み寄ると、気押されたかのようにインセクトウォリアーは後退りをした。あんなに好戦的だったあいつが、あんな風に後退りするなんて・・・・気持ちは分かるけどな。
「おい、逃げんなよ。掛かって来てもらわないと分かりにくいだろ」
後退りするインセクトウォリアーに不満そうに言うシュナイザー様。その様子に覚悟を決めたのかインセクトウォリアーはギリッと音を立てながら武器を握りなおすと、魔力を武器へと籠め力強く踏み込むシュナイザー様に向かっていく。その武器には覚悟と殺意が宿っているが、それを見て笑いながら振り下ろされる攻撃を剣で受け止めると、階層全てに響き渡る程の衝撃音と衝撃波が発生した。
「なるほど、確かに強いな」
「え~・・・・」
今の攻撃って身体強化に魔力による武器の強化、土魔法による強度の強化に破壊力強化で止めに地面を粉砕する魔法が乗った一撃だぞ?しかもクソ速かったし明らかに本気で仕留める一撃だった。それを片手で剣一つでしかも軽々受け止めるって一体どんな体してんだよ。
本気の一撃を軽々と受け止められたことに少し動揺を見せたが、押し込もうとさらに地面を踏み締め体重と全ての筋肉を使うが動く様子が無い。それを見てすかさず右足による強烈な蹴りを放ったがそれは防御する必要性も無いという様子だ。胴体に直撃したというのに一切体がブレる事無く、ダメージも無いシュナイザー様。
堅実かつ綺麗な戦い方をするテセウと、荒々しく野性的で直感的な戦い方をするシュナイザー様じゃ正反対だと思ってたけど、あの馬鹿みたいな頑丈さはシュナイザー様譲りなのか?もしくしてシュナイザー様も防御系のスキルを持ってる・・・・とは思えないんだよな。いつものスキル以外に使った感覚は無かったし・・・・身体強化だけであの硬さを出しているのであれば恐ろしいな。
「まぁ、大体は分かったからもう良いぞ」
そう言って鍔迫り合いが続いていたウォーハンマーを軽く弾き飛ばすと、力の入れ場を無くしたインセクトウォリアーは体勢を崩してしまった。
「スゥ」
それを見逃す程優しくないシュナイザー様は息を軽く吸うと、両手で剣を持ち上段で構えると勢い良く振り下ろし武器ごとインセクトウォリアーを縦に一刀両断してしまった。
「お~すげぇ」
思わず声が出てしまった。前に何回も戦ったからインセクトウォリアーの硬さは十分に分かっているつもりだ。それなのにたった一太刀であの分厚く刃を弾く装甲を斬り裂くだけじゃなくてあの武器さえも真っ二つにするとか・・・・俺と戦った時は全く本気を出していなかったのがよく分かるな。最後の一太刀に強大な魔力を感じたが、溢れ出て圧倒するものでは無く剣に集中し洗練され静かだが圧を与えるものだった。あれは前にブレストに見えて貰った剣に圧縮した魔力を乗せる技術だな・・・・やっぱりあの技法は習得しなきゃ駄目だな。毎日練習してるけど難しいんだよな~あれ。
「追加の魔物は・・・・無しか」
「ということはあいつらがボスみたいですね」
周囲を見渡し追加の魔物が湧かないことを確認すると、シュナイザー様の元に行きインセクトウォリアーの消滅を見届ける。すると部屋の中央に宝箱が現れた。
「みたいだな。さて、中身は何かな」
「宝箱に罠は無さそうです」
「それじゃあ、開封~ん?これは・・・・」
このダンジョンに罠は無いようだけど、念の為に宝箱の罠を確認するとシュナイザー様が開いた。そして中には、荒々しい大地を表したかのようにゴツゴツとした無骨の黄色の岩のような鉱石で、大地を流れる水のように光の線が岩を巡っている。そしてその光はまるで鼓動するかのようにゆっくりと点滅している。
「なんだこれ」
「魔法金属の一種で、生体金属と言われるものだな」
「魔法金属だとミスリルとかが一番有名ですよね?」
「その通りだが、生体金属は他の魔法金属たちとは全く違うんだ。ミスリルなんかは魔力を宿しそれを失うことはせずまた増量することは無いだろう?」
「そうですね、ミスリルは常に一定の魔力を宿す金属だとは聞いてます」
ミスリルは鉱石になった時にその身に宿す魔力量を決めるので、産地によって魔力の多い少ないはあるが外部から干渉され魔力量を増減させることは無いと聞く。だから、あらゆる状況で使用でき魔力が消費されてしまう空間でも使えるから多くの冒険者の憧れの金属であり愛されている金属だ。
「だが、この生体金属は生き物のように魔力が増減する金属なんだ」
「なにそれ使いずらそう・・・・戦っている最中に魔力が少なくなったら最悪じゃないですか」
「確かにな。それに生体金属の魔力は所有者が自由に使うことが出来るんだが、所有者になることも面倒でな。生体金属に認められないといけないんだ」
「認めるって・・・・意思があるんですか?」
「その通り、まさに生きている金属なんだ」
「中々癖のある金属ですね」
「確かに癖があるが、使いこなせば強力な武器となる金属なんだ。波長を合わせ魔力を送り育てれば一生の共になる程の武器になるんだぞ。魔力が増減する特徴も、魔力が増えている時に使えばいつも以上の力を出せるし、育てれば蓄えられる魔力がどんどん増えていくし、所有者にバフを掛けることも出来るんだ」
「なるほど、つまりは癖があって使いこなすのは難しいけど使いこなせば強力な武器になるってことですか」
「そういうことだ」
へ~そんな変な鉱石があるなんて知らなかったぜ。今の所そこまでの魔力は感じないけど、育てば強い鉱石になるのかな?ちょっと使って見たい気持ちはあるけど、今はこのナイフを使いこなすのが先だと思うんだよな。まぁ、錬金魔法の材料にはしてみたいけどな。
「生体金属は発生した場所や元になった生き物によって属性が左右されるんだが、これは見るからに土属性だな」
「俺は土属性を持ってないからな~」
「別にその属性を持ってなくても所有者にはなれるぞ」
「そうなんですね」
それなら、かなりの人が所有者になりたいと考えるんじゃないか?使える属性が増える武器というのは、戦う人間にとっては喉から手が出る程欲しがるもののはずだ。
「それならかなりの価値になりますね。鉱石もかなりデカいですし・・・・」
「出来るなら俺が使って見たいが」
そう言ってシュナイザー様は土の生体金属に指を触れるが、まるで死んでしまったかのように輝きが失われてしまった。
「駄目みたいだな。クロガネ殿も試してみると良い」
手を離すとすぐに輝きが戻ったので、本当に生きているんだなと感心しながら俺も触れてみると同じように輝きを失う生体金属。
「駄目ですね」
「それじゃあ、取りあえずはこれは持ち帰って色々検証するか」
そう言ってシュナイザー様は宝箱から生体金属を取り出しマジックバックの中に入れた。取り出した後も変化が無いことを確認すると、先に続く階段も隠し扉も無いので俺達はダンジョンから出る事にした。
今回はしっかりと稼働している状況で入ったけど階層ごとの難易度がバラバラ過ぎると改めて感じたな~最下層なんてシュナイザー様だからさっさと終わったけど、気配を消して奇襲を掛けてくるインセクトマンと正面から挑んで破壊力を押し付けるインセクトウォリアーの組み合わせはかなり厄介だ。
「はぁ~もっと判断しやすいダンジョンならな~」
「お疲れ様です」
最終的な判断を下すシュナイザー様はお疲れのようだな。
「おっと、来ないのか?」
シュナイザー様はニヒルな笑みを浮かべなら言う。ダンジョンの魔物は好戦的だけど、知能が無い訳じゃない。完璧に気配を消していたインセクトマンをまるで埃を払うかのように鎧袖一触で倒してしまったシュナイザー様を警戒するのは当たり前のことだ。
「それじゃあ、こっちから行くぞ」
シュナイザー様はまるで散歩でもするかのようにゆっくりと歩み寄ると、気押されたかのようにインセクトウォリアーは後退りをした。あんなに好戦的だったあいつが、あんな風に後退りするなんて・・・・気持ちは分かるけどな。
「おい、逃げんなよ。掛かって来てもらわないと分かりにくいだろ」
後退りするインセクトウォリアーに不満そうに言うシュナイザー様。その様子に覚悟を決めたのかインセクトウォリアーはギリッと音を立てながら武器を握りなおすと、魔力を武器へと籠め力強く踏み込むシュナイザー様に向かっていく。その武器には覚悟と殺意が宿っているが、それを見て笑いながら振り下ろされる攻撃を剣で受け止めると、階層全てに響き渡る程の衝撃音と衝撃波が発生した。
「なるほど、確かに強いな」
「え~・・・・」
今の攻撃って身体強化に魔力による武器の強化、土魔法による強度の強化に破壊力強化で止めに地面を粉砕する魔法が乗った一撃だぞ?しかもクソ速かったし明らかに本気で仕留める一撃だった。それを片手で剣一つでしかも軽々受け止めるって一体どんな体してんだよ。
本気の一撃を軽々と受け止められたことに少し動揺を見せたが、押し込もうとさらに地面を踏み締め体重と全ての筋肉を使うが動く様子が無い。それを見てすかさず右足による強烈な蹴りを放ったがそれは防御する必要性も無いという様子だ。胴体に直撃したというのに一切体がブレる事無く、ダメージも無いシュナイザー様。
堅実かつ綺麗な戦い方をするテセウと、荒々しく野性的で直感的な戦い方をするシュナイザー様じゃ正反対だと思ってたけど、あの馬鹿みたいな頑丈さはシュナイザー様譲りなのか?もしくしてシュナイザー様も防御系のスキルを持ってる・・・・とは思えないんだよな。いつものスキル以外に使った感覚は無かったし・・・・身体強化だけであの硬さを出しているのであれば恐ろしいな。
「まぁ、大体は分かったからもう良いぞ」
そう言って鍔迫り合いが続いていたウォーハンマーを軽く弾き飛ばすと、力の入れ場を無くしたインセクトウォリアーは体勢を崩してしまった。
「スゥ」
それを見逃す程優しくないシュナイザー様は息を軽く吸うと、両手で剣を持ち上段で構えると勢い良く振り下ろし武器ごとインセクトウォリアーを縦に一刀両断してしまった。
「お~すげぇ」
思わず声が出てしまった。前に何回も戦ったからインセクトウォリアーの硬さは十分に分かっているつもりだ。それなのにたった一太刀であの分厚く刃を弾く装甲を斬り裂くだけじゃなくてあの武器さえも真っ二つにするとか・・・・俺と戦った時は全く本気を出していなかったのがよく分かるな。最後の一太刀に強大な魔力を感じたが、溢れ出て圧倒するものでは無く剣に集中し洗練され静かだが圧を与えるものだった。あれは前にブレストに見えて貰った剣に圧縮した魔力を乗せる技術だな・・・・やっぱりあの技法は習得しなきゃ駄目だな。毎日練習してるけど難しいんだよな~あれ。
「追加の魔物は・・・・無しか」
「ということはあいつらがボスみたいですね」
周囲を見渡し追加の魔物が湧かないことを確認すると、シュナイザー様の元に行きインセクトウォリアーの消滅を見届ける。すると部屋の中央に宝箱が現れた。
「みたいだな。さて、中身は何かな」
「宝箱に罠は無さそうです」
「それじゃあ、開封~ん?これは・・・・」
このダンジョンに罠は無いようだけど、念の為に宝箱の罠を確認するとシュナイザー様が開いた。そして中には、荒々しい大地を表したかのようにゴツゴツとした無骨の黄色の岩のような鉱石で、大地を流れる水のように光の線が岩を巡っている。そしてその光はまるで鼓動するかのようにゆっくりと点滅している。
「なんだこれ」
「魔法金属の一種で、生体金属と言われるものだな」
「魔法金属だとミスリルとかが一番有名ですよね?」
「その通りだが、生体金属は他の魔法金属たちとは全く違うんだ。ミスリルなんかは魔力を宿しそれを失うことはせずまた増量することは無いだろう?」
「そうですね、ミスリルは常に一定の魔力を宿す金属だとは聞いてます」
ミスリルは鉱石になった時にその身に宿す魔力量を決めるので、産地によって魔力の多い少ないはあるが外部から干渉され魔力量を増減させることは無いと聞く。だから、あらゆる状況で使用でき魔力が消費されてしまう空間でも使えるから多くの冒険者の憧れの金属であり愛されている金属だ。
「だが、この生体金属は生き物のように魔力が増減する金属なんだ」
「なにそれ使いずらそう・・・・戦っている最中に魔力が少なくなったら最悪じゃないですか」
「確かにな。それに生体金属の魔力は所有者が自由に使うことが出来るんだが、所有者になることも面倒でな。生体金属に認められないといけないんだ」
「認めるって・・・・意思があるんですか?」
「その通り、まさに生きている金属なんだ」
「中々癖のある金属ですね」
「確かに癖があるが、使いこなせば強力な武器となる金属なんだ。波長を合わせ魔力を送り育てれば一生の共になる程の武器になるんだぞ。魔力が増減する特徴も、魔力が増えている時に使えばいつも以上の力を出せるし、育てれば蓄えられる魔力がどんどん増えていくし、所有者にバフを掛けることも出来るんだ」
「なるほど、つまりは癖があって使いこなすのは難しいけど使いこなせば強力な武器になるってことですか」
「そういうことだ」
へ~そんな変な鉱石があるなんて知らなかったぜ。今の所そこまでの魔力は感じないけど、育てば強い鉱石になるのかな?ちょっと使って見たい気持ちはあるけど、今はこのナイフを使いこなすのが先だと思うんだよな。まぁ、錬金魔法の材料にはしてみたいけどな。
「生体金属は発生した場所や元になった生き物によって属性が左右されるんだが、これは見るからに土属性だな」
「俺は土属性を持ってないからな~」
「別にその属性を持ってなくても所有者にはなれるぞ」
「そうなんですね」
それなら、かなりの人が所有者になりたいと考えるんじゃないか?使える属性が増える武器というのは、戦う人間にとっては喉から手が出る程欲しがるもののはずだ。
「それならかなりの価値になりますね。鉱石もかなりデカいですし・・・・」
「出来るなら俺が使って見たいが」
そう言ってシュナイザー様は土の生体金属に指を触れるが、まるで死んでしまったかのように輝きが失われてしまった。
「駄目みたいだな。クロガネ殿も試してみると良い」
手を離すとすぐに輝きが戻ったので、本当に生きているんだなと感心しながら俺も触れてみると同じように輝きを失う生体金属。
「駄目ですね」
「それじゃあ、取りあえずはこれは持ち帰って色々検証するか」
そう言ってシュナイザー様は宝箱から生体金属を取り出しマジックバックの中に入れた。取り出した後も変化が無いことを確認すると、先に続く階段も隠し扉も無いので俺達はダンジョンから出る事にした。
今回はしっかりと稼働している状況で入ったけど階層ごとの難易度がバラバラ過ぎると改めて感じたな~最下層なんてシュナイザー様だからさっさと終わったけど、気配を消して奇襲を掛けてくるインセクトマンと正面から挑んで破壊力を押し付けるインセクトウォリアーの組み合わせはかなり厄介だ。
「はぁ~もっと判断しやすいダンジョンならな~」
「お疲れ様です」
最終的な判断を下すシュナイザー様はお疲れのようだな。
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