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シュナイザー様vsブレスト
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俺の怪我が大したことないのを確認した後、殆ど使ってしまった魔力を回復させるために大量の飯を取り出し食べる。マナポーションを飲むのが一番手っ取り早いんだけど緊急時じゃない限りあんなの飲まないぜ。テセウの興奮が落ち着くまでシュナイザー様と少し休憩した後シュナイザー様とブレストの模擬戦となった。
「クロガネ、本当に大丈夫か?」
「おう、魔力は回復できたからもう元気だぜ」
「そうか」
「あ、俺には二人の攻撃を防ぐ程の結界は張れないから結界はブレストが作ってくれよな」
「それ、俺が少し不利にならないか?」
「別に結界程度じゃ消耗しないでしょ?」
「まぁそうだけどよ」
結界を作り出す魔法は純粋な魔力で作り出す所謂無属性と呼ばれる魔法で、魔法を使える人なら誰でも作れるんだけど一切揺るぎが無くどんな衝撃も防ぐ程の硬度を出すには高度な技量が必要になるのだ。俺も練習はしているけどまだ二人の攻撃を防ぐ程の硬度は出せないので、今回はブレストにお任せだ。
「じゃあシュナイザー様にお願いするか?」
「すまん、俺も苦手だ」
「だって」
「はぁ、分かったよ」
ブレストはさっきと同じ結界を手早く作り出す。この速さでこの規模の結界を作り出せるのは流石だよな~
「クロガネは抜けられるようにしてあるから、始まったら結界の外に出るんだぞ」
「はーい」
「さて、そろそろやりましょうか」
「そうだな。楽しい戦いになりそうだ」
「一応言っておきますけどあんまり本気でやり合わないでくださいよ。あくまで模擬戦だからな」
「「分かってる」」
いや、二人共目が殺る気に満ちてるんだけど・・・・
「もしヤバくなったら二人の首を斬りに行きますからね」
「・・・・」
「それは・・・・嫌だな」
二級相当の奴らが全力でやり合ったらいくら結界が在ったとしても、周囲の被害が甚大な事になりかねないからもしその時は武力行使を持って二人を止めるしか無いな。俺の言葉を聞いて微妙そうな顔になった二人に呆れながら俺は二人の間に立つ。
「両者、準備は良いですね?」
「「おう」」
「・・・・始め!!」
俺は全力で結界の外まで後退するために飛んだ瞬間二人の剣が交わり甲高い音が響き渡った。結界の外に出た俺はテセウの元へ行き
「ブレスト程詳しくは無理ですが今回の試合の解説役は俺がさせて貰いますね」
「あぁ、頼む。見ている限りだと両者とも素晴らしい技量だな」
「今は互いの技量を探り合ってる状態ですね」
ブレストはいつもの魔法剣を使わず腰の携えている剣を使って、シュナイザー様の剣を受け止めている。ブレストの柔軟な剣術とシュナイザー様の獣のように獰猛で野性的な剣術が凄まじい速さでぶつかり合う。結界に阻まれているが、見ているだけで迫力が伝わってくるほどの高度な技同士のぶつかり合いだ。
「だが、父上は先程より勢いが無いような・・・・」
「ブレストはさっきの戦いでシュナイザー様の技量をある程度把握していますが、シュナイザー様は報告で聞いてはいるでしょうがブレストの技量は未知です。なので、ブレストを警戒していますがそろそろ・・・・」
いくつも剣を交わえブレストの技量を把握したシュナイザー様が攻めの姿勢に出た。得意の体術と体全てを使った剣術によって繰り出される素早い攻撃に先程まで拮抗していた戦いがシュナイザー様へと傾いた。ブレストは繰り出される攻撃を受け止める事に専念するようだな。
「父上が攻勢に出たな」
「はい、剣を交える事によって技量を把握したので攻めに出ました。ブレストの剣の腕は上位の者にも通用しますが、純粋な技量ではシュナイザー様の方が上です。ただの剣の勝負ではブレストに勝ち目は無いでしょうね」
ブレストは全ての武器を達人の領域で使えるが、シュナイザー様は剣を極めていると言って良い。
「それではブレスト殿が負けるのか?」
「いえ、剣だけのお遊びはそろそろ終わりですよ」
「お遊び?あれがか?」
「はい、二人共テセウに見せる為と体の慣らしのためで剣技だけで戦ってましたから」
ブレストは正面から迫るシュナイザー様の剣を流すと距離を取って二人共笑った。
「ここからが本番です。よく見ていてください」
そして、シュナイザー様は大きく息を吸い込み地面に付きそうなほど姿勢を落とし剣を構える。その姿はまるで獲物を定めた四足歩行の大型魔獣だな。一方ブレストは冷静に目の前の敵を捉え剣を鞘に戻した。
「剣を収めた?」
「ブレストにあの剣は要りませんから」
ブレストの事を知らない人から見れば戦闘を放棄したように見えるが、シュナイザー様は構わず地面を踏み締め駆けていく。そしてその剣はブレストに届くと思われたが、何かに気付いたシュナイザー様はブレストの目前で勢いよく左へと飛んだ瞬間元居た場所に、三つの光が輝く槍が突き刺さる。
「槍!?」
そして、シュナイザー様を追いかけるように無数の剣が突如空中に出現し、縦横無尽に飛び回り襲い掛かる。剣と斬撃を発生させるスキルでそれらの剣を斬り伏せようとしたが、触れた瞬間大きな火魔法による爆発が起きる。
「飛ぶ・・・・剣!?」
「あれがブレストの魔法で、本来の戦い方です」
「武器を作り出すのは知っていたが、飛ばせるのか!?」
森ではブレストは守りに専念していたから、魔法剣を飛ばすようなことはせず作り出した武器を使って戦っていたが本来の戦い方は
「無数の魔法剣を作り出し操り、相手を翻弄させ殲滅する。それがブレストの戦い方です」
立ち込める爆煙の中から勢いよくシュナイザー様が出てくると、追撃するように雷の魔法を纏った槍が風を斬り裂き迫る。シュナイザー様は光の魔法を使い剣に宿らせ斬撃を飛ばすことによって弾き飛ばすが意味が無い。
「弾かれた槍がまた父上の元に!」
「全ての魔法剣がブレストの手中にあるので弾き飛ばしてもまた追いかけれられるだけです。対処法は」
それを見たシュナイザー様は今度は剣に大量の魔力を籠め研ぎ澄まし、スキルの斬撃を交え槍を破壊した。おお~あれってかなり硬いんだけど、スキルの威力が思っているより高いんだな。
「ああいう風に壊すことですね」
「なんて魔法なんだ。先程は火の魔法、今は雷ということは」
「はい、魔法剣には好きな魔法が付与出来ます。」
シュナイザー様は大地を駆け回り襲ってくる無数の魔法剣を破壊しながら、ブレストに近付こうとするが爆発し時には壁を作り防御し、絶え間なく襲い掛かる剣達に邪魔されて思うように近付けない。
「あんなの近づけやしないだろ」
「近づくためには大きく出る必要がありますね。お、大技来ますよ」
このままでは近づくこともままならないと理解したシュナイザー様は魔力を剣と体に集めていく。そして大きく前に飛ぶと全身を使い空中で蹴りと殴りそして剣による舞を披露し、大量の強力な斬撃が全方位に飛んでいく。一つ一つの斬撃が交わるように飛んでいるので逃げ場はない。襲い掛かっていた剣達は次々と破壊され、ブレス路は盾を作り出し防御したことによって道は出来た。
「道が!」
「ブレストに近付くならば何かしらの大技を使い、魔法剣達を一掃するのが一番簡単かつ現実的です。流石シュナイザー様ですね・・・・とんでもない威力と範囲だ」
あんな遠くにまでスキルによる斬撃を飛ばせるのか。飛ぶ斬撃、単純だけと三つ飛ぶから範囲は広いし高火力だから防御は中々に難しいぞあれ。
道が出来た瞬間シュナイザー様は着地すると矢のように真っ直ぐブレストに突っ込む。盾も破壊され何も武器を持っていないブレストは無防備に見えるが、シュナイザー様がそんな油断をする訳が無い。ブレストはハルバードを作り出し横薙ぎをしながら魔法剣を飛ばす。
「そうか、近づいてもブレスト殿は武器が使えないどころか」
「あらゆる武器を使えますから、近づいても勝ちじゃ無いんですよ。なんなら近づいた方が、嫌な類です」
ハルバードを剣で受け止め左手で空を引っ掻くような動きをすると斬撃がブレストに飛ぶがそれを避け、一瞬でハルバードを消し双剣を作り出し、背後から魔法剣がシュナイザー様を襲う。背後から迫る魔法剣を感じ取ったシュナイザー様は、後ろ蹴りで斬撃を飛ばし剣を破壊し双剣の攻撃を片足で後ろに回転しながらサマーソルトキックによって斬撃を飛ばし避け。それを双剣で受けるブレスト。
「近づけば、次々と変わる武器を相手しながら襲い掛かる魔法剣を防ぐ技量が求められます。それにしても、シュナイザー様凄いですね、全身が斬撃を放つ武器と化しているのか・・・・あの手数と範囲ならば魔法剣達を何とか捌けますね」
「あぁ、二人共なんて戦いをしているんだ・・・・」
テセウは二人の息を飲む暇もない戦いに魅了されてしまっている。良い勉強になっている様で嬉しいけど、あの二人ちょっと不味いかもな・・・・
「クロガネ、本当に大丈夫か?」
「おう、魔力は回復できたからもう元気だぜ」
「そうか」
「あ、俺には二人の攻撃を防ぐ程の結界は張れないから結界はブレストが作ってくれよな」
「それ、俺が少し不利にならないか?」
「別に結界程度じゃ消耗しないでしょ?」
「まぁそうだけどよ」
結界を作り出す魔法は純粋な魔力で作り出す所謂無属性と呼ばれる魔法で、魔法を使える人なら誰でも作れるんだけど一切揺るぎが無くどんな衝撃も防ぐ程の硬度を出すには高度な技量が必要になるのだ。俺も練習はしているけどまだ二人の攻撃を防ぐ程の硬度は出せないので、今回はブレストにお任せだ。
「じゃあシュナイザー様にお願いするか?」
「すまん、俺も苦手だ」
「だって」
「はぁ、分かったよ」
ブレストはさっきと同じ結界を手早く作り出す。この速さでこの規模の結界を作り出せるのは流石だよな~
「クロガネは抜けられるようにしてあるから、始まったら結界の外に出るんだぞ」
「はーい」
「さて、そろそろやりましょうか」
「そうだな。楽しい戦いになりそうだ」
「一応言っておきますけどあんまり本気でやり合わないでくださいよ。あくまで模擬戦だからな」
「「分かってる」」
いや、二人共目が殺る気に満ちてるんだけど・・・・
「もしヤバくなったら二人の首を斬りに行きますからね」
「・・・・」
「それは・・・・嫌だな」
二級相当の奴らが全力でやり合ったらいくら結界が在ったとしても、周囲の被害が甚大な事になりかねないからもしその時は武力行使を持って二人を止めるしか無いな。俺の言葉を聞いて微妙そうな顔になった二人に呆れながら俺は二人の間に立つ。
「両者、準備は良いですね?」
「「おう」」
「・・・・始め!!」
俺は全力で結界の外まで後退するために飛んだ瞬間二人の剣が交わり甲高い音が響き渡った。結界の外に出た俺はテセウの元へ行き
「ブレスト程詳しくは無理ですが今回の試合の解説役は俺がさせて貰いますね」
「あぁ、頼む。見ている限りだと両者とも素晴らしい技量だな」
「今は互いの技量を探り合ってる状態ですね」
ブレストはいつもの魔法剣を使わず腰の携えている剣を使って、シュナイザー様の剣を受け止めている。ブレストの柔軟な剣術とシュナイザー様の獣のように獰猛で野性的な剣術が凄まじい速さでぶつかり合う。結界に阻まれているが、見ているだけで迫力が伝わってくるほどの高度な技同士のぶつかり合いだ。
「だが、父上は先程より勢いが無いような・・・・」
「ブレストはさっきの戦いでシュナイザー様の技量をある程度把握していますが、シュナイザー様は報告で聞いてはいるでしょうがブレストの技量は未知です。なので、ブレストを警戒していますがそろそろ・・・・」
いくつも剣を交わえブレストの技量を把握したシュナイザー様が攻めの姿勢に出た。得意の体術と体全てを使った剣術によって繰り出される素早い攻撃に先程まで拮抗していた戦いがシュナイザー様へと傾いた。ブレストは繰り出される攻撃を受け止める事に専念するようだな。
「父上が攻勢に出たな」
「はい、剣を交える事によって技量を把握したので攻めに出ました。ブレストの剣の腕は上位の者にも通用しますが、純粋な技量ではシュナイザー様の方が上です。ただの剣の勝負ではブレストに勝ち目は無いでしょうね」
ブレストは全ての武器を達人の領域で使えるが、シュナイザー様は剣を極めていると言って良い。
「それではブレスト殿が負けるのか?」
「いえ、剣だけのお遊びはそろそろ終わりですよ」
「お遊び?あれがか?」
「はい、二人共テセウに見せる為と体の慣らしのためで剣技だけで戦ってましたから」
ブレストは正面から迫るシュナイザー様の剣を流すと距離を取って二人共笑った。
「ここからが本番です。よく見ていてください」
そして、シュナイザー様は大きく息を吸い込み地面に付きそうなほど姿勢を落とし剣を構える。その姿はまるで獲物を定めた四足歩行の大型魔獣だな。一方ブレストは冷静に目の前の敵を捉え剣を鞘に戻した。
「剣を収めた?」
「ブレストにあの剣は要りませんから」
ブレストの事を知らない人から見れば戦闘を放棄したように見えるが、シュナイザー様は構わず地面を踏み締め駆けていく。そしてその剣はブレストに届くと思われたが、何かに気付いたシュナイザー様はブレストの目前で勢いよく左へと飛んだ瞬間元居た場所に、三つの光が輝く槍が突き刺さる。
「槍!?」
そして、シュナイザー様を追いかけるように無数の剣が突如空中に出現し、縦横無尽に飛び回り襲い掛かる。剣と斬撃を発生させるスキルでそれらの剣を斬り伏せようとしたが、触れた瞬間大きな火魔法による爆発が起きる。
「飛ぶ・・・・剣!?」
「あれがブレストの魔法で、本来の戦い方です」
「武器を作り出すのは知っていたが、飛ばせるのか!?」
森ではブレストは守りに専念していたから、魔法剣を飛ばすようなことはせず作り出した武器を使って戦っていたが本来の戦い方は
「無数の魔法剣を作り出し操り、相手を翻弄させ殲滅する。それがブレストの戦い方です」
立ち込める爆煙の中から勢いよくシュナイザー様が出てくると、追撃するように雷の魔法を纏った槍が風を斬り裂き迫る。シュナイザー様は光の魔法を使い剣に宿らせ斬撃を飛ばすことによって弾き飛ばすが意味が無い。
「弾かれた槍がまた父上の元に!」
「全ての魔法剣がブレストの手中にあるので弾き飛ばしてもまた追いかけれられるだけです。対処法は」
それを見たシュナイザー様は今度は剣に大量の魔力を籠め研ぎ澄まし、スキルの斬撃を交え槍を破壊した。おお~あれってかなり硬いんだけど、スキルの威力が思っているより高いんだな。
「ああいう風に壊すことですね」
「なんて魔法なんだ。先程は火の魔法、今は雷ということは」
「はい、魔法剣には好きな魔法が付与出来ます。」
シュナイザー様は大地を駆け回り襲ってくる無数の魔法剣を破壊しながら、ブレストに近付こうとするが爆発し時には壁を作り防御し、絶え間なく襲い掛かる剣達に邪魔されて思うように近付けない。
「あんなの近づけやしないだろ」
「近づくためには大きく出る必要がありますね。お、大技来ますよ」
このままでは近づくこともままならないと理解したシュナイザー様は魔力を剣と体に集めていく。そして大きく前に飛ぶと全身を使い空中で蹴りと殴りそして剣による舞を披露し、大量の強力な斬撃が全方位に飛んでいく。一つ一つの斬撃が交わるように飛んでいるので逃げ場はない。襲い掛かっていた剣達は次々と破壊され、ブレス路は盾を作り出し防御したことによって道は出来た。
「道が!」
「ブレストに近付くならば何かしらの大技を使い、魔法剣達を一掃するのが一番簡単かつ現実的です。流石シュナイザー様ですね・・・・とんでもない威力と範囲だ」
あんな遠くにまでスキルによる斬撃を飛ばせるのか。飛ぶ斬撃、単純だけと三つ飛ぶから範囲は広いし高火力だから防御は中々に難しいぞあれ。
道が出来た瞬間シュナイザー様は着地すると矢のように真っ直ぐブレストに突っ込む。盾も破壊され何も武器を持っていないブレストは無防備に見えるが、シュナイザー様がそんな油断をする訳が無い。ブレストはハルバードを作り出し横薙ぎをしながら魔法剣を飛ばす。
「そうか、近づいてもブレスト殿は武器が使えないどころか」
「あらゆる武器を使えますから、近づいても勝ちじゃ無いんですよ。なんなら近づいた方が、嫌な類です」
ハルバードを剣で受け止め左手で空を引っ掻くような動きをすると斬撃がブレストに飛ぶがそれを避け、一瞬でハルバードを消し双剣を作り出し、背後から魔法剣がシュナイザー様を襲う。背後から迫る魔法剣を感じ取ったシュナイザー様は、後ろ蹴りで斬撃を飛ばし剣を破壊し双剣の攻撃を片足で後ろに回転しながらサマーソルトキックによって斬撃を飛ばし避け。それを双剣で受けるブレスト。
「近づけば、次々と変わる武器を相手しながら襲い掛かる魔法剣を防ぐ技量が求められます。それにしても、シュナイザー様凄いですね、全身が斬撃を放つ武器と化しているのか・・・・あの手数と範囲ならば魔法剣達を何とか捌けますね」
「あぁ、二人共なんて戦いをしているんだ・・・・」
テセウは二人の息を飲む暇もない戦いに魅了されてしまっている。良い勉強になっている様で嬉しいけど、あの二人ちょっと不味いかもな・・・・
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