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番外
ファビアン③
しおりを挟む「……キャス、ファビー。これは一体、どういう状況だい?」
振り返れば、にこやかに微笑む親父が。
けれどもその瞳は、凍てつく氷のように光っている。
まずい。
非常に、まずい。
妹のイレーヌやシャルロットは知らないだろうが、親父は怒らせると途轍もなく厄介なのだ。
息子である俺や兄貴、弟は、小さい頃からギャビエ家の男として厳しく躾けられてきているため、怒った親父の恐ろしさは骨身に染みている。
そしてお袋も親父が怒っていることに気付いているのだろう、俺と一緒に小さく体を竦めたのがわかった。
「あ、あなた……」
親父が、狼狽えるお袋の肩を抱いて引き寄せる。
そのまま冷たく視線を据えられて、俺の背筋に汗が伝うのがわかった。
「……ファビー。お前は、母さんのエスコートすら満足にできないのか?」
「あ、いや……、そういうわけでは……」
「しかもこんなところで、お前は何をしようとしてたんだ」
「……」
どうやら先程からの一連の出来事は、バッチリ見られていたらしい。
気まずさに黙りこくってしまった俺に再び冷たい一瞥を送ってから、親父がダニエルに向き直った。
「初めまして。君は、息子の学友かな?」
にこやかに笑って、聞く。
そんな親父に、それまで呆けたように俺たちの遣り取りを見ていたダニエルの奴が、慌てて姿勢を正した。
「は、はい。ダニエル・フリードマンと申します。ファビアン君とは大学の同級です」
「そうか。それは遠いところをようこそ。先程は愚息が失礼した」
「あ、いえ……」
有無を言わさない親父の態度に、ダニエルはしどろもどろしている。
こんな状態の奴は、珍しい。
まあでも、若い燕を囲うマダムだと思って口説いていた女性が実は級友の母親で、しかもそれを旦那に見られていたというのだから、しどろもどろにもなるだろう。
そんなダニエルの奴には一切構うことはなく、親父が涼し気に話を続けた。
「見たところ、こちらの国は初めてのようだね?」
綺麗に、にっこりと、微笑む。
微笑みながら相手を威圧するとか、本当に器用なことだ。
しかしこういう時の親父は、逆らわないに限る。
「あ、いえ……、以前にも-------」
「どうも君はこちらの作法には不慣れなようだ。我々の国の常識では、友人の母親に不敬を働くような不作法は習わないものでね」
親父の強烈な嫌味に、ダニエルの奴が目を見開いて絶句する。
周りからは、クスクスと忍び笑いが。
「ああ。それとも君だけかな? 妻も君と同郷だが、そんな話はついぞ聞いたことがない」
「……っ」
「そうだね、どちらにしろ君は、早急に我が国のマナーを学んだ方がいい」
既にダニエルは真っ赤だ。
ただでさえこちらでは、あちらの国の人間には風当たりが強いのだ、そんな状況で親父にこき下ろされたのだから堪らない。
もう周囲は好奇の視線を隠しもせずに、小馬鹿にしたような笑いがダニエルに向けられている。
というか親父、容赦なさすぎだろう。
まあでも、しょうがない。
お袋に手を出そうとしたダニエルの奴が悪いんだから。
親父がお袋のこととなると一切容赦がないのは良く知られた話だ。
お袋を口説こうとした親父の知り合いが、その後何故か事業を失敗してうちに吸収合併されたのは有名な話だ。
お陰でお袋に手を出そうなどという不届き者は、この界隈ではいない。
とはいえ、さすがの俺も、奴が気の毒になってきた。
これでは今後、奴はこちらの社交の場に出ることはできなくなる。
親父に眼を付けられたということは、そういうことだ。
ふっと息を吐いた俺は、首元のタイを緩めてダニエルの隣に並んだ。
「おいダニー、悪かったな。とりあえず、飲み直そうぜ?」
言いながら、ダニエルの肩を抱く。
俺の突然の行動に驚いた顔の奴には構わず、俺は親父に向き直った。
「あ、親--------、父さん。ダニエル君には、友人として俺からこちらの作法を教えておきます」
いつものように“親父”と言いそうになった俺を、親父が冷たく見据えてくる。
慌てて俺は言い直した。
その際、ダニエルが俺の友人であることを周囲に強調することも忘れない。
後は親父がどう出るか、だ。
「ダニエル君はまだ、こちらの事情を良く知らないわけですから」
「…………そうか」
「はい」
目線で問われて、頷き返す。
そうなんだよ。
こいつ、やたら絡んではくるけれど、悪い奴ではないんだよな。
わざわざ休暇中にこっちに来たのだって、どうやら俺に合わせたっぽいし。
さしずめさっきのお袋のことも、俺が懇意にしている女性ということで、興味を持ってちょっかいを出したに違いない。
どういう理由かは知らないが、俺のことが気になって気になって仕方がないんだろう。
お袋を口説こうとしたのは確かに許しがたいが、だからといってこの状況で見捨てられる程、俺も冷酷な人間ではない。
まあ、これを機に、きちんと奴と話し合うのもいいだろう。
切って捨てるのは、それからでもいい。
すると、全てを察したらしい親父が、再びにこやかな笑みを浮かべた。
「……わかった。ではファビー、彼にはよくお前から教えて差し上げなさい」
そう言って、お袋を連れて親父がその場を離れる。
親父が居なくなったことで、周囲もこの一件の決着に興味を無くしたようだ。
ようやく俺は、ため息を吐いて体の力を抜いた。
「……おい、ファ------」
「ダニエル。今のうちに退散するぞ」
奴の肩を抱いたまま、こそっと小声で合図する。
俺の意図を察したダニエルが、小さく頷いて答えた。
「…………はあ、疲れた……」
上着を脱いで、隣の椅子に掛ける。
同じように首元のタイを緩めて上着を脱いだダニエルが、スツールに座って気まずそうに俺を見てきた。
ここは、俺の行きつけのカフェだ。
あの後パーティー会場からコッソリ抜け出して、ダニエルと二人、やってきたのだ。
「……なんだよ」
「や……すまなかったな……と……」
歯切れ悪く、視線を逸らせて謝ってくる。
「まさか君の母君だとは、思わなかったんだ……」
「まあうちの親、二人共若く見えるからな」
「どう見ても、君の様な年頃の息子がいるようには見えないな……。年の離れた姉上だと言っても、通じると思うぞ?」
そう言って、注文したグラスに口を付ける。
実際、何度かお袋を姉だと勘違いされたことがある俺は、苦笑いを浮かべてグラスを手に取った。
しばらく無言で酒を飲んだ後、ダニエルが静かに口を開いた。
「……それにしても、どうして助けてくれたんだ? 君は、僕のことが嫌いだろう?」
「……んー、別に。嫌いってわけじゃあ……」
「そうか。…………僕は嫌いだ」
言われて、俺は肩を竦めた。
まあでも、嫌いなら嫌いと、ハッキリ言ってくれた方が気は楽だ。
「あ、そう。別にいいんじゃね?」
「…………君のそういうところが嫌いだ」
「あー……、そう-------」
「……君が僕のことなんか、気にも留めていないのは知ってるさ。ただ、そうやって飄々としていながら、あっさりと能力の高さを見せつける所が妬ましくて堪らないんだろうな……」
一息にグラスの中身を呷ったダニエルを横目で見て、俺は小さく笑みをこぼした。
何だかんだいって、こいつのそういうところは俺と一緒だ。
「……わからなくもないぜ?」
「……嫌味か?」
ギロリと睨んでくる。
「いや? ま、俺も身近にそういう人間がいる、ってことだよ」
同じくグラスを呷った俺に、ダニエルが何ともいえない顔になった。
「…………親父さんか?」
「それもそうだが、上も下も優秀な人間に囲まれた次男ってのは、なかなか辛いもんだぜ?」
うちの家族は親父を筆頭として、優秀な奴ばかりだ。
特に長兄のミッシェルは、姿形だけでなく、その優秀さも親父譲りだ。
6人兄妹の長子ということもあってか非常に責任感が強く、兄妹思いの頼れる兄であるが、その性格は親父と違い、お袋に似た優しく温和な雰囲気である。
そして俺の2コ下の弟、リュシアンは、誰に似たのか常にマイペースで、飄々と自分の好きなことを貫く性格だが、やはり非常に優秀なのだ。
特に彼は身体能力に秀で、将来は軍の仕事に就くために、今は国の士官学校に通っている。
そんな二人に挟まれた俺は、これといった特技もないし、頭も体のつくりも至って普通だ。
多少うぬぼれて言うならば、世間一般よりは秀でているかもしれないが、親父や兄弟達のように突き抜けて優秀だというわけではない。
とはいっても、コンプレックスに感じる程のことでもないのだが。
その点俺は、とても恵まれていると思う。
「確かに君のご兄弟は、優秀そうだね」
「まあね。ま、おかげさまで仲は良いから、それでどうこうって程のことじゃないがな」
「…………そうか……」
新たに注文したグラスを見詰めるダニエルに、俺も静かに酒を飲む。
案外腹を割って話をしてみれば、思った通り悪い奴ではないわけで。
その後俺たちは、夜が更けるまで酒を酌み交わしたのだった。
翌朝。
昼近くまで寝ていた俺は、少し痛む頭を抱えながら、遅めの朝食をとった。
昨夜ダニエルと飲み過ぎたせいだろう、頭がまだぼんやりとする。
珍しくコーヒーを飲むことにしてのんびり寛いでいると、髪をおろした部屋着姿のお袋がやってきた。
格好からして、お袋も今起きたところだろうか。
「あら、いい匂い。私も飲もうかしら」
俺の頭にキスをして席に着いたお袋が、給仕にコーヒーを頼む。
すぐに用意されたコーヒーに、お袋が慣れた手つきで砂糖を入れて口に含んだ。
「……ふう。おいしい」
「……お袋がコーヒーを飲むなんて、珍しいな?」
お袋がコーヒーを飲むのを見るのは、初めてだ。
だからてっきりコーヒーは苦手なのだとばかり思っていたが、どうやら違ったらしい。
驚く俺に、お袋がいたずらっぽい笑顔を浮かべた。
「ふふふ。何となく今日は、ね」
「……ふーん? それより、親父は?」
いつもはうるさいくらいお袋と一緒に居るはずなのに、今日に限っては親父の姿がない。
不思議に思って聞くと、お袋がツンとすました顔になった。
「さあ? まだ寝てるんじゃない?」
これはあれだ。
喧嘩でもしたな。
うちの両親、意外によく喧嘩をする。
そう、犬も食わない類の奴だ。
仲が良いほど喧嘩するという、典型例みたいなものだろう。
これは相手にするだけ無駄なので、代わりに俺は他のことを聞くことにした。
「……なあ、お袋。親父って、昔からあんなんだったのか?」
「あんなん、って?」
「や……ほら、昨夜もだけど、親父っていつだって、堂々として自信に溢れてる感じだろ? 物腰は柔らかいけど、どこか威圧的というか……」
俺の言葉に、お袋が小さく笑ってカップをソーサーに戻した。
「いいえ、全然。柔らかな物腰は変わらないけど、昔はいかにも“お人好しなお坊ちゃん”って感じだったわね」
「そうなのか!?」
俺は驚いてしまった。
あの親父がお人好しなお坊ちゃんとか、想像もつかない。
というか、それがどうしたらあんな威圧的な人間になるというんだ。
「そうよ? ミッシェルの方がよっぽどしっかりして見えるくらい。……まあ、ミッシェルは兄妹が多いから、それで余計にしっかりしたんだと思うけど……」
「じゃあ、いつから今みたいな感じになったんだ? 切っ掛けとか、あるのか……?」
「それは-------」
「…………それは、母さんに捨てられたからだよ」
驚いて振り返れば、すぐ後ろに親父が。
いつの間に部屋にやって来たのか、全く気付かなかった。
「酷いな、キャス。先に起きたのなら、起こしてくれれば良かったのに」
言いながら、お袋の隣に座る。
「朝起きて君が隣に居ないのは、心臓に悪いからやめて欲しいな」
しかしお袋は、親父を見ようともしない。
素知らぬ顔でコーヒーを飲むお袋に、親父が哀れっぽくため息を吐いた。
「……君が居ないとわかって、胸が潰れそうになった僕の気持ちを察して欲しいな」
「……」
「本当、未だにあれはトラウマなんだよ……」
あれだ。お袋が国に帰ってしまった時のことを言ってるのだろう。
相当ショックだっただろうことはわかるが、それでも結婚して20年以上も経つのにいまさら何を言ってるのか。
第一6人も子供が居て、何言ってんだ。
「マ・シェリー、僕が悪かった。頼むから、許してくれないか……?」
「……」
「やりすぎたのは認める。でも、昨夜は君だって-------ー」
「ミシェル」
お袋の一言で、親父がピタリと黙る。
何とも、気まずい。
こういう時は、飛び火を食らわぬうちに退散するに限る。
そっと椅子を引いて立ち上がろうとした俺に、しかし親父が縋るような視線を寄こしてきた。
はいはい。
なんとかすればいいんだろ?
まったく。
「……あー、親父。昨夜は迷惑掛けて、悪かったよ」
多分昨夜は、早々に退出した俺とダニエルに代わって、親父達が場を執り成してくれただろうことは想像に難くない。
きっと遅くまで会場に残ってくれていたんだろう。
今思うと、カッとなってダニエルに手を出さずに済んで、本当に良かった。
「あの後は……?」
「ああ別に。まあ、お前も彼もまだ若いからね。むしろ皆としては若い二人の友情劇として楽しんだようだよ」
親父の言葉に、ホッと胸を撫でおろす。
二人に任せておけば問題ないとは思っていたが、まあ良かった。
「それよりお前はどうだったんだ。あの後、彼と飲みに行ったんだろう? まさかそこで取っ組み合いをしたわけじゃないよな?」
からかうように笑って聞いてくる。
しかし瞳には、探るような色が。
親父なりに心配してくれているわけだ。
昨夜は俺の取った行動から、親父は咄嗟にダニエルの奴を庇う意図を読み取ってくれたわけだが、それが真に値する奴なのかどうなのか、ということを確認したいのだろう。
お袋も、興味津々の態で俺を見詰めている。
「……ああ。腹を割って話してみたら、案外いい奴だったよ」
「ふふふ、そうなのね」
「そうか。……ただ、なあ……」
何やらしたり顔のお袋に対して、親父はまだ何か言いたげだ。
あれか?
やっぱりお袋を口説かれたのが気に入らないのか。
「……いやファビー、お前の人を見る目を疑うわけじゃないんだが、どうもお前は母さんに似てお人好しな所があるから……」
予想外の言葉に、思わず俺はキョトンとしてしまった。
「ほら、お前はなんだかんだいって優しいから……」
「そうね」
お袋まで頷いている。
何だか俺は、可笑しくなってきてしまった。
「ははは! 大丈夫だって! 俺はそんなにお人好しじゃないさ!」
「いや。お前は十分お人好しだよ」
やけに真面目な顔で言ってくる。
「そこがお前の魅力でもあるがね。ただ、ほら、向こうの人間はそんなのお構いなしだろう? お前の優しさに付け込んで利用する輩がいるんじゃないか、心配でしょうがないんだよ」
どうやら本気で心配しているらしい。
この歳で親父に心配されるとか、何だかくすぐったい。
しかし、嬉しいのも事実で。
胸に温かいものが広がっていくのがわかった。
その後、結局仲直りした二人がいつも通りイチャつきだしたのを機に、俺は席を立った。
そう、親父はお袋に弱い。
あのままお袋に無視されてたら、今日一日沈みっぱなしだっただろうことは目に見えている。
というか、我が家で最も怒らすと恐いのは、実はお袋なのだ。
普段怒らない人間が怒るのが一番恐い、というのは本当のことで、実際我が家はお袋を中心に動いていると言っても過言ではない。
「あ、兄さま」
居間で寛ぐ俺のもとにやってきたのは、6歳離れた妹のシャルロットだ。
嬉しそうに笑って俺の隣に座ってくる。
うちの二人の妹は、どちらも可愛い自慢の妹だ。
「ふふふふふ。やっぱりファビー兄さまが居ると、家が明るくなっていいわね!」
「そうか?」
「そうよ」
何やら朝から楽しそうだ。
クスクス笑って俺の顔を覗き込んでくる。
「だって。なんだかんだいって、結局皆ファビー兄さまに頼るじゃない?」
「んー、そんなことないと思うが……」
「そりゃあ、一番しっかりしてて頼りになるのはミッシェル兄さまだけど、ミッシェル兄さまやリュシアン兄さまが頼るのはファビアン兄さまでしょ? それに、ファビアン兄さまが間に入ってくれると、最終的に色々上手くいくんだもの!」
「……なんだそりゃ」
「ふふふ! 兄さまが居て下さると、色々助かるってことよ」
まあ、うちの家族は皆個性的だから、誰かが間に入らなければまとまるものもまとまらなかったりする。
必然兄妹で二番目に歳の多い俺が、その役割をすることが多かったのだ。
「やっぱりうちは、ファビー兄さまが居てくれなきゃダメって、こと」
お袋そっくりの仕草で、パチリとウインクして言ってくる。
シャルロットのその一言で、俺は、何となく気持ちが軽くなるのがわかった。
結局俺も、自分で思っている以上にコンプレックスがあったようだ。
もしかしたら、唯一の誰かに必要とされたいという焦がれるようなこの感覚も、もしかしたらそんな思いがあって余計に、だったのかもしれない。
本当、ダニエルの奴のことを言えない。
「……で? そんな可愛いことを言って、俺に何を強請る気なんだ?」
「ふふふふふ、わかった? あのねあのね! 最近流行のパティスリーがあってね-------」
「わかったわかった。連れてってやるよ」
「やった! ファビー兄さま大好き!」
そう言って、嬉しそうに抱きついてくる。
本当、現金な奴だ。
でもまあ、悪い気はしない。
そうだな、当分はこのままでもいいかもしれない。
うちの家族は皆、本当に愛すべき存在だ。
でもいつかは、俺も俺の唯一の存在を見つけられるといいな。
先程見た、仲睦まじく笑い合う親父とお袋を思い出して、思わず俺は笑みをこぼした。
<番外:ファビアン 終わり>
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シェリー達と同年代なのに、現代の日本だと、妻に薔薇の花とかあり得ないですから(泣)
聖晶様
感想ありがとうございます!
そうなんですよね、現代日本ではなかなかないですよねーw
我が国の男性陣達も見習ってもらいたいものです(割と本気)
楽しんでもらえて嬉しいです♪
Merci Beaucoup!ヾ(*'∀`*)ノ