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魔付与!? 出来ちゃうかも
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次の教室は魔付与。順番の通り直ぐ近くの教室です。
魔工とは違って大賑わい。こちらは生徒がてんこもりです。
話によれば一番人気科目なんだとか。それはそうか。
魔工と違って、どう考えてもこれが商品を売る時の最大の目玉になります。
でも俺は付与より外見を決める方にこだわりたい!
見た目も大事だと思うんです。
「凄い人の数ね。初級だから仕方ないけれど、これじゃ中級より先に上がるのは大変そうね」
「そうなんですか? 初級から中級ってそんなに差があるものです?」
「基本が出来ずに応用は出来ないでしょう? それでも人が多ければ、じっくり学ぶのは難しいわね。
積極性と運。二つとも必要かな」
「ちゃちゃならいきなり中級ちゃ」
「ダメに決まってるでしょ。ねえ生徒さん。見学にきたのだけれど、先生はどちら?」
「え? あの、はい! 先生ぇ! 見学者さんです!」
生徒の一人に話しかけると、慌てて先生を呼んでくれた。
あまり積極性が無さそうな子だ。こういう子は確かになかなか質問とかもできなそうだ。
「先生、いないのかしら?」
「ここにおるぞい」
「見えないよー。先生、どこですかー!?」」
「だから、ここにおるぞい」
『えっ?』
よーく見ると……近くに小さなおじさんがいました。
こ、これはもしかして!
「ドワーフ!」
「いんや? わしはドワーフ族じゃないよ。妖精族じゃ、ほれ。背中見てみぃ」
「小さいおじさん妖精だった……そんな種族もいるんですね。妖精っていうともっとこう、きらきらした
小さくて可愛いいたずら好きのものかと」
「ふうむ。君は召喚獣かね? 珍しい種族だ。ホワイトウルフに似ているが……おっと失礼。
わしはバフル。君がウルフとして他の種族と違うように、わしら妖精も生まれる工程で変わるのじゃよ」
「ほうほう。言われてみれば……そして俺が喋っても驚かないだと!?」
「ふぉっふぉっふぉ。長く生きておれば色々なものを見てきているからね。さて、生徒諸君!
見学者がきたときはわかっているね。自習を頑張る様に」
『はーいバフル先生!』
どうやら凄く人気のある先生のようだ。
初めて話す感じも、とても優しい雰囲気がある。
これは魔工と差がでても無理はないな。
「さて、魔付与の初級では主に、製作道具への魔付与を行っている。
君たちは魔道具や魔装備は見た事があるかな?」
「あります! 実際に取り扱っているお店の人も知り合いにいますよ」
「ふぉっふぉっふぉ。よろしい。道具にしろ装備にしろ、魔付与が行わなければただの道具や
装備じゃ。魔装備を使用したこともあるかの?」
「雷術を使えるようになる使い切りの装備を使いました。後これを……雷混の腕輪です」
「ふうむ、これは……なかなか面白い物をもっているね。その鎖帷子は特に何も付与されていない
物だね。これでは魔付与された武器で攻撃されたらひとたまりもないじゃろう。よし、せっかくだ。
少しだけ魔付与を見せてあげようかね」
「確かにひとたまりもなかったです。いいんですか? それを行えば鎖帷子の価値があがる?」
「うむ。単純なものだけだが、ざっと二倍には上がるだろう」
『二倍!?』
サルサさんと俺、チャチャの目はお金のマークに早変わりした。
この先生、確かに神だ……。
魔工とは違って大賑わい。こちらは生徒がてんこもりです。
話によれば一番人気科目なんだとか。それはそうか。
魔工と違って、どう考えてもこれが商品を売る時の最大の目玉になります。
でも俺は付与より外見を決める方にこだわりたい!
見た目も大事だと思うんです。
「凄い人の数ね。初級だから仕方ないけれど、これじゃ中級より先に上がるのは大変そうね」
「そうなんですか? 初級から中級ってそんなに差があるものです?」
「基本が出来ずに応用は出来ないでしょう? それでも人が多ければ、じっくり学ぶのは難しいわね。
積極性と運。二つとも必要かな」
「ちゃちゃならいきなり中級ちゃ」
「ダメに決まってるでしょ。ねえ生徒さん。見学にきたのだけれど、先生はどちら?」
「え? あの、はい! 先生ぇ! 見学者さんです!」
生徒の一人に話しかけると、慌てて先生を呼んでくれた。
あまり積極性が無さそうな子だ。こういう子は確かになかなか質問とかもできなそうだ。
「先生、いないのかしら?」
「ここにおるぞい」
「見えないよー。先生、どこですかー!?」」
「だから、ここにおるぞい」
『えっ?』
よーく見ると……近くに小さなおじさんがいました。
こ、これはもしかして!
「ドワーフ!」
「いんや? わしはドワーフ族じゃないよ。妖精族じゃ、ほれ。背中見てみぃ」
「小さいおじさん妖精だった……そんな種族もいるんですね。妖精っていうともっとこう、きらきらした
小さくて可愛いいたずら好きのものかと」
「ふうむ。君は召喚獣かね? 珍しい種族だ。ホワイトウルフに似ているが……おっと失礼。
わしはバフル。君がウルフとして他の種族と違うように、わしら妖精も生まれる工程で変わるのじゃよ」
「ほうほう。言われてみれば……そして俺が喋っても驚かないだと!?」
「ふぉっふぉっふぉ。長く生きておれば色々なものを見てきているからね。さて、生徒諸君!
見学者がきたときはわかっているね。自習を頑張る様に」
『はーいバフル先生!』
どうやら凄く人気のある先生のようだ。
初めて話す感じも、とても優しい雰囲気がある。
これは魔工と差がでても無理はないな。
「さて、魔付与の初級では主に、製作道具への魔付与を行っている。
君たちは魔道具や魔装備は見た事があるかな?」
「あります! 実際に取り扱っているお店の人も知り合いにいますよ」
「ふぉっふぉっふぉ。よろしい。道具にしろ装備にしろ、魔付与が行わなければただの道具や
装備じゃ。魔装備を使用したこともあるかの?」
「雷術を使えるようになる使い切りの装備を使いました。後これを……雷混の腕輪です」
「ふうむ、これは……なかなか面白い物をもっているね。その鎖帷子は特に何も付与されていない
物だね。これでは魔付与された武器で攻撃されたらひとたまりもないじゃろう。よし、せっかくだ。
少しだけ魔付与を見せてあげようかね」
「確かにひとたまりもなかったです。いいんですか? それを行えば鎖帷子の価値があがる?」
「うむ。単純なものだけだが、ざっと二倍には上がるだろう」
『二倍!?』
サルサさんと俺、チャチャの目はお金のマークに早変わりした。
この先生、確かに神だ……。
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