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なにぃ!?
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ニャトルが背後に到達しそうな時だった。
「くらうニャ! 必殺、剣の舞ニャ!」
「なにぃ!? シッポが分裂した!?」
ニャトルがやられて終わるシーンを想定していたシロン。しかし結果は違ったのです!
これにはシロン以外に生暖かい目で見ていた
ルビー(常時。食事中)、サルサ(常時。食事中よ)、地雷(? 美味しいです!)、カエサル(稀 お腹空いたサ)チャチャ(!? 食事中よー)たちも驚く。
……君たち何で全員ご飯食べてるの? そんな勢いでパン食べたら到着する前に無くなっちゃうよー!
ステータスを確認していない間に新しい特技を覚えていたか? ……ということは俺も!
と思ったけど目新しい力は感じられません。なぜですか!?
分裂した鋭い尻尾がサハギンを攻撃し、あえなく撃沈するサハギン。
【シャキーン】
【シャキーン】
「えっへん。ニャトル様にかかればこの通りニャ!」
しかしニャトルが一匹倒したところでもう一匹ゴロウマルへ飛び乗ってくるサハギン。
あっちの皆さんは相変わらず生暖かい目で食事を堪能しています。オィィ!?
「ウギャーーゴゴゴゴ」
「新手だ! こうなったら今度は俺がやるぅ! ニャトルにレベルで遅れをとってたまるか!」
飛び出てきたサハギンに勢いよくとびかかる……と思ったけどヌルヌルしそうなのでやっぱり
近づいて攻撃したくないよー。
そうだ、せっかくなのであれを試す時がきたのでは?
しかし、魔珠をあまり使用しないうえ、生ものじゃないものを召喚しないと。
うーんうーん。何があるかなぁ……と考えていたらサハギンがとびかかって来た!
「ウギャーーゴゴゴゴ!」
「ふふん。そんなゆっくりな攻撃……でも危ないので炎を纏う!」
「ゴゴゴ!?」
どうやらやつぁー、火に怯んだようです。
海の中ならともかく、船の上なら怖いだろうそうだろう。
このまま……と思ったらゴロウマルがぶしゅーーっと潮吹きして、鎮火させられる。
船の上で火はやっぱりだめですかぁー!? そうですよねー! ゴロウマルの潮吹きが、ニャトルの
顔にかかってごしごししてる。
うん? ごしごししてる? ごしごし? ニャトルにごしごし?
「これだぁーーー! ニャトル、ちょっとこっち来い! 可及的速やかに! 非常実験事態なんだ!
拭いてやるから!」
「何ニャ? ……ぺっぺっ。しょっぱいニャ。ひどい目にあったニャ」
「出でよ、ウールの布!」
ぽとりとウール製の小さい布が落ちる。これなら魔珠をあまり消費しないぞ!
ゆるゆる近づくニャトルにワンハンドでめいいっぱいウールをこすりつけて拭く。
それはもうゴシゴシと丁寧に。丁寧に! 逆立てー!
「ニャかニャかの拭き心地ニャ。シロンもたまには気が利くニャ」
「くっくっく。俺の目的が気を利かせる事だと思うのか? ばかめ! ……よーし、きたきたきたーー!」
「ニャーーー! 毛が逆立つニャ! 勝手に毛が逆立つニャーー!」
そう、俺はめいいっぱいウールをこすりつけることによって、静電気を発生させたのです。
これを利用すれば……! ついにアレの出番がきたのです!
「ついに雷混の腕輪を使う時がきた! 静電気を吸い込め! そして混ぜろ! ……何を?」
『何を?』
「くらうニャ! 必殺、剣の舞ニャ!」
「なにぃ!? シッポが分裂した!?」
ニャトルがやられて終わるシーンを想定していたシロン。しかし結果は違ったのです!
これにはシロン以外に生暖かい目で見ていた
ルビー(常時。食事中)、サルサ(常時。食事中よ)、地雷(? 美味しいです!)、カエサル(稀 お腹空いたサ)チャチャ(!? 食事中よー)たちも驚く。
……君たち何で全員ご飯食べてるの? そんな勢いでパン食べたら到着する前に無くなっちゃうよー!
ステータスを確認していない間に新しい特技を覚えていたか? ……ということは俺も!
と思ったけど目新しい力は感じられません。なぜですか!?
分裂した鋭い尻尾がサハギンを攻撃し、あえなく撃沈するサハギン。
【シャキーン】
【シャキーン】
「えっへん。ニャトル様にかかればこの通りニャ!」
しかしニャトルが一匹倒したところでもう一匹ゴロウマルへ飛び乗ってくるサハギン。
あっちの皆さんは相変わらず生暖かい目で食事を堪能しています。オィィ!?
「ウギャーーゴゴゴゴ」
「新手だ! こうなったら今度は俺がやるぅ! ニャトルにレベルで遅れをとってたまるか!」
飛び出てきたサハギンに勢いよくとびかかる……と思ったけどヌルヌルしそうなのでやっぱり
近づいて攻撃したくないよー。
そうだ、せっかくなのであれを試す時がきたのでは?
しかし、魔珠をあまり使用しないうえ、生ものじゃないものを召喚しないと。
うーんうーん。何があるかなぁ……と考えていたらサハギンがとびかかって来た!
「ウギャーーゴゴゴゴ!」
「ふふん。そんなゆっくりな攻撃……でも危ないので炎を纏う!」
「ゴゴゴ!?」
どうやらやつぁー、火に怯んだようです。
海の中ならともかく、船の上なら怖いだろうそうだろう。
このまま……と思ったらゴロウマルがぶしゅーーっと潮吹きして、鎮火させられる。
船の上で火はやっぱりだめですかぁー!? そうですよねー! ゴロウマルの潮吹きが、ニャトルの
顔にかかってごしごししてる。
うん? ごしごししてる? ごしごし? ニャトルにごしごし?
「これだぁーーー! ニャトル、ちょっとこっち来い! 可及的速やかに! 非常実験事態なんだ!
拭いてやるから!」
「何ニャ? ……ぺっぺっ。しょっぱいニャ。ひどい目にあったニャ」
「出でよ、ウールの布!」
ぽとりとウール製の小さい布が落ちる。これなら魔珠をあまり消費しないぞ!
ゆるゆる近づくニャトルにワンハンドでめいいっぱいウールをこすりつけて拭く。
それはもうゴシゴシと丁寧に。丁寧に! 逆立てー!
「ニャかニャかの拭き心地ニャ。シロンもたまには気が利くニャ」
「くっくっく。俺の目的が気を利かせる事だと思うのか? ばかめ! ……よーし、きたきたきたーー!」
「ニャーーー! 毛が逆立つニャ! 勝手に毛が逆立つニャーー!」
そう、俺はめいいっぱいウールをこすりつけることによって、静電気を発生させたのです。
これを利用すれば……! ついにアレの出番がきたのです!
「ついに雷混の腕輪を使う時がきた! 静電気を吸い込め! そして混ぜろ! ……何を?」
『何を?』
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