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第四章 メルザの里帰り
第四百七十五話 ルーンの町に広がるいい香り
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完成したお菓子を冷やしている間に、続々とみんなやってくる。
しかしメルザはまだ眠ったまま。本当によく寝るなメルザは。
「そろそろメルザ、起こす?」
「いや、長旅で色々あって疲れてるだろうし、もう少し寝かせよう。
何せ死にかけたからな。そういやジーキにソウゴだっけ。エレギーはまだ戻ってきて
ないのか?」
「ルインさん! 兄貴は一度戻ってきやしたが、また少し仕事があるとでかけやした。
兄貴を、兄貴を助けてくれて、ありがとうございやす!」
「ゲー、ゲケッ!」
「弟さんは相変わらずだな……こっちも世話になったよ。お前たちにはいずれまた世話になる
かもしれない。この町はまだ未発展だから少し不便かもしれないけど、色々手伝ってくれると嬉しい」
「勿論でさぁ! 兄貴と一緒に手伝える事をがんばりやす」
「ゲー、ゲケッ!」
元気になったのはいいけど、弟さんの言葉を理解するのは不可能だ。
「そーいやルインの兄貴」
「兄貴はやめてくれ……なんだ?」
「先ほどライラロの姉御からこのようなものを預かりやした」
「これは……手紙? ちょっと出かけてくるから戻るまではちゃんとルーンの町にいて?
これだけか。本当に困った人だな」
「我が道を行きすぎてるわよね。私たちも振り回されてるけど」
「あ、メルちゃん起きたっしょ! ルイン、ヨーグルトていうものの下ごしらえはウォーちゃんが
してくれるって。あっちは任せていいみたい」
「ふぁぁ……おやすみ」
「あー、メルちゃん、起きて、起きてーー! もうすぐお昼になっちゃうっしょ。
お菓子もあるから先にご飯食べるっしょ!」
「んあ? お菓子? うめーのか?」
「そうだな、メルザの好きな味だろう。でもその前にちゃんと朝食をとろうな。シュイオン先生、マァヤ
とは会えたか? 肝心のマァヤが見当たらないけど」
「ええ。少々困った内容でしたが、後ほどご助力願えますか?」
「当然だ。朝食を済ませたら向かおう。ニーメたちもいないな。相変わらず研究してるのかな?」
「もう! ちゃんとご飯食べなさいって言ってるのにきかないのよ、最近。マーナとべーったり」
「ちょっと違うっしょ。あれは鍛冶にべったりなニーメにマーナがべったりっしょ」
「食事はちゃんと食べさせてあげないとな。まだ子供なんだし。大人になれば嫌でも食事は
きっちり取れない日が出てくるし」
カカシの野菜をめいいっぱいパンに挟むと、ニーメたちにもっていくように取り分けた。
メルザはぼーっとしながらも食事にかじりついている。半分寝ているが……。
久しぶりにしっかりと食事を済ませると、この後の予定を考えた。
先生の用事が最初かな。そしてニーメの許へ向かい、そのあとはハクレイに礼を告げ、ブネの許へかな。
「案外やることがおおいな……そーいやレミ……ニニーが見当たらないけど」
ファナたちが全員、俺の封印を指し示す。
この中にずっといたのか! 気づかなかった。そうすると……昨晩のあれも……。
顔が熱くなるのを感じる。これは恥ずかしい……絶対後でいじられる!
「ルーンの町で寝てるときくらいは、みんな外に出て欲しいな……」
「でもその中が一番寝心地がいいのよねぇ」
「そういわれてもな……さて、それじゃそろそろ行動しようか」
「んーーーーめぇ! ルイン、何だこのへんてこな色の食い物」
「あ、メルちゃんずるいっしょ! 先に食べてるー!」
一人もくもくと寝ながら食べ続けていたメルザは、一気に目を覚ましてこちらを見る。
ふっふっふ。カボチャというのは至高の香りとクリーミーさを持つ野菜。
スープにしても、甘くにつけても、焼いても菓子にしてもうまい。
「カボチャプリンと言われる食べ物だ。メリンよりクリーミーでコクがあるだろう?」
「うめぇ! いくつでも食えるぞ、。もっと食っていいか?」
「ああ、俺の分も食べていいよ。お腹いっぱいだし」
「またそうやって自分だけ食べないなんて……本当ルインはメルザに甘いわよねぇ」
「そーよそーよ! 私たちだっていっぱい食べたいわ!」
「でもメルちゃん……ううん、何でもないっしょ」
「大丈夫だよ、何せカボチャ一つ分だぞ? この中を見ろ! 好きなだけ食べればいい」
めいいっぱい作ってやった。どうせそういうと思ってな!
先読みした俺は作れるだけ作ったカボチャプリンを、みなに満足いくまで食してもらった。
そう、そしてお腹いっぱいなため、パフロールクレームアンジュはお預けとなりました。
しかしメルザはまだ眠ったまま。本当によく寝るなメルザは。
「そろそろメルザ、起こす?」
「いや、長旅で色々あって疲れてるだろうし、もう少し寝かせよう。
何せ死にかけたからな。そういやジーキにソウゴだっけ。エレギーはまだ戻ってきて
ないのか?」
「ルインさん! 兄貴は一度戻ってきやしたが、また少し仕事があるとでかけやした。
兄貴を、兄貴を助けてくれて、ありがとうございやす!」
「ゲー、ゲケッ!」
「弟さんは相変わらずだな……こっちも世話になったよ。お前たちにはいずれまた世話になる
かもしれない。この町はまだ未発展だから少し不便かもしれないけど、色々手伝ってくれると嬉しい」
「勿論でさぁ! 兄貴と一緒に手伝える事をがんばりやす」
「ゲー、ゲケッ!」
元気になったのはいいけど、弟さんの言葉を理解するのは不可能だ。
「そーいやルインの兄貴」
「兄貴はやめてくれ……なんだ?」
「先ほどライラロの姉御からこのようなものを預かりやした」
「これは……手紙? ちょっと出かけてくるから戻るまではちゃんとルーンの町にいて?
これだけか。本当に困った人だな」
「我が道を行きすぎてるわよね。私たちも振り回されてるけど」
「あ、メルちゃん起きたっしょ! ルイン、ヨーグルトていうものの下ごしらえはウォーちゃんが
してくれるって。あっちは任せていいみたい」
「ふぁぁ……おやすみ」
「あー、メルちゃん、起きて、起きてーー! もうすぐお昼になっちゃうっしょ。
お菓子もあるから先にご飯食べるっしょ!」
「んあ? お菓子? うめーのか?」
「そうだな、メルザの好きな味だろう。でもその前にちゃんと朝食をとろうな。シュイオン先生、マァヤ
とは会えたか? 肝心のマァヤが見当たらないけど」
「ええ。少々困った内容でしたが、後ほどご助力願えますか?」
「当然だ。朝食を済ませたら向かおう。ニーメたちもいないな。相変わらず研究してるのかな?」
「もう! ちゃんとご飯食べなさいって言ってるのにきかないのよ、最近。マーナとべーったり」
「ちょっと違うっしょ。あれは鍛冶にべったりなニーメにマーナがべったりっしょ」
「食事はちゃんと食べさせてあげないとな。まだ子供なんだし。大人になれば嫌でも食事は
きっちり取れない日が出てくるし」
カカシの野菜をめいいっぱいパンに挟むと、ニーメたちにもっていくように取り分けた。
メルザはぼーっとしながらも食事にかじりついている。半分寝ているが……。
久しぶりにしっかりと食事を済ませると、この後の予定を考えた。
先生の用事が最初かな。そしてニーメの許へ向かい、そのあとはハクレイに礼を告げ、ブネの許へかな。
「案外やることがおおいな……そーいやレミ……ニニーが見当たらないけど」
ファナたちが全員、俺の封印を指し示す。
この中にずっといたのか! 気づかなかった。そうすると……昨晩のあれも……。
顔が熱くなるのを感じる。これは恥ずかしい……絶対後でいじられる!
「ルーンの町で寝てるときくらいは、みんな外に出て欲しいな……」
「でもその中が一番寝心地がいいのよねぇ」
「そういわれてもな……さて、それじゃそろそろ行動しようか」
「んーーーーめぇ! ルイン、何だこのへんてこな色の食い物」
「あ、メルちゃんずるいっしょ! 先に食べてるー!」
一人もくもくと寝ながら食べ続けていたメルザは、一気に目を覚ましてこちらを見る。
ふっふっふ。カボチャというのは至高の香りとクリーミーさを持つ野菜。
スープにしても、甘くにつけても、焼いても菓子にしてもうまい。
「カボチャプリンと言われる食べ物だ。メリンよりクリーミーでコクがあるだろう?」
「うめぇ! いくつでも食えるぞ、。もっと食っていいか?」
「ああ、俺の分も食べていいよ。お腹いっぱいだし」
「またそうやって自分だけ食べないなんて……本当ルインはメルザに甘いわよねぇ」
「そーよそーよ! 私たちだっていっぱい食べたいわ!」
「でもメルちゃん……ううん、何でもないっしょ」
「大丈夫だよ、何せカボチャ一つ分だぞ? この中を見ろ! 好きなだけ食べればいい」
めいいっぱい作ってやった。どうせそういうと思ってな!
先読みした俺は作れるだけ作ったカボチャプリンを、みなに満足いくまで食してもらった。
そう、そしてお腹いっぱいなため、パフロールクレームアンジュはお預けとなりました。
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