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第四章 メルザの里帰り
第四百五十七話 安らかに眠れ
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「ルイン、コロス、コロス!」
大きく剣を振り上げたキャットマイルドは、地上へ叩きつけるように剣を振り下ろす。
暗黒の霧が周囲にたちこめるようにほとばしり、振り下ろした地面一帯を暗黒に染め上げていく。
「全員後退だ! 紫電、バネジャンプ! ……なんだ、これは?」
広がった暗黒が地面の上にあるものをどんどん飲み込んでいく。
攻撃を反射するだけではないのか?
「殿方殿。暗黒に飲まれぬよう! 近距離ではなく中、遠距離での戦闘を!」
「おいおい、まだ慣れてない……こりゃモードを切り替えて戦う必要があるな。妖赤海星……いや、術は
無効か?」
「そうとは限らないでしょう。幻術に強くとも妖術に強いとは限りません。
どうにかあの闇の衣をはがせませんか?」
「やってみる! ブラックイーグル、ウォーターガン!」
中距離からブラックイーグルを撃ち放つ。ターゲットに弱点反応はない。
何発かお見舞いするが反応は一切起きない。
「まぁそうなるよな……もう一丁! 妖氷造形術……パルスシューター!」
電撃を放てる銃を創作。こいつは前世での見様見真似試作第一号。
あえて奴の眼前付近に移動し挑発する。目の前の虫をつかもうと、手を伸ばしてくるが、冷静に
回避を続ける。
「ルインーーー! コロスーー!」
激高したヤツは俺に向けて暗黒の斬撃を無数に放つ。しかし……今の形態の回避速度は半端じゃない。
奴が攻撃する時には、はるか上空、明後日の方角に移動していた。
方角を確かめ、先ほどブラックイーグルで狙撃した箇所に逆さま向きで狙いを定める。
「氷冷電撃!」
氷塊の中に電撃を充満させ、雷撃を帯びた一撃を奴へ向けて放出する。
あたりはするが効果があるようにはみえない。
「殿方殿! 何か違う方法で!」
「何をやっているのです! もっと高威力の攻撃があなたにはあるでしょう!」
「いや、これでいいんだ! 二人とも、もっと下がれ! かなり遠くへ避難しろ! モード……獣炎戦車……爆炎、カタストロフィ! いけえーーーー!」
豪炎をもたらすカタストロフィの一撃。それは奴にヒットする前だった。
ドゴオオオオオン! と強い衝撃の後、超大爆発が起こり、奴の闇の衣もろとも大きく吹き飛ぶ。
海水に電撃を当てると何が起こるか……あの程度の海水であれば水素イオンが発生する。それに着火した。
つまり俺のモードに雷を合わせると、とんでもない火力が産出される。以前メルザが洞窟で放った規模の比ではない。
そしてさらに……今銃は手元にニ丁。そして戦車形態のままだ。
「一斉射撃!」
小規模水素爆発が何度も何度もキャットマイルドへ起こる。やつが倒れるまで、攻撃の手を緩めるつもりはない。ラーヴァティンからの解放を。
かかえているしがらみからの……解放を。
「ルイーン! コロ……ル……勝てな……俺は……勝てな……かっ……」
「そんなになるほど俺に挑み、勝った先に何があるっていうんだ。お前にやられたおかげで俺は強くなった。だから最後は俺の手で……眠れ、キャットマイルド……バースト・カタストロフィ!」
超爆発とともに暗鬼サイクロプスは内側から飛散して、ラーヴァティンに食い尽くされた。
最高の防御剣に食い尽くされたその場には、禍々しい剣が一本、残るだけだった。
「本当にさよならだ。キャットマイルド。安らかに眠れ。俺は前に進まなきゃいけない。
あいつが心安らかに生きられるよう。そして俺を救ってくれたもう一人の恩人を助けるためにも」
大きく剣を振り上げたキャットマイルドは、地上へ叩きつけるように剣を振り下ろす。
暗黒の霧が周囲にたちこめるようにほとばしり、振り下ろした地面一帯を暗黒に染め上げていく。
「全員後退だ! 紫電、バネジャンプ! ……なんだ、これは?」
広がった暗黒が地面の上にあるものをどんどん飲み込んでいく。
攻撃を反射するだけではないのか?
「殿方殿。暗黒に飲まれぬよう! 近距離ではなく中、遠距離での戦闘を!」
「おいおい、まだ慣れてない……こりゃモードを切り替えて戦う必要があるな。妖赤海星……いや、術は
無効か?」
「そうとは限らないでしょう。幻術に強くとも妖術に強いとは限りません。
どうにかあの闇の衣をはがせませんか?」
「やってみる! ブラックイーグル、ウォーターガン!」
中距離からブラックイーグルを撃ち放つ。ターゲットに弱点反応はない。
何発かお見舞いするが反応は一切起きない。
「まぁそうなるよな……もう一丁! 妖氷造形術……パルスシューター!」
電撃を放てる銃を創作。こいつは前世での見様見真似試作第一号。
あえて奴の眼前付近に移動し挑発する。目の前の虫をつかもうと、手を伸ばしてくるが、冷静に
回避を続ける。
「ルインーーー! コロスーー!」
激高したヤツは俺に向けて暗黒の斬撃を無数に放つ。しかし……今の形態の回避速度は半端じゃない。
奴が攻撃する時には、はるか上空、明後日の方角に移動していた。
方角を確かめ、先ほどブラックイーグルで狙撃した箇所に逆さま向きで狙いを定める。
「氷冷電撃!」
氷塊の中に電撃を充満させ、雷撃を帯びた一撃を奴へ向けて放出する。
あたりはするが効果があるようにはみえない。
「殿方殿! 何か違う方法で!」
「何をやっているのです! もっと高威力の攻撃があなたにはあるでしょう!」
「いや、これでいいんだ! 二人とも、もっと下がれ! かなり遠くへ避難しろ! モード……獣炎戦車……爆炎、カタストロフィ! いけえーーーー!」
豪炎をもたらすカタストロフィの一撃。それは奴にヒットする前だった。
ドゴオオオオオン! と強い衝撃の後、超大爆発が起こり、奴の闇の衣もろとも大きく吹き飛ぶ。
海水に電撃を当てると何が起こるか……あの程度の海水であれば水素イオンが発生する。それに着火した。
つまり俺のモードに雷を合わせると、とんでもない火力が産出される。以前メルザが洞窟で放った規模の比ではない。
そしてさらに……今銃は手元にニ丁。そして戦車形態のままだ。
「一斉射撃!」
小規模水素爆発が何度も何度もキャットマイルドへ起こる。やつが倒れるまで、攻撃の手を緩めるつもりはない。ラーヴァティンからの解放を。
かかえているしがらみからの……解放を。
「ルイーン! コロ……ル……勝てな……俺は……勝てな……かっ……」
「そんなになるほど俺に挑み、勝った先に何があるっていうんだ。お前にやられたおかげで俺は強くなった。だから最後は俺の手で……眠れ、キャットマイルド……バースト・カタストロフィ!」
超爆発とともに暗鬼サイクロプスは内側から飛散して、ラーヴァティンに食い尽くされた。
最高の防御剣に食い尽くされたその場には、禍々しい剣が一本、残るだけだった。
「本当にさよならだ。キャットマイルド。安らかに眠れ。俺は前に進まなきゃいけない。
あいつが心安らかに生きられるよう。そして俺を救ってくれたもう一人の恩人を助けるためにも」
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