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第四章 メルザの里帰り
第四百五十五話 神話級 災厄の魔剣ラーヴァテイン
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「何、新手だと? まさかメルザの将来術……おかしいと思った。貴様だったかぁ!」
「深淵、シャル、イー、テトラ!」
怒り狂ったキャットマイルドは地上におり、ジェネストに向けて切りかかる。
待ち構えていたジェネストは素早く動き、キャットマイルドに六指の剣で対抗する。
キャットマイルドの持つ剣……どう見ても普通の武器ではない。間違いなくアーティファクトだ。
技を放ったはずのジェネストが後方へ大きく弾き飛ばされる。
クリムゾンはメルザへ攻撃が向かないよう、メルザの前に立ちはだかる。
スピアはクアドロプルドラゴン形態を解き、地上で足をさすっている。無理しすぎだ。
「先生、俺はもういい。スピアを! レウスさん。先生についてくれ。何かあったら全力で避難だ!」
「任せろ!」
「ウォーラスも先生と行動をともにできるか?」
「任せるカベ。ルインは大丈夫カベ?」
「俺なら大丈夫だ。もうじき……動けるようになる!」
激痛は残ったままだが動けるようになれば十分。それまでは……あの二人が頼りだ。
「なぜだ! なぜメルザが武器を使える! ニニーのやつ、情報が一つもあっていない!
あいつめ……あいつまで俺をあざ笑い、裏切るのか……」
「おい、そこのお前。私と勝負しろ。一対一は好きだろう?」
「将来されたものが気安く話かけるな! だがいいだろう。どうやらなかなかの手練れのようだ」
クリムゾンが挑発し、それにのるキャットマイルド。今のところ実力のうちがまるで
わからない。あいつはそんなに強くなったのか?
「セーレ。動けそうか? もし動けるならメルザを乗せて先生の許へ。スピアと先生を回収して
少し離れていてくれ」
「ヒヒン! 任せて。だいぶ回復したよ。行ってくるね」
ひそかにメルザたちを安全な場所へ避難させる。
クリムゾンが俺に向けて頷いた。
「さて、どれほどのものか……推し量ってみるとしよう。深淵、シャル、ディー、セイバー!」
クリムゾンが一気に近づき必殺の剣技を叩き込む。だがやつは難なく異様な剣で受け止める。
そしてやはり攻撃したクリムゾンが後方へ大きくはじかれた。
「魔鳴反射…攻撃してみてはっきりした。神話級……災厄の魔剣ラーヴァテイン。
その剣を振るい戦えば、己の身を侵食し滅ぼしていく。あらゆる攻撃をはじくが、その攻撃の強度により
その攻撃をはじくたび、侵食は深まるという。恐ろしい剣だ」
「ふ、ふふふははは! 何をバカなことを言っている。これはあのお方から賜った神剣。
最高の神話級アーティファクトだぞ。あらゆる攻撃をはじく無敵の剣だ! そう、これがあれば
あのお方さえも超えられる! ふふふふふ、そのような世迷言でこの剣を手放すとでも?」
「別に信じなくても構わない。どのみち貴様はここで終わりにせねばならん。
それが主の望み」
「将来で呼ばれた者ごときが偉そうに! 貴様なぞ八つ裂きにしてくれる!」
「カタストロフィ!」
「うぐおぁ!」
あいつの後ろから強烈なカタストロフィを一発お見舞いしてやる。
先ほどのスピアのブレスでもそうだ。剣を構えていなければその効果は発揮しないようだな。
「ぐ……ルイン、貴様ぁーーー!」
「ほらほら、こっち見てるとクリムゾンたちに……」
「深淵、シャル、イー、テトラ!」
「深淵、シャル、ディー、セイバー!」
強烈な二人の必殺技がキャットマイルドの背後から炸裂する。
こいつはいつも、怒ると周りが見えなくなる。そこは変わらないな……。
「ぐ……おのれぇー! いいだろう。本気でいくぞ!」
【神・暗鬼化】
「深淵、シャル、イー、テトラ!」
怒り狂ったキャットマイルドは地上におり、ジェネストに向けて切りかかる。
待ち構えていたジェネストは素早く動き、キャットマイルドに六指の剣で対抗する。
キャットマイルドの持つ剣……どう見ても普通の武器ではない。間違いなくアーティファクトだ。
技を放ったはずのジェネストが後方へ大きく弾き飛ばされる。
クリムゾンはメルザへ攻撃が向かないよう、メルザの前に立ちはだかる。
スピアはクアドロプルドラゴン形態を解き、地上で足をさすっている。無理しすぎだ。
「先生、俺はもういい。スピアを! レウスさん。先生についてくれ。何かあったら全力で避難だ!」
「任せろ!」
「ウォーラスも先生と行動をともにできるか?」
「任せるカベ。ルインは大丈夫カベ?」
「俺なら大丈夫だ。もうじき……動けるようになる!」
激痛は残ったままだが動けるようになれば十分。それまでは……あの二人が頼りだ。
「なぜだ! なぜメルザが武器を使える! ニニーのやつ、情報が一つもあっていない!
あいつめ……あいつまで俺をあざ笑い、裏切るのか……」
「おい、そこのお前。私と勝負しろ。一対一は好きだろう?」
「将来されたものが気安く話かけるな! だがいいだろう。どうやらなかなかの手練れのようだ」
クリムゾンが挑発し、それにのるキャットマイルド。今のところ実力のうちがまるで
わからない。あいつはそんなに強くなったのか?
「セーレ。動けそうか? もし動けるならメルザを乗せて先生の許へ。スピアと先生を回収して
少し離れていてくれ」
「ヒヒン! 任せて。だいぶ回復したよ。行ってくるね」
ひそかにメルザたちを安全な場所へ避難させる。
クリムゾンが俺に向けて頷いた。
「さて、どれほどのものか……推し量ってみるとしよう。深淵、シャル、ディー、セイバー!」
クリムゾンが一気に近づき必殺の剣技を叩き込む。だがやつは難なく異様な剣で受け止める。
そしてやはり攻撃したクリムゾンが後方へ大きくはじかれた。
「魔鳴反射…攻撃してみてはっきりした。神話級……災厄の魔剣ラーヴァテイン。
その剣を振るい戦えば、己の身を侵食し滅ぼしていく。あらゆる攻撃をはじくが、その攻撃の強度により
その攻撃をはじくたび、侵食は深まるという。恐ろしい剣だ」
「ふ、ふふふははは! 何をバカなことを言っている。これはあのお方から賜った神剣。
最高の神話級アーティファクトだぞ。あらゆる攻撃をはじく無敵の剣だ! そう、これがあれば
あのお方さえも超えられる! ふふふふふ、そのような世迷言でこの剣を手放すとでも?」
「別に信じなくても構わない。どのみち貴様はここで終わりにせねばならん。
それが主の望み」
「将来で呼ばれた者ごときが偉そうに! 貴様なぞ八つ裂きにしてくれる!」
「カタストロフィ!」
「うぐおぁ!」
あいつの後ろから強烈なカタストロフィを一発お見舞いしてやる。
先ほどのスピアのブレスでもそうだ。剣を構えていなければその効果は発揮しないようだな。
「ぐ……ルイン、貴様ぁーーー!」
「ほらほら、こっち見てるとクリムゾンたちに……」
「深淵、シャル、イー、テトラ!」
「深淵、シャル、ディー、セイバー!」
強烈な二人の必殺技がキャットマイルドの背後から炸裂する。
こいつはいつも、怒ると周りが見えなくなる。そこは変わらないな……。
「ぐ……おのれぇー! いいだろう。本気でいくぞ!」
【神・暗鬼化】
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