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三部 主と突き進む道 第一章 海底の世界へ向けて
第二百七十二話 クラークル戦
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「早速私とファナの出番か。シールド化!」
「王様に負けてらんないわ! 必死に練習したんだから! シールド変身!」
二枚の盾……片方はぴょんぴょん跳ねているが、それらがメルザに飛び交う足を防ぐ。
空中に飛翔したリルとサラが、間髪入れずに打撃で二匹を攻撃した。
残りの一匹にメルザが人差し指を掲げ、燃臥斗を放つ。距離的に燃刃斗は届かないか……その
燃臥斗をパモが風斗で勢いをつける。
我がマスコットは最高です。
「ほう。貴様らの連携、なかなか様になってきたな。ここもまだ見物といこう」
「先生は体力温存しといてください。ここまだ、入口付近ですから!」
「ふっ……そうだな。楽しみだ」
「俺もここでは少し温存する。リル、どうだ?」
「余裕だね。僕、地上で相当封印したみたいなんだよね。覚えてないけど」
「あの時のリルさん、恰好よかったなぁ……」
「カノン、聞こえてるぞ」
まだクラークルは倒れてないから油断しないでね! 頼むよ!
リルとサラが戦っていない残りの一匹を、三匹の死神の使いが取り囲んでいた。
相変わらずふわふわしている。あれはうっとおしいんだよな。
空中戦が続いているので、ベルディアのいらつきが伝わってくる……一人だけ
活動できなければそうなるか。
「私決めたっしょ。絶対空、飛べるようになってみせる」
「ああ。それは俺もやってみたいなーと思うんだけどな。うちのメンバーときたらみんなふわふわ
飛び回ってるし……」
はぁ……とため息をつきつつ敵からは目を離さない。
やはり、リルはサラより格段に強い。サラがかなり悔しそうに戦っている。
いつのまにあんな強くなったんだ……やはり妖魔は封印したモンスターの影響を色濃く受けるか。
サラも守護者を封印してかなり強くなったが、自力すらリルは強い。
あのでかいクラークルをもう封印してしまった。そのままサラの救援に回っている。
「メルザ、そういえば幻魔召喚も使えるのか?」
「だめだ。あれから一度もよべてねーんだ。それによ。俺様一回おかしくなったって言われてよ。
力を使うのがこえーんだ」
「そうなのか? ……いや、その話は後だ。死神の使いが振り払われて消えた。
海水攻撃は見た感じ効かないから、氷塊のツララを放つ。風臥斗で飛ばしてくれ……氷塊のツララ!」
「わかった! 風臥斗!」
「パーミュ!」
俺の氷塊のツララが、勢いよく飛んでいく……が、足の一本に突き刺さるだけだ。すぐさまこちらを
攻撃してくる。それをファナが移動して防いでくれた。
「手こずってるわね。残り二体だし、私が支援に回るわ。足を落とす!」
「ああ、頼むファナ。俺の遠距離攻撃はどれも火力が大した事が無い。
真化すれば別だが、まだ入り口だしな」
アルノーに変身したファナは、無数の矢を次から次へと放つ。
ここからじゃコラーダの斬撃も届くか怪しいし、リルたちにあたったら大変だ。
弓のような正確性があり、ファナ並みの威力がある技が欲しいところだが……雪と氷と海じゃ
あまりいい案は浮かばないな。これも今後の課題か。
「お兄ちゃんありがと! 邪術激縛糸!」
サラの方の封印も完了したようだ。それを見てイーファが元の姿に戻る。
イーファは上空に飛翔して攻撃を開始した。すみません、王様に盾をやらせてしまって!
「炎雷の終焉。悪いが最後の一匹は貰うぞ」
「赤星の矢・速! 封印はさせてもらうぞイーファ!」
「ああ、いいタイミングだ」
イーファの意を読んだ俺は、攻撃wお合わせて封印に成功した。
ほとんど俺の力じゃないからちょっとずるいが、みんな戦いたかったようだし仕方ない。
「なぁ、こいつ喰えるのかな?」
「これはきっといけるやつだ。しかも調理方法は沢山だろうな。パモ、しまえるか?」
「ぱーみゅ!」
でかいクラークルを三匹収納してもらった。これは食べ応えがありそうだが、今は道を急がないと。
二本目を上に進んだ位置だったので、ここから下に戻れってことだよな……さてどうなるんだろう。
「王様に負けてらんないわ! 必死に練習したんだから! シールド変身!」
二枚の盾……片方はぴょんぴょん跳ねているが、それらがメルザに飛び交う足を防ぐ。
空中に飛翔したリルとサラが、間髪入れずに打撃で二匹を攻撃した。
残りの一匹にメルザが人差し指を掲げ、燃臥斗を放つ。距離的に燃刃斗は届かないか……その
燃臥斗をパモが風斗で勢いをつける。
我がマスコットは最高です。
「ほう。貴様らの連携、なかなか様になってきたな。ここもまだ見物といこう」
「先生は体力温存しといてください。ここまだ、入口付近ですから!」
「ふっ……そうだな。楽しみだ」
「俺もここでは少し温存する。リル、どうだ?」
「余裕だね。僕、地上で相当封印したみたいなんだよね。覚えてないけど」
「あの時のリルさん、恰好よかったなぁ……」
「カノン、聞こえてるぞ」
まだクラークルは倒れてないから油断しないでね! 頼むよ!
リルとサラが戦っていない残りの一匹を、三匹の死神の使いが取り囲んでいた。
相変わらずふわふわしている。あれはうっとおしいんだよな。
空中戦が続いているので、ベルディアのいらつきが伝わってくる……一人だけ
活動できなければそうなるか。
「私決めたっしょ。絶対空、飛べるようになってみせる」
「ああ。それは俺もやってみたいなーと思うんだけどな。うちのメンバーときたらみんなふわふわ
飛び回ってるし……」
はぁ……とため息をつきつつ敵からは目を離さない。
やはり、リルはサラより格段に強い。サラがかなり悔しそうに戦っている。
いつのまにあんな強くなったんだ……やはり妖魔は封印したモンスターの影響を色濃く受けるか。
サラも守護者を封印してかなり強くなったが、自力すらリルは強い。
あのでかいクラークルをもう封印してしまった。そのままサラの救援に回っている。
「メルザ、そういえば幻魔召喚も使えるのか?」
「だめだ。あれから一度もよべてねーんだ。それによ。俺様一回おかしくなったって言われてよ。
力を使うのがこえーんだ」
「そうなのか? ……いや、その話は後だ。死神の使いが振り払われて消えた。
海水攻撃は見た感じ効かないから、氷塊のツララを放つ。風臥斗で飛ばしてくれ……氷塊のツララ!」
「わかった! 風臥斗!」
「パーミュ!」
俺の氷塊のツララが、勢いよく飛んでいく……が、足の一本に突き刺さるだけだ。すぐさまこちらを
攻撃してくる。それをファナが移動して防いでくれた。
「手こずってるわね。残り二体だし、私が支援に回るわ。足を落とす!」
「ああ、頼むファナ。俺の遠距離攻撃はどれも火力が大した事が無い。
真化すれば別だが、まだ入り口だしな」
アルノーに変身したファナは、無数の矢を次から次へと放つ。
ここからじゃコラーダの斬撃も届くか怪しいし、リルたちにあたったら大変だ。
弓のような正確性があり、ファナ並みの威力がある技が欲しいところだが……雪と氷と海じゃ
あまりいい案は浮かばないな。これも今後の課題か。
「お兄ちゃんありがと! 邪術激縛糸!」
サラの方の封印も完了したようだ。それを見てイーファが元の姿に戻る。
イーファは上空に飛翔して攻撃を開始した。すみません、王様に盾をやらせてしまって!
「炎雷の終焉。悪いが最後の一匹は貰うぞ」
「赤星の矢・速! 封印はさせてもらうぞイーファ!」
「ああ、いいタイミングだ」
イーファの意を読んだ俺は、攻撃wお合わせて封印に成功した。
ほとんど俺の力じゃないからちょっとずるいが、みんな戦いたかったようだし仕方ない。
「なぁ、こいつ喰えるのかな?」
「これはきっといけるやつだ。しかも調理方法は沢山だろうな。パモ、しまえるか?」
「ぱーみゅ!」
でかいクラークルを三匹収納してもらった。これは食べ応えがありそうだが、今は道を急がないと。
二本目を上に進んだ位置だったので、ここから下に戻れってことだよな……さてどうなるんだろう。
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