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第四章 戦いの果てに見出すもの
第三部開始直前 始動話 願いを込めて、僕は強くなる
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三夜の町が崩壊し、ベッツェンが崩壊したトリノポート。
各地でモンスターが襲来し、混乱が続いている。
行方不明者も非常に多く、そこかしこで争いが起きている。
イビンはルシアと共にベッツェンへ来ていた。一生懸命何かを探している。
少数だがモラコ族も来ている。
「ムーラさん。やっぱり、見つからないよぉ……ルインたち」
「そうか。だが簡単に死ぬような者ではないだろう。あれほどに芯の強い者はそうそう
見た事が無い。今は無事戻る事を信じよう」
「うん。そうだね……ここでこうしてたってルインは喜ばないよね。
僕に出来る事を探さないと! ジャンカの森の拡張工事はどう?」
「あそこは材木となる木が多いうえ、加工がルーンの町で簡単に行える。
既に泉周辺は随分と開拓された。しばらくは暗室として利用できるだろう。わしらは
そちら側の作業に戻るからそろそろ引き上げるぞ」
二人がそうして話している間に、ルシアが割って入る。
上空から何か見えたのだろうか。
「おい! ありゃライラロとベルディスだぜ! やっと戻って来やがったか」
「え? ベルディスさんが? よかったー、これで泉周りはだいぶ安全になるのかな」
「どうかな。あいつらが落ち着いて一か所にいた試しがねぇ。また直ぐどっかに行くぜ」
「そうだった……ライラロさんは特にすぐいなくなるってルインが言ってたっけ」
風斗車で海を渡り、崩壊したベッツェンへ勢いよく上陸した。
「おいライラロ。もっとゆっくり上陸できねえのか?」
「無理よ。共有化したままのミリル、物凄く重いのよ?」
「わ、わたくし重いのですか!? は、恥ずかしい」
「そりゃ竜一匹は乗せられねぇだろ……、風斗車がぶっこわれちまうぜ」
「ふん! ベルディスと相乗りさせてやっただけでも感謝して欲しいものね。
ミリルじゃなきゃおっぽり出してる所だわ」
「ありがとうございます、ライラロさん。今度お礼にドラディニア銘菓でも……」
「あら、やっぱりミリルは話がわかるわね。当然ベルディスの分も頼むわね」
「ほぉ。そいつぁ楽しみだな。あぁ、腹減ってきちまったぜ」
何やら楽しそうに話す三人を見てほっとするイビン。
飛び出していったミリルも一緒だったので、より安心した。
「……随分と派手に壊れたわね。もう修復は無理そうね。イーファも可哀そうに」
「あいつは城にこだわりなんてねぇだろ。ニンファさえ無事であればどうでもいいと思うぜ」
「そうね。あいつなら城の一つや二つ建てそうだし。それでルシア。バカ弟子たちはどこ?」
「ルインの奴に話しておきてぇことがある。全員ルーンの町なのか?」
「あのぅ、お二人とも。それが……」
「あん? おめぇは確かひよっこの坊主じゃねぇか」
「坊主じゃなくてイビンです! ……みんな行方不明で。
無事なのはルーンの町にいる人たちと、ハーヴァルさん、セフィアさんと僕らだけです」
「なんだと? あのベルローゼすら行方不明だとでも?」
「はい……フェルドナージュ様もです」
「信じられないわ……私より強い人までやられたかもしれないっていうの?」
「わかりません。三夜の町も壊れちゃって。避難民だらけなんです。だいぶ落ち着きましたけど」
「なんてこった。ライデンを相手している間にそんな事態かよ。こっちもライデンを仕留めきれなかった
かもしれねぇ。だが竜騎士の嬢ちゃんは救えた。それに奴もただじゃ済んでねえはずだ。
詳しい話を聞きてぇから一旦ルーンの町に行くぞ」
「う、うん。わかりました……ルインたちがいない間は僕らで町を守らないと」
「わたくし、ルインさんたちを探したい……」
「ダメよ。あの子らがこの現状の時にもしこの場にいたらなんていうと思う?」
「……逃げ伸びた人たちを助けてやって欲しい…ですわね」
「わかってるじゃない。あいつらなら大丈夫よ。私らのやる事はあいつらを探す事なんかじゃない。
探すだけならほら、乗り物に乗ってるルシアの役目よ。あいつ強運だし。
あいつで見つけられないなら、探しに行けないところにいるだけよ」
「そうなんですか? ルシアさんてそんなに……」
「おいおい、俺の話か? それよりイビン! てめぇわかってんだろうな。報酬。
ちゃんと用意しとけよ! 最低でも口紅だからな!」
「は、はいぃ! わかってます!」
「やれやれね。さ、ここはルシアに任せて戻るわよ」
「おいライラロ。やっぱ俺ぁイビンと二人で修行しながら帰る。おめぇは先にミリルと戻ってろ。
ハーヴァルもいるならあいつから話聞いとけ」
「やーだやーーだーーー! ベルディスと一緒じゃなきゃやーーだーー!」
「わがまま言ってんじゃねぇ! ルーンの町で茶菓子用意して待ってろって言ってんだ!」
「何? 妻である私に手作りお菓子を用意して待つ妻を演じてもらいたいのね!?
それならそうと言いなさいよね! さぁ行くわよミリル!」
「え? はい、わかりましたわ。それではお先に失礼しますわね」
あっという間にぶっとんでいなくなるライラロさん。
ベルディスは否定する余地すら与えられていない。
「はぁ……やっと解放されたか。おい坊主。おめぇは随分と鍛え甲斐がありそうだな。
昔の小僧を思い出すぜ。小僧と違って槍を使うのか?」
「僕、武器なんて全然使ったことなくて。これはたまたま宝箱から手に入れたんです。
なんか、うまく使えちゃって」
「こいつは……ガッハッハ。憧れの槍とは、傑作だな。いい武器持ってるじゃねえか。
おめぇ、これキゾナ大陸で手に入れたろ。懐かしいぜ。あいつら元気にしてやがるかな」
「え? 知ってるんですか、この武器」
「ああ、気にすんな。こっちの話だよ。んで、おめぇは槍を使う……でいいのか?」
「う、うん。僕臆病だから。離れて戦う方が会ってると思うんだ」
「そうか。それじゃその槍構えて俺と向き合え。距離はこれくらいでいいか」
素手のまま二十歩ほど離れた距離に立つベルディス。何をするんだろう?
そんな距離じゃ槍でも攻撃できないし、素手ならもっと何もできない。
「槍の射程はここだ」
「え? 絶対届かないですよね」
「ああ。絶対届かないな、そのままだと。槍の先端を持ち前に出して構えろ」
「はい……うぅ、重いよぉ」
「ガッハッハ! 情けねえな、おい! それくらいはまず余裕で持てるようになれ。
それで長さはどれくらいだ」
「これでもまだ、人が五人から六人分です……ベルディスさんには届きません」
「いいや、届いてるんだよ。槍の恐怖がな」
「槍の……恐怖?」
「そのまま一回転できるか? 三百六十度だ」
「は、はい。やってみます! えいっ」
ぐるっと回すように回転する。範囲一体を槍を前に出して回る。
「その範囲が最大射程になる。つまり槍の支配領域だ。
槍は近づかせないようにすることで最大の威力を発揮できる武器だ。
そして持ち手を調節すればその範囲を調整出来る。
それにだ。サブで武器を持つと……投擲して使える武器となる。
つまり坊主と俺との距離で槍を投擲すれば……それくらいなら今のお前でも届くだろう?」
「そうか! 投げる事も想定しての距離だったんですね!」
「いや、実際は投げる必要はねぇ。つまり与えるのは威圧だ。
投げたら届くかもと思う距離。その間合いで戦えるのが強みだ。
それに直線的な攻撃方法としても強い」
「僕、以前夢中で戦った時、かなり近い距離で魔吸鼠を倒したんです。
でも怪我しちゃって……」
「ほう、坊主は魔吸鼠を倒したことがあるのか。こりゃ評価を見直さねえとな。
臆病なただの坊主と思ったがよ。しばらくはみっちり鍛えてやる。まずは一通り武器を扱ってもらう。
いいな!」
「はい、よろしくお願いします! 絶対ルインみたいになるんだ!」
「ふん、その息だ。まずは歩いて帰るぞ」
「え? ここから歩いて泉までですか?」
「そうだ。仕方ねえから俺もついていってやる。ほらいくぞ」
「は、はいー! 怖いけど、がんばるんだ! 絶対強くなってルインを迎えるんだ!」
こうしてイビンはベルディスと共に、ルーンの町へ戻るため、崩壊したベッツェンをあとにした。
各地でモンスターが襲来し、混乱が続いている。
行方不明者も非常に多く、そこかしこで争いが起きている。
イビンはルシアと共にベッツェンへ来ていた。一生懸命何かを探している。
少数だがモラコ族も来ている。
「ムーラさん。やっぱり、見つからないよぉ……ルインたち」
「そうか。だが簡単に死ぬような者ではないだろう。あれほどに芯の強い者はそうそう
見た事が無い。今は無事戻る事を信じよう」
「うん。そうだね……ここでこうしてたってルインは喜ばないよね。
僕に出来る事を探さないと! ジャンカの森の拡張工事はどう?」
「あそこは材木となる木が多いうえ、加工がルーンの町で簡単に行える。
既に泉周辺は随分と開拓された。しばらくは暗室として利用できるだろう。わしらは
そちら側の作業に戻るからそろそろ引き上げるぞ」
二人がそうして話している間に、ルシアが割って入る。
上空から何か見えたのだろうか。
「おい! ありゃライラロとベルディスだぜ! やっと戻って来やがったか」
「え? ベルディスさんが? よかったー、これで泉周りはだいぶ安全になるのかな」
「どうかな。あいつらが落ち着いて一か所にいた試しがねぇ。また直ぐどっかに行くぜ」
「そうだった……ライラロさんは特にすぐいなくなるってルインが言ってたっけ」
風斗車で海を渡り、崩壊したベッツェンへ勢いよく上陸した。
「おいライラロ。もっとゆっくり上陸できねえのか?」
「無理よ。共有化したままのミリル、物凄く重いのよ?」
「わ、わたくし重いのですか!? は、恥ずかしい」
「そりゃ竜一匹は乗せられねぇだろ……、風斗車がぶっこわれちまうぜ」
「ふん! ベルディスと相乗りさせてやっただけでも感謝して欲しいものね。
ミリルじゃなきゃおっぽり出してる所だわ」
「ありがとうございます、ライラロさん。今度お礼にドラディニア銘菓でも……」
「あら、やっぱりミリルは話がわかるわね。当然ベルディスの分も頼むわね」
「ほぉ。そいつぁ楽しみだな。あぁ、腹減ってきちまったぜ」
何やら楽しそうに話す三人を見てほっとするイビン。
飛び出していったミリルも一緒だったので、より安心した。
「……随分と派手に壊れたわね。もう修復は無理そうね。イーファも可哀そうに」
「あいつは城にこだわりなんてねぇだろ。ニンファさえ無事であればどうでもいいと思うぜ」
「そうね。あいつなら城の一つや二つ建てそうだし。それでルシア。バカ弟子たちはどこ?」
「ルインの奴に話しておきてぇことがある。全員ルーンの町なのか?」
「あのぅ、お二人とも。それが……」
「あん? おめぇは確かひよっこの坊主じゃねぇか」
「坊主じゃなくてイビンです! ……みんな行方不明で。
無事なのはルーンの町にいる人たちと、ハーヴァルさん、セフィアさんと僕らだけです」
「なんだと? あのベルローゼすら行方不明だとでも?」
「はい……フェルドナージュ様もです」
「信じられないわ……私より強い人までやられたかもしれないっていうの?」
「わかりません。三夜の町も壊れちゃって。避難民だらけなんです。だいぶ落ち着きましたけど」
「なんてこった。ライデンを相手している間にそんな事態かよ。こっちもライデンを仕留めきれなかった
かもしれねぇ。だが竜騎士の嬢ちゃんは救えた。それに奴もただじゃ済んでねえはずだ。
詳しい話を聞きてぇから一旦ルーンの町に行くぞ」
「う、うん。わかりました……ルインたちがいない間は僕らで町を守らないと」
「わたくし、ルインさんたちを探したい……」
「ダメよ。あの子らがこの現状の時にもしこの場にいたらなんていうと思う?」
「……逃げ伸びた人たちを助けてやって欲しい…ですわね」
「わかってるじゃない。あいつらなら大丈夫よ。私らのやる事はあいつらを探す事なんかじゃない。
探すだけならほら、乗り物に乗ってるルシアの役目よ。あいつ強運だし。
あいつで見つけられないなら、探しに行けないところにいるだけよ」
「そうなんですか? ルシアさんてそんなに……」
「おいおい、俺の話か? それよりイビン! てめぇわかってんだろうな。報酬。
ちゃんと用意しとけよ! 最低でも口紅だからな!」
「は、はいぃ! わかってます!」
「やれやれね。さ、ここはルシアに任せて戻るわよ」
「おいライラロ。やっぱ俺ぁイビンと二人で修行しながら帰る。おめぇは先にミリルと戻ってろ。
ハーヴァルもいるならあいつから話聞いとけ」
「やーだやーーだーーー! ベルディスと一緒じゃなきゃやーーだーー!」
「わがまま言ってんじゃねぇ! ルーンの町で茶菓子用意して待ってろって言ってんだ!」
「何? 妻である私に手作りお菓子を用意して待つ妻を演じてもらいたいのね!?
それならそうと言いなさいよね! さぁ行くわよミリル!」
「え? はい、わかりましたわ。それではお先に失礼しますわね」
あっという間にぶっとんでいなくなるライラロさん。
ベルディスは否定する余地すら与えられていない。
「はぁ……やっと解放されたか。おい坊主。おめぇは随分と鍛え甲斐がありそうだな。
昔の小僧を思い出すぜ。小僧と違って槍を使うのか?」
「僕、武器なんて全然使ったことなくて。これはたまたま宝箱から手に入れたんです。
なんか、うまく使えちゃって」
「こいつは……ガッハッハ。憧れの槍とは、傑作だな。いい武器持ってるじゃねえか。
おめぇ、これキゾナ大陸で手に入れたろ。懐かしいぜ。あいつら元気にしてやがるかな」
「え? 知ってるんですか、この武器」
「ああ、気にすんな。こっちの話だよ。んで、おめぇは槍を使う……でいいのか?」
「う、うん。僕臆病だから。離れて戦う方が会ってると思うんだ」
「そうか。それじゃその槍構えて俺と向き合え。距離はこれくらいでいいか」
素手のまま二十歩ほど離れた距離に立つベルディス。何をするんだろう?
そんな距離じゃ槍でも攻撃できないし、素手ならもっと何もできない。
「槍の射程はここだ」
「え? 絶対届かないですよね」
「ああ。絶対届かないな、そのままだと。槍の先端を持ち前に出して構えろ」
「はい……うぅ、重いよぉ」
「ガッハッハ! 情けねえな、おい! それくらいはまず余裕で持てるようになれ。
それで長さはどれくらいだ」
「これでもまだ、人が五人から六人分です……ベルディスさんには届きません」
「いいや、届いてるんだよ。槍の恐怖がな」
「槍の……恐怖?」
「そのまま一回転できるか? 三百六十度だ」
「は、はい。やってみます! えいっ」
ぐるっと回すように回転する。範囲一体を槍を前に出して回る。
「その範囲が最大射程になる。つまり槍の支配領域だ。
槍は近づかせないようにすることで最大の威力を発揮できる武器だ。
そして持ち手を調節すればその範囲を調整出来る。
それにだ。サブで武器を持つと……投擲して使える武器となる。
つまり坊主と俺との距離で槍を投擲すれば……それくらいなら今のお前でも届くだろう?」
「そうか! 投げる事も想定しての距離だったんですね!」
「いや、実際は投げる必要はねぇ。つまり与えるのは威圧だ。
投げたら届くかもと思う距離。その間合いで戦えるのが強みだ。
それに直線的な攻撃方法としても強い」
「僕、以前夢中で戦った時、かなり近い距離で魔吸鼠を倒したんです。
でも怪我しちゃって……」
「ほう、坊主は魔吸鼠を倒したことがあるのか。こりゃ評価を見直さねえとな。
臆病なただの坊主と思ったがよ。しばらくはみっちり鍛えてやる。まずは一通り武器を扱ってもらう。
いいな!」
「はい、よろしくお願いします! 絶対ルインみたいになるんだ!」
「ふん、その息だ。まずは歩いて帰るぞ」
「え? ここから歩いて泉までですか?」
「そうだ。仕方ねえから俺もついていってやる。ほらいくぞ」
「は、はいー! 怖いけど、がんばるんだ! 絶対強くなってルインを迎えるんだ!」
こうしてイビンはベルディスと共に、ルーンの町へ戻るため、崩壊したベッツェンをあとにした。
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