十和田くんはセフレだから。

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寝室には男二人で寝れる大きなベッドがひとつある。今までは学生時代から使ってたセミシングルのベッドだったから、一緒に買い物に行った時、十和田くんの言う通りワンサイズ大きいのにしようと見てたら、十和田くんはこの大きいサイズのベッドを選んだ。「大きすぎるよ」と俺が笑うと「二人で寝るにはこれくらい必要ですよ？」とさらりと返されて、それ以上何も言えなくなった。

そう言うわけで、俺は風呂上がりスウェット姿で大きなベッドでぬくぬくしてる。そのうち風呂から上がった十和田くんもやってきて布団に入る。

パジャマ代わりのロンTとルームパンツという格好でも十和田くんはかっこよくて侮れない。

ベッドの中ですすっと身体を寄せてくると十和田くんは今日も「しましょっか」と囁く。

はっきり言って引っ越してきてから毎晩、十和田くんは俺の下半身をいじってくれる。これはとても気持ちがいいので、俺も素直にこくんとうなずくと、十和田くんはするすると俺のスウェットを脱がし始めた。

最近じゃ、前立腺もなかなか良くなってきて足先まで痺れるようなじんとした、下半身の力が抜けるかんじの気持ちよさがある。

十和田くんは慣れた手つきで、マッサージするようにローションを俺のお尻に塗ると、ゆっくり窄まりを指の腹で刺激してくる。

はあ、はやくなかに指入れてぐりぐりしてほしい‥。ってくらい俺はお尻に夢中。

ただ、ただなあ。

いつも通り、くにくにしたり、ぐりぐりしたり、つんつんしたり、もういっちゃうってくらい気持ちよくしてもらって前もぴゅっ、ぴゅっと出して、うっとりため息を吐きながら枕に埋まると、十和田くんが股間を勃起させてトイレに行こうとする。

俺はすかさず十和田くんのTシャツの裾を掴む。

「と、十和田くん‥。俺も、十和田くんのやつやるから」

がっちがちに前勃たせてるくせに、十和田くんはさわやかな口調で俺の誘いを断る。

俺はこれがさみしくてしょうがない。最初はやられてるだけなんて最高！相手のことまで面倒見なくて楽だし、神だな。って思ってたけど、十和田くんのことを好きになってしまってからはさわらせてもらえないのがすごく悲しい。

俺にさわられんの嫌なの？
それとも最初にしなくていいって言われて感激したのが良くなかったのかな。十和田くんはただただ奉仕し続けてくれる。

さっきもキスしなかったし、もう十和田くんは俺のこと恋人にしたいとは思ってないのかなあ。

でもそれならなんでこんなに尽くしてくれんだろ。寝る時だってぎゅうって俺を抱きしめながら寝るんだよ。

一緒に暮らして、ご飯作ってくれて、掃除してくれて、えっちな奉仕してくれて、ぎゅっと抱きしめながら寝るんだよ？

勘違いしちゃうじゃん。そんなの。


俺のこと好きだよね？

そう思ってんのは俺だけなのかなあ。

十和田くんの気持ちが知りたい。