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同級生
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「輝! 輝!」
あ……母さん……。
「輝! 分かる?」
僕は小さく頷いた。頭がボーっとしているけど、目の前に母さんと女性看護師さんがいる。あ、父さんもいる。助かったのかな?
「脳梗塞だって、周りに人が居なかったら死んでたかもって……」
そうか……。楽しい仕事だけど、ストレスも凄いから色々と体に負担をかけていたのかも知れない。
「無事で良かったね。そうそう、手術してくれた先生が同級生なんだって。ヒャク何とかって難しい名前の……知ってる?」
「えっ!」
もしかして……。
その時、母さんの後ろから、白衣の男性が現れた。
「やあ、新井。調子はどうだ? 色んな意味で」
名札を確認すると『百田』と書かれていて、再度、顔を見ると昔の面影がある。
「もしかして、百田か? 久し振りだな」
「いつ振りかな? こんなところで会うなんてな」
僕は、百田の方かよ、と少し意表を突かれたけど、友達に出会えて嬉しい気持ちに変わりは無い。
「百田、お医者さんになったのか? 頭良かったもんな、凄いな~」
「いやいや、医者じゃなくてレントゲン技師なんだ。新井が緊急手術したって聞いたから会いに来たんだよ」
「え? じゃあ……」
「失礼しま~す」
すると、部屋にイケメンの先生が入ってきた。まさかと思い名札を見る。
『百鬼』
やっぱり!
「新井君、調子はいかがですか?」
ナキリ君はニコッと微笑んで言った。その笑顔は小学生当時の面影があり、僕は嬉しくなった。
その後、僕達3人は昔話に花を咲かせた。もちろん、建前や嘘偽りの無い、本音トークでね。
了
あ……母さん……。
「輝! 分かる?」
僕は小さく頷いた。頭がボーっとしているけど、目の前に母さんと女性看護師さんがいる。あ、父さんもいる。助かったのかな?
「脳梗塞だって、周りに人が居なかったら死んでたかもって……」
そうか……。楽しい仕事だけど、ストレスも凄いから色々と体に負担をかけていたのかも知れない。
「無事で良かったね。そうそう、手術してくれた先生が同級生なんだって。ヒャク何とかって難しい名前の……知ってる?」
「えっ!」
もしかして……。
その時、母さんの後ろから、白衣の男性が現れた。
「やあ、新井。調子はどうだ? 色んな意味で」
名札を確認すると『百田』と書かれていて、再度、顔を見ると昔の面影がある。
「もしかして、百田か? 久し振りだな」
「いつ振りかな? こんなところで会うなんてな」
僕は、百田の方かよ、と少し意表を突かれたけど、友達に出会えて嬉しい気持ちに変わりは無い。
「百田、お医者さんになったのか? 頭良かったもんな、凄いな~」
「いやいや、医者じゃなくてレントゲン技師なんだ。新井が緊急手術したって聞いたから会いに来たんだよ」
「え? じゃあ……」
「失礼しま~す」
すると、部屋にイケメンの先生が入ってきた。まさかと思い名札を見る。
『百鬼』
やっぱり!
「新井君、調子はいかがですか?」
ナキリ君はニコッと微笑んで言った。その笑顔は小学生当時の面影があり、僕は嬉しくなった。
その後、僕達3人は昔話に花を咲かせた。もちろん、建前や嘘偽りの無い、本音トークでね。
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