ゴーストライター

ジャメヴ

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ゴミ屋敷のコラおっさん 7

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翌日、屋上前

「ゴミ屋敷の火事、こないだ椿さんが見つけてきた阿藤とか言うチビが出頭したらしいな」
「嘘やろ?!  椿さんアイツに放火させたん?」
「いや、ゴミ捨てさせただけらしいわ。だから、厳重注意で帰されたんやて」
「ゴミ?  それだけの為に切り札使たん?」
「ちゃうねん、出火原因って知っとる?  ゴミの乾燥剤が水に濡れたかららしいで」
「え?  ほんならやっぱり意図的にジジイ焼き殺そうとしたん?  椿さん怖……。でも、乾燥剤ってそんな簡単に火ぃつくもんなん?」
「そやねん。俺もそう思てクラスのかしこに聞いてんけど、お菓子とかに入っとるシリカゲルは水に濡れてもそう簡単には燃えへんらしいねんけど、海苔とかに入ってる石灰系の乾燥剤にアルミの粉混ぜて濡らしたらめっちゃ燃えるらしいわ」
「マジか……。椿さんヤバいな」

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

「椿君、上手くやったな」
「ああ、僕ちゃんが出頭するとは思わんかったけどな。俺としては、警察に密告らん関係性を築いとっただけなんやけど……。まあ、結果オーライや」
「これで火災保険使て家新しなるな。ボロボロやったからスッキリしたわ。じゃあ、約束のこれ」
「どうも、また何でも相談してくれや」

  椿は、コラおっさんから100万円が入った封筒を受け取り、右後ろのポケットに差し込むと夕闇の中に消えていった。





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